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ヘムとホー、スニフとスカリーがチーズを求めて旅したわけなんですけど、
この本を読んで、今の危機的状況、日本に住んでいて危機的状況って何なんだろうって考えたときに、
日本ってね、やっぱすごいデフレだなと思って。
デフレ?
今、デフレ。僕ね、こう見えて大学経済学部だったんで。
すごいっすね。
そんな話はどうでもいいんですけど、結構ね、今の日本の置かれている状況を正確に把握している人って少ないんじゃないかなって思ったわけですよ。
難しいこと言いますね。
ちょっとこれ経済学の話になるんですけど、ダイソーって百均あるじゃないですか。
はい。
海外って百円じゃないんですよ。百均じゃないんですよ。200円くらいするんですよ。
へー。
それって関税のコストがかかってんのって思うじゃないですか、一瞬。
うん。
関税でそれは高いでしょう、海外は。100円で供給するのは難しいんでしょうって思う人が一瞬いてると思うんですけど、そうじゃなくて、
全部中国で作って、関税って全部どこに送ろうがある程度均一なんですよ。
うんうん。
なのに日本だけが特別に安いと。
で、もっと言えばディズニーランド、東京ディズニーランドあるじゃないですか。
はい。
あれ今入場料8500円くらいしてるんですかね。なんと東京ディズニーランド世界で一番安いんですよ。
ほー。
あのー、上海ディズニーランド僕2年くらい前に行ったんですけど、1万2、3千円取られますからね。
めっちゃ高いなー。
そう、アメリカのフロリダのディズニーランドが一番高いらしくて、それが1万4千円とか。
マジ?
マジで。これね衝撃やと思うんですけど、日本の平均年収って知ってます?
平均年収。
平均年収。日本の社会人の平均年収。
平均は450ぐらいかな?
いいっすねー。ピンポンピンポンですね。400万なんですよ。
400か。
うん。でもね、数年前まで450ぐらいでどんどん下がっていって今400万ぐらいらしいんですよね。
へー。
これってどうなのって話じゃないですか。世界的に見てどうなのと。
はいはい。
多分ね、日本ってGDPって国内総生産力今3位って世界的にもアジアを引っ張ってる経済大国だって思ってる人多いと思うんですけど、めちゃくちゃ生産性低いんですよ日本って。
ほー。
なんと世界的に見てこの年収24位です。
へー。低い。
うん。これ2021年2月21日の記事に出てたんですけど、うん。1位がね、ルクセンブルクなんですよ。
ルクセンブルクとは。
ルクセンブルクってどこにあるかわかりますかね。ヨーロッパのほぼど真ん中にあって、ドイツとベルギーとフランスに囲まれてるめっちゃちっちゃい国なんですよ。
へー。
ここの平均年収が720万。
すごい。
すごいですよね。日本で言ったらね、もう一流企業の所長とかそんなレベルの人たちがまあもう一般的な平均ラインですよと。
なんでルクセンブルクこんな年収高いんかってね、気づいたらね、あのヨーロッパのね、金融センターになってるみたいですね。
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ほー。
でね、ルクセンブルク、まあルクセンブルクのことについてあまり今は時間割きたくないんですけど、まあ佐賀県ぐらいの大きさでね、人口60万人。
チャイのチャイや。
で、そのGDPから国民一人当たりの総生産量を計算すると、日本の場合は世界3位のGDPを誇りながら年収が400万ってことは、まあ一人当たり1倍なんですよ。
この1倍っていう数字がどうなのっていうのは置いといて、とりあえず1倍っていう感覚を覚えておいてもらって、でルクセンブルクで見た場合、GDPと国民で一人当たりの生産性を出した時に2.6倍なんですよ。
はい、日本のね。
そうそうそう。えー、日本の2.6倍になるね。
つまりルクセンブルクの人たちってむちゃくちゃ生産性高いんですよ。
うん。
日本人の2.6倍の生産性で働いてるとみんな。
うん。
まあ働いてるというか結果を出してると。
うん。
まあそんな違いがあるんですよね。
えー、日本ってじゃあ、え、どうなの?みたいな。
で、もっと言えば、大卒?大卒の初任給日本、今何本ぐらいか知ってます?
初任給?20万ぐらい?
じゃあ年収で言ったら?250万ぐらい?
うん。
正解です。
また?
はい。
まあそうでしょうね。
まあでもそのこの感覚が普通じゃないですか。
これねめっちゃ低いんですよ。
ほう。
アメリカ大卒の初任給何本ぐらいだと思います?
え、アメリカ?高いのかな?
全然わかんない。
いやもう全然、全然高いっす。
全然高いっす。
本当ですか?いくらですか?
600万。
えーすごい。
ドイツ。
GDP世界第4位。
おい。
日本よりも下ですからね、GDPで言ったら。
おい。
そこの大卒の初任給なんと500万。
すごいなあ。
日本の倍。
えーみたいな。
うん。
結構これ衝撃ですよね。
でもう一個面白い情報があって、アメリカのサンフランシスコ、ここむちゃくちゃ物価高いんですけど。
はいはい、シリコンバレーのあたり。
そうそうシリコンバレーとかね、むちゃくちゃここ生産性高い人たちが密集してて。
うん。
サンフランシスコで国が低所得と認定した年収が1400万。
国が1400万は低所得者ですって認定した地域があると、世界に。
本当ですか?
一方で日本で一番高所得とされてる地域、東京の港区。
へー。
ここの平均年収が1200万。
あらあらあら。
日本で最高の年収所得者の地域と、アメリカサンフランシスコの低所得者層に負けてるっていうこの現状ね。
これね、何が起きてるかっていうと、さっきのダイソーの件もディズニーの件もそうなんですけど、
日本ってこの30年間ずっとデフレなんですよ。
世界経済って僕たちが生きてる限り、常に物価とか物とか商品は全部高くなっていくのが普通なんですよ。
だって僕たちの携帯がさ、今iPhoneとかスマートフォン使ってると思いますけど、これがいきなりガラパゴスにダウングレードするとかないじゃないですか。
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常に経済は右肩上がりを期待してるっていう状況なんですね。
だから、あのー、世界の株とか経済も全部右肩上がりになってるし、ジャンプの値段も僕ら上がってきたじゃないですか。
タバコの値段も自動販売機の値段も上がってるんだけど、この上がり幅がむちゃくちゃ小さくて、
大きいグラフで見るとずっと横ばいなんですよ、この30年間。
だから物価も、東京とか大阪の一等値は上がってたりするんですけど、物が安いんですよ、日本って。
これで、ここが経済学の面白いところで、物が安いっていいことじゃないですか。
消費者的には。
消費者的にはね。これね、面白いデータがあって、2020年か2021年に取られたアンケートで、
日本人に対して物価が安いっていうのはいいことですかっていうアンケートを取ったデータがあって、
分からないっていう人が一定数いたらしいんですけど、物価が安い方がいいって答えた人が、高い方がいいって答えた人の1.5倍いたらしいんですよ。
タバコ はいはいはい、みんな安い方がいいと思ってる。
つまり、そうそうそう、多くの人が物価は安い方がいいって思ってるんですよね。
これ果たしてそうなのかっていう話がね、このデフレの面白いところなんですよね。
日本って物も土地も世界から見て安いけど給料も安いっていう状況なんですよね。
世界的に見てね、サイゼリアとかさ、むちゃくちゃあんな綺麗な環境でさ、あんな安いものって食えないらしいんですよね。
例えばシンガポールとかさ、シャンハイとか行っても、もうラーメン普通に1500円ぐらいするから。
僕らね、700円とか800円とかで食うじゃないですか、ラーメン。倍するんですよ。
この状態が続くとどうなるかっていうと、北海道のね、ニセコ状態になるんですよ。
ぺけたん ニセコ状態?
うん。北海道にニセコっていう地域があって、そこめっちゃパウダースノーで外人がめっちゃ来てるんですよね。
ぺけたん ほう。
で、土地もめちゃくちゃ安いじゃないですか。
だから外国人がそのニセコの土地を買うんですよ。
ぺけたん はい。
で、その外国人がそのニセコのスキー場とかを買い占めると、いろんなセレブが世界中からニセコにやってくるじゃないですか。
ぺけたん うん。
日本の物価が急激に上がっていくんですよね。
なんとそのニセコの土地が札幌市内の札幌よりも高くなってるんですよね、今。
ぺけたん へぇー。
で、こうなるとどうなるかっていうと、その世界の高所得者が物価の安い日本に来ていろんなものを買い占めると、
我々が今まで700円で食べれてたラーメンが1500円出さないと食べれなくなっちゃうんですよね。
ぺけたん はいはいはい。
だからこのままで触れ続けて日本の物価が停滞して、一方で世界経済がどんどん上がっていくと、日本のランクってどんどん下がっていくと、
そのお金のある外国人が日本のものを買い占めるっていう現象が起きてくるらしいですよね。
ぺけたん うんうんうん。
これがまあなかなか日本にとって危機的状況であると。
ぺけたん うん。
で、今その言われてるのが、まあ商品とか観光、そういうものを買い占められたり、あと土地ですよね。
ぺけたん うん。
買い占められたり、あと今起こってるのが人材を買い占められるっていうらしいですね。
ぺけたん 人材か。
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そう、特に人材っていうのがどういう業種の人材かというと、アニメのクリエイター、アニメを作ってるクリエイターが海外の企業から買収されてるらしいですね、今。
ぺけたん なんでまた。
日本のアニメってむちゃくちゃクオリティ高いじゃないですか。
ネットフリークスが2020年に日本のアニメーターの育成事業っていうのを始めたんですよね。
ぺけたん へえ。
ネットフリークスって今はもう今や化け物企業になってて、世界的に。
ぺけたん はい。
むちゃくちゃ金持ってんすよね。
ぺけたん うん。
世界中にサブスクの、からの収入源があるから。
ぺけたん うん。
ネットフリークスの1年間の投資額が1兆5000億円あるらしいんですよね。
ぺけたん ほー。
もうなんか感覚わかんないぐらい、すごい金持って、いろいろ投資ができると、体力があると。
ぺけたん その日本のアニメってすごい安い値段でアニメとか作らされてるらしいんですけど、
うん。
ぺけたん 例えばネットフリークスとかが、うちそのギャラの5倍出すから、うちでアニメ作ってよみたいなこといくと、
ぺけたん もちろんそっち行きますよね、アニメのクリエイターたちって。
うん。
ぺけたん ってなってくると、その日本が誇るアニメっていうのがアメリカが誇るアニメっていう風になってっちゃうんですよ。
うんうんうん。
ぺけたん まあそういう現象が起こりつつあるっていうのと、あと今起きてるのが企業の買収っていうのも起きてるらしいですね。
うーん。
ぺけたん どこどこの鉄工場を買収されるとか。
はい。
ぺけたん なんか中国と台湾にシティックっていう、なんか企業M&Aとか買収する組織があって、
ぺけたん 日本の企業15社ぐらい一気にバーってピックアップしね、決算書とかからデータ出してピックアップし、15社ぐらい買収するんですよ、そいつら。
うん。
ぺけたん で、日本の結構優秀な独自のライセンスとか特許持ってるものづくり企業とか大阪の町工場とかがバーって買収されるんですよね。
うん。
ぺけたん で、買収されること自体はまあいいんじゃない?そのお金も入るしみたいな思うかもしれないけど、
ぺけたん 国全体で考えると日本が誇るものづくりっていうのが中国、台湾が誇るものづくりっていう風に変わってっちゃうと。
うん。
ぺけたん これでなんか寂しくないですか?日本が誇るアニメとかさ、日本が誇るものづくりとかっていうのが全部買収されていってしまうっていうね。
ぺけたん なんかこんな状況になってるんでね、日本人の感覚に僕もっと危機感を持った方がいいんじゃないかなと思ってるんですよね、実は。
危機感ね。
ぺけたん あらゆるものに対する値上がりに寛容にならなきゃいけないんですよ、僕ら。
ぺけたん ガリガリ君が60円から70円になった時にCM、全社員バーって並んでお辞儀するみたいなCMあったじゃないですか、赤城乳業の。
ぺけたん あれもなんか、あれはあれですごい話題になって面白かった、好印象やったと思うんですけど、あれってなんか世界的にむちゃくちゃ注目されたニュースになったらしいですよ。
ほうほうほう。
ぺけたん 値上がりなんて世界経済から見れば当たり前なのになんで謝ってんのっていう。
へー。
ぺけたん え、日本人マジバカですか?みたいな。
ぺけたん 株とかやってる人はね、世界経済が右肩上がりを期待してるっていうことを理解してる人多いと思うんで、値上がりとか物価の上昇とかっていうのは当たり前に身についてると思うんですけど、
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日本の人ってあまり投資とか株とかもやんないし、値上がりしないのが普通だと思ってるんで。
しかもそれがいいと思ってるんで。
これをね、もっかいちょっとデフレっていうことをもう一回考えてみてもらうと、この状況じゃ日本ちょっとヤバいかもねっていうのがあるんですよ。
まあありますね。どうしたらいいですか?
ぺけたん やっぱりあれじゃないですか、僕の場合はもう日本半分諦めてます。
本当に将来的に海外に住みたいと思ってるし、そのために英語と中国語を今勉強してるし、貿易の仕事もしてるし、かといって日本を見捨ててるわけでもないし、日本も大好きなんでね。
なんかこう、このまま安い日本のままでいいのっていう意識をどっかでね、特に僕らみたいな若い世代が一人一人持っていくのが大事なことなんかなと思いましたね。
だからってね、僕ら個人レベルが何できるのかっていうと、もう本当にそういう現状だっていうことをちゃんと勉強して、もっと値上がり、世の中の値上がりに寛容になるっていうことぐらいしかないんですけどね。
値上がりされてもね、僕らの給料が上がらないとね、厳しいだけなんですけどね。
まあ値上がりしたらその会社の収益が増えて、給料にも反映されるというのが。
そうそうそう。この資本主義の原理ですからね。