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2025-09-08 08:06

物価が上らないと日本が行き詰まる

現在は自国内だけで流通が完結することはなく、
他国に対する売買(輸出入)が絶対に必要になるので
世界的に見て物価が安いことはマイナスになる。
そして今の日本はまさにその「物価の安い国」なのだ。

https://mclover.hateblo.jp/entry/20220419/1650340011

サマリー

日本の物価が低い状態は、国際競争力を低下させ、生活の質を損なう可能性があります。物価の安さが逆に経済活動に悪影響を与えるとの観点から、賃上げと物価上昇が必要だという主張が展開されています。

物価と国際競争力
さて、今回のテーマは、日本の物価です。
日本の物価を早く上げないと世界の中で行き詰まってしまう、というブログ記事がありまして、
これをもとにちょっと深く見ていきたいと思います。
面白そうなタイトルですね。
ですよね。普段、私たち消費者としては、物価って安いほうが嬉しいなって感じがちじゃないですか。
ええ、それはそうですよね。
でも、この記事は、国際的に見ると、ちょっと日本の首を締めてるんだよ、と、そういう主張なんです。
うーん、なるほど。
これ、一体どういうことなんでしょうか。
非常に興味深い視点だと思います。
国内だけの感覚と、グローバル経済の中での日本の立ち位置、この2つの物差しで物価を捉え直そうと。
2つの物差しですか。
そうなんです。
で、単に問題点を言うだけじゃなくて、かなり大胆な解決策まで提案している。
そこがまた面白いところで。
ええ、では早速その論点見ていきましょうか。
いきましょう。
まず、安いイコール良いとは限らないという点からですね。
はい。
記事によると、物価が安くても、結局お給料も低かったら生活の楽さって変わらないよね、と。
うんうん。
あくまで収入とのバランスが大事なんだっていう話ですね。
まさにその通りですね。
もしその日本経済が国内だけで全部完結してるんだったら、それでもまあ大きな問題じゃないかもしれないんですけど。
はい。
でも現代は輸入品とか輸出品とか欠かせないじゃないですか。
そうですね。もう鎖国はしてないですからね。
ええ。そこでこの物価の安さがなんか思わぬ形で不利に働いちゃう場面が出てくるというわけなんですよ。
不利にですか。
でも物価が安い方が海外から物を買う時とか有利な気もしますけど。
そこがですね、ちょっと逆の視点が大事になってくるんです。
士郎にある例が分かりやすいんですが。
はい。
例えば物価がまあ日本の半分ぐらいのA国と日本の2倍ぐらいのB国があるとしますね。
ふむふむ。
で、B国のその物価が高い国の人、この人が日本に来たら何でも安く感じてすごく豊かに過ごせるわけです。
まあよく聞きますね、そういう話。
でも逆に私たち日本、仮に低物価のA国だとすると、そのA国の人がB国で作られた、例えば高性能なパソコンを買おうとするとどうなると思います?
ああ、なるほど。B国の人は例えば月収の半分ぐらいで買えるものが、私たちの感覚だとなんか月収1ヶ月分丸々必要だとか、そういう負担感の違いが出てくるってことですね。
そういうことなんです。同じ性能のものを手に入れるのに、物価が安い国の人のほうは、より多くの労働時間を費やさないといけない。
つまり国際的に見ると、買えるものが相対的に少なくなっちゃう。結果として貧しくなってしまう可能性があると。
なるほどな。
ええ。だから記事では、物価が高い国に経済活動の拠点を置いたほうが、結果的には豊かになりやすいんじゃないかってことを示唆してるんですね。
それは普段あんまり考えない視点かもしれないですね。国内にいるとどうしても目の前の値段に目が行っちゃいますから。
ええ。それに加えて物価が上がらない、まあデフレみたいな状態が続くと、企業も結構困るんですよ。
企業がですか?
はい。いくら良い製品とか良いサービスを開発しても、なかなか値上げができない。
そうなると利益が増えないから、新しい研究開発とか設備投資とか、そういう意欲が削がれちゃうんですね。
なるほど。
で、それが経済全開の停滞につながっていくという、ちょっと悪循環に陥りやし。
緩やかなインフレの必要性
だからこそ緩やかな物価上昇、つまりインフレが必要なんだと。
そうですね。記事では適度な物価上昇率は年2%程度って書いてましたね。
1000円のものが来年1020円になって、同時に年収300万円が306万円になるみたいな、そんなイメージですかね。
ええ、だいたいそんなイメージです。
そのくらいの緩やかな上昇が経済の活力を保つ上では、まあ理想的だとよく言われますね。
はい。企業も投資しやすくなるし、その結果賃金も上がりやすくなるっていう、そういう好循環を期待するわけです。
ふむ。
ただ、まあ現実はそう簡単じゃないというのもまた事実で。
と言いますと、あ、あれですね、企業が値上げしても私たちのお給料がすぐに上がるわけじゃないっていうあの問題。
そうなんです。企業としては利益が増えてもすぐに社員に還元するよりは、まず将来のリスクに備えてこう内部留保。
内部留保。
つまり会社の中にお金を貯めておこうって考えがちなんですよね。
まあまあ備えたい気持ちもわかりますけどね。
ええ。でもそうなると、私たち働く側から見たら単に物価が上がって生活が苦しくなるだけってことにもなりかねない。
それは困りますね。
しかも周りの会社が値上げしない中で、自分のところだけ上げるとお客さんが離れちゃうかもしれない。
ああ、それもありますね。
だからなかなか率先して値上げする企業が出てきにくいっていうちょっと難しい構造があるんですよね。
うーん、確かに。
特にその減材料費の高騰とかが原因で起こる、いわゆるコストプッシュ型のインフレ、これは避けたいんです。
コストプッシュ型?
これは景気が良くないのに物価だけが上がっちゃう。
スタグフレーションっていうもっと悪い状況につながるリスクがあるので。
うわあ、それは最悪ですね。
じゃあどうすればいいのか。
この難しい状況をどうやって打破するのか。
ここでこの記事の筆者の方がかなり思い切った、ちょっとびっくりするような提案をするんですよね。
そうなんです。
国が強制的に全企業の給料を一律で上げてはどうだろうかと。
強制的にですか?
ええ。例えば全社員、それからアルバイトも含めて全員の給料を一律で、例えば20%アップさせるとか。
20%。それはかなり大胆ですね。
大胆ですよね。
考え方としては、まず家計の所得、収入を増やしてしまうと。
そうすれば企業はそのコスト増加分をもう嫌でも商品価格に転化せざるを得なくなるだろうと。
これだったら賃金が上がらずに物価だけ上がるっていう最悪のパターンは避けられて、
賃金と物価の両方を引き上げる、いわゆる良いインフレのきっかけになるんじゃないかっていうロジックなんです。
企業の自主的な努力に期待するんじゃなくて。
そうそう。政府がもうトップダウンでやっちゃうっていう形ですね。
なるほど。物価を上げるためには賃上げが必要だけど、企業はなかなかできない。
だから先に強制的に賃上げしちゃえと。
なんかコロンブスの卵みたいな発想にも聞こえますけど。
もちろんこれは一つのアイディアであって、実際にやった場合の副作用。
例えば、中小企業への影響はどうなるんだとか、失業率はどうなるんだとか、いろいろな論点は当然出てくると思います。
大胆な提案
そうですよね。
ただ現状維持が国際的な競争力の低下につながっていくんだとしたら、
やっぱり何か手を打たないといけないんじゃないかっていう、そういう強い危機感が背景にある提案なんだろうなとは思いますね。
今回は日本の物価が低いことのデメリット、それから緩やかなインフレの必要性、でもそれが難しい理由。
そしてまず強制的に賃上げをっていうかなり大胆な提案まで見てきました。
安い日本っていうのが必ずしも良いことばかりじゃないっていう視点。
そしてこの賃上げ提案について、これを聞いているあなたはどう考えますか?
そうですね。この提案が現実的なのかどうかとか、もし実現したらどんな予期せぬ影響が出るのかとか、ちょっと考えてみるのはすごく刺激的だと思いますね。
物価と賃金、そして私たちの生活、本当に根深い問題ですからね。
だからこそいろいろな角度から議論していくことがすごく重要なんだと思います。
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