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2025-05-09 05:43

「主務教諭」よりも先に考えるべきこと―外国籍教員の現状と展望

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今国会で審議中の「主務教諭」制度新設に対し、外国籍教員の処遇改善を優先すべきだとする緊急声明が発表されました。東京都や川崎市の先進事例を交え、外国籍教員が抱える課題や教育現場における多様性の重要性について、わかりやすく解説します。

サマリー

今回のエピソードでは、外国籍教員の処遇を優先すべきだという主張を通じて、主務教諭の制度化に関する議論が展開されます。異文化理解や多様な視点を取り入れることの重要性が強調されており、日本の教育現場での改善が求められています。

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みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。水野太一です。
こんにちは。高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
この番組は、国内外の教育ニュースや課題、そして解決への取り組みなどを、分かりやすくお届けしています。
はい。教育に興味がある方や、教師を目指している方、現役の先生方にも役立つ内容を楽しくお話ししていきます。
外国籍教員の現状
さて、今回は、日本教育新聞の2025年4月28日掲載の記事を取り上げます。テーマは、「主務教諭の制度化より外国籍教員に目を。」というものです。
主務教諭って、最近よく聞く言葉ですけど、具体的にはどんな役割なんですか?
主務教諭は、教諭の上に新しく設けられる職のことです。今、国会でその制度化が審議されています。
簡単に言うと、より責任のある立場の教員ですね。
なるほど。じゃあ、その主務教諭になると、お給料や立場も上がるってことなんですね。
そうです。承認によって障害年収も変わってきますし、管理職への道も開かれやすくなります。
でも、今回の記事では、その主務教諭を作るよりも、外国籍の先生の処遇を優先すべきだっていう主張なんですね。
その通りです。一橋大学の田中博名教授らが、外国籍教員を常勤講師ではなく、教諭として任用することを優先してほしいと緊急声明を出しました。
そもそも、今の日本の学校って、外国籍の先生はどんなふうに働いているんですか?
実は多くの自治体では、日本国籍がないと教諭としては採用されず、任用期限のない常勤講師という形で働いています。
仕事内容や待遇は教諭とほぼ同じですが、承認や管理職への道が閉ざされているんです。
えっ、それはちょっと不公平な感じがしますね。東京都や川崎市は違うんですか?
はい。東京都、川崎市、埼玉市では、国籍を問わず採用試験に合格すれば教諭として採用されます。
だから、外国籍の先生も主任教諭などに昇進できるんです。
じゃあ、他の地域と比べて東京都とかは進んでるんですね。でも全国的にはまだまだなんですね。
そうなんです。多くの自治体では、外国籍の先生が管理職や主務教諭など新しい役職に就くことが難しい現状です。
制度の見直しの必要性
なるほど。じゃあ、もし主務教諭の制度ができたら、さらに差が広がるってことですか?
その可能性が高いです。
主務教諭が増えれば増えるほど、外国籍の先生とも対偶差やキャリアの差が大きくなってしまいます。
記事の中で、韓国籍の先生が主任教諭になったって話がありましたよね。
それって、すごく希望が持てる話だなって思いました。
そうですね。東京都の中学校で働く韓国籍の先生が教諭として任用され、
今は主任教諭を務めているというエピソードが紹介されています。
これは、国籍に関係なく能力を発揮できる環境の良い例です。
でも、全国的にはまだまだ少数派なんですね。
どうして外国籍の先生が教諭になれない自治体が多いんですか?
法律や自治体の規則で、日本国籍が必要とされている場合が多いからです。
メキシ的な背景や、公務員の国籍要件が関係しています。
うん。でも、今の時代、多様性とか国際化が大事って言われているのに、
ちょっと時代遅れな感じもしますね。
確かに、世界の教育現場では、多様なバックグラウンドを持つ先生が活躍するのが当たり前になっています。
日本でも、そうした流れに合わせて制度を見直すべきだという声が強くなっています。
もし、外国籍の先生がもっと増えたら、子どもたちにもいい影響がありそうですよね。
いろんな文化を知るきっかけにもなりそうです。
その通りです。異文化理解や、多様な視点を持つことは、これからの社会でとても大切です。
先生自身がロールモデルになることも多いですからね。
水野先生、でも、逆日誌の教諭みたいな新しい役職を作るメリットって何かあるんですか?
はい。教員のキャリアパスが明確になり、ミーダーシップを発揮できる人材が育つというメリットがあります。
学校の組織運営もスムーズになる面がありますね。
なるほど。じゃあどっちも大事だけど、今は外国籍の先生の処遇改善を優先した方がいいという意見なんですね。
そうです。主務教諭の制度化も大切ですが、まずはすべての先生が平等にチャンスを持てることが大前提だと考えられています。
リスナーの皆さんはどう思いますか?もし自分の学校に外国籍の先生がいたら、どんなことを感じるでしょうか?
ぜひ皆さんのご意見も聞いてみたいですね。今日は、主務教諭制度と外国籍教員の処遇について深掘りしてお話ししました。
私ももっと多様な先生が活躍できる学校になったらいいなと思いました。制度の見直しが進むといいですね。
さやかさんの感想、とても参考になりました。今回のテーマ、皆さんもぜひ考えてみてください。
最後まで聞いてくださった皆さん、本当にありがとうございます。次回も教育の最新ニュースや話題をお届けしますので、ぜひお楽しみに。
それでは、また次回の教育カフェテラスでお会いしましょう。
05:43

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