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2026-10-20 07:12

学校の1年を1枚の表にすると何が見えてくるのか?

アメリカの学校の校長が、学校の1年間の仕事をすべて書き出した表を、管理職チームでつくり育ててきた方法を紹介する記事です。月ごとに、時期、種類、行事の中身、必要な資料、担当者、メモ、終わったかどうかの印を並べます。資料の欄には、過去のお知らせや手順、そして行事のあとのふり返りを日付つきで残します。毎月の会議での使い方や、夏の見直しの手順から、引き継ぎに悩む日本の学校が学べることを考えます。

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こんにちは、教育カフェテラスの水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。
この番組では、国内外の教育の話題を一つずつ取り上げて、学校のこれからを一緒に考えています。
今日は、学校の仕事の整理術と聞いて、実習先の職員室の壁いっぱいの予定表を思い出しました。
その予定表には、どんなことが書かれていましたか?
月ごとの教示と、提出物の締め切りです。
でも、教示の準備で誰が何をするのかは書かれていなかったと思います。
先生たちは、「去年の資料はどこにあったかな?」と職員室で探していました。
今日の記事は、まさにその場面に関わる話です。
アメリカの教育サイト、エデュトピアに10月13日に載った記事で、
ある学校の校長が、学校の1年間の仕事を一つの一覧表にまとめる方法を紹介しています。
1年間の仕事と言うと、教示の予定表のようなものでしょうか?
日本の学校にも年間、教示予定はあると思います。
出発点は似ています。ただ、この一覧表は予定を並べるだけでは終わりません。
表計算ソフトで、1年の全体を見渡すページと、月ごとのページを作ります。
月ごとのページには、時期、種類、教示の中身、必要な資料、担当者、メモ、
そして終わったかどうかのチェック欄を並べます。
種類というのは、どういう分け方をするのですか?
学校行事か、ジムの仕事か、という区別のような気がします。
近いです。記事では、法令で決められた手続きか、評価に関わる仕事か、といった分類の例が出てきます。
きっかけは何年も前に、管理職のメンバーで、7月から6月までも仕事を大きな模造紙に書き出したことでした。
アメリカの学校は、夏から新しい年度が始まります。
模造紙に書き出すと、量の多さに驚きそうです。私だったら、見ただけで疲れてしまうかもしれません。
筆者の狙いの一つは、まさにそこでした。
みんなが本当にたくさんの仕事をしていることを、目に見える形で認め合いたかったそうです。
お互いの苦労への共感を育てる作業でもあった、と書いています。
仕事を減らすための一覧表ではなく、まずは見えるようにする一覧表なのですね。
はい。その上で、筆者が一番大事だと書いているのが、資料の欄です。
行事ごとに一つの文書へのリンクを貼り、そこに過去のお知らせのメールや配布物、動画、そして手順を一つずつ書いたものをまとめておきます。
それがあれば、去年の資料を探す時間がなくなります。担当の先生が移動しても、そのまま引き継げそうです。
日本の学校に置き換えると、そこが大きな価値でしょう。
日本の公立学校は数年もとに先生が移動するので、行事のやり方がある先生の頭の中にしかない、ということが起こりがちです。
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この一覧表は、学校の歴史の記録にもなる、と筆者は書いています。
でも手順を残しておくと、毎年同じことを繰り返すだけになりませんか?去年の通りにやろう、で考えるのをやめてしまう気もします。
いい引っかかりです。筆者もそれを避けるために、資料の先頭に良かった点と改善点を書く小さな欄を置いています。
行事が終わるたびに、アンケートや振り返りの回でみんなの意見を集めて、日付と一緒に書き足すのです。
日付があると、いつ、なぜやり方が変わったのかもわかります。実際に、それで何かが変わった例はあったのでしょうか?
あります。約8キロを歩く遠足の振り返りで、5月は暑すぎるという意見が出ました。そこで翌年は10月に移したそうです。結果は大成功だったとのことです。不満も、これからの改善に変える仕組みになっている、と筆
者は書いています。
日本でも、行事の後に反省を書く紙はありました。ただ、実習先では、書いて提出したら終わり、という雰囲気でした。その紙が、翌年の担当の先生の手元に届いていたのかはわかりません。
そこが、この一覧表との違いでしょう。反省が、翌年に開く資料の先頭にそのまま載っているわけです。さらに筆者は、毎年夏に1年分の一覧表を最初から見直します。1日に2か月か3か月分ずつ進めて、1週間ほど書
けるそうです。
1週間はかなりの時間です。校長先生がそこまでする理由は何なのでしょう。
筆者は、この一覧表の手入れを先生や家庭、子供への愛情だと表現しています。3月にある資料を開いたとき、日付も手順も直してあって、夏の自分に感謝する、とも書いています。年度が始まる前には、1年を見渡すペ
ージを関係する先生たちに見せて、日程に無理がないかを確かめます。
年度の途中では、この一覧表をどう使っているのですか?私は作って満足してしまいそうなので気になります。
毎月の管理職の会議の最初に、前の月のページを確認します。チェックがついていない仕事があれば、なぜ止まったのかを話し合います。例えば、ある先生が始めたカラオケの行事が、その先生が学校を去ったことで、チェ
ックのないまま残っていたことがありました。
日本の学校でもありそうな話です。始めた先生がいなくなって、なんとなく消えていく行事は多いと思います。
そこで会議では、新しい担当者の下で続けるか、1年休んでまた考えるか、一覧表から外すかを決めたそうです。その上で、これからの月のページを見て、夏には予想できなかった大雪やインフルエンザの流行も考えに
入れながら、計画を立てます。
やめることも話し合って決めるのですね。消えていくのと、やめると決めるのとでは、残された先生の気持ちが違う気がします。
大事な点です。ただ、この方法には課題もあります。一覧表を育てるのに手間がかかりますし、各項目が増えすぎると、それ自体が新しい負担になります。日本で試すなら、まず一つの行事だけ、資料と振り返りを一箇所に
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まとめてみるところからが現実的でしょう。
それなら、若手の先生でも始められそうです。
さやかさんは、今日の話でどこが一番印象に残りましたか?
反省を書く紙を、翌年の担当の先生に届く場所に置く、というところです。書いた反省が、ちゃんと誰かの役に立つとわかれば、書くときの気持ちも変わると思いました。
学校の一年を一枚の一覧表にすると、仕事の多さだけでなく、去年の誰かの工夫も見えてきます。その工夫を、移動した先生の頭の中に置き去りにしないことが、学校の力になるのでしょう。
最後までお聞きいただきありがとうございました。皆さんの学校で毎年探している資料は何でしょうか?よかったら一つだけ置き場所を決めてみてください。次回もぜひ聞きに来てください。
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