女性だけのチームへの疑問
さて、今回取り上げるのは、2013年に書かれた、女性だけの企画チームが多すぎる、というブログ記事ですね。
はい。
当時、メディアなんかでも、女性だけのチームっていうのが注目され始めていて。
ありましたね。
それに対して、筆者が感じた、ちょっとこう、もやもやする感じ、その正体を探っていこうと思います。
そうですね。この記事の出発点というのは、商品開発がうまくいった、その理由をですね、
女性だけのチームだったからだ、と単純に言ってしまう、その風潮への疑問なんですね。
ああ、なるほど。
筆者は、いや、成功の本当の理由は、個々のメンバーの能力とか、あとは会社のサポート体制とか、そういうところにあるはずで、
性別でチームを区切ること自体が本質じゃないんじゃないか、と、そういう指摘をしていますね。
なるほど。女性だからっていう、そのレッテルだけでまとめられちゃうことへの違和感みたいな。
まさに。
しかも、選ばれたその女性メンバー自身の気持ちにも、ちょっと踏み込んでますよね。
ああ、そうなんです。
私が選ばれたのって、結局ただ女性だからなのかなって、もし感じちゃうとしたら、それって結構切ないことじゃないかと。
そうそう、そこなんですよ。もしかして、女性だったら別に誰でもよかったんじゃっていう、そういうニュアンスがね、なんか透けて見えちゃう可能性。
それを心配してるんですね。
うーん、それは確かに、個人の能力とか頑張りとかが、ちゃんと見てもらえてない感じがしちゃうかもしれない。
ええ、その危険性があると。
あと、メディアでの描かれ方についても結構鋭い視点持ってるんですよね。
そのメディアの描かれ方ですか。具体的にはどういうところに注目してるんでしょう。
例えばですね、開発の専門家、プロの人たちに対して、物をこじぜに意見をちゃんと言うとか。
はいはい。
あるいは、ユーザー目線でかなり厳しいフィードバックをするとか、そういう女性ならではの率直さみたいな部分。
それが強調されがちじゃないかと。
なるほど。
あるいは、女性の視点ですごく使いやすくしました、みたいなそのアピールが前に出やすいと。
そういう分析をしてますね。
ああ、わかります。その女性ならではっていう部分が、この記事の白紙につながっていく感じですかね。
そうですね。
筆者は、結局プロジェクトがうまくいったのって、性別はまあ関係なくて、シンプルにそのチームの人たちが優秀だったからじゃないの?と。
ええ。
女性だから成功したんだとか、これは男性チームには無理だったろうな、みたいな見方。
それ自体が偏見に基づいちゃってるんじゃないかって問いかけてる。
まさにそこがポイントですね。
その問いかけを補強するようにもう一つ指摘してるのが、こうした女性だけのチームが、なぜか主に女性向け商品の開発に限定されがちな現状。
成功の本質を探る
これもおかしいんじゃないかと。
ああ、確かに。言われてみればそうかも。
本当に能力のあるチームだったら、別に女性向け商品じゃなくても、いろんな分野で活躍できるはずだし、それにそこに優秀な男性メンバーが加わったら、もっと多様な視点が入って、より良い結果になる可能性だって当然あるわけじゃないですか。
そうですよね。ターゲットが女性向けだからチームも女性だけっていうのは、ちょっと短絡的な感じもしますね。
ええ。
となると、筆者が最終的にこう疑いの目を向けているのは。
結局のところ、女性が同じ女性であるお客様のことを一生懸命考えて作りましたっていう、わかりやすいマーケティングのメッセージ。
それを打ち出すこと自体が、もしかしたらこういうチーム編成の隠れた目的、あるいは主たる目的になっちゃってるんじゃないかと。そういう疑念ですね。
なるほど。話題性とかイメージ戦略みたいなものがちょっと先行しちゃってるんじゃないかっていう。
そういうことですね。
この記事全体を通してみると、別に女性がチームで働くこと自体を否定してるわけでは全くないんですよね。
全くないです。はい。
むしろその成功の理由が、安易に性別っていうところに結びつけられちゃうこと。
そして、個人の能力よりも女性であることが優先されてるように見えちゃう。そういう状況。これに対する建設的な批判という感じがしますね。
まさにおっしゃる通りです。属性じゃなくて、ちゃんと個々の実力とかチームの力学そのものにもっと焦点を当てるべきだっていう、そういうメッセージが根底にあるんだと思います。
この記事書かれたのが2013年でしたよね。
そうですね。あれからもう10年以上経ってますけど、あなたの周りとかでこういう女性だけのチームみたいな取り組みとか、あるいはその語られ方について何かこう変わったなぁと感じる点とか、逆にいやあんまり変わってないかなぁと感じる点とかってありますか?
うーん、どうでしょうね。もし何か変化があるとしたら、その背景には何があるのか。ちょっと考えてみるのも今の時代を映すように面白いかもしれませんね。