そうそう。進行形とか官僚形とかいわゆるアスペクトって呼ばれるやつですけど、
文法的なアスペクトって、僕はどっちかっていうと英語を勉強したときに初めて入ってきた。
これに日本語でも区別があるんだって知ったときすげー感動して。
でこれ、うちの研究室の周りの先生、英語の先生がいっぱいいるんですけど、
京都出身の先生と福岡出身の先生がいたのでお二人にちょっと確認してみたんです。
この夜とるの区別ありますかって言って。
今なんか変な関西弁になった。ありますかって言って聞いたんですよ。
でその時にテストの分として、この歯が落ちよるっていうと歯が落ちとるっていうのを使ったんですけど、
これやっぱり福岡の先生は落ちよるっていうと、今ちょうどこの葉っぱがヒラヒラヒラヒラ空中で舞ってる状態、
落ちてきている状態で、落ちとるっていうともう落っこっちゃって地面にある状態だねっていう区別がきちんと福岡の先生にはあるそうなんですけど、
京都出身の先生はその区別がどうもないらしくて、
代わりに落ちはるとかなんか別の表現使いたくなるかもみたいな話をされてたんで、
結構明確にこれ中国異性というか、京都、大阪にはあんまりその区別がなくて、
さらにもっと西の方では区別があるっていうようなことらしいです。
私の身の回りでも結構はっきりその区別がある方がいるんだなっていうのもちょっと嬉しくて、
面白かったんですけど、これ知ってたら英語の勉強ちょっと楽だったかもしれないよねって思いますよね、やっぱりね。
こういう進行形とか完了形とかっていうのはアスペクトって呼ぶんですけど、
これざっくり言うと時勢の考え方なんですよ。
だけど過去形、現在形、未来形とかっていう時勢とちょっと概念が違っていて、
いわゆるその現在形とか過去形とかっていうのは今起きてにしてそのイベントがいつ起きたかいつ起きるかっていう話なんですよね。
なんですけど、アスペクトって今言った文法のアスペクトですよね。
進行形とか完了形っていうのは、いつっていう視点に立った時に出来事がどう映ってるか。
ある意味そのカメラのレンズ的な。だから進行形で言えば今一緒にそのカメラが動いて走ってる様子を撮ってるとか、
逆に完了形で言えばその過去に向かってレンズが伸びてるとか撮影していて、
その今の時点でこういう状態になったみたいな、こうちょっと視点が違うんですよね。
じゃあその過去目線でその出来事がどうだったかとか、未来目線でっていう風に、
時勢は基本今にいつも立ってるけど、その立つ位置が変わるってことなんですかね。
そうですそうです。アスペクトは立つ位置を変える、視点の位置を変えるっていう操作なんです。
さっきのヨルトルもそうだし、英語の進行形完了形もこいつらの概念を文の中に入れてるっていう。
残り2つがすげー難しくって。
これの区別がね、いっつもねぐっちゃになるんですけど。
これあのゆる言語学ラジオに出てた島村先生ですよね。
島村先生ってすごい有名な東語論の先生なんですけど。
ぐっちゃになるんですよねっておっしゃってて。
僕もそれめっちゃわかるわかるってうなずきながら見てたんですけど。
1つが達成同士。でもう1つが到達同士。
もうこの時点で怪しいじゃないですか。
怪しいですね。
でこの達成同士っていうのが英語で言うとaccomplishmentって言うんですけど。
ゴールに向かうプロセスがあってかつそれが到達するところまでがセットになってる。
例えば家を建てるとか。
家を建てるって言った時って家が建つところまでが家を建てるプロセスじゃないですか。
そうですね。
でこれが01みたいにバコって急に変わらない。
徐々に徐々に家が建っていくプロセスがあってだから土台を組んで、
足場を組んでその上に柱を建てて屋根を乗っけてっていうプロセスがあるわけじゃないですか。
で家が最終的に建ったら完成なわけですから達成なわけですから。
そういうプロセスがあって最後ゴールがあるよっていうのがこの達成同士。
で最後アチーブメントって言うんですけど到達同士っていうのはこれは状態の変化が発生するし瞬間的な発生なんですよね。
例えば死ぬとか割れるとか見つけるとか到着する。
その到着するとか割れるって一瞬じゃないですか。
点っぽいですね。
そう点っぽいんですよ。
なので時間的な発生がすごく点。
瞬間同士みたいなやつですかね。
そうですそうですそうです。
っていうのを到達同士っていう風に言うんですよね。
でこの中で進行形にほぼできないって言われるのがステイと一番最初の。
ノーとかラブとか。
MacはI'm loving itってやってるから問題なんですけど。
とかあとやりにくいって言われるのがアチーブメント。
うんうん。
到達同士なんですよ。
死ぬとか割れるとか。
うんうん。
で割れているって割れゆく情景にはすごくしにくいじゃないですか。
そうですね。
もうそれが1000分の1スーパースローカメラみたいなの撮ってたら話は別だけど。
うんうん。
仕掛けているっていう間もなく到達するっていう瞬間であれば過労死でできると思うんですけど。
結局一瞬なんですよね到着する瞬間っていうのも。
もう着いてからはある意味状態になるわけじゃないですか。
そこにいるっていう。
なのでその瞬間が点すぎてなかなかそこを描写するっていうところも少ないですし。
そうなんですよ。
なのでやややりにくいんですけどただアチーブメントは時々。
その到達同士死ぬとか割れるは時々進行形にすることがあって。
ほにゃほにゃ死にかけているみたいな。
そうですね。
クマさん死にかけている。だんだんだんだん弱っていってみたいな感じの時に死に寄るとか。
The bear is dyingみたいな言い方ができたりするっていうのがあって。
これ結構面白くってベンドラーさんがさっき言った4つの区別ってそれぞれの動詞がこういう時間的特性を持ってるよねっていう話だったわけじゃないですか。
それをさっきの文法的なアスペクト進行とか完了っていうアスペクトで上書きするっていうことを結構やってるんですよね。
ある意味その文法的なアスペクトによって語彙的アスペクトを上書き保存して時間の概念をより複雑に面白おかしく。
今こういうふうに見えてるんですっていうのを表現してるって結構面白いなと思っていて。
なのでこのせっかくヨルトル問題の話でアスペクトの話が出たのでちょっと難しいんですけどこの話もしてみたいなと思ってお出ししました。
あれなんですかね到達動詞側を本来であれば動詞の語彙的な区分で言えば瞬間的なものなのを統合論的なアスペクトを足すことによってやや達成動詞っぽくしてるんですかね。
死にかけてるって言ったら死ぬっていう瞬間的に発生するものよりもそこに向かい行くプロセスみたいな変化があるのかなと思ったんですけど。
動詞の分類上分かられてた達成よりに実はこのアチーブメントの動詞がシフトしているなんて思ったんですけどそういうわけではないんですかね。
めっちゃ鋭いですね。すっげーいいこと言いました今。
本当ですか。
そうなんですよ。これまたちょっともう一段深掘りしちゃうんでもしかしたらカットするかもしれませんけど達成動詞と到達動詞って何が違うかって言ったら時間的な差だけなんですよ。
それ以外のエンドポイント終着点があるかどうかっていうのと動きがダイナミズムがあるかどうかっていう点は実は達成動詞と到達動詞って全く一緒なんですね。
で、到達動詞っていうのは基本的に発生が瞬間的っていうのがすごく大きなキーなんですよね。
その瞬間的っていうのが例えば死ぬとか割れるとか見つけるとか到着するっていうのはその動作自体は瞬間でしか起きないわけじゃないですか。
それを進行形で上書きしてあげることによってここには実は時間的なその幅が瞬間じゃなくて動詞としては瞬間的なんだけど時間的な幅がそこにあるんだっていう視点を統合的に与えている文法的に与えているっていうそういうことなんですよ。
それすごくいい視点でこれを形式意味論上で定式化した論文とかも出てたりするんですよね。
すごいいいとこつきますね。
ありがとうございます。
お便りありがとうございます。ため息が出るぐらいいい観察。また仕込みかって言われそうなんだけどどうしよう。
いい質問というか、ありがたいお便りですね。
確かに珍しいですよね。標準語のアクセントだったら開発って平板になるはずのものが開発っていう頭が一番最初の文字が高いっていう
そういうアクセントになってるっていうことですよね。
これなんか僕はすごく珍しいアクセントだなと思ったんですけどもちこさん聞いたことあります。
私も実は5歳さんと似たような状況に遭遇しておりまして、私も転職をいたしましてですね。
人材系にいるんですけれども、そこに入ってから頭高を聞く機会があるなと思っておりまして、
一つが在宅勤務の在宅。
平板ですね。
私在宅って言ってるんですけど、在宅っていう方がいているんですよ。
さすがに勤務までついたら在宅勤務って平板にはなるんですけど、そこを切り離して言うときに在宅っていう方がいたりですとか、
あとは職務経歴書も職務経歴書っていう方が、これ結構ゴブゴブとまでは言わなくても全然テイスいるなっていう感じがあって、
私は職務経歴書って平田区平和主義なんで言ってるんですけど、職務経歴書って言ってる方も結構いてっていう形で、
一般用語なんだけどちょっと業界感もある単語なのかなと思いながらも、一定頭高があるぞっていうふうな感覚があったので、
合わせて持ち込みとしてKさんに持ってこられたらと思っていました。
ありがとうございます。
僕なんかすごく耳慣れないアクセントだなって思いながら聞いてました。
一つ持ち子さんに聞きたいんですけど、例えば在宅っていう人とか職務経歴書っていう人って結構西の人が多いですか?
いや、そうでもないですね。
関東の人でもやる?
そうですね。可能性としてはレッスンは受けたというか、研修を受けた人が関西にバックグラウンドがあったとかまでいったらもう追い切れないんでわからないですけど、
ご本人としては私も職場東京なので東の方が多いかなっていう感じはします。
うーん、そうですよね。なるほど。
最初5歳さんからのお便りを読んだ時にパッと思ったのは、一つは関西の方がやや頭高のアクセントを好みがち。
特に京都とかの方で強いんですけど、この方は中国地方の方なんで、中国地方だとそこまででもないかなと思いつつも地理的にはやや関西寄りなので、
標準語だと屈ですけど、関西の人、特に京都とかの方面の人は屈って言ったりとかするじゃないですか。
なので、頭高のアクセントを好む西の地域だから、もしかしたらそれがちょっとプレステージというかかっこいいよねみたいな感じで、
残ってる名残の可能性っていうのを最初考えたんですけど、東の方の人も使うっていうとちょっとその可能性が減ってくるなっていう風にもちこさんからの垂れ込みで思いました。
で、もう一つ可能性としてあるのは、さっき言ってくれた専門家アクセントみたいな話あったじゃないですか。
14回のくまモンの話の回の時もしたと思うんですけど、平たく発音するとプロっぽい。日常的に使っているからプロっぽく聞こえるよねみたいな話っていうのはあるんですよ。
ギターじゃなくて、下北のバンドマンはギターっていうみたいなやつね。
なんだけど、今回ゴサイさんもおっしゃってくれてるように職場内で、要は外の人に私これ使い慣れてるんでってアピールしてるわけではなく、職場内で使ってるっていうところがちょっとミソだなと思っていて、
可能性として一番高いかなと思ったのは、いわゆるジャーゴンと呼ばれるやつですね。
ジャーゴンって何かっていうと、仲間内で貴族意識を高めるためだったりとか、このグループに所属してますよっていうことを示すために仲間内で使う特殊な単語だったり特殊なアクセントだったりっていうのをジャーゴンっていうふうに呼ぶんです。
なので、ある意味私人材系で働いてるんですよとか、私開発の部署で働いてるんですよっていうのを示す。
こじするって言うと言い過ぎかもしれませんけど、そっちの側の人間なんですっていう印として。
ちょっと私たち違うんでみたいな、仲間内固有の感じを出したいみたいなやつですよね。
そうです。で、開発って言ったり在宅って言ったり職務系歴書って言ったりする人がいるのかなっていうのがパッとこれを聞いたときの私の頭の中でした。
結構面白いのが最初めちゃくちゃ気持ち悪いんですよ聞いてると。で、キモって思うんですよ。でもだんだん受け入れられてくる自分もいるんです。
慣れてくる?
慣れてくる。で、さすがに私が自分の発音までそれになってましたまではいかないんですけど、でもやろうと思えばいけるなくらい。
で、職務系歴書って私も多分ちょっと意識すればもういけるんですよ。それで浸透してきちゃうっていうのも全然あり得るんだなというふうに思っていて、
わざと書き順を変な風に遊びで書いてたらその書き順で書くのに慣れちゃったみたいなのを私小さい頃にやったことあるんですけど、
それと一緒に変だな変だなって思ってふざけ半分でやってても意外と適応できちゃうという人間の柔軟性の高さみたいなところもあって、
人口が増えていくと定着もしますしっていうのはもしかするとあるのかなっていうふうな感じは私自身は感じましたね。
そうですね。慣れって結構怖いよね。やっぱりそのコミュニティに所属してたらそっちを使う方が自然だから、どんどんどんどんそっちに適応していって。
主の保存みたいな。
そっちを使うようになるっていうのはあるかもしれませんね。だからもしかしたら今回のその開発にしても職務系歴書にしてもその業界では頭高くアクセントで使うことで、
ある意味私そっちの業界の人なんで、またちょっと別のプロアクセントとは別の理由で使ってるかもなっていうふうには思いましたね。
こういう例結構多分日常の中でもいっぱいあると思うんですよ。
例えば私の分野でも専門用語の省略とかがあって、もうそれって外部の人には全然伝わらないみたいなのがあったりして、
例えば今パッと思いついたのにピーアイシーっていうのがあって、これフェイズインペネトラビリティコンディション、フェイズ不可侵条件っていうすっげー難しい名前の専門用語なんですけど、
これをピーアイシーとかってパッて言ってくる人ってあーはいはい同じ研究分野の同じ穴の虫だなのねみたいな感じがする。
そういうのも含めて結構ジャーゴンって世の中いろいろあると思うんで、ぜひ探してみていただきたいですね。
はい、ゴサイさんいつも面白いお便りありがとうございます。
さてそろそろ101号室の明かりを消す時間です。もち子さん今日の夜撮る問題いかがでしたか。
便利な使い分けだなというふうに思いまして、私が方言のネイティブではないので、ちょっとこれは是非ネイティブの人に聞きたいなと思っているのがもう一個ありまして、
チョル。
あーしっチョルとかのチョル。
チョル、頑張っチョルねーとか。
はいはい。
しっチョル、あれも多分西だと思うんですよ。私のイメージだと。
そうですね。
四国や中国地方、島根の方とか山口の方とか、広島の方とか、あとは九州の人で。
九州もなんかそのイメージありますね。
夜と撮るのなんか間なのか、なんかあそこに分布がある気がするんですよ。チョルに関しても。
で、あの今私が少し調べてたんですけど、結構山口県の話がよく出てきていて、
結果だっていうところがチョルと夜と撮るの区別が山口のおいでませ山口へっていうホームページに載っておりまして、
そこにやっぱり夜撮るだけでは表しきれない何かその被ってるところあると思うんですけど、
チョルがいるぞというふうに思っておりまして、
結構各地方のタイトに載ってたりしたので、ちょっとこのチョルに詳しい方のお話聞いてみたいなと。
求むって感じですね。ぜひお便りコメント欄ぜひぜひ書いていただければなと思います。
あとあの方言って調べていったり知っていたりすると、標準語ではこれ言い表せないがあるじゃないですか結構。
標準語だと一つにまとまっちゃうとか、標準語にはこの表現ないよねみたいな。
だからそういうのもぜひお寄せいただけたら嬉しいなと思いますので、ぜひ皆様お便りコメントお待ちしております。
はい番組ではリスナーの皆さんからの素朴な疑問や番組の感想などをお持ちしております。
このチョル結構求むって感じです。
持ち込みに持ってきてください。
今パッと調べててもうINGだっていう話もあれば結果だっていう話もあればで、
どうやら意見が割れて、意見だけではなく本当に使い方が割れてるのかもしれないので、
チョルネイティブの方がいたらぜひお便りお願いいたします。
そうですね、いろんな動詞のパターンで試してみたいですね。
その辺結構やろうと思えばいくらでもできるので、また今度その辺も含めてぜひお話しましょう。
概要欄にあるGoogleフォームズリンクからチョルだけじゃなくてもいいんですけど感想お待ちしております。
番組のフォローと高評価もよろしくお願いします。
それから番組公式Xもございます。
XのIDは、
フォローの方もよろしくお願いします。
皆様からのお便りお待ちしております。
それではまた次回お会いしましょう。
言語学者のKでした。