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  2. #51-2 いじめや無気力が原因と..
2024-08-17 36:06

#51-2 いじめや無気力が原因とは限らない。なぜ学校に行けないのか?【ゲスト:小児精神科医 田中英三郎さん】

▼内容:
不登校の背景にも発達障害/自閉スペクトラム症とは/他人が2人いるだけで満員電車のストレス/だけど学校に行きたい、人とつながりたい/ただ待つしかない不登校、待っていては改善しない不登校/どこまで子ども自身に決めさせるか?/すべてをパターン学習する必要/出発点は自己認知/自閉症の不登校に解決策はあるのか?/愛は少しだけ問題を解決する/自分が死んだ後の子どもが心配/社会で生きづらさを感じる人に「幸せ」という社会規範をおしつける矛盾/何事もそんな簡単じゃない

▼出演:
田中英三郎さん(小児精神科医、東京大学講師、1児の父)

MC
田中優子(元クラウドワークス取締役、ビジネスアドバイザー、社外取締役、1児の母)
岡澤陽子(ブランドコンサルタント、戦略リサーチャー、ビジネスメンター、2児の母)

▼関連エピソード:
#1-1 使えるものは何でも使う!放課後と長期休暇の乗り越え方
#8-2 セレンディピティで感動子育て!一人一人に合わせた選択肢提示が母の役割
#26-1 教育の目的、学歴の意味、受験の意義とは?
#26-2 時代は中学受験よりグローバル教育⁈人生観が問われる子育て論
#35 教育虐待、ダメ、ゼッタイ!世にも恐ろしい中学受験の世界

▼番組への質問・感想はこちらまで

サマリー

このエピソードでは、小児精神科医の田中英三郎さんが不登校や発達障害の背景について議論します。学校に行けない理由が必ずしもいじめや無気力に起因するわけではなく、個々の子供たちの心理的な負担やコミュニケーションの困難さが影響していることが強調されます。田中さんは、発達障害の子供たちの特性や対応方法について詳しく考察し、彼らがより良い社会参加を果たせるためのアプローチを模索します。また、親の心配や社会規範が子供に与える影響についても深く掘り下げられています。

不登校の背景
スピーカー 1
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
田中英三郎さんをお迎えして第2回なんですけれども、前回は発達障害の話を。
ここはね、すごく話題というか、心配していらっしゃる親御さんすごく多いし、
なんかちょっとでもね、子供が落ち着きがないっていうのを見るだけでね、もしかしてとか、
なんか思いがち?そこまで心配する必要のないケースももちろんいっぱいあると思うんだけれども、
でもなんか色々薬とかもあって、解決するというか、何らかコントロールしていくとか。
特にADHDに関しては。
そうそう、そういうお話も伺ったんですが、最近よく聞く子供の心の問題というところでは、不登校。
これはまた発達障害とは全然原因とか違うと思うんですけれども、不登校ってすごく増えてますよね。
なんか私の周りでもやっぱりお子さんが不登校になってとかっていうの。
小学校の、本当に初めからっていう子もいるし、高学年、中学生ぐらいになったらとかあると思うんですけど、
これはどうなんですか?不登校みたいなことのご相談みたいなのも、
なんか江澤郎君の病院では結構ありますか?
スピーカー 2
ありますよ。小学生年齢はうちの病院にあまり来ないんですけれども、中高生ぐらいの方は来ないというので、
学校に行けないっていうのが悩んで来られる方は多いです。
スピーカー 1
完全に不登校になってるっていうのまでいかなくて、部分的に行けたり行かなかったりする方も含めると多いです。
病院に来るっていうことは明確にいじめがとか、そういうケースもあるかもしれないけど、
そういう明確な原因がよくわからないっていう場合に来られるんですか?
スピーカー 2
そうですね。前回お話しした発達障害の話と絡んでくるんですけど、
不登校でも背景に発達障害があるっていうのは少なくなって、
前回はADHDの話を担当させていただいたんですけれども、
不登校になってしまう方としては、もうひとつの典型的な対象は、
ヘイスペクトラム症っていう混乱さを抱えてるお子さんであったりとか、もちろんADHDタイプだったりとか、
っていう何らかの発達の方よりは、それ以外のレンタルヘルス上の問題を抱えてるお子さんっていうのは、
全部じゃないけれども、結構な割合でおられるかなと思います。
発達障害とコミュニケーション
スピーカー 1
それは発達障害が要因になって、人間関係がちょっと困難になるとか、
集団生活に適応できないみたいなことが不登校につながるってことですか?
スピーカー 2
そうなんですよね。ヘイスペクトラム症ってなんやっていう話なんですけれども、
すごく簡単に言ってしまうと、人とのコミュニケーションに関して、
すごく質的に異なっている人たちっていう感じになるんですね。
スピーカー 1
なので、集団の中での生活でストレスを感じやすい。
スピーカー 2
学校に行かなきゃいけないって、まさに集団生活を強要されるわけなんで、
そうすると、同じようなことをみんなとやってるんですよ。
同じようなコミュニケーションをしてるんですけれども、
そこですごく傷ついたりとか、逆に緊張しちゃったりとかして、
ベースがすごい疲れる状態で、学校に行かざるを得なくなる。
周りから見たら、実際いじめの対象になっちゃうこともあり得ますけど、
そうならなくても、すごく疲れているので、
何もやってないじゃん。普通なだけなのに、
スピーカー 1
なんであの子はそんなにいじめられちゃう可能性はありません。
いじめられたいとかしてるわけじゃないけど、疲れるっていうのは、
どういうふうに当事者の人たちは、
スピーカー 2
その集団生活を受け止めてるっていうか、感じて疲れるんですか?
トランスフォームの方が体験されてる世界って、
本当にそれも社会性の質的な困難さって言われるんで、
社会性ってなんだよって話じゃないですか。
すごく漠然とした話になるので、
全員一応には言えないんですけれども、ある方が言ったのは、
自分にとっては一人でいる空間が一番ストレス的です。
一人入ってくると、そしたらタイミングがいるっていうのは、
ストレスが一個増えるんですね。
でもそれは感覚で分かりますね。
私自身もそうじゃないですか。
スピーカー 1
二人入るじゃないですか。そうすると目に見えちゃうんですよ。
もうすごい満員電車に乗ると同じ状況。
スピーカー 2
それに人のストレスを感じると。
スピーカー 1
一人ぐらいまでだったら許容できるけどっていうふうにおっしゃっていて。
なるほどね。
そしたらもう、あの教室なんて
スピーカー 2
靴以外の何者でもないですよね。
スピーカー 1
そこまでになったら、
学校っていうフォーマットがその子には合わないっていうことですよね。
無理に学校に行くことより。
違う形でその方が向いてるっていうこと。
スピーカー 2
本当に極論してしまうと、
今の確率的なこの20人とか30人まとめての教育って、
発達障害傾向を持っている人や、
そういうアンバランスを持っている人にとっては、
ストレスでしかないので、
スピーカー 1
どうにもあってもないっていうことに徹底になってしまいますね。
専門家の役割
スピーカー 2
ただまあ、難しいところは、
その人たちは学校に行きたくないのかっていうと、
やっぱりみんな行きたいんですよ。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
友達と関わり合いたいし、
本当に孤立してて、
一人でストレスフリーな世界を生きていきたいのかっていうと、
話も相当できない。
スピーカー 1
なるほどね。
すごい難しいですよね。
それこそ、幸福。
人間が幸福を感じるのは、
どういう時かとか、
何かみたいな、
人との繋がりって必ず出てくるじゃないですか。
それは、
特性があったとしても同じであって、
ただ、やっぱり人と繋がることが、
他の人と比べて、
嬉しいけどストレスでもあると。
それが一つから二つ、一人から二人みたいな感じで、
数が増えれば増えるほど、
対象能力が追いつかないっていう状態になるってことですよね。
そうですね。
スピーカー 2
そんなふうに捉えていただいたら間違いない。
スピーカー 1
でも、完全にストレスなんだったら、
もう本当に、
一人一人だけでできる何かを考えるのもあるかもしれないけど、
でも幸福にも繋がってるっていうか、
友達もやっぱり欲しいってなると、
その塩梅っていうか、
バランスを見つけるのがすごく難しいんだろうなっていう感じがする。
だから一人だけになるときっとものすごく孤独を感じちゃうんだろうし、
難しい。
難しいね。
まずその相談に来られるときって、
発達障害だっていうことに、
自覚というかそこはすでに認識されてるケースが多いんですか?
それとも来て初めて、
発達障害っていうのが原因の一つではないかってなることが多いんですか?
スピーカー 2
不登校で悩みに来られる場合って、
発達障害だってすごく思ってこられる方の方がちょっと減ります。
よくあるパターンとしては、
だいたい体の体調も悪くなるんです。
だから小児科を受診して、
診断名としては、
小児心身症って言われたりとか、
密調節障害って言われるような診断名がつくんですけれども、
どちらもすごくふわっとした診断名で、
そういうのは別にあってもいいけれども、
じゃあ何なんですかって言われるとまたよくわからないみたいな感じの診断名になるんですね。
いろいろ調べるけれども、
別に明らかな小児科的異常が見つからないから、
じゃあちょっと診療内科に送られたらどう?っていう形で来られることが多いですね。
スピーカー 1
そこで泊まってる人もいません?診療内科には行かずに。
スピーカー 2
あ、そのままずっと小児科で見てるっていうケースもあるんですか?
スピーカー 1
ありますよね。
私知り合いの方が言ったのは、
もうその子の気力みたいなものが戻るまで待つしかないですみたいなことを言われて、
待つっていう。
それ以上の診療内科とかに行ったのかっていうのは知らないんだけれども、
もし内科的な診断で、それ以外に原因が見つからないってなっちゃうと、
もう打つ手なしっていうか、
ただ待つしか、親はどうすることもできないみたいな。
そういうケースも現実には結構あるんですか?
スピーカー 2
そう。やっぱり原因が何なのかっていうのを、ある程度探っていただければいけないなと思っていて、
コロナウイルスの中に発達障害があるんだったら、
待ってても改善はしないと思いますし、
年代にもよるんだけれども、
思春期ぐらいになると発達障害だけじゃなくて、
他のメンタルフィルス上の不調が出てくるかもしれないかもしれない。
例えばですけれども、極めてケースは少ないけれども、
統合失調症っていう伝統的な現状が聞こえたりとか、
被害妄想を頭の中で構築したりとかするというような病気で、
思春期から20代前半に限るような高発熱になるんです。
そういったことで原因になって、統合できなくなるっていうお子さんは、
ある一定の割合でおられて、
薬の治療でよくなります。
スピーカー 1
あ、そうなの?
スピーカー 2
はい。
感知するかは言えないです。
スピーカー 1
コントロール可能性。
スピーカー 2
そういった明らかな病的な症状が出なくても、
他にコースターを起こすとか、常磁不安定になるとかっていう方も、
20代前半ですかね、少なくはなくて、
その中の一部は相極性障害。
昔言うと相薄病。
10代後半から20代前半、後半にかけてが割と起こりやすいぐらいで、
本人の生徒が親の育て方とかすると関係なく、
脳の神経のバランスが崩れてるというふうには考えられて、
治療はお薬。
しかもお薬で安定化する余地は多いので、
これも待ってては何も改善しないので、
結局何なんだろう、原因はっていうのを、
ここは少し深掘りして考えなくてはいけない。
スピーカー 1
それって、やっぱり猛進で見つけていくんですか?
スピーカー 2
そうですね。そこら辺は全部本人に対する本心や、
スピーカー 1
親子さんから話を聞くというふうに思い合っていますけれども。
やっぱり、その状況が苦しいのであれば、
原因はどこにあるのかということを、
まず探すというか、見つけられる先生を探すというか、
それも大事ですよね。
どうこう話していくと、今だと無理に行かせちゃいけないとか、
待つとか、プッシュしない方が良しみたいな。
ちょっと風潮もあったりするじゃない?
それが本当に短い期間だったら、ある程度長くなってきたり、
そういう状況は本人が苦しんでいたりする場合には、
なぜその状況になっているのかというのを見つけるために、
専門家の力を借りるというのは有効ですよね。
確かに、薬が効くエリアもあるわけですね。
スピーカー 2
なるほどね。
啓発するためには、分かりやすいフレーズが必要なので、
例えば、そうこうプッシュしない方が良いというフレーズが出るんですけれども、
いや、必ずしもそうとは言い切れない。
ケースバイケースですよというのが答えになってきて、
スピーカー 1
でもそれだとあんまりキャッチーじゃないんで、
そう、なんかふと子供の時にチェックリストみたいなのがあって、
これ当てはまったら無理しないでおきましょうみたいなのがあるんですけど、
スピーカー 2
チェックリストで当てはまって無理しないでおこうっていうようなのがあるんだったら、
もはやAIでいいんじゃないですかと。
スピーカー 1
僕ら医者なんかいらないじゃないですかと。
スピーカー 2
例えばなんかさっき言ったような発達障害であれば、
子供の選択権とサポートの重要性
スピーカー 2
単に休んでて何か改善するかというと、それはなかなか厳しい気がするので、
癒やすくなるような構造っていうのも考えてあげて、ある程度プッシュしてあげるっていうのが必要になって、
スピーカー 1
休んで元気になってまた戻ってこれに戻って、ある程度力がある子だと思うんですよ。
スピーカー 2
つまり自分で決めれる。
スピーカー 1
自分で決めるってすごい大変なんですよ。
娘いるんですけど、だいたい裁きにおけって言い上がりますから。
スピーカー 2
自分で決めろよって思うんですけれども。
僕に決めてもらった方が楽なんでしょうね。
子どもたちの決める権利を取ってしまえとは言わないんですけれども、
丸投げする、お前決めろよっていうのもどうなのかなと思って、
ある程度の道ならしは周りの大人が困ってるんだったらしてあげないといけない。
スピーカー 1
その上で選んでもらう。
スピーカー 2
そういう場合って、どこに陥ってもこっちがいけるようにレールを引いてあげないといけない。
発達障害と社会的対応
スピーカー 1
パターンとしては発達障害が入っている場合に、
ADHDというよりは自閉スペクトラム系の子の方が多いのかなという感じがするんですけど、
不安症とかを抑えるのは薬があるけれども、
自閉のASDの方って薬があまりない印象も理解もあって、やっぱりそうなんですか?
スピーカー 2
ASDに集まる子供たちに対して収穫的な問題、
彼らが抱えている困難性に関して直接役に立つ可能性がないです。
スピーカー 1
残念ながら。
それはもう行動療法というか、自分の特性を理解して、
スピーカー 2
自分でそこに対処するみたいなやり方でしかないということですか?
それも持っているそれぞれの方の、
ある程度その方々によって特性とか力によってくるところはあるんですけれども、
社会の中で、一番ASDだったけれども、
なんとか困難を乗り越えつつ、今社会の中でこうやって頑張ってますみたいな人の話を聞くと、
全員ではないですが、何人かから聞く共通パターンは、
学んだって何かというと、
我々はどうやって雑談をできるか学ばないですよね。
でも彼らの雑談の仕方がもしわからないかと言ったら、
雑談を100パターン聞くんですよ。
スピーカー 1
なるほど、なるほど。
この話、ようこちゃん前なんかしてた気がする。
なので、ものすごい量のマニュアルをインストールする感じになる。
やっぱそれしかないんですか?
スピーカー 2
そう、学んだって。
スピーカー 1
これはパターンだなっていうのでやってます。
領域っていうのは、そういうようなことを一定度できるようなアプローチなんですか?
スピーカー 2
領域資料は対象によっては、本当に修学時から、
スピーカー 1
だけなんですか?
スピーカー 2
だけではないんだけれども、小学校、低学年ぐらいまでで、
基本的に発達って、
刺激を与えてあげると促進するっていう考えに基づいていて、
ただ、その有害な刺激が過剰に当たると促進されないから、
スピーカー 1
その子にとっての意味のある刺激や情報を与えてあげることが必要になる。
っていうのが領域なんですね。
刺激の与え方も様々なんですけれども。
もう少し年齢が上がってきた時には、
そういうパターン学習というか、パターン認識みたいなものを
いっぱいやるっていうことが必要になる。
スピーカー 2
社会性や対人コミュニケーションって、
すごく複雑じゃないですか。
なので、それをどうやっていくかっていうのは、
極端にすると、
なんとか混じれるグループの中で経験積んでくださいよって話になっちゃうんですけれども。
スピーカー 1
確かにね。
なんか前そういう話を横ちゃんと、
NOの人の学習みたいなのを、
LLMみたいな今のチャットGPTみたいなのも、
とにかくたくさんの言語パターンを
NOっていうのは、インプットすることによって
言語として喋れてる。
だから別に構造を理解してるんじゃなくて、
結局NOはパターン認識をしてるだけなんだみたいなことを
AIの研究をしてる方がテレビで言ってたんですよね。
それが自然とその機能があるNOというか、
多くの人には、例えば言葉だったりするとあるんだけど、
それがやっぱりあまりできないとか、
苦手なNOっていうのもあって、
そういう人にとっては、
それもやっぱり数をとにかく入れ続けるのか、
それとも普通の人だと単語でもいいんだけど、
それを文全部覚えるみたいなことかもしれないけど、
そういうインプットの仕方を変えないと、
心の安定とサポートの役割
スピーカー 1
普通の人はナチュラルにできることができないっていう。
うちの息子はその学習をだいぶ自分の特性もわかって、
でも今でもいろいろ大変そうですけど、
最初に気付いたのは、
生きてたら初めて出会うこととか、
初めて向き合うことって絶対あるじゃないですか。
だけど初めてなんだけど、
過去あった別の経験をもとに、
なんとなく推察して当たるじゃないですか。
その推察がつながらないんですね。
なので、AとBとCのマニュアルがありますと、
で、Dが来ましたと。
A、Bをもとにして考えたら、
なんとなくDやれないっていうのがなくて、
Dのマニュアルがインストールされてないので、
落ちるんですよね。
なので毎回毎回ハードルがすごく高いから、
疲れるだろうなと思って、
本当に疲れるし、
多分普通の人以上に、
普通の人が3個ケース持ってれば、
10対応できるところを、
10のケースを入れたいと10対応できないから、
本当に真面目にケースをいっぱい入れてる感じがする。
だから疲れるっていうのは、
エネルギー消費しちゃうんだよね。
やっぱりどうしてもマニュアルとマニュアルの挟まの
分脈が起きるので、
やっぱりその分脈に当たった時に、
こんなんだったり、
あいつ何?みたいな反応とかをされたりすると、
ズレてるなっていうのは自分も感じるから、
やっぱり私すごいストレスを感じるだろうし、
なんか大変っていうか、
エネルギーめっちゃかかりますよね。
でもそれもそういうものなんだって、
自分はこういう傾向があるんだとか、
こういうことは訓練しなきゃいけないんだ、
みたいなことを認知するっていうことから、
スタートするっていうことなんですかね。
その病院に行って診断を受けるっていうことは、
ただなんとなく行きづらいなみたいな状態。
それを原因分析をしていくと、
そういうとこにあるよっていうことが、
本人も理解できて、周りも理解できたら、
そこから行きやすさに、
少しずつ調整していけるっていうか、
そういう効果があるっていうことなんですかね。
スピーカー 2
そうですね。
それって多分形障害っていう診断面がついちゃってるから、
なんか特別なことなんだと思うんですけれども、
すごく幅広く考えると、
我々も結局そうだったと思うんですよ。
僕は野球選手にはなれない。
3歳の時にそれ分からなかったけれども、
スピーカー 1
6歳の時点ではもう無理だなと思って、
スピーカー 2
そこの能力はないっていう。
何があるんだろうかってのって、
結局なんか生きていく中で、
何かを諦めて何かを取っていくっていう作業を
スピーカー 1
やっていかなきゃいけないので。
さっきの人がたくさんいる、
たくさんというか2人でもたくさんみたいな、
そういうのが耐えられないみたいな人が、
でも人とのつながりは欲しい、
友達が欲しい、学校には行きたい。
この人の解決策っていうか、
少しでも別に学校に行くが答えかどうかわからないんですけど、
どうすればその人は
その行きづらさを少し解消できる方法があるんですか。
スピーカー 2
なるほどね。
ありがとうございます。
すっげえ難しい問いだな。
スピーカー 1
どうしたらいいのかな。
スピーカー 2
そうですよね。
どうすれば行きづらさを解消できるのか。
スピーカー 1
少しでもね。
それは勉強だけ、学校じゃなくてもね、
仕事でも何でも。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
なんだけど、なんかこう。
スピーカー 2
なんかでもやっぱり、
それってこう、
誰とつながって、
どういう人と付き合って生きていくかっていう話になってくると思うので、
周りには、周りはどうしようもないと思うんですよ。
だってきっと我々の親も、
スピーカー 1
私たちが幸せになってほしいと願ってる。
スピーカー 2
そのためにはなんかいい友達や、
信頼できる同僚と出会って、
良い人生を生きてほしいって思ってるけど、
でも彼らは別に僕はそのために何もできなかったし。
スピーカー 1
そうですね。
そうだわ。なんか思い出したわ。
なんかさ、親はさ、結婚しろとかさ、
結婚するのが幸せだとか、
子供を産むのが幸せだって言うじゃん。
だから早く結婚しろみたいなのを、
子供のため思って。
あなたはもうね、そんな、
なんか、贅沢言ってるからだとか別に言ってないのに、
言ってないのに、なんかその、
襟好みしてんじゃないかとかね。
あなたがわがままだから。
親は、私が結婚できないという障害を
解決するために、
さまざまな解決策を提案しようとするんだけれども、
全く私にとっては、
役に立たない。
そんなこと言ったってみたいな。
それで解決するなら、
なんとかするけど、そういうんじゃないんだよねみたいな。
スピーカー 2
そう、そういうんじゃないんだよねってなってしまうんで、
やっぱりそう、社会の中で、
なんかこう、人とか借りたいっていう欲求って、
別に誰だってあることで、
でもそれって周りからどうこうしてあげることはできないなとは思うんですね。
まあでも、なんか結局、
すげえ好き並みな答えになっちゃうんですけれども、
じゃあなんか周りから何やってあげれるんだろうかってなると、
やっぱり、
ものすごく極端なケースを考えたらなんですけれども、
すごく愛されてる家庭で育っている、
なんかその、発達的に困難を抱えた方と、
ものすごく冷たい家庭で育っている方だと、
なんかやっぱり、
そういう温かい家庭で育っている方の方が、
少し生きやすくなってるなと思って、
それで全ての困難解決してるわけじゃないということになるとなると、
まあもう、別にそれは親としてになったり、
教師としてとか、友人として、
なんとかって悩んでいったら、
まあその、自分のできる行文の中で、
気持ちを注ぐっていうことになってるのかなっていう、
それってまあ、そりゃそうだよなっていうことになっちゃうんですけれどもね。
スピーカー 1
でもなんか確かに、心の安定につながるのかもしれない。
だからその観点でいくと、
親は、給浴的には幸せに、
自立してほしいっていうか、
幸せに自立してほしいっていう子供に思うわけじゃないですか。
児童精神科に行ったり、
子さんたちのその後みたいなのを見たときに、
例えばこう、仕事とかで、
一概に言えないかもしれないですけど、
向いてる仕事、向いてない仕事とか、
なんかこう、あったりするんですか?
スピーカー 2
なんか、この答えに厳選になってないんですけれども、
でもすごい、お前そんなことそもそも言い出したら、
社会規範と親の心配
スピーカー 2
っていう話をしちゃうんですけどね。
そうなんですよ。
成人されて、二十歳以外の女の子さんって、
自立のこと、自分が死んだ後のこの子のことが心配。
で、そのためにはやっぱり就労して、
自分で働いて、独立してほしいとか、
あるいはそのね、
さっき言った結婚した方が幸せになれるだろうみたいなのとかがあって、
親は心配すると思うんですけれども、
それってなんか今の社会規範?
結婚した方が安心とか、
自立して働けてた方が安心とかって思うんですけれども、
そんなの誰が決めた真実だよって思って、
それをこの人に押し付けることが正しいことなのか?と。
あんたが結婚したかったり働きたきゃ働きゃいいけれども、
でもまあ、そういう、なんだろうな、
今の社会規範の中で生活しづらい人じゃん、この人はって。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
で、なると仕事を見つけなきゃいけないとか、
そういう話になっちゃって、
次々となんか、
スピーカー 1
そこやってみるとか、ここやってみるみたいになっちゃってるんですけど、
スピーカー 2
でもちょっと振り返ってください。
親に仕事を与えられましたか?
スピーカー 1
いえ。
スピーカー 2
言われたから働いたわけじゃないですよね。
自分で選んで働きたかったから働いたんですよね。
なんでこの人は違うんですか?
なんでこの人は押し付けられなきゃいけないんですか?
スピーカー 1
親からという。
スピーカー 2
で、なるとやっぱりそこもコントロールできないところなんじゃないのかなとは思うんです。
心配な気持ちはわかる。
そしてやっぱりそういうふうについていた方が安心だし、
いいんじゃないかなって思う気持ちもよくわかるんですけれども、
でもやっぱり自分がコントロールできないことをなんとかコントロールしようと
肯定することは苦しみしか生まないんじゃないかなと。
スピーカー 1
うーん。
ねえ。
奥深い。
すごい子供に職人を勧めることを反省しました。
拒否されてる。ずっと拒否されてる。
ずっと拒否されてるの?
職人を提案しててずっと拒否されるっていう。
スピーカー 2
勧めるのはいいと思うんですよ。
スピーカー 1
強制してないですよね。
スピーカー 2
そうね。
勧めるのはいいし、提案してあげてもいいと思うんですよ。
スピーカー 1
そういう責任というより、じゃあ勝手にお前決めろっていうのが責任。
スピーカー 2
まあね、まあね。
どんどん進めたり提案したりすればいいと思うんですよ。
でも結局それはどうにもならんことだと思いながらやった方がいい。
スピーカー 1
最終的にはね。
親が気にやみすぎる必要はないというかね。
責任多いすぎる必要はないというか、そうなのかもしれないですね。
確かにそうかも。
子供への理解と愛
スピーカー 1
多いすぎる必要はないっていうのが確かに子供の年齢が上がっていったら
そっちの方の気持ちに保護者もなっていくのも大事な気がします。
そうなんです。
なんかでも確かに自動診断というか、保護者対応も大変ですよね。
スピーカー 2
保護者対応半分くらい。
スピーカー 1
そうですよね。
何か半分以上かもしれないですよ。
そうですよね。
確かに確かに。
どんなお母さん、お父さん、なんかもう心配みたいなのが出る感じ。
そうですね。
ですよね、やっぱりね。
スピーカー 2
そう、やっぱり心配。朝起きられないとかね。
準備ができないとかね、そういう話になってきて。
そうですね、困りましたね。
スピーカー 1
そうですよね。
どうにかしてくださいみたいな。
スピーカー 2
どうにかしてくださいとは多分、そこはわきまえているので
どうにもならないことはわかっているんだけど
その心配を誰かに伝えたい。
スピーカー 1
まあそうね、それを。
親が病んじゃうよね。
スピーカー 2
そう。
スピーカー 1
そうなったらね。
親のメンタル、子供のメンタルというか
親がやっぱりそれで心配すぎて、ちょっと気持ちが思い詰めちゃう。
だって本当に思い詰めちゃう。
無理しちゃう人とかも中にはいるじゃないですか。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
確かに。
確かにな。
そうだね。
まあね、愛ゆえにね。
愛ゆえにね。
でもね、今日の話を伺ってて
突き詰めたら愛があるっていうか
暖かいところで育っている子は
困難さは表面的な困難さがいっぱいあるんだけど
ベースの安定みたいなところが
よりどころになるというか
それはちょっとこう、ほっとした。
確かに。
そうだよね。
そうだよ。
で、お子ちゃんとかも
めっちゃね、愛を
愛されてるからお母さんだから。
そうそうそうそう。
だってそれだけやっぱり親が考えてくれて
サポートしてくれて
それはもう守られてる気持ちはすごいあると思うし
だってね、それこそさ
別にお子ちゃんとかそうじゃないけど
不登校とかもさ
何甘えてんだみたいな
お前がなんか
全然行かなくていいのよっていう段階にもないっていうかさ
何甘えてんだみんな
学校行かないなんておかしいだろみたいな
甘えてるだけだって
なんかいうお家だって全然あると思うし
あるいはもう全くほったらかしってお家もあると思うし
だからどっちにしても
例えばその学校行くもんだみたいな社会規範とか
最近は不登校の子をプッシュしてはいけないみたいな風潮とか
そこで判断するんじゃなくて
その子の状態がどうなのかっていう
そこをまず一緒に見ましょうってことですね。
そうだよね。
まさにそれこそが愛じゃないですか。
みんななんかやっぱりソリューションに飛びつきときたくなるんですよ。
スピーカー 2
だってそっちの方が簡単だもん。
考えなくていいから
でもまあそんな簡単じゃないよねっていう何事も
スピーカー 1
なるほど
そういうことか
いやでもそうだね何事もね
なるほどめっちゃ勉強になった
ちょっとホッとした
ホッとした
よかったさすが先生
次回はですね
そんな田中英三郎先生が
私の知っている中学時代の同級生が
いかにして今の専門医になり
そしてまたお医者さんっていうか何ていうか
そんなことをやる
その道に何で進んでったのかなという話も
ぜひ伺いたいなということで
スピーカー 2
次回聞きたいと思います。
スピーカー 1
ありがとうございました。
36:06

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