60点で挑戦する意義
こんにちは。何か新しいことを始めるときとか、実力が試される場面で、完璧に準備しないとって思ってしまって、なかなか一歩が踏み出せない、そんな経験ありませんか?
あー、ありますね。すごくよくわかります。
ですよね。今回はですね、完璧、つまり100点を目指すんじゃなくて、60点くらいの完成度でどんどん挑戦し続ける方が、実は戦略的に正しいんじゃないかという考え方、これを深掘りしていきたいんです。
はい。
元ネタはですね、DIKUSHIMAさんという方の個人ブログ、プチメタ3.0の記事で、60点で勝負する方が戦略的に正しいという、かなりはっきりしたタイトルのものです。
インパクトありますね、そのタイトル。
なんでその100点満点を目指さない方が、かえって良い結果につながるのか。ここがポイントですよね。
そうですね。
この記事結構確信をついてくるんですけど、100点に仕上げるまで勝負しない人っていうのは、結局完璧主義を言い訳にして挑戦から逃げてるだけなんじゃないかと。
厳しい指摘ですね。でも一理あるかもしれません。
むしろ60点で勝負する、これを繰り返す方が最終的には良い結果につながるんだってはっきり言ってるんですね。
なるほど。
著者の教え子さんの例も出てくるんですけど、まだ作品が完成してないんでとか、まだ自信がないんでって言って、なかなか表に出さない学生さんより、不完全でも早く挑戦した学生さんの方が結局伸びるケースが多いと。
それは現場の実感としてもありそうですね。
この100点を目指すっていう考え方自体に何か落とし穴があるということなんでしょうか。
なさにそこを記事では指摘していて、これで完璧だって心の底から自信を持って言える日って実はほとんど来ないんじゃないかと。
確かにそうかもしれない。
仮にこれは100点だって宣言するとしても、その勇気って実はまあ60点だけどとりあえずやってみようっていう勇気よりもずっと大きな勇気がいるというわけです。
なるほど。ハードルが高いんですね。100点宣言は。
そうなんです。だから完璧を目指そうとすればするほど、逆にそれがプレッシャーになって行動を妨げる、そういう心理的な壁になっちゃってるんじゃないかと。
うーん。理想が高いと動けなくなる。皮肉な感じもしますね。
じゃあ逆にこの記事が進める60点でまずやってみるっていうことのメリット、これは具体的にはどういうところに。
大きくは2つですね。1つは失敗からの学びやすさ。
失敗からですか。
はい。60点で挑戦してもしダメだったとしても、まあまだ60割だったしな、改善の余地はあるなって割と前向きに捉えやすいじゃないですか。
ああ確かに。まだ伸びしろがあるって思いますね。
でもこれは完璧100点だって自信満々で出したものが、もし評価されなかったら。
うわそれはきついですね。
そうなんです。精神的なダメージが大きいし、もうこれ以上やりようがないって逃げ場がない感じになっちゃう。
60点だとまだ次があるさって思える。心理的なセーフティーネットみたいな役割があるんですね。
自分への優しさ
なるほど。精神的な余裕が生まれると。それが次の行動に繋がるわけですね。もう一つのメリットは何でしょう。
もう一つは行動そのものから得られる経験値ですね。
経験値。
記事の中にすごくわかりやすい比喩があって、たとえ10回負け続けた戦士であっても、一度も戦ったことのない戦士よりは絶対に経験値は高いはずだと。
その例えすごくしっくりきますね。
不完全でもまずやってみる。そうすると具体的なフィードバックが得られるわけです。成功でも失敗でも。
そのフィードバックを元に改善していくっていうこのサイクルを早く回せること自体がスキルとか知識圏とかをどんどん蓄積させて成長加速させるエンジンになるんです。
なるほどなぁ。つまりこの60点主義っていうのは決して妥協とか手抜きとかそういう話ではなくて。
そうなんです。
むしろ成長とか最終的な結果を最大化するためのちゃんとした戦略なんだっていう捉え方ですね。
まさにその通りです。戦略としての60点主義ですね。
特に自分に自信が持てないなって感じている人、そういう人にとっては一見逆説的に聞こえるかもしれませんけどすごく有効な考え方だと思うんです。
自信がない人にとって?
自信がないから完璧になるまで準備しなきゃって考えがちですけど、そうじゃなくて自信がない。だからこそまず60点で試してみようと。
あー発想の転換ですね。
そうです。それで得られた小さな成功体験とか、あるいはたとえ失敗したとしてもそこからの学びっていうのが次への一歩を踏み出す力になる。
それが積み重なって本物の自信が育っていく土台になるんじゃないかなと。
いやーすごく腑に落ちました。じゃあここまでの話をちょっとまとめてみると、完璧な準備とか完璧な状態を待つんじゃなくて、まずは60点くらいの完成度でもいいから行動を起こしてみると。
で、挑戦してフィードバックを得て改善する。このサイクルを回していくこと自体が成長につながるし、最終的にはより良い結果を生むためのすごく現実的な戦略なんだっていうことですね。
そういうことだと思います。
こう聞くと、もしかしたら自分の中にある完璧じゃなきゃダメだっていう気持ちが、実は挑戦を避けるための上手い言い訳になってるんじゃないかってちょっとドキッとしますね。
まさに。そこを考えてみる良い機会かもしれませんね。
で、リスナーの皆さんにも考えてみてほしいんですが、この60点理論、あなたが今まさに取り組んでいる課題とか、あるいは始めたいなーとは思ってるんだけどちょっと躊躇しちゃってることとか、そういうことにどう応用できそうでしょうかね。
完璧なタイミングとか、完璧な状態とか、そういうものを求めるあまりにもしかしたら貴重なチャンスを逃してしまっているなんてことはないでしょうか。
うーん、確かに。最後にちょっとだけ視点を変えた問いかけをしてみたいんですが。
はい、なんでしょう。
この記事って主に他の人との比較とか、外部のコンテストとか、そういう勝利の場面について語られていると思うんですけど、この60点ルールを自分自身に向けてみるっていうのはどうでしょう。
自分自身にですか?
ええ。つまり常に自分に対して100点満点を求めるんじゃなくて、今日の自分はこれで十分、60点でもOKって自分に許可を出してあげる。
なるほど。自分へのハードルを少し下げるみたいな。
そうそう。その許しみたいなものが、かえって心のプレッシャーを軽くして燃え尽きずに長期的にコツコツと進めていくための鍵になったりするんじゃないかなと。
ああ、それは面白い視点ですね。継続のためにはそういう自分への優しさも大事かもしれないですね。
ええ。そんな可能性もあるんじゃないかなって少し皆さんも考えてみていただけたらと。