人の行動に対する批判の心理
人はなぜ、自分が使わないものとか、やらないことに対して、時に批判的になっちゃうんでしょうか?
今回はですね、そんな心理のメカニズムを探っていきたいなと思います。
主な資料は、ブログプラットフォームプチメタ3.0に掲載されたD.IKUSHIMAさんの記事です。
それと、きっかけになったKATSUMA KAZUYAさんのブログ記事も参考にしつつ、特にIKUSHIMAさんの感想、これを中心に見ていきましょう。
まず、KATSUMAさんのブログでの経験談、これ結構面白いですよね。
そうですね。
便利な調理器具、たとえば野菜カッターとか、あとホットクックとか、そういうのを使っていると、それは包丁が下手だからでしょう?とか、料理が苦手なんですね?みたいな、そういう反応が返ってくることがあると。
KATSUMAさんは、これを認知的共和の解消なんじゃないかと、そういうふうに分析されているんですね。
認知的共和ですか?
はい。つまり、自分が選んでいない選択肢、あるいは、選びたくても選べない状況にある場合に、その選択をしている人とか、物事自体に理由をつけて、自分の現状を正当化しようとする心理ということですね。
なるほど。
磯ぶどうは酸っぱいぶどうってありますよね?
はい、キツネの話ですね。
あれと同じで、キツネが取れないぶどうをどうせ酸っぱくてまずいだろうって考えるあの構造です。
そのKATSUMAさんの指摘を受けて、ブログプラットフォームプチメタ3.0で、生島さんがめちゃくちゃに納得するってかなり強く反応されてるんですよね?
そうなんですよ。
何がそこまで生島さんに響いたんですかね?
生島さんが特に注目されたのは、自分が使いたくても使えないもの、あるいは使おうとしないものに対してですね、それを使いこなしている人を見ると、その人に何らかの不都合がないと自分が使わない理由が成り立たないって感じちゃう。
そういう心理分析の部分なんです。
うーん、なるほど。
つまり、自分の選択を肯定したいから、無意識に相手の選択をちょっと落としめる必要を感じちゃうということなんですね。
なるほど。生島さんは具体例も挙げてますよね。
新しいガジェットとかを手に入れて喜んでる人に対して、持ってない人が、「いや、〇〇はこういうところがダメなんだよ。」とか、「そんなの結局使わなくなる。」みたいに、頼んでもいないのにわざわざネガティブな意見を言ってくるケース。
うんうん。
あー、これはなんか耳が痛いというか、身に覚えがある人もいるかもしれませんね。
まさに、生島さんはそういう行為を、ネタムキミチを抑えきれずにケチをつけてしまうことだって、かなりはっきり指摘してます。
結構ストレートな言葉ですね。
ええ。そしてそれは、言われた相手の気分を害するだけじゃなくて、言ってる本人にとっても卑屈になるばかりで何のプラスも生まれないと。
うーん、聞かれもしない不満を口にするのは、やっぱり酸っぱいぶどうの真理そのものだって、そういう風に論じていますね。
他人の選択とか持ち物、あるいは行動に対して、批判的な面を向けることで、知らず知らずのうちに自分の選択とか現状を、これでいいんだって正当化しようとしてる。
建設的な受け入れ方
あなたもちょっと振り返ってみると、そんな心の動きに気づくことありませんか?
ええ。そして生島さんは、この真理への向き合い方として、非常にしさに富む提案をされてるんです。
ネタムより恨む方が幸せになれる。
ネタムより恨む。
はい。つまり、誰かの成果とか満足に対して、なんか棘のある感情を向けるんじゃなくて、いいなーとか、すごいなーって素直に感じ取る姿勢。
その方がずっと建設的だし、自分自身も心地よいんじゃないか、ということですね。
これは勝間さんがおっしゃってた、自分が取っていないリスクを取っている人に対して、そのリスクを取ってもいないのに注意批判をすることをやめるっていう考え方にもつなごってくる視点かなと。
誰かの選択に対して、ついこう批判的な言葉が出そうになったとき、一歩立ち止まってみる。
これって対象への正当な評価なんだろうか。それとも、自分の心の中にある酸っぱい武道、つまり認知的共和を解消しようとする動きなのかなって。
そうやって自問してみる。それだけで、人間関係も自分の気持ちも少し変わってくるのかもしれないですね。
そうですね。今回は他者への批判の裏に潜む真理について、石間さんの深い洞察を中心に探ってみました。
自分を守ろうとする心の働きが、時として他者への不要な批判という形で現れてしまう。
そのメカニズムの一端に少し光を当てられたんじゃないかなと思います。
さて、最後にあなたと一緒に考えたい問いはこれです。
恨むと妬む。この二つの感情の境界線って一体どこにあるんでしょうか。
うーん、難しい問いですね。
そして、私たちはどうすれば他者の成功とか選択をもっと素直に、そして建設的に受け入れられるようになるんでしょうか。
ぜひ、あなた自身の考えを深めてみてください。