忘れられたデジタル資産
はい。面白いタイトルですね。
ええ。ある日、マイクロソフトから、残高が執行しますよっていうメールが届いて、それがきっかけで、もうすっかり忘れてた過去の自分からの、なんか思いがけないプレゼントにつながったっていうお話なんですね。
なるほど。
今日は、この話を手がかりに、私たちのデジタルライフに眠ってる忘れ物、これについてちょっと考えてみたいと思います。さあ、これを紐解いていきましょう。
はい。これは、すごく現代的なテーマですよね。デジタルの世界だと、物理的なものと違って、こういう忘れ物、使われずに放置されちゃったアカウントの残高とかポイントって、結構発生しやすいじゃないですか。
そうですよね。
まさにデジタル資産の始蔵というか、身近なようで意外と見過ごされがちな点に光を当てている体験なんだなと思います。
ことの発端なんですけど、マイクロソフトから、あなたのアカウント残高、来月執行しますよ、そういうメールが来たそうなんです。
はい。
ご本人は、Amazonとか、任天堂とかならまだしも、マイクロソフトのアカウントにお金を入れた記憶が全然なくて。
それは戸惑いますね。
だから最初は、これってもしかして詐欺メールかなって、かなり疑ったらしいんですね。
うんうん、無理もないですね。やっぱり身に覚えのない通知とか請求は、まず疑うのが普通ですから。それでどうされたんですか?
それで、念のためアカウント情報を確認してみたと。
そしたらなんとですよ。10年前に、約5000円をチャージした記憶が出てきたそうなんです。
10年前?へー。
そこで、あっ!ってピンときたと。昔、XBOX360にすごくハマってた時期があって。
あー、ありましたね。XBOX360。
その頃に、Amazonで安売りされてたポイントカードを結構買い溜めして、それでゲームを買ってた時期があったそうなんですね。
なるほど、そういう経緯でしたか。
で、ゲーム基本体を手放すときに、アカウントに残っていた半数というか、その残高のことをすっかり忘れてしまっていたと。
そういうことみたいですね。
いやー、でも10年ですか。
へー、10年。何か技術とかサービスとか目まぐるしく変わるじゃないですか、この世界って。
その中でよく今まで残ってたなっていうか。
確かに。企業側もこういう給民状態のアカウントってどう扱ってるんでしょうね。
法的な問題とかいろいろありそうですけど。
そうですよね。
そこが一つポイントですよね。
多くのサービスでは、やっぱり利用規約で有効期限が定められていたり、法的な給民口座の扱いみたいなものもありますし、
ただ今回のケースみたいに10年っていう比較的長い期間設定だったこととか、
あとはちゃんと通知システムが機能して執行前に気付けたっていうのはある意味幸運だったのかもしれないですね。
本当ですね。
世界的に見ると、こういう忘れられたデジタル資産の総額って驚くほど大きいなんて話もありますから、これは評算の一角なのかもしれないですね。
なるほど。
それで改めて確認したら、なんか断続的にチャージしてたみたいで、最終的に合計で7000円ほど残っていたそうなんです。
過去からの贈り物
おお、7000円、それは結構な額ですね。
ですよね。さすがに執行させるのはもったいないと。
でもじゃあどう使うかってなった時に、今さら有料のWindowsアプリとかも別にいらないし、Xboxで遊ぶ環境ももうないし、どうしようかと。
なるほど、使い道に困るというわけですね。
そこで解決策を見つけたと。マイクロソフトのストアで実は映画もレンタルとか購入ができるっていうことに気づいたそうなんです。
映画ですか。
Amazonプライムビデオみたいな感じで使えるじゃないかと。
それは知らなかったです。なるほど、そういう使い道は。
これはデジタルサービス自体がすごく多様化して、一つのアカウントがいろんな機能を持つようになった、現代ならではの発見とも言えるかもしれませんね。
確かにそうかもしれません。私も普段あまり使わないサービスのストア機能って、詳しく見ること少ないですから盲点でしたね。
これをちょっと引いてみると、私たちっていろんなプラットフォームにデジタルな資産を持つようになってるじゃないですか。
サービスを使わなくなったり移行したりする際に、こういう残存価値みたいなものが結構見過ごされがちになるっていう、そういう課題も浮かび上がってくるような気がしますね。
なるほど。それで結局この方は、その7000年の残高がなくなるまで、持ちになっていた映画を見まくることに決めたそうです。
おお、いいですね。
その時の心境を過去の自分に映画をおごってもらうようなものだって表現されてて、これがまた何かいいなって。
いや、その発想の転換が素晴らしいですね。単に忘れてたお金が見つかったラッキーじゃなくて、それを過去からの贈り物みたいに捉えて積極的に楽しみに変えてるっていう。
ええ、まさに。普通だったら、うわ、執行するとこだった、危ない危ないとか、あるいはなんで忘れてたんだろうって、ちょっとネガティブになりそうなところじゃないですか。
そうですね。
それをすごくポジティブな体験に変えてるのが面白いなと。結果的に映画の品揃いにはちょっと物足りなさも感じたみたいなんですけど、でもほぼ綺麗に残高を使い切ることができて。
おお、使い切れたんですね。
ええ。最後に10年前の自分、どうもありがとうって感謝の言葉で締めくくられてるんです。
いやー、なんかいい話ですね。ほっこりします。この体験って私たち自身のデジタルライフにもなんかヒントをくれそうな気がしますね。
そうですよね。ではこれを聞いてくださってるあなたはどうでしょう。なんか忘れてたオンラインアカウントの残高とかポイントとか、昔登録したままになってるサービスとか、何か思い当たる不正ありませんか。
うーん、これは結構重要な問いかけですよね。私たちのデジタル資産とか過去のオンラインでの活動履歴って、時として本当に予期せぬ形で今の自分に影響を与える可能性があるわけですから、定期的にそういうアカウントの棚卸しみたいなことをしてみると、思わぬ宝探しになるかもしれないし、逆に放置しておくことのリスク管理っていう側面もありますしね。
ではこれって何を意味するんでしょうかね。単なるその金銭的な価値だけの話じゃないような気もするんですよね。
と言いますと?
もしかしたら過去の自分がなんかクラウドに残したメモとか、昔すごく熱中して身につけたスキルとか、あるいはもう忘れかけてた興味とか関心みたいなものが、時間を経て今の自分にとってなんか思いがけない資源とかヒントになるかもしれない。
ああ、なるほど。お金だけじゃなくて、情報とかスキルとか、そういうものも忘れ物として眠ってる可能性があると?
ええ。そんな視点でご自身のデジタルな足跡をたまには振り返ってみるのも面白いかもしれないですね。
そうですね。過去の自分からのメッセージを探すみたいな。
はい。というわけで今回はここまでです。ありがとうございました。
ありがとうございました。