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みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。水野太一です。
こんにちは。高橋紗友香です。この番組は、教育の今とこれからを優しく語り合うカフェのような時間をお届けしています。
今回は、日経パソコンで2025年12月26日に掲載された江口義博さんの記事、「情報活用能力でアドバンスト・エッセンシャルワーカーを養成とはどういうことか?」をテーマにします。
最近よく聞く情報活用能力はわかりますけど、アドバンスト・エッセンシャルワーカーって初めて聞きました。どんな意味なんですか?
いい質問ですね。文部科学省の会議で示された資料によると、これはデジタル技術を活用して現在よりも高い賃金を得るエッセンシャルワーカーという意味なんです。
なるほど。エッセンシャルワーカーって、医療や介護、物流とか社会に欠かせない仕事をしている人たちですよね。
そうです。特にコロナの時期には注目されましたよね。ただ日本では、そうした職業も賃金が低いままという課題があります。そこでデジタル技術を取り入れて、働き方や生産性を高めようという狙いがあります。
なるほど。でも、情報活用能力の育成とエッセンシャルワーカーの待遇改善はどう結びつくのか、少し不思議です。
ひじの筆者もそこに違和感を感じています。そもそもこの会議では、目指す人材像を4つ挙げているんです。イノベーションを生む人、民主主義の担い手、自ら探求する人、そしてこのアドバンスとエッセンシャルワーカーです。
確かに、あの3つはすごく普遍的ですよね。でもエッセンシャルワーカーだけ、特定の職業みたいに感じます。
まさにその通りです。だから一部の委員からも、なぜこれだけ特別扱いなのか、という指摘があったそうです。ただ背景には政府の経済政策があるんですよ。
経済政策ですか。教育の話なのに、ちょっと意外ですね。
実は、経済財政運営と改革のポリシー2025と、新しい資本主義の実行計画の中に、このアドバンスとエッセンシャルワーカーの育成が明記されているんです。教育分野にもその方針が反映された形ですね。
なるほど。つまり国全体で地方経済を支えるような人材を育てたいということなんですね。
そういう狙いはあります。ただ、その位置づけが学習指導要領の中で、情報活用能力の成果として語られるのは、少し唐突だったという印象なんです。
もし高校の情報の授業で、アドバンスとエッセンシャルワーカーに役立つ内容って言われても、きんと来ないかも。
確かにそうですよね。記事にも、高校卒業生がこの内容を外観できるようにすると書かれています。でもそれって、本来の情報教育の目的とは少しずれている気もします。
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情報教育って、民主主義の担い手とか、自分で人生を探求できる力を育てる方がしっくりきます。
まさに出口さんもその点を重視しています。部下、つまり変化が激しく不確実な時代には、自らの人生を貸し取りする力が一番大事だと、情報活用能力はそのための基盤なんです。
部下って、最近よく聞きますね。不確実で先が読めない時代のことですよね。
そうです。だからこそ、アドバンスとエッセンシャルワーカーとしてのスキルよりも、学び続ける力をどう育てるかが教育の核心なんです。
確かに、技術はどんどん変わるけど、情報を正しく使って学び続けられる人なら、どんな時代でも生きていけますね。
ええ。そしてこの議論は、生成AIが広まった今だからこそ非常に重要です。どんな職業でも、AIをどう活用するかが問われていますからね。
記事にもありましたけど、AIが進むと、ホワイトカラーが仕事を奪われて、ブルーカラーの給料が上がる、なんて話も出てますよね。
そうですね。ただ、その状況も長くは続かないという指摘もあります。AIがさらに進化すれば、また新しい働き方の変化が訪れるでしょう。
そう考えると、アドバンスとエッセンシャルワーカーになれば安泰ってわけではないんですね。
その通りです。だからこそ、教育のゴールを一つの職業像に縛るよりも、どんな変化にも対応できる人を育てる視点が大事なんです。
すごく納得です。情報活用能力って、生き抜く力そのものなんですね。
ええ。つまり、今回の議論を通して見えてくるのは、教育の目的が技術を使いこなす人を育てることではなく、変化の中で学び続ける力を支えることなんです。
今日の話を聞いて、情報教育の本当の意味が少しわかった気がします。これから教員になる身としても、すごく大事なテーマですね。
まさにそう思います。次回も、教育と社会のつながりを一緒に考えていきましょう。
今日も最後まで聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。次回もぜひ、教育カフェテラスでお会いしましょう。