進路変更のリスク
ア 今日はですね、就職活動という人生の大きなキロに立っているあなたに向けて、共有いただいたブログ記事について深く掘り下げてみたいと思います。
D はい。
ア 急に進路変更するリスクと無謀さ、というタイトルの記事ですね。
D ええ、あの記事ですね。なかなか鋭い視点だなと。
ア ですよね。これまで学んできたことから、ガラッと違う道へ進むという選択、そこに進むかもしれないちょっとした、いや結構大きな落とし穴について書かれています。
D そうですね。
ア なぜ著者は、安易な進路変更、これをちょっと危ないよって言ってるのか、その確信に迫っていきましょう。
ア さて、記事がまず指摘しているのは、就職活動期によくある光景というか、これまでの専門分野を活用しようって頑張る学生さんもいれば、
あ、やっぱり気が悪かもって突然方向転換したり、中にはもう学校辞めちゃうみたいなケースもあると。
D ありますね。
ア 特にこの記事が言ってるのは、今の状況が辛いからっていう、その逃げたい気持ちだけで舵を切っちゃうのは、実はあんまりメリットがない。
D まあ、ないどころか。
ア そう、むしろ自分で苦労を増やしてるんじゃないか。
D そこは非常に興味深い視点で、投資した時間と経験の価値っていう話ですよね。
経験の重要性
ア ああ、投資した時間。
D はい。例えば、ある専門分野を2年間しっかり学んだ学生がいるとしますよね。
ア ええ。
D その学生が、就職活動で競争する相手って、基本的に同じようにやっぱり2年以上その分野を学んできた人たちになるわけですよ。
ア なるほど、なるほど。
D つまり、積み重ねてきたものがある分、全くの未経験者と比べたら、やっぱり有利なわけです。
D 採用側にも、この分野についてある程度はわかってるんだなとか、適正ありそうだなって、納得してもらいやすい。
ア 確かに。それは一種のアドバンテージですよね。自分で気づいてきた。
D そうなんです。
ア 記事の例だと、プログラマー目指して2年が組んだけど、自信がないから急に営業職を追って消す。
D ええ、ありましたね。
ア これ、一見すると困難から逃げてるように見えるかもしれないけど。
D そう、そこがポイントで、実際には、じゃあ営業職を目指して、もうしっかり準備してきた他の学生たち。
ア はい。
D つまり、その道のプロを目指している人たちと同じ土俵で戦うことになる。
ア うわあ。
D プログラミングの知識って直接は活用ないかもしれないし、営業のスキルとか経験はもちろんないわけですよね。
ア そうですよね。
D まさに記事が言うように、丸腰で、しかも、もっと競争が激しいかもしれない戦場に飛び込んじゃうようなものかもしれない。
ア うーん。
D もちろん、プログラミングで培った論理的思考が役立つ、なんて場面もあるかもしれませんが。
ア まあ、ゼロではないでしょうけど。
D ええ。でも、営業特有の例えば対人折衝能力とか、市場の知識とか、そういう経験者が持っている強みには、すぐには追いつけない可能性が高いですよね。
ア いやー、それは厳しい現実ですね。しかも問題はそれだけじゃないと。
動機とタイミング
D そうなんです。次に著者がこう強く指摘しているのが、信頼性の問題。
ア 信頼性ですか。
D はい。数年間ある分野を学んできた。なのに、いざ就職って段階で、全く違う方向へ行くっていうのは。
ア ええ。
D 採用担当者の目から見ると、あれ?うちの会社に入っても、何かちょっと難しいことにぶつかったら、また簡単に心変わりしちゃう人なのかなっていう。
ア ああ、そういう懸念を持たれてしまう。
D そういうふうに見られる可能性があるんです。つまり、過去の行動パターンから未来のリスクを読み取ろうとするわけですね。
ア なるほど。
D 口で、いや、今度は本気なんですっていうよりも、やっぱりこれまでの具体的な行動、実績の方が判断材料としては重く見られがちだということです。
ア はあ。過去の選択が未来の自分への信頼度を左右してしまうと。
D そういう側面がある。
ア でもなんか、若い頃の試行錯誤って、ある意味大事だとも言われるじゃないですか。
D ええ。
ア この記事の視点だと、その試行錯誤がなんかあんまり許されないような、ちょっと窮屈な感じもするんですが。
D ああ、それは非常に重要なポイントですね。ただ、この記事が特に問題視しているのは、多分、困難軽の逃避っていう動機。
ア あくまで逃げとしての変更ですか。
D そうです。それによるあまりにも急な方向転換ということなんだと思います。じっくり考えて、自分なりに納得した上でのキャリアチェンジなら、また話は別かもしれないですが。
ア なるほど。
D 単に今の場所が嫌だから逃げたいっていう理由での変更は、やっぱりリスクが高いんじゃないか。
D だからこそ、最初の進路を破る段階で、親に言われたからとか、なんとなく楽しそうだからみたいな、ちょっと安易な動機じゃなくて、もっと深く自分で考えて、情報も集めて、主体的に決めるっていうことの重要性を強調しているんだと思いますね。
ア ということは、最初のなぜこの道を選んだのかっていうその動機そのものが、後々困難にぶつかったときに乗り越える力にもなるし、周りからの信頼にもつながってくるっていうことですかね。
D まさにそういうことだと思います。そして、それはリスクへの向き合い方にもつながってくる話で。
ア リスクへの向き合い方。
D 何となるさ、みたいな楽観主義って、失敗してもダメージが少ないとか、やり直しが効くような状況だったら、それでもいいかもしれない。
ア はい。
D でも、キャリアみたいな大きな選択においては、失敗した場合のコスト、失うものの大きさ、これをもっとシビアに見積もるべきじゃないかと。それが著者のメッセージの多分根下にあるんじゃないでしょうか。
ア なるほどな。では、この記事からあなたが受け取るべきメッセージって何でしょうかね。
D うーん。
ア まあ、一つ言えるのは、特に今の競争が激しい時代においては、一貫性を持って自分の専門性を深めていくっていうことが、結果的には、よりスムーズな道を開く可能性が高いということですかね。
D そうですね。
ア そして、もし方向転換を考えるとしても、その動機とタイミング、これがすごく重要になると、単なる逃げじゃないかっていうのをちゃんと見極める必要がありそうですね。
D そうですね。ここで改めて考えたいのは、やっぱり一つの道を追求し続けることの価値と、でもそれがどうしても自分には合わないなって感じた時に、方向転換を決断することのそのバランスですよね。
ア バランスですか。
D この記事は、変更する際のなぜ変えるのか、そしていつ変えるのかっていう点を、私たちに深く問いかけてるんだと思います。
ア 最後に、あなた自身でさらに考えてみるためのちょっとした問いかけを。この記事は主に就職活動期の学生さんに焦点を当ててますけど、この継続か転換かっていうテーマ、これって社会に出て、例えば5年後、10年後、経験を積んだ後では、また違った意味合いとか判断基準が出てくるんじゃないでしょうか。
D 確かにそうですね。
ア その時、あなたは何を一番大事にするでしょうね。この視点でさらに考えを深めてみるのも面白いかもしれません。