IT業界のジェンダーギャップ
だむは
始まりました。SBC.オープンマイク ナンバー79 IT技術者が見るセカイ。
ということで、今回はIT技術者のコミュニティや IT技術者の同質性という話ですね。
以前、言ってきましたけども、こちらについて お話をしていければと思います。
今回は、SBCastにも出ていただきました ダムハさんに引き続きお越しいただきました。
ダムハさん、どうぞよろしくお願いいたします。
高見知英
よろしくお願いします。
だむは
よろしくお願いいたします。
それではまず、改めましてという形になりますが、 自己紹介からお願いできますでしょうか。
高見知英
はい。ビーグラス株式会社代表のハム・ダヨンと申します。
SNSではダムハという名前で活動しています。
韓国生まれ日本育ちで、3歳から日本にいまして、
大学は文系で、新卒でエンジニア、SIRに入りまして、
そこからずっとIT業界でやってきております。
この中で、IT業界のジェンダーギャップを 日々感じるようになりまして、
今、ビーグラス株式会社という法人を立てまして、
業界全体だったり企業さんを巻き込んで、 環境を変えていけるような活動をしています。
おととい資金調達のリリースをさせていただいて、
今、ウェーブリープという女性エンジニアと IT企業をつなぐプロダクトを
運営開始しましたので、よろしくお願いします。
だむは
よろしくお願いいたします。
まずは、こちらのウェブサイトのサービスについて 少々説明していただいてよろしいでしょうか。
高見知英
ありがとうございます。
ウェーブリープは、サステナブルに働きたい 女性ITエンジニアのための
厳選マッチングサービスになりまして、
6月に事前登録の企業とユーザーを募集して、 7月以降でクローズドでリリースする予定です。
どんなプロダクトかというと、 企業の働きやすさとか活躍のしやすさを
可視化することで、優秀な女性層にアプローチして、
女性が自分が働きやすかったり活躍しやすいと思っている企業と マッチしやすくするようなプロダクトになっています。
このプロダクトとして、企業さんが組織改善みたいな、 DIの推進みたいなところを採用活動を通して
できていけるようになればいいなと思っております。
ユーザー募集中ですので、ぜひ登録ください。
だむは
ありがとうございます。
そちらのほうもぜひ、興味ある方、 関連の企業の方々、参加していただければいいかなと思います。
ありがとうございます。
こちらの活動についてということで、 前回も結構ジェンダーギャップというところでお話を伺いまして、
その後、私自身もプログラミングの講座とか、 いろんなところで、いろんなプログラミングの現場に関わってみて、
ウェーブリープの活動
だむは
改めて思ったところもあるんですけれども、 現状ってやっぱりジェンダーギャップっていうのは結構あると感じるところなんでしょうかね。
高見知英
そうですね。この前、大規模調査をフォークウェルさんとさせていただいたんですけど、
第1弾のレポートが出まして、IT業界の男女賃金格差っていうレポートを出させてもらって、
そこではやっぱり説明ができない格差っていうのは生まれていました。
6月20日に働き方のジェンダーギャップっていうところを、 私たちのレポートをリリースさせていただくんですけど、
やっぱりそこにも男女で20代、ライフイベントがあまり影響の少ない20代ですら、
男女でリーダー経験のある人の差が出てきているっていうところがあったりとか、
なので格差はまだ確かされていないだけであります。
そうですね。確かに賃金的な格差はそんなに大きいんですね。
だむは
こちら、例えば人数比というか、そういうような格差的な面という意味ではどうでしょうか。
高見知英
そんなギャップはあります。
だむは
まだまだ女性はどちらかというと少ないっていう形になってしまうんですよね。
高見知英
20%は変わらないですね。ここがすぐ変わることはないと思います。
だむは
そうですね。20%でしたね。
実際に自分のほうで、サイドBTTのほうでは中学生向けのプログラミング講座、
あとは個人のほうで、事業のほうでやったのが、
プログラミングの新入社員の研修のお手伝いということで何度か関わってみたんですけれども、
確かに中学生の講座のほうはかなりやっぱり女子が少ない形にはなっていましたね。
実際こちら40人近くのクラス、有志のメンバーではあったんですけども、
その中で女子は2人だけでしたね。なのでかなり偏りはあったなという感覚でした。
一方、個人の授業主のほうでやっていたプログラミングの講座、
こちらについては去年も実はやっていて、去年と今年と4月、5月にかけてやっていたんですけども、
こちらのほうはあまりそんなに男女比が極端にばらけてたということはなく、
割と半々ぐらいな感じでなっていたので、こういうのって仕事場とか環境とかによってかなりばらつきはあるのかなというふうに感じましたけども、
これについては何か今までの調査の内容で、こういうような特徴があるなとか、
会社によって違うなとか、そういうのって見つかったりしましたでしょうか。
高見知英
あります。ゲーム会社さんですごいなと思ったのが、女性のエンジニアが4割っていうところがありまして、
それはやっぱすごいなって思いました。
ゲーム会社さんは女性向けのゲームっていうのを提供してるから、
そういうのが好きな女性がエンジニアとして入るっていうのが多くて割合が多いっていうのはあるんですけど、
やっぱり企業の文化とかによって割合は違ってくるっていうのはありますね。
だむは
文化によるところも大きいんですね。ありがとうございます。
やっぱり作っているものとか、企業文化とか、そういうようなところなんですね。
それによって、例えば企業の文化が今回のウェブサービスによって変わっていくことによって、
見つめ直されることによって、また男女性は変わっていく可能性もあり得るというかたちですか。
高見知英
すごい難しいんですけど、でもフェメティックとか女性向けのプロダクトだとしても、
男性のエンジニアの方が多いところもあるので、サービス自体というよりはその会社の働きやすさとか活躍のしやすさ、
ロールモデルの多さ、持続的に働ける環境かどうかの方が重要なのかなって思ってます。
だむは
なるほど。そうですね。ロールモデルの多さとか環境の方ですね。
ちなみに、こういうのって年齢別にとか、そういうのは何かデータとかってあるんでしょうか。
高見知英
年齢別、はい、出ています。どんなデータですか。年齢別のどんなの。
だむは
例えば年代別に、この世代だと男女比は割と極端に分かれているものの、この世代だと案外そこまで言うほどには分かれてないのか。
業界の同質性
高見知英
比率だけで言うと、基本女性は2割っていうところなんですけど、新卒採用するときは男女半々で取ることが多いんですよ。
で、3,4年後になると急に女性がガッと半分以上辞めるっていう現象。
辞めたりキャリアチェンジするっていう現象がいろんな会社で起きてるっていうのが比率に関するとあります。
あとは男女賃金格差に関しては、自社開発では格差がどの年代もほとんどなかった。
だむは
でも受託とかSIR、SESだとどの年代でも格差があったっていうのがありますね。
なるほど。受託での開発であると意外とそこは変わらないっていうのはびっくりですね。
やっぱり仕事の形態によってそこは変わってくるんですね。
自社開発は格差ないけど受託SIRは、女性と男性の賃金格差はかなり大きかったっていう調査結果。
そういう形なんですね。ありがとうございます。
そこのあたりからしても、やはり今回の講座の内容、中学生向けの講座と新卒社員向けの講座と合わせてみても、
本当に単純に年代とか業種とか文化とかそういうのでくくれない非常に複雑な状況があるんだなと思いました。
ありがとうございます。やはりそこのあたりは、これからやはり変わっていかなければいけない課題ではありますけれども、
本当に多分、会社を運営している側からしてもどうすればいいかがあまりわかってないところはあると思います。
だからこそはやっぱりこういうようなサービスが重要になってくるっていうところなんですよね。
高見知英
はい、ありがとうございます。
だむは
それは本当に思った以上に複雑な事情になっているんだなと思いました。
高見知英
そうですね。
だむは
一方、プログラミングを子どもが触る場っていうような意味であれば、これは明日配信の予定の内容にもなりますけれども、
今回、ビスケットっていう子ども向けのプログラミング環境を開発、製作しているロード会社デジタルポケットの原田さんにお話を伺って、
明日配信予定の内容ではありますけれども、こちらのほうでは結構男女比はそんなに明確に分かれてはいなくてだいたい半々。
合同会社デジタルポケット自体のほうだとかなり女性が多いというか、ほぼほぼ女性っていうような形になっているようで、
ここはまた別の現象が起こっているということだそうです。
はい、ありがとうございます。
こちらについてもうちょっと見ていければと思うんですね。
例えば、田間さんご自身のほうで、学生の方々とかそういうような方々のプログラミングの現状とかで見たりしたことってありますか。
高見知英
正直私は大人専門というか、あれなんで、学生に関してはWaffleさんっていう女子中高生向けのプログラミングを教える団体がいるので、
だむは
Waffleさんが専門かなって思うんですけど、そこを見る限り、やっぱり男性のほうが多いっていうところはあるのかなと。
本当にそちらも含めて時期が進めば、時代が進めば解消されていくということでは全くないっていう形にはなってくるんですね。
高見知英
そうですね。Waffleさんも活動していて、絶対にこれから増えると思うんですよ、女性エンジニアは、このWaffleさんの力のおかげで。
だけど入った先が、度質性が高いし、仕組みが整ってないので、人員格差があったりとか、その環境が変わらないと離脱絶対しちゃうし、申し訳ないと思ってて、
私たちはその彼女たちがこれから入ってくるこの環境を変えて準備をするっていうようなことをやろうとしています。
だむは
やっぱりそこは本当にこちら側から動いていかなければいけない課題っていうのがとてもあちこちにあるのを感じていて、やはりプログラミングのテクノロジーの業界だけ取っていても、
やっぱり今後この状況が続いていくのだろうかっていうふうに思うところはとてもありますので、それは男女のジェンダーギャップの問題だけでなく、
プログラミングという業界そのものが今後どうなっていくんだろうなっていうのが、今回のプログラミングの構造、自分の構造も取ってみても感じるところではありますので、
やっぱりこちら側がすでにテクノロジーの界隈で活動している自分たちが動いていかなければいけないっていうようなことはとてもたくさんあるんだなと思います。
【佐藤】ありがとうございます。そしてもう一つというところで、今回お話をぜひにお伺いできればと思ったんですけども、もう一つキーワードとして挙がったのが、こちらの動出性というものだと思うんですけども、
IT業界の動出性というのは具体的にどういうような人が多いとか、どういうような人だけで形成されているとか、そういうようなものって何かありますでしょうか。
高見知英
【森】ありがとうございます。人格とかどういう人みたいなところに関しては一概に言えないのであれなんですけど、性別で言うと男性の方が多いって8割が男性っていうのはやっぱり動出性が高いっていうのはあると思います。業界全体としては。
だむは
企業全体としては、管理職になる層が女性がいないっていうIT企業のほうが多いので、ジェンダー観点で言うと動出性が高いというか、動出の人しかいないっていうことになりますね。
確かにそうですね。確かに男性が多い。その上管理職には女性がいないという状況がある。
確かにそこは本当に動出性が高いというよりも、動出そのものですね。
コミュニティのほうを見ていても、ある程度同じ方向を見てる人が多いなっていうところはありますので、そこは動出性をしっかり見て、じゃあ変えなければいけないとか、どうにかしないといけないなとか、そういうふうに問題として見ているっていう人もあまり多くないのかなという感覚はありますね。
たとえばこの問題について、この動出性について、たとえばダンマさんの目の回りでなんとかできないかなと思っている方とか、他にはいらっしゃいますかね。
高見知英
この問題に対して。
だむは
ビグラスさんとかシスターとか、その周り以外の場所で。
高見知英
私たちはITに特化して活動していますけど、国が30%以上にしようって、今この前もニュースに出てましたけど、出そうとしていて、出してはいるんですけど、それに対して企業自体は優先順位が上がらないっていうことが私たちのヒアリングで分かっているので、
ここまでは課題に感じています。すごい重要だと思いますって言うんですけど、具体的に何をしてますかって聞くと何もしてないんですよね。
なので、それって結局口では言うけど優先順位は上がってないんだなっていう判断になるので、でも本気でやってる企業ももちろんあります。
その中で。そういった企業と、私たちはそういった企業が利益を得るようにしていきたいっていう思いで作ったので。
男性の多さとバイアス
だむは
同質性が高いことが、いいところはあるんですけど、それって短期的にはすごくいいんですけど長期的にはそうじゃないよね、みたいなところをちゃんと理解した上で進んでいる企業がすごい大事かなって思ってます。
そうですね。やはりそういう状況が変わっていかなければいけないと言いますか、そういうようなところはありますよね。ありがとうございます。
あ、こちらから質問が上がってきてますね、視聴者の方から。なぜ男性が多いのでしょうか。
男性が多い理由っていうのは、こちら前回のSBキャストも少し話題は上がっていたかと思うんですが、具体的に何かダマハさんとしてこういうような理由があるかなとか、そういうのって何か改めてお伺いできますでしょうか。
高見知英
2つぐらいあると思ってて、1つは高校の時に理系分系で別れた時に理系の方が男性が多いっていうのが多分結構ほとんどがそうかと思うんですけど、それと同じ現象だと思ってます。バイアスですよね。理系は男性が行くイメージがあるので、無意識に女性は避ける。理系をわざわざ選択する理由がない。
理系に行くってなったとしても、私も1回理系考えたんですけど、10割男性なので、わざわざそこを選択する女性、女の子って男好きなんじゃないかとか、わざわざそういうのもあるんですよ、学生って葛藤で。私がそうだったらそういうのもあるんで、まずそこから学生とかだと理系を選ばないっていうのがあると思います。
エンジニアに関しては、男性が多い、そもそも業界なので、男性のイメージがついているっていうのと、女性は数学が苦手だっていうバイアスあると思うんですけど、機械とか。
それによって女性自身も自分にバイアスをかけているので、全然数学得意なはずなのに、私数字苦手とか機械苦手みたいなことをバイアスかかっているので、そもそもエンジニアっていう職業を選択肢に置かないっていうのがあるし、ロールモデルも少ないんで、ロールモデルがいないってことは見えないものにはなれないってすごいよく言われるんですけど、見えないんだから選択肢に入らないじゃないですか。
だむは
男性のほうが必然的に多くなるっていうのが原因だって言われているので、今はフルさんとかが高校生から理系を選択できるように意識を変えていますし、私たちも女性のロールモデルを増やすとか、シスターでワンワンができるとか、そういう活動をしています。
そうですね。ありがとうございます。見えないものにはなれない。確かに本当にそうなんですよね。
どちらも本当に学生の時代で理系が多いっていうのが改めて見てみると不思議なもので。
やっぱりプログラミングって実際にやってみると、理系の分野が絶対必須かってやるとそこまででもなくて、数学も必須かってやるとそこまででもなくて、
実際、CGとか人工知能とかそういうような分野で、しかも人工知能だったらモデルを作るとかになると、やっぱりプログラミングができない、数学ができないとちょっと厳しいかなっていうふうに思うことはありますけども、逆に言うとそれ以外の分野だと数学ってそこまで必要なく、
どちらかというと文系的な表現力とか会話力対話力とか文章作成力とかそちらのほうが必要になるので、そういうようなものがもっともっと見つめ直されていくといいのかなというふうに思っていることもありました。
今回、そちらの明日公開の内容でもお話があった内容として、やっぱりエンジニアリングって少しだけエンジニアをやるってことができないので。
例えば自分はプログラミングって料理みたいなものでっていうふうに言うんですけども、そこで話題にあがったのが、料理って誰もがやれるので、ちょっとだけやるとかできちなんですよね。
だから自分得意ではないんだけれども、まあ味噌汁ぐらいなら作れますよとか。家庭料理ぐらいなら普通にありもの食材でもなんか作れますよって。ありもの食材で作る地点でかなりすごいと思うんですけども。
そういうようなことができますよっていうような人っていると思うんですけれども、プログラミングってそれがないんですよね。専門職でやってるか、かなりホビープログラムは、ホビープログラム自体もあまりいなくなってしまいましたし、本当にそれ以外の人ってこれからは勉強しようと思ってるんですよぐらいの人しかいなくて、本当に間がない。
そういうような人が、じゃあ間の人が勉強するためのコンテンツもあるかというと意外となくて、プログラミングのドキュメントもプロ目線で書かれてるんで、途中の人が読んで理解できる内容がないっていうような、そういうものが多くなってるのかなっていうような感じはして。
やっぱり見えないものにはなれないのはもちろんなんですけども、見えるように見えるようにする何か取り組みとか仕組みもないっていうのが現状だなというような感覚があります。
だからそれをどうにかしていければ、もっと例えばプログラミング、別に専門職になる気は全然ないんだけども、多少はプログラミングができるとか、そういうような人がまた増えていけばまた変わっていくのかなというふうに思うことはありますね。
多様性の重要性と企業の取り組み
だむは
だから本当にそういうようなサイドビジティとしてでもそういうプログラミングをより身近に触れられるようなものを出していきたいなというふうに思いますし、そうすれば既存のプログラマーにとっても、プログラマーでも読みやすい、これからプログラミングを目指そうと思っている人も読みやすいドキュメントが出てくるきっかけになるのではないのかなというふうに思ってます。
だからそうですね、そういうようなことを中心にいろいろやっていければいいなというところですね。
ありがとうございます。
やはりこの動出性の高さ、やはりコミュニティ等を見ていると、ITコミュニティ等を見ていると感じる動出性というのは確かにあるので、そこの観点なのかなというふうに思っていたんですけども、全然もっともっと深いところで動出性があったということでありました。ありがとうございます。
何かこういうような動出性、もちろん先ほど挙げていただいたような内容もあると思いますけども、どうやっていけば変えていけるんだろうなとか、そういうような何かアイディアとかっていうのはありますでしょうか。
高見知英
そうですね。動出性が高いのって実は悪いことだけじゃなくて、例えばスタートアップとか最初のプロダクトの立ち上げとかって逆に動出性が高いほうがスピード感を持っていけるんですよ、実は。
なんですけど、中長期的に見ると、多様性のあるメンバーで進んだプロジェクトのほうが利益が得られるとか、プロダクトがうまく進むっていうデータもあるんですよね。
なのでそういったデータとかファクトみたいなところをしっかり伝えていって、まずはなぜ必要かみたいなところを理解してもらうのがまず第一歩かなと思ってます。
だむは
事実を伝えていくってことですね。
やはりそうですね、動出性についてスタートアップの時点ではあっても、そういうような動出性があることによってうまく進みやすくなるという部分もあるものの、
長期的にはやっぱり動出性よりそうでないところに多様性があったほうが良いというふうになるというのは。
自分はあまり活動に関わることがないのでいまいちわからなかったところもありますけども、そういうのはあるんだなと思います。ありがとうございます。
こういうデータを公表していく。
例えばこういうような先ほどのサイトサービスなどで表に出していくとか、あるいはそういうようなデータを企業に直接見せてこういうようなデータがあるので、
例えば動出性を下げて多様性を高めていきましょうとかそういうような方向に話を持っていくとか、そういうような取り組みを今されているという形なんでしょうか。
高見知英
ありがとうございます。実はこういうデータって何十年も前から実はあるんですよ。企業も知ってるはずなんですね。知っててできてないんですよ。
なので私たちがそのデータを用いて一生懸命話してもピンとこないっていうのもあるんですね。
なのでそういったファクトのデータと一緒になぜやるべきかみたいなところのハードル一歩私たちが下げて一緒に話していく。
同じ対立みたいな感じじゃなくて同じく並んで一緒に話すみたいなことをやるべきかなって思ってるのと、
あと私たちが採用観点にした理由の一つで、やっぱり採用ってどこの企業もやっているし、エンジニアがいないっていうのはどこの企業も困ってるんですよね。
なので企業にとっても利益が得られる方法、やっぱ企業って事業を回してるんで利益が一番重要なんですよね。
なのでそことしっかり社会的利益みたいなところをバランスをとってどういうふうに一緒に伴奏していきましょうかっていう一歩一歩進むのがすごい重要だと思ってます。
やらないのとかじゃなくて、一緒にやる理由を探していくのがすごい重要だと思ってます。
だむは
そうですね。本当にそこはすごく重要になりますよね。
やっぱり一緒にやっていく理由を探していく。
本当にこういうようなSBCastやSBCオープンマイクでいろんな団体の方と話して、
特に自営利の活動を中心にやってらっしゃる方ってどうしても社会的な意義を優先してらっしゃる方も多いので、
それは意義としてはとても正しいものですけども、ちょっと利益を度外視しすぎてないかというふうに感じてしまうことも確かにありますので、
やっぱりそこをうまくバランスをとっていくっていうことがとても大事だと思います。
ありがとうございます。
本当にこういうような同質性がなくなっていくことによってこういうような時点がありますっていうのを証言していくっていうのがとても大事になりますね。
ありがとうございます。
本当に今後いろんなことをやっていければいいなというふうに思いますが、
今回のSBCオープンマイクの視聴者の皆さんに、
例えばこれようなことを念頭に置いておいてもらえるとありがたいなとか、
そういうふうに考えていけるといいなとか、そういうものって何かございますでしょうか。
高見知英
同質性っていう部分ですか。
だむは
もちろん同質性を変えていく取り組みについてはこちらのビーグラスさんがやってらっしゃるので、
もちろんそこで問題ないと思いますけども、もちろん他の企業外の人たちが何らかのアクションを起こしてほしいなというふうに思うこともあるんですけども、
そういうアクションとしてお願いしたいことって何かありますかね。
高見知英
そうですね、結構大きい、例えばメルカリさんとかダイバーシティ活動が有名な企業さんも、
サイバーエージェントとかもそうですけど、草の一人二人の社員がこれ課題だよね、ワークショップやろうよみたいな予算が下りない、
本当草の活動からあそこまで大きくなっているんですよね。企業自社が課題を持って予算取って環境を変えていこうねってしてるんですよ。
なので少しでも違和感を感じて何かこの会社で変えていかないといけないなって思った時に諦めるのではなくて、草の一人二人の活動でも変えられるので、
まずはじゃあ何でおかしいと思ったかのディスカッションからだけでも始めるとか、この違和感ってなんだろうねみたいなのを一緒に話すとかそういうの小さなことから始めることで、
その自社の環境が変わるきっかけになると思うんですよね。
なのでそういうのはちょっとやってみるとすごく良いのではないかなと思います。
だむは
そうですね。ありがとうございます。確かに本当にそうですね。
もう少しでも違和感を感じたらアクションをしてみる。ディスカッションをするところから始めてみることってとても大事だと思いますし、なかなかそれがどういうふうにすればいいのか。
ディスカッションするにしても一人では何もできないよとかいうようなことがあったら、
例えば本当にビーグラスさんに声かけてみるというのがいいと思いますし。
そうですね。やっぱりそういうところから、何かそういうおかしいな、違和感を感じるなというところを大きくしていって解決に導いていけるようなものがあればいいですよね。
ありがとうございます。
本当にそうですね。自分としても本当に、同質性については今回の企業研修、新人社員研修を通して、あれ?思ったよりもそうでもないなって思うところもあったんですけども、
実際はそこまで3年後に辞められる方が多いというようなことも聞いて、そういうところなんだなと思いました。
あとは、先ほどの高校生の時点で文系理系に別れるときに別れるという話があったんですけども、
実際自分が中学生でそういうような別れができる前なのに、実際もうそこまで極端に別れてしまってたっていうのはあって、
やっぱり本当に、その他にもプログラミングの講習とかプログラミングワークショップとかやってらっしゃる団体には、SBキャストラも何団体か声をかけさせていただいたことありますけども、
やっぱり男女比というのはわりと明確に小学生とかの時代からもうついてるっていうことで、そこを本当にどうしてそこまで別れていって、
しかも一旦新入社員の時には一旦緩やかになったように見えて、そこからまた別れていくっていうのが、その不思議な構造というか、
このあたりは難しいところというか見えにくいところがあるんだろうなっていうふうに思います。
IT業界の現状
だむは
ありがとうございます。本当にこういうような状況を変えていければいいなというふうに思いますし、プログラミングに触れてない人もちょっと見てもらえればいいなというふうに思いますし、
そういうところで、自分たちサイドB知事としても何かしらに関わっていければいいなというふうに思っていますので、また何かあればぜひぜひお話ができればいいかなと思いますね。
高見知英
はい。私たちも頑張って変えていければいいなと思ってます。
だむは
女性がいないっていう面でいえば、こういうようなところもありますけども、やはりプログラミングってどうしても技術的にすごい高いレベルの人たちだけしかやらないものになってしまっているので、
情報が自分たちというか自分のようなそこまで技術スキルが高くない人からすると、本当に何をしゃべっているのかわからないというようなことになってしまうし、
やっぱり説明の内容においても、本当にすごいわかっている人に向けた文章ばっかりで、説明書いてないけどそんなものわかってるのは当たり前だよねになってるんじゃないのかなというふうに感じるとかすごく多くて、
それも含めて何とかしていってもらえれば、変わっていってくれればいいなというふうに思います。
高見知英
はい、ありがとうございます。
だむは
それでは今後、こちらの今までのビグラスの活動を含めて、ダマゾンの活動をインターネットで知るには改めてお伺いできればどうか、どういうふうにしていけばよろしいでしょうか。改めてお伺いできればと思います。
高見知英
基本ツイッターで動いてるので、ツイッターをフォローしていただければいいかなと思っています。
だむは
さらにこちらのサービスのプレスリリースとかもこの間あげていただいているということで、PRタイムズでもリリース時はこっちも更新するので、こっちも見るとよいかもしれません。
本当にこういうような活動は、IT側って本当にIT企業以外の人って意外と本当に注目してないよなっていうふうに思うし、
高見知英
でもそんな人たちも普通にスマートフォンは使うしパソコンだと使うし、そういうような人がIT業界を見たことがないっておかしいよねっていうふうにちょっと思ったりします。
だむは
はい。やっぱり、例えば似たような構造って言うと、よく大工さんとか言われますけども、大工さんの活動全く知らないっていう人ってそんなに多くないと思うんですよ。
近所でどっかの家が工事してるとか、新しい家が建ってる風景を見るとか、あとは自分の時なんかだと小学校の課題でどっかの家を建ててるところから木材もらってきてなんていう課題があったりしましたけれども、
そういうような何らかの機会で、大工の活動に関わること、活動を見ることってあったと思うんですけども、プログラマって逆にそういうのが一切なくて。
だからそれゆえの行き違いっていうのも、本当に今回挙げられた同質性以外にも結構あると思っているので。
例えばインターネットサービスが何かのサービスを縮小したときに文句を言うフォコ先が会社じゃなくて別のとこに行っちゃうとか、結構あったりしますし。
問題が起こったときも、問題を起こしたところと実際に問題の根本が違う場所、違うところっていう機会が結構ありますので。
そういう時に的確なところに問題の報告が上がらないとか、そういうようなことって結構ありますので、やっぱりそこも含めてITというかテクノロジーの業界を見る目が変わっていくといいな。
多様性の重要性
だむは
そうするとひょっとしたらそこも同質性を緩和していくための何か一つのきっかけになっていくのかなというふうに、自分個人としては思っています。
それでは改めてこちらのダマハさんの活動のキーワードということでお伺いできますでしょうか。
高見知英
キーワード、IT業界のジェンダリアップを解消していきます。
だむは
ありがとうございます。
実際こういうようなジェンダーギャップ状況、自分はそんなにそういう中学の立場で関わって仕事をしたっていう機会が多くないので、何とも言えないところはありますけれども、
実際にプログラミング講習の場に行ったり、講習を間接的に見る場からするとあるっぽいというのは何となくわかりますので、そこは変わっていくといいなというふうに思いますし、
あとは今まで本当に、ここはまさに多様性による力だとは思うんですけども、今までプログラミングに関わらなかった人、テクノロジーに関わらなかった人が改めてテクノロジーに関わることによって見えてくるものってすごくあるだろうなというふうにはとても思いますので、
本当に企業以外の場所でも、例えば本当に今まで誰も気にしてこなかったけれども、これってITで解決できるよねっていうような課題が表になってくるとか、そういうようなところが出てきてくれれば、やっぱり自分たち使う側としても非常に嬉しいなと思うところはありますし、
作る方面からしても、やっぱりこんな観点があったんだとか、これであれば一緒に何かやれるかもなとかそういうふうに思うきっかけにもなってくると思うので、やっぱりそういうようなものがどんどん増えてくれればいいなというふうに思いますね。
はい。ありがとうございます。それでは他何かよろしいでしょうか。大丈夫でしょうか。はい。ありがとうございます。それでは今回のSBCオープンマイク、こちらで終わりとさせていただければと思います。
高見知英
今回のSBCオープンマイクは、IT業界の同質性とかジェンダーギャップについてということで、先日SBCastにもお越しいただきましたVigras株式会社ダムハさんにお越しいただきました。ダムハさんどうぞありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。