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スピーカー 1
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
田中英三郎さんをお迎えして第2回なんですけれども、前回は発達障害の話を。
ここはね、すごく話題というか、心配していらっしゃる親御さんすごく多いし、
なんかちょっとでもね、子供が落ち着きがないっていうのを見るだけでね、もしかしてとか、
なんか思いがち?そこまで心配する必要のないケースももちろんいっぱいあると思うんだけれども、
でもなんか色々薬とかもあって、解決するというか、何らかコントロールしていくとか。
特にADHDに関しては。
そうそう、そういうお話も伺ったんですが、最近よく聞く子供の心の問題というところでは、不登校。
これはまた発達障害とは全然原因とか違うと思うんですけれども、不登校ってすごく増えてますよね。
なんか私の周りでもやっぱりお子さんが不登校になってとかっていうの。
小学校の、本当に初めからっていう子もいるし、高学年、中学生ぐらいになったらとかあると思うんですけど、
これはどうなんですか?不登校みたいなことのご相談みたいなのも、
なんか江澤郎君の病院では結構ありますか?
スピーカー 2
ありますよ。小学生年齢はうちの病院にあまり来ないんですけれども、中高生ぐらいの方は来ないというので、
学校に行けないっていうのが悩んで来られる方は多いです。
スピーカー 1
完全に不登校になってるっていうのまでいかなくて、部分的に行けたり行かなかったりする方も含めると多いです。
病院に来るっていうことは明確にいじめがとか、そういうケースもあるかもしれないけど、
そういう明確な原因がよくわからないっていう場合に来られるんですか?
スピーカー 2
そうですね。前回お話しした発達障害の話と絡んでくるんですけど、
不登校でも背景に発達障害があるっていうのは少なくなって、
前回はADHDの話を担当させていただいたんですけれども、
不登校になってしまう方としては、もうひとつの典型的な対象は、
ヘイスペクトラム症っていう混乱さを抱えてるお子さんであったりとか、もちろんADHDタイプだったりとか、
っていう何らかの発達の方よりは、それ以外のレンタルヘルス上の問題を抱えてるお子さんっていうのは、
全部じゃないけれども、結構な割合でおられるかなと思います。
スピーカー 1
それは発達障害が要因になって、人間関係がちょっと困難になるとか、
集団生活に適応できないみたいなことが不登校につながるってことですか?
スピーカー 2
そうなんですよね。ヘイスペクトラム症ってなんやっていう話なんですけれども、
すごく簡単に言ってしまうと、人とのコミュニケーションに関して、
すごく質的に異なっている人たちっていう感じになるんですね。
スピーカー 1
なので、集団の中での生活でストレスを感じやすい。
スピーカー 2
学校に行かなきゃいけないって、まさに集団生活を強要されるわけなんで、
そうすると、同じようなことをみんなとやってるんですよ。
同じようなコミュニケーションをしてるんですけれども、
そこですごく傷ついたりとか、逆に緊張しちゃったりとかして、
ベースがすごい疲れる状態で、学校に行かざるを得なくなる。
周りから見たら、実際いじめの対象になっちゃうこともあり得ますけど、
そうならなくても、すごく疲れているので、
何もやってないじゃん。普通なだけなのに、
スピーカー 1
なんであの子はそんなにいじめられちゃう可能性はありません。
いじめられたいとかしてるわけじゃないけど、疲れるっていうのは、
どういうふうに当事者の人たちは、
スピーカー 2
その集団生活を受け止めてるっていうか、感じて疲れるんですか?
トランスフォームの方が体験されてる世界って、
本当にそれも社会性の質的な困難さって言われるんで、
社会性ってなんだよって話じゃないですか。
すごく漠然とした話になるので、
全員一応には言えないんですけれども、ある方が言ったのは、
自分にとっては一人でいる空間が一番ストレス的です。
一人入ってくると、そしたらタイミングがいるっていうのは、
ストレスが一個増えるんですね。
でもそれは感覚で分かりますね。
私自身もそうじゃないですか。
スピーカー 1
二人入るじゃないですか。そうすると目に見えちゃうんですよ。
もうすごい満員電車に乗ると同じ状況。
スピーカー 2
それに人のストレスを感じると。
スピーカー 1
一人ぐらいまでだったら許容できるけどっていうふうにおっしゃっていて。
なるほどね。
そしたらもう、あの教室なんて
スピーカー 2
靴以外の何者でもないですよね。
スピーカー 1
そこまでになったら、
学校っていうフォーマットがその子には合わないっていうことですよね。
無理に学校に行くことより。
違う形でその方が向いてるっていうこと。
スピーカー 2
本当に極論してしまうと、
今の確率的なこの20人とか30人まとめての教育って、
発達障害傾向を持っている人や、
そういうアンバランスを持っている人にとっては、
ストレスでしかないので、
スピーカー 1
どうにもあってもないっていうことに徹底になってしまいますね。
スピーカー 2
ただまあ、難しいところは、
その人たちは学校に行きたくないのかっていうと、
やっぱりみんな行きたいんですよ。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
友達と関わり合いたいし、
本当に孤立してて、
一人でストレスフリーな世界を生きていきたいのかっていうと、
話も相当できない。
スピーカー 1
なるほどね。
すごい難しいですよね。
それこそ、幸福。
人間が幸福を感じるのは、
どういう時かとか、
何かみたいな、
人との繋がりって必ず出てくるじゃないですか。
それは、
特性があったとしても同じであって、
ただ、やっぱり人と繋がることが、
他の人と比べて、
嬉しいけどストレスでもあると。
それが一つから二つ、一人から二人みたいな感じで、
数が増えれば増えるほど、
対象能力が追いつかないっていう状態になるってことですよね。
そうですね。
スピーカー 2
そんなふうに捉えていただいたら間違いない。
スピーカー 1
でも、完全にストレスなんだったら、
もう本当に、
一人一人だけでできる何かを考えるのもあるかもしれないけど、
でも幸福にも繋がってるっていうか、
友達もやっぱり欲しいってなると、
その塩梅っていうか、
バランスを見つけるのがすごく難しいんだろうなっていう感じがする。
だから一人だけになるときっとものすごく孤独を感じちゃうんだろうし、
難しい。
難しいね。
まずその相談に来られるときって、
発達障害だっていうことに、
自覚というかそこはすでに認識されてるケースが多いんですか?
それとも来て初めて、
発達障害っていうのが原因の一つではないかってなることが多いんですか?
スピーカー 2
不登校で悩みに来られる場合って、
発達障害だってすごく思ってこられる方の方がちょっと減ります。
よくあるパターンとしては、
だいたい体の体調も悪くなるんです。
だから小児科を受診して、
診断名としては、
小児心身症って言われたりとか、
密調節障害って言われるような診断名がつくんですけれども、
どちらもすごくふわっとした診断名で、
そういうのは別にあってもいいけれども、
じゃあ何なんですかって言われるとまたよくわからないみたいな感じの診断名になるんですね。
いろいろ調べるけれども、
別に明らかな小児科的異常が見つからないから、
じゃあちょっと診療内科に送られたらどう?っていう形で来られることが多いですね。
スピーカー 1
そこで泊まってる人もいません?診療内科には行かずに。
スピーカー 2
あ、そのままずっと小児科で見てるっていうケースもあるんですか?
スピーカー 1
ありますよね。
私知り合いの方が言ったのは、
もうその子の気力みたいなものが戻るまで待つしかないですみたいなことを言われて、
待つっていう。
それ以上の診療内科とかに行ったのかっていうのは知らないんだけれども、
もし内科的な診断で、それ以外に原因が見つからないってなっちゃうと、
もう打つ手なしっていうか、
ただ待つしか、親はどうすることもできないみたいな。
そういうケースも現実には結構あるんですか?
スピーカー 2
そう。やっぱり原因が何なのかっていうのを、ある程度探っていただければいけないなと思っていて、
コロナウイルスの中に発達障害があるんだったら、
待ってても改善はしないと思いますし、
年代にもよるんだけれども、
思春期ぐらいになると発達障害だけじゃなくて、
他のメンタルフィルス上の不調が出てくるかもしれないかもしれない。
例えばですけれども、極めてケースは少ないけれども、
統合失調症っていう伝統的な現状が聞こえたりとか、
被害妄想を頭の中で構築したりとかするというような病気で、
思春期から20代前半に限るような高発熱になるんです。
そういったことで原因になって、統合できなくなるっていうお子さんは、
ある一定の割合でおられて、
薬の治療でよくなります。
スピーカー 1
あ、そうなの?
スピーカー 2
はい。
感知するかは言えないです。
スピーカー 1
コントロール可能性。
スピーカー 2
そういった明らかな病的な症状が出なくても、
他にコースターを起こすとか、常磁不安定になるとかっていう方も、
20代前半ですかね、少なくはなくて、
その中の一部は相極性障害。
昔言うと相薄病。
10代後半から20代前半、後半にかけてが割と起こりやすいぐらいで、
本人の生徒が親の育て方とかすると関係なく、
脳の神経のバランスが崩れてるというふうには考えられて、
治療はお薬。
しかもお薬で安定化する余地は多いので、
これも待ってては何も改善しないので、
結局何なんだろう、原因はっていうのを、
ここは少し深掘りして考えなくてはいけない。
スピーカー 1
それって、やっぱり猛進で見つけていくんですか?
スピーカー 2
そうですね。そこら辺は全部本人に対する本心や、
スピーカー 1
親子さんから話を聞くというふうに思い合っていますけれども。
やっぱり、その状況が苦しいのであれば、
原因はどこにあるのかということを、
まず探すというか、見つけられる先生を探すというか、
それも大事ですよね。
どうこう話していくと、今だと無理に行かせちゃいけないとか、
待つとか、プッシュしない方が良しみたいな。
ちょっと風潮もあったりするじゃない?
それが本当に短い期間だったら、ある程度長くなってきたり、
そういう状況は本人が苦しんでいたりする場合には、
なぜその状況になっているのかというのを見つけるために、
専門家の力を借りるというのは有効ですよね。
確かに、薬が効くエリアもあるわけですね。
スピーカー 2
なるほどね。
啓発するためには、分かりやすいフレーズが必要なので、
例えば、そうこうプッシュしない方が良いというフレーズが出るんですけれども、
いや、必ずしもそうとは言い切れない。
ケースバイケースですよというのが答えになってきて、
スピーカー 1
でもそれだとあんまりキャッチーじゃないんで、
そう、なんかふと子供の時にチェックリストみたいなのがあって、
これ当てはまったら無理しないでおきましょうみたいなのがあるんですけど、
スピーカー 2
チェックリストで当てはまって無理しないでおこうっていうようなのがあるんだったら、
もはやAIでいいんじゃないですかと。
スピーカー 1
僕ら医者なんかいらないじゃないですかと。
スピーカー 2
例えばなんかさっき言ったような発達障害であれば、