そしてこの方はね、残念ながら去年亡くなってしまわれたんですけれども、本当に世界的に活躍したもう大建築家ですよね。
で、我々は丸亀史実ね、猪熊県一郎美術館でそれを見てました。
はい。
でね、これは義雄さんの方なんですけど、その前の義雄さんというのはこの義雄さんのお父さんです。
はぁー。
つまりね、親子二代で日本のトップの建築家だったっていうすごい家なんですよ。
はぁー。
うん。
いやー、そんな家あんだなぁ。
いやー、ここだけだと思いますけどね。
で、この谷口義雄さん、お父さんの方は金沢の出身です。
まさにこの今建築が建ってる辺りにね、住んでいた方なんですよ。
うーん。
うん。
で、じゃあその義雄さんはどういう家に生まれたのか。
はい。
これがですね、九谷焼の鎌本に生まれてるんですね。
へー。
うん。
金沢にあった九谷焼の鎌本に生まれてるんです。
はぁー。
つまりやっぱりそういう芸術とかね、デザインとかってやっぱりある意味遺伝子環境どっちかはあっただろうけど、そういったことなんですね。
へー。
うん。
いやでも面白いね、そっから建築の方で花開いていったっていうのは。
そうなんですよ。
へー。
これはね、谷口義雄さんのね、お父様はそういうわけで九谷焼のね、そういう商売をする人だったんですけれども、
この人が、そのお父さんの世代っていうのはさっきの三文豪たちと同じくらいの世代なんですよね。
うーん。
つまりどういう状況だったかっていうと、
はい。
金沢がすごく苦しい時期ですよ。
はいはい。
で、当然九谷焼っていうのも、それこそ茶屋街とかで大変重宝されたろうけども、
うーん。
そこに西洋のショットが入ってきちゃって、そもそも金沢人がいなくなってるっていうので、まずいと。
うーん。
なった時に、ただこの人は悲しみに打ちひしがれてるだけではなくて、
はい。
ですからね、海外に渡って海外の衣装を取り込んで、
新しい九谷焼とか新鮮な芸術を起こそうとしたっていう人だったんですよ。
はあ。
つまり、この今錆びれてしまっている金沢の文化と芸術っていうものをもう一度立て直そうとしたその立役者がこのお父さん。
吉郎さんのさらにそのお父さんだった。
うーん。
そういうジェネレーションに生きてるんです、この人たちは。
はあ。
うーん。
で、なので九谷焼っていう一見伝統工芸で非常にね、
固いようなね、今でももちろん素敵な伝統工芸ではあるんですけど、
ものなんだけど、息子にはそれをどうこうとかいうことじゃなくて、
その現代のセンスとかっていうのをちゃんと取り込めってむしろ言ったんですよ。
はあ。
その中でこの吉郎さんを東京大学、この人頭良かったってのもそうですよ、なんだけど、東大に行って、
で、近代建築っていう全然九谷焼とは似ても似つかぬ不思議なものをやるって言った時も、
ちゃんとそれを認めた。
はあ。
うーん。
いやあ、なんか勝手なイメージだけど、やっぱり自分がね伝統の工芸をやってると、
やっぱり継いでほしいとか思うんじゃないかなって思うんだけど、
そこをこう、新しいものにチャレンジする、息子を応援するっていうのはなかなかできないことなんじゃないかなって気がするよね。
そう思いますね。
だからこれはね、僕は谷口吉郎・吉岡根となってるんですけど、親子3代の物語だと思ってるんですよ。
はあ、なるほどね。
そのお父さんはその暗い金沢にいたわけなんですよ。
だからそこで伝統芸能とか錆びれていって、自分はだからその中で新しいセンスと融合させて金沢の文化を復活させようとしてる。
だからその新しい文化とか芸術とか、西洋の技法とかの大切さっていうのを骨身にわたって知ってたと思うんですよね。
だからある意味これが彼なりのプラスエッセンスだったんですよ。
さっきの金沢三倉で言えば。
それを体現しようとしたのはこの最初の人だったんですね。お父さんだったんですね。
吉郎さんはそういうわけで東大で近代建築を学んで、どんどんとモダニズム建築の旗頭として活躍をしていきました。
その時代の日本全体としてどんどん近代化していく。
特に東京というのはもう建設バブルみたいな時期ですから。
こういった中にあって彼が手がけたのが代表作なんてキリがないんですけれども。
例えば我々が今見るもので言うと東京国立近代美術館。
これ不思議ないんだのが、そもそも国立工芸館があったのはこの美術館です。
そうか。
逆遊にして金沢に戻ってきたんです。
あとは帝国劇場、銀座のね。
そして東京国立博物館、東洋館上のあれを作った人です。
つまりもう見てもらうと分かる通り、国立とか帝国とか国の顔となるような文化施設をこの人がどんどん東京に作った人なんです。
だからまさに国運をかけた、絶対に失敗できない超ビッグプロジェクトを国が託したのが谷口義男さんだったんですね。
そのいくつかは今も焦燥を招かれて現代にも残っている。
みんなこれ分かりますよね。
だいたい言ったことあるんじゃないかと思います。
同時に吉郎さんにも面白いDNAが流れていて、
この人はモダニズム建築ということで非常に近代の新しい、当時の一番新しいものをどんどん取り入れて、それを日本にもたらした、作ったっていうことが大きな功績なんですけど、
一方で失われていってしまう日本に対することの大切さっていうのをめちゃくちゃ痛感してたんですよ。
これやっぱりお父さんと金沢の影響って非常に大きかったと思います。
つまり日本の古き良きものがどんどん失われていってしまう、経済とかの都合によって。
だからこれは単純な経済運動の中に置き換えた消費財としてじゃなくて、日本の文化施設として国が保護して残してあげるべきなんじゃないかっていうことを思った人なんですね。
それをとある時に東京にあった六名館っていう施設、これ聞いたことありますよね。
歴史の教科書でだいたい明治のところで出てきますよね。
文明改革の象徴みたいなダンスホールとかで、そこでもって外国の孔子たちを招いたっていうものですけど、
これが取り壊されてしまうところをこの人は偶然目撃してた時にそのことを思い当たって、
こんなことでいいんだろうか日本の進んでいく先は。
でも自分はモダニズム建築としてやっていかなきゃいけないけど、ある意味それと全く矛盾することを同時に考えたんですね。
そうか、モダニズムってことはやっぱりある意味その古いものを切り捨てていくことでもあるっていうこと。
なるほど、いやすごい家だなあ。
すごいですよね。
まあ一流っていうところはまあもちろんすごいんだけど、ちゃんとその親のメッセージがしっかりこう受け継がれてる感じがするね。
そうなんですね。
だからまあね、あの本当にね、谷口和尚さんが亡くなったっていうのは僕自身すごくショックで、あのこの金沢建築館ね、正直その時行った3泊4日の中で一番印象に残った施設だったんですよね。
この、僕はあの実は晴れる時に言ってるんですけど、さっきの部屋あったじゃないですか。
このね、この水面がまた張られて、これもやっぱりさ、鈴木大雪館に似てるでしょ。
人工の池みたいなのが張られて。
確かにね。
これは赤坂力夫になくて吉尾さんオリジナルなんです。
この先が今樹木茂ってますけど、この先に西川が流れてるんですね。
あーなるほど。
これね、本楽寺にもなんか似てたんだから。
確かにね。
とかってね、その静かな水面で誰も邪魔しないようにね、そこに小さな鳥たちがここに降りて水浴びをしてる姿とかをね、このベンチに座ってずっと見てたんですけど。
なんかすごくね穏やかで上質で大切な時間がね、流れているなと思って思わずこのミュージアムずるく買っちゃってね、重いものだったんですけど、持って帰りましたね。
っていうぐらい、結構僕の中でこの3日間の肝になる場所でして。
っていうのがね、あったので谷口吉尾さんってそれですごく覚えてたんですけどね、ちょっとね。
本当にね、お年もお年だったので。
なのでね、この今ページ見ましたらね、その名誉館長だって吉尾さんがセーブされましたっていうのがね、あのトップページに今も書いてますけどね。
なので、まあこれね、何十年後の話かわからないけど、僕はこの親子3代の話はね、朝ドラになると思いますよ。
全然なると思います、本当に。
物語としてすごいと思うんですよね。
へー。
という金沢建築館で今日のね、観光は一旦終えたいと思います。
で、まあその後ね、金沢建築館からバス使ってもいいんですけれども、一旦歩きても帰れるくらいの距離なので、西川を渡るだけなのでね。
はい。
徒歩15分くらいかな、であればまあホテルに帰れると思うので、雨が降ってたらバスにまた乗ってください。
駅と同じもので結構です。
で、ホテルに着きました。
で、こっからね、また飲みに行くわけですね、雨が降っててもね。
はい。
ちょっとこれね、時間をかなり限定します、とある事情によって。
僕のこの工程だと、5時半頃にはホテルに着いている想定です。
で、そっから徒歩5分ほどで、18時に、昨日も言った木倉町にまた行ってください。
で、18時になりましたら、とあるお店の門を叩いてほしいんですね。
これが、ほなつさんです。
衝撃のホットペッパーグルメ、評価4.9。
すげえ、5じゃん。
もう5じゃん。
むしろ4.9の方が迫力がある気がしますけどね、リアルで。
これは、いやでもこれもなんかすごいね、品のいい感じがすごいしますよ。
あの、初めに言っておきますと、これね、このポットキャッスルで紹介しているお店、もうあらゆるところが全部美味しいから紹介してるんですけどね。
その中でもちょっとここはね、すごいと思いました。
僕ね、これ一人で一人旅してる時って、あんまり飲食店予約することないんですよ。
なんかお店にも悪いかなってちょっと思っちゃって、一人で席を抑えるのとかっていう遠慮をしちゃってないんですけど、
ここだけは金沢行くとき決まったら絶対まずここに電話しようと思います。
もうね、僕が理想とする旅先の飲食店のすべてのエッセンスがここに詰まってました。
っていうぐらいの店だと僕は今でも思っていて、絶対ここは採訪したいです。
本当に感動しました、このお店。めっちゃ良かった、ここ。
ちょっと説明して。
実は魅力としては本当にシンプルなんですよ。
で、これね、僕恥ずかしながら手前見せる申し訳ないんですけど、
花見小桜でだいたいもう金沢の話はやり終えてるんですけど、
この小夏さんがあまりにも感動したので、
なんかめっちゃとうとうと飲食店の話を語っちゃってるんですよ、この小夏さんのことをこのところで。
思うに、これが端的にはここのお店の魅力を表してるんですけども、
自分なりに旅先で出会ったら嬉しい飲食店の要素っていうのをここ書き出したんですけど、
地元の食材を美味しく味わえる。カウンター席に落ち着いて座れる。
メニューやデザインから土地の文革的背景がわかる。
一人用のサイズにも対応していただける。
お店の方や他のお客さんから土地の魅力や空気感が伝わる。
これ一人旅の話です。
この5大要素だなって僕、この店に入って気づいたんです。
僕が飲食店に一人旅の時に嬉しいのってこの5個だと思って、
それを全部叶えてくれたのがこの小夏さんなんですよ。
もうすごい。本当に感動しました、この店。
一つ一つになぞらえていくと、まず地元の食材を美味しく味わえる。
これは第一条件な感じするよね。
しますよね。
特にお勧めしたいのは、多く写真皆さん投稿されてますけどね、
刺身なんですよ。
この北陸の旬のお魚をこれでもかとね、
1枚のプレートというか板の上に乗っけたこれが、
もう抜群に美味しかった。
いや、うまそうだな。
特にね、僕が食べた時と絵柄がやっぱり違うわけですね。
僕これ6月に食べたんですけど、車指のね。
あと皮貼りとかもあったんですね。
それ卵乗ってんの?
そういうことです。
この辺は以前、富山のお寿司屋さんとかでも話しましたけれども、
なので季節によってもちろんメニューは変わるわけですけれども、
この刺身盛りは絶品です。
これだけでもいいぐらい絶品でした。
当然これがもう人気なのがわかっているので、
これね、はじめんとこのお店予約必須なんですよ。
予約マストです。
なんですけれども、予約で電話した時にね、
僕知らなかったんですけど、電話した時に店主のお兄さんが、
刺身盛り予約された方がいいですけどしますか?って言われて、
僕なので席を予約すると同時に刺身盛りの予約もしたんですね。
皆さんされますけど大丈夫ですか?って言われて、
じゃあしたいですって言ったら、
本当にしといてよかった。
これなかったら大後悔でした。
じゃあそこで予約しないと食べれないかもっていうこと?
そういうことです。
それぐらい厳選して、
要は人数も決まってるんですよ。
お店に入れる。
だからその分、この日は何人前必要だっていうのも、
多分そこではっきりさせたいんですね。
だからでもその分絶対的な品質のものを保証してくれるんですよ。
なるほど。
じゃあそれはもうマストだよね。
マストです。
もうマストです。
これは本当に美味しい。
マジで美味しかったこの刺身。
いや、いいね。
っていうのがまず地元の食材で、
もちろんお魚だけじゃなくて、
予約必須だとなんだこれ、コース料理なのかなって思われると思うんですけど、
これ違うんですね。
席の予約は必須なんだけど、
アルカルトで料理頼ましてくれるんですよ。
いろいろありますよね。
お夏のコテサラ、これもうまかったよ。
すごいな。
縦に包まれてる感じの。
これも加賀の野菜が入ってるからなんですよ。
コンサイがやっぱ入ってるんですよ。
あとこれも今思い出してもうまかった。
焼き海苔と中トロタクユッケ。
我々も体験しましたけど、石川ってマグロうまいんですよね。
実はめちゃくちゃ。
これうまかったね。
海苔の風味がすっごい引き立っててね。
あとはやっぱカニ味噌とか。
これ冬限って僕食べなかったな。
やっぱ冬のメニューかもしれませんね。
あとこれやっぱりお野菜ですよね。
みずなす、大葉、牡蠣もありますね。
っていう風に見て分かっていただいた通り、
非常に居酒屋的なメニューなんですよね。
白子炙り塩育ちでなんて。
銀杏唐揚げ気になるな自分に。
なのでですね、つまりお刺身だけは予約した方がいいんですけれども、
あとは本当気軽に楽しめるんですよ。
だから僕好きなんです。
貸し込まってカップおうっていうのももちろんいいんですけど、
僕はやっぱりそこまでの緊張感をなかなか耐えられないかもしれないので、
こういう居酒屋スタイルで楽しませてくれるんだけど、
僕が本当に求める旅先の居酒屋とか飲食店のすべてなんですよ。
大好きなお店ですここ。
ちなみに日本酒も当然、
五輪、手取川とか、
あと越前岬なんてのもありますけどね、
やっぱ北陸のお酒を中心にいただけるわけですね。
僕がその時飲んだのは、
獅子の里というね、
山中温泉、香川の山中温泉のお酒だったり、
手取川もやっぱりいただいてますね。
これも出てくるのが越中の農作産の異物で出てきたりするんです。
これは酒の温度を変えないためになんです。
特に夏だったので冷酒が欲しかったので。
なので二つ目の条件に入ってくるんですけど、
メニューやデザインから土地の文化的背景が分かると、
要は出てくる食材ももちろん石川のものですけど、
町の品とかも豆皿とかも管になったりするんで、
昨日のクラフィートさんとちょっと似てるんですけど、
より実用に即した面での魅力の伝え方をデザインとかからもされてる。
なので文化的背景が分かるんですね、北陸というものは。
そしてね、内科を見ていただくとですね、
席席これだけなんですよ。
これだけ?
これと後ろにテーブル、デート用の席みたいなのがいっぱいあるだけで、
つまり1,2,3,4,5,6でこれがL字型でしょ?
これが7,8、全8席ですかね。
のお店なんですね。
なので予約はマストなわけなんですけど、
僕は非常にこれで勉強になったのがですね、
カウンター席ってだいたい真っ直ぐじゃないですか。
けどこれね今オープンキッチンみたいな感じでL字型なんです、この6席がね。
3,3でね。
なので何が生まれやすいかっていうと会話なんですね。
これどこに生まれやすいかっていうと、
この店主の方、あとご夫婦でやってらっしゃったので、
奥様がホールみたいな感じでやってくださってたんですけど、
そこでも会話生まれるし、ここ。
僕ねこの真ん中に座ったんですけど、
右にいたのは長尾から来た人だったんですけどね、
ここはね札幌の学者先生だったんですよ。
結構、後の人はめっちゃ夢の人だったんですけど。
札幌からわざわざ学会で来て、
それで何か2人でいらっしゃってたご夫婦だったんですけど、
その方がやっぱりこのL字っていうね、
絶妙な距離感でこんなことしなくてもさ、
手元もお互い見てとれて、
で何かこんな変な若い、何かよく分かんないのが入ってるのが、
珍しかったのか分かんないんですけど声かけてくれて、
日本酒これも美味しかった、これも美味しかったっていうね、
メニューお互い指差しながらやって、
お互いにこう前の学者さんの飲んだものを、
今度僕が次オーダーしてくるとかで、
とかいうね、
でそれを店主の方がすごい笑いながら、
こういろいろ話してくださったりとかっていう、
この家庭のね、誰かの家に来たんじゃないかってくらい、
こじんまりとしたL字の空間っていうのがね、
居心地が良かったし楽しかったし、
思い出がすごくあります、ここ。
いやーいいお店だなぁ。
そしてね、一人用のサイズにも対応していただけるんですね、
それぞれのメニューね。
これありがたいんですよ、めちゃくちゃ。
一人で行くとそうだよね。
多分お店側としては損だと思うんですよ、
多分分量とかロットのことを考えると。
だけどこういうお店だからこそ、
一人でいらっしゃる方も多いでしょうから、
そういった一人用でこじんまりとしたお店なのでね、
ロットとか関係なくね、
一人のオーダーメイドみたいな感じの仲間作ってくれて、
だからね、いろんなお魚を食べさせていただけましたし、
だからいろんなメニューを食べれて、
なおさら良かったなってやっぱ思うわけですね。
といったね、
なるほど。
すっごいミスです。
本当うちだといつか行きたいなって思います。
いや、いいな。
ただね、僕一個だけすごい後悔をしていることがあるんです。