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お姉さん先生の落とし穴 教室のゆるさが学級を止めるとき
2026-07-03 05:19

お姉さん先生の落とし穴 教室のゆるさが学級を止めるとき

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教員五年目の女性教師が、子どもとの近すぎる距離が学級の成長を止めると気づいた実践記録です。先回りのやさしさが学びの機会を奪うことや、質問タイムやほめ言葉のシャワーで子ども同士の距離を縮める工夫を綴ります。

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サマリー

本エピソードでは、教師と子供の適切な距離感について考察します。教師が先回りして優しさを示すことが、子供が自分でルールを学ぶ機会を奪ってしまうことや、子供同士の関わりを促すことでクラス全体の成長を促す工夫が紹介されます。適切な距離感は、子供同士の学び合いを促進し、クラス全体の安心感につながるという実践記録です。

教師と子供の距離感の重要性
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。 アシスタントの高橋さやかです。今回もよろしくお願いします。
さやかさん、子供たちから、お姉ちゃんみたいな先生って言われたら、先生としては嬉しいですか? それとも、ちょっと複雑ですか?
嬉しい気もしますけど、なめられているのかなって、少し不安にもなりそうです。 その揺れる感じ、今日のテーマにぴったりなんですよ。
今回は、教師と子供の距離感のお話です。 距離感ですか?近いほどいいのかと思っていました。
みんなの教育技術に、2026年6月24日に掲載された連載を元にしています。 教員5年目の先生が、自分の奮闘を日記のように綴ったものなんです。
5年目って、もう中堅に近いですけど、まだまだ悩むことも多そうですね。 この先生は、子供たちから、お姉ちゃんみたいと慕われていた。
でも、ある時、はっと気づくんです。 教室のゆるさが、クラスの成長を止めているかもしれない。
そう感じた瞬間があったそうなんです。 ゆるさが、成長を止める、仲がいいのは、いいことじゃないんですか?
仲がいいこと自体は素晴らしいんです。 問題は、近すぎる距離が、学びの機会を奪ってしまうことがある、というところなんですね。
先回りの優しさが学びを奪う例
具体的には、どんな場面だったんでしょう? わかりやすい例が、忘れ物なんです。
本来このクラスには、忘れ物をしたら自分から先生に伝える、というルールがありました。 自分から言いにくる、というルールですね。
ところが、ある子が宿題を忘れた時、その子が自分から言いにくる前に、先生の方が先に忘れたの、と声をかけてしまったんです。
優しさですよね。でも、それの何が問題なんですか? 先回りして助けたことで、その子が自分からルールを守る、という経験をする機会が消えてしまったんです。
ああ確かに、先生が言ってくれるなら、自分から言わなくてもいいやってなりますね。 そこでこの先生は、後で改めてルールを確認するんです。
そして、その子が自分から報告できた時、すかさずクラス全体に、ちゃんと自分から言えたね、と取り上げたんです。
みんなの前で、公の行動として認めたんですね。 そうなんです。個人的な優しさで終わらせず、みんなで共有できる学びに変えた、
ここがこの先生の上手いところですね。 他にも気づいたことはあったんですか?
授業中の不規則発言とその対策
授業中の不規則発言が増えていったそうなんです。 先生が全体に話している最中に、個別の質問をしてきたり、自分の報告を始めてしまったりするんです。
わいわいして、ちょっとまとまりがない感じですね。 先生はその原因を2つ見つけます。
一つは、自分が一人一人に答えすぎていたことなんです。 答えすぎ、優しすぎた、ということですか?
ええ。何でも答えてもらえるとなると、子供はどんどん話しかけてきますよね。 もう一つは、子供の意識が先生との1対1の関係だけに向いていたことなんです。
みんなで学んでいる、という感覚が薄かったんですね。 その通りです。そこで先生は2つの工夫を取り入れます。
一つは、質問タイムをきちんと設けること。 いつでもどうぞ、ではなく、ここで聞いてね、と区切ったんです。
だらだら聞ける状態からメリハリをつけたんですね。 もう一つが、褒め言葉のシャワー。
子供同士がお互いのいいところを言い合う時間を作ったんです。 先生が褒めるんじゃなくて、子供同士で、なんですね。
ここが肝心なんです。これによって、子供の意識が先生に見てもらおうから、 みんなに見てもらおうへと移っていく、子供同士の距離が縮まっていったんですね。
先生との距離を縮めるんじゃなくて、子供同士の距離を縮める。 発想の転換ですね。
そうやって、一人一人が自分らしい公の姿を見つけていく。 それが、クラス全体で育っていく安心感につながった、というお話なんです。
適切な距離感の普遍性
近ければいい、優しければいい、というわけじゃないんですね。 なんだか人間関係そのものの話みたいです。
いいところに気づきましたね。 距離の取り方は教室に限らず、職場でも家庭でも通じるテーマだと思います。
優しさを個人で終わらせずに、みんなの学びに変える、覚えておきたいです。 ということで、今回は教師と子供の距離感についてお話ししてきました。
さやかさん、いかがでしたか? 近すぎる距離にも落とし穴がある、というのが偉大でした。
先生のちょっとした引き算がクラスを育てるんですね。 引き算、いい言葉ですね。それでは教育カフェテラス、今回はここまでです。
お聞きいただきありがとうございました。 ありがとうございました。次回もお楽しみに。
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