ゲーミフィケーションの概要
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。パーソナリティは水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。よろしくお願いします、水野先生。
この番組では、教育に関する最新情報や教育現場の課題、そしてその解決に向けた取り組みを、みなさんと一緒に考えていきます。
はい、楽しみです。
さて、今回のテーマは、ゲーミフィケーションで教育現場を笑顔に、です。
レイドテク人に、2025年4月4日に掲載された記事を元に、詳しく見ていきましょう。
ゲーミフィケーション、ですか。何となく聞いたことはありますが、具体的にはよくわからなくて。
簡単に言うと、ゲームの要素をゲーム以外の分野に取り入れて、人々のモチベーションを高めたり、楽しんでもらおうという試みです。
なるほど。教育分野ではどのように活用されているんですか?
教育分野では、大きく分けてモチベーション向上とコミュニケーション促進の2つの領域で活用されています。
モチベーション向上は、何となくイメージできます。ゲームみたいに楽しく学べたら、やる気が出ますよね。
その通りです。特に、子供たちがやりたくないと感じてしまうことに、ゲーミフィケーションは効果を発揮します。
ゲームに夢中になるように、子供たちの内発的な欲求を刺激して、つい夢中になってしまうような体験を作るんです。
コミュニケーション促進というのはどういうことでしょう?
例えば、職員会議で司会をジャンケンで決めたり、保護者との面談をカードゲーム形式のワークショップにしたりする、といった試みです。
え、職員会議でジャンケンですか。なんだか面白いですね。
そうなんです。ちょっとした遊び心を取り入れるだけでも、バカなボンでコミュニケーションが円滑になる効果があるんですよ。
保護者との面談も、ゲームを取り入れることで対立関係が生まれにくくなるのかもしれませんね。
その通りです。ゲーミフィケーションは、人間関係を円滑にするための仕掛けとしても活用できるんです。
この記事では、東京学芸大学はセバXDと共同でゲーミフィケーション研究所を立ち上げたと書いてありますね。
どうして大学がゲーミフィケーションに取り組むのでしょうか。
東京学芸大学は教員養成の大学として、堅苦しいというイメージを持たれがちでした。
そこで、教育に遊びの要素を取り入れ、新しいチャレンジを創出するために、教育インキュベーションセンターという組織を設立したんです。
なるほど。それで、ゲーミフィケーションはそのコンセプトに合致したということですね。
そうです。東京学芸大学は、遊びと学びをシームレスにつなぐことを目指していて、ゲーミフィケーションはそのための有効な手段だと考えているんです。
具体的なプロジェクトの内容はどのようなものなのでしょうか。
今回のプロジェクトでは、教員同士や教員と保護者のコミュニケーションにゲーミフィケーションの要素を加えて、教員が働きやすい環境を作ることを目指しています。
教材にゲームを取り入れるというのとは、ちょっと違うんですね。
ええ。今回のプロジェクトでは、教育現場のコミュニケーションに着目している点が大きな特徴です。
教育現場への導入
どうしてコミュニケーションに着目したんですか。
記事によると、ICTを活用して業務を効率化するだけでは、本当に学校が楽しくなるのか、という疑問が湧いてきたそうです。
確かに、効率化だけでは何か物足りない気がしますね。
そこで、業務に遊びを加えることで、先生方の心理的な負担を軽減しようと考えたんです。
ここで言う遊びというのは、単なるゲームのことではないんですよね。
ええ。余裕とか余白といった意味も含まれています。
保護者とのコミュニケーションが円滑になれば、クレームが減って業務の負担も軽減されるかもしれません。
なるほど。ゲーミフィケーションは、効率化とは違うアプローチで、教育現場の課題解決に貢献できるんですね。
その通りです。効率化は重要ですが、本当に必要なものまでそぎ落としてしまう可能性もあります。
ゲーミフィケーションは、人の曖昧な欲求に作用する仕組みなので、教育現場においても、効率化とは異なるアプローチで、業務負荷の軽減に効果を発揮できると考えています。
プロジェクトでは、具体的にどのような取り組みを行う予定ですか?
まずは、学校現場の先生方にヒアリングを行い、コミュニケーションの課題を洗い出す予定です。
現場の先生方の声を聞くことが大切ですね。
ええ。ヒアリング調査が終わった後は、ゲーミフィケーションを教育現場に導入するためのフレームワークを作り、実際に現場で仮説検証を行う予定です。
フレームワークを作るというのは、具体的にどういうことですか?
例えば、先生方が簡単にゲームの要素を授業に取り入れられるように、具体的な手順や使えるツールなどをまとめたものを作る、といったイメージです。
なるほど。それがあればゲーミフィケーションを導入しやすくなりますね。
そうなんです。また、この記事では、「熱意のある先生をサポートしたい!」という言葉も印象的でした。
熱意のある先生ですか?
ええ。教育現場には素晴らしいアイデアや情熱を持っている先生がたくさんいます。しかし、古い体制や働き方が障壁になって、なかなか実現できないケースもあるんです。
そういう先生方をゲーミフィケーションで応援したいということですね。
その通りです。ゲーミフィケーションは現場指導で取り入れやすいので、先生方が主体的に教育を変えていくきっかけになるかもしれません。
今回のテーマについていろいろと教えていただきありがとうございました。ゲーミフィケーションが教育現場にもたらす可能性は大きいですね。
そうですね。効率化だけでなく遊びの要素を取り入れることで、先生も子どもたちも笑顔になれる教育現場を作っていきたいですね。
私も将来先生になったらぜひゲーミフィケーションを活用してみたいです。
それは素晴らしいですね。さやかさんのような新しい発想を持った先生が増えることで、教育現場はもっともっと良くなっていくと思います。
それでは、今回の教育カフェテラスはこの辺でおしまいです。最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次回もぜひ聞いてくださいね。