▼内容:
いきなり40万人のトップになるの、怖くなかったですか?/政治家であり公務員のトップ/40代・女性・子育てする自治体リーダー/自分の時間のマネジメント/対立しないための第三の選択肢/事実を積み重ねる/必要なのはタフなメンタル/若きリーダーが変える社会/これからも期待してます!
▼出演:
ゲスト
森沢恭子さん(品川区長、2児の母)
品川区長 森沢きょうこHP
MC
田中優子(元クラウドワークス取締役、ビジネスアドバイザー、社外取締役、1児の母)
岡澤陽子(ブランドコンサルタント、戦略リサーチャー、ビジネスメンター、2児の母)
▼関連エピソード:
#2-5 マネジメントの難しさと女性が働くということ
#16-4 女性リーダーが生まれるとき
#20-1 ヒラリー・クリントンが大統領になれなかった理由
#20-2 女性政治家を増やすには?
#47-1 みんなみんな寅子だ!緻密な愛の手のひらで、私は今朝も泣く
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サマリー
品川区長の森沢恭子さんは、リーダーシップについて語り、特に冷静さと情熱が求められる現代における区長の役割を考察しています。また、災害対応や職員との関係性の重要性にも焦点を当て、実行するためのチーム形成の必要性に触れています。彼女はリーダーシップについてのエピソードで、災害対策や女性リーダーの役割を強調しています。地域の声をどう調整するか、特に子育て世代と高齢者のニーズのバランスを取ることが政策課題となっています。森沢さんは、対話と思いやりを重視したリーダーシップの重要性にも言及し、行政と区民の相互理解や冷静な判断を促進するための取り組みが強調されています。さらに、地域の課題について語り、特に子ども食堂や一人親家庭への支援の重要性を強調しています。
00:01
Dialogue cafe。筋書きのない対話から、新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は、様々なテーマで楽しみながらお届けします。
【森沢恭子さん】はい。
区長の役割と責任
【森沢恭子】今回は、区長っていうね、政治家っていうことだけじゃなくて、自治体のトップに立つっていう。
【森沢】40代ですか?
【森沢】40代の女性で、なかなか起業勤めしててもね、だんだん上がっていって上に立っていくとかありますけど、突然いきなりトップに立つって。
【森沢】普通の働いてて、なかなかない経験じゃないですか。
【森沢】起業しない限り。
【森沢】そうそう、起業しない限り。でも起業した時は最初はちっちゃいとこから、だんだん部下が増えていくっていう段階があるものだけど、
突然40万人いる区民がいるところのトップになって、自分が決定権を持つ、何十年そこで働いている区の職員の方々に、自分が人事権を持ち、っていうのってすごく責任と言いますか、普通に想像するとちょっと怖いなって思うぐらいの重さを感じるんですけど、
そこは、なる前にどういうふうに思ってたかわからないんだけど、どうでした?それの怖さとかなかったです?
【森沢】そうですね。結局それが選挙で選ばれているので、自分が手を挙げてなるわけじゃなくて、区民の民を経てそこのポジションにいるっていうのが前提としてあるので、基本的には選挙公約をしたこととか、自分の考え方とかにリーダーになってほしいって言われてなってるっていうのが前提としてあるので、
そこは、それを踏まえて今、行動しているっていうのはありますね。何か政策を進めるにしても、やっぱり民意を経てるっていうところの重さっていうのはありますね。一方で、責任っていう意味で言うとやっぱり災害があった時とかの対応とかっていうのは非常に重要なので、
本当にもう最近何が起こるかわからないというか、毎日熱中症アラート出てるし、毎日のように豪雨がありそうだし、地震もいくつ起きるかわからないしっていう意味では、非常に災害対策防災対策は日順点的に日頃も気が抜けないっていうのはありますね。
マネジメント経験っていうのは?
ないです。チームリーダーぐらいなので、ないので、完全に負傷になってから初めてっていう感じですね。
確かに選挙を経て、民意を経てはいるけれども、実行ではその時に掲げた公約というのをしっかりやっていくというアクションポイントみたいなのは指針があるけれども、そこにまつわる人たちがかなりの数が一気にくるわけじゃないですか。
職員の方たちもそうだし、いろんな関係各社の人たちも含めて。
職員との関係性づくり
そういった時にリーダーとかマネジメントとかっていう風になってくると、かなり新しい経験というかって感じますか?そこに対してどういう風に思う?
そうですね、そこまですごいマネジメントがっていうのを、多分その仕組みとして副区長が2人いて、その下に部長がいてっていう感じではあるので、職員のマネジメントに関しては比較的そこに任せてる部分も大きいかなというか、
自分が直接的にっていうよりはっていうその組織の動かすっていうところはそこはあるかなというふうには思います。一方で、結局私は完全に外から来た人なので、下から上がってきた、今までの副長は下から上がってきた人なので、職員の経験値もあるし公務員としての経験値もあるし、みんなを知ってるしっていう中で私は突然入ってきた人から、職員にとっても知らない人なわけですよね。
っていう意味では、最初は副長室をドアを開けて、自由に入ってきてくださいってやったんですけど、普通は来れない。一般職員が来るのが難しいって言われて、あ、そうかと思って、ランチミーティングって意見を聞くっていうようなことを、誰でも新入職員でも大丈夫だし、誰でもいいのでランチミーティングをしましょうってザックバラに話しましょうみたいな機会を作ったりして、
現場とか、もちろん現場を見に行ったりとかもしますけど、そういう形で色々知った上で、最終的な判断できるようにっていうのはやっているところであります。
その副部長の方とか部長さんとかっていう、実際の職員の方のマネジメントを直接的にやって、しかも継続性があるわけじゃないですか、その人たちはね。副部長って選挙で選ばれるわけじゃない?
副部長は特別職なので、任期4年です。
でもその民間から来るとかそういう抜擢されるみたいな人?
そういうこともできます。なので私は1人、東京都から来てもらった人が1人と、もともと職員だった人が1人っていう。
そういう人たちとのチーム形成っていうか、そこがすごく何ていうか、森沢さんやりたいことも実際に実行してもらうのは、その人たちが協力者になってくれないとダメだから、
その人たちとの関係性づくりみたいな、すごい大事になりますよね。
だからそこを共感してくれる、分かってくれる人を今置いているっていうのがあります。
もともと駆長になる前からお知り合いだった方なんですか?
1人は東京都の都議会議員の時に知ってる、その人は課長だったんですけど、知ってる人で、組員だったっていうこともあるんですけど、
そこでの接点があったっていうところ。
で、もう1人は本当に駆長になってからいろいろ接点を持ってたから、もともと部長だったので、それで話をしていく中でっていう感じですね。
うーん、なるほど。
さっき、小川さんはあまりリーダー経験はないけれども、公約があったって話。
でも、普通の会社員的マインドで考えると、例えばそれこそ管理職になりたくないって女性がこれだけ多いとかっていう話も考えたときに、
管理職とかのレベルじゃない次元の職に対して、怖さとかあんまり感じなかった。
あんまり感じなかったですね。
それよりもやりたいことがあった。
地域を良くしていくとか、課題を解決できるっていうことの方が勝ったっていうのはありますね。
うーん、なるほどね。
例えばそこに対して、自分の経験値みたいなところは、あまり考慮するポイントじゃなかった?リーダーとしての経験値みたいな。
本を読んだりとか、それこそリーダーシップの本は、それを意識してからは結構意識的に読むようにとかっていうのはありますし、今もそうですけど、
そうですね。
あとは今までの、今まで会社員と組織人として生きてきたところの踏まえて対人関係みたいなところを、延長線上みたいなところはあるかなって思います。
最近ね、自治体のトップの方がパワハラみたいな問題になったりとかね、そういうのも時々あるじゃないですか。
いろいろあって戻ったりやめたりしてるけど、アカシの主張とかもそういうのありましたよね。
それをレコーダーで部下が録音してて、選挙の時にとか、あれはかなり悪意があるような行動かもしれないけれども、
でも政治家として民意を反映して自分の理想、社会を良くしたいっていうことと、マネジメントっていうのは全然違うことです。
マネジメントが上手いからって、区長になっていい癖ができるか、職員にとってはいいかもしれないけど、そうじゃないかもしれないし、
そこはちょっとね、特殊というか、責務があるからね。
すごい特殊なんですよ。やっぱり政治家としての立場もある。一方で公務員の組織の長っていうのもあるので、
非常に特殊な立場だなっていうのは思います。
こっちだけ公務員の長っていう組織の長っていうだけでもダメだし、結局4年に1回選挙で選ばれないと続けられないというところもあるので、
政治家の側面もあるので、そこのバランスとかも含めて。
でもどちらもやっぱり大事っていうか、無視はできない。
政治家でなったら本当、どこで誰が見てるかわかんないとか、
特に地域で結構みんな、こっちは知らなくても相手はみんな知ってるみたいな状態だから。
スーパーでの行動気をつけます。
なんかでもちょっと緊張しません?
誰が見てるかわかんないから恥ずかしい格好では歩けないわとか、そういうのはあんまり気にしないですか?
まあでも気をつけますね。
あんまり子供が怒ってるので、道端で怒ってたりとか不機嫌なところを見せてあげないといけないなと思います。
確かにね。
でも普通に帰り道みたいな感じで歩いてますよね?
歩いてます。
それは普通に生活してますね。
買い物も行きますしね。
そうですね。生活者としてね。
でもそれがいいんだよね。
普通の国勢でも別にどこかの自治体のところでもいいんだけど、そんなスーパー買い物行ってないじゃないですか?多くの政治家は。
そもそも子育てしてる女性で首長をやってる人って多分すごい少ないと思います。
女性もそもそも数パーセントです。3パーセント弱しかいないので。
その中で子育てとかしながらはもっと少ないと思います。数えるほどだと思う。
ってなった時に生活をしながら、子育てと仕事の両立みたいな形で首長をやってる人は割と少ないんじゃないかなと。
まだレアケースだと思う。
その点で私選挙をお手伝いさせてもらった時とかにも、災害とかのリーダーの話もつながるんだけど、
24時間体制でいなきゃいけないとかっていうのを求められると、やれる人ってものすごく僕一部っていうか。
普通の人は寝ないといけないから。24時間も無理だし。
ってなった時に、やっぱり持続できる働き方というか、リーダーの生き方というかライフスタイルというかっていうのもあるかなと思うんだけれども、
その辺ってかなり意識してやってました。
そうですね。なので、1年目はスケジュールバランスとかも、とりあえずやってみないとわからないっていうのもあったんですけど、
今2年目に入っていて、やっぱりそのちょっとメリハリというか、休む時は休むとかっていうのは意識するように本当にスケジュールに余裕を持たせるとかっていうのは意識していて、
やっぱり何、いつ何時起こるかわからないから、基本的には常に正常な状態というか、疲れてきってる状態で例えば地震が来たとか災害来たって言ったら退避できないので、
そこのバランスはある程度常に保てなきゃいけないなっていうのは感じるところではあります。
災害対応とリーダーシップ
そういう災害とか緊急事態って、よりリーダーの意思決定なり、再配っていうのが非常に重要になりますよね。
あと見えますしね。日頃みんな関心なくても、そういう時はやっぱり何が遅いとか、これが遅いとか、他と比べてどうっていうのも見えやすいじゃないですか。
コロナの時にやっぱりすごく見えたというか、自治体のスピードの差とか出た気がする。
そういうのとかって、でもとはいえ人間だから一人でやれることの限界はあるじゃないですか。
そこはシステムとして。
それはまさにそうですね。災害については災害対策の担当部長は、もともと自衛隊の人が入ったりとかしているから、
基本的にはその人が情報収集したりとか、こういう方向でっていうのをやってくれますし、担当副部長もいるので、
これは組織としてちゃんとシステマティックに動く部分はあります。
だから任せられる部分はありますね。
ただ最終的な判断とかはやっぱり求められるので、そこをちゃんと判断できるように、
ちゃんと情報が上がってくるとか、情報が出せるような大変性にしとくっていうのは、日頃からやっていく必要があるなっていうのは。
さっき自衛隊出身の、最近。
いやもう2代目か3代目とか。
他の自治体にもいる自治体はあります。そういう災害対策に自衛隊の人入れてるっていう。自衛隊OB。
なるほどね。でも確かに連携とかも大事になってくるし。
あとやっぱり自衛隊の考え方というか、災害対応とかの考え方とかっていうのは参考になりますね。
いろんなところに本当にプロが入っていくって大事ですよね。
女性リーダーの苦悩
そうですね。
マーケティング的なね、どう広報するかみたいなこともそうだし、災害みたいなこともね。
事務的なところでどうこうっていうことじゃなくて、やっぱりどうにかしなきゃいけないですもんね。
そういういつものルールとか序列とかっていうことより、前例とかより、すごい重要な判断を間違うといろんな人に影響が出ますもんね。
最近ノートでリーダーについて発信始められてるじゃないですか。あれはどういうきっかけで始めようと思われたんですか?
なんかやっぱりまだ少ないじゃないですか。女性のリーダーって、子育てしながらとかってリーダーって少ないなと思っていて。
世の中のリーダーシップの本とかも読みますけど、やっぱり男性リーダーが多くて、割とマッチョなパターンが多いなっていうのをすごい感じていて。
そういった中で、本当にこれからそういう後に続く人が増えたらいいなっていうところも思う中では、自分なりのリーダーシップってどういうふうに。
私も完全に模索しながらなんだけども、高校生のインターンの人にどういう考えでやってるのかとか聞かれることもあったりとか、
そういうことが職員に聞かれることも、女性の監視職とかに聞かれることも多いので、そういう意味でちょっと自分の中でも整理してみようかなと言語化してみようかなと思って書いてるのもあります。
その中で、さっきも話してたみたいに、時間を作る。自分の気持ちの余裕を余裕が持てるようなスケジュールにしておくっていうか。
でもその中でもあったみたいに、いろんなイベントごとに呼ばれちゃうじゃないですか。
あれはでも主者選択というか、礼儀とか仁義が通しつつ選んでいくということを意図的にやってる?
そうですね。それは副区長に任せる時もあったりとか、顔を出してもそこまで長時間滞在しないで失礼するみたいな場合もあるし、そこでやっぱり自分の保つっていうのはありますね。
女性管理職のメンターとかもやったりするんですけど、その中でトイレに肉まんがないぐらい打ち合わせでびっしりで、もうなんか疲弊してますみたいな人結構いて。
やっぱり意図的に時間を作った方がいいって話を結構するんですけど、それ絶対めちゃめちゃ大事ですよね。
だからそこは多分予定が入ってなくても予定を入れるみたいな、自分の考える時間を30分とかその合間にブロックしちゃうとかっていう、多分ことをしない限り入ってくると思うので、そういうのはありますよね。
ここ開けてとかっていうのはゆったりします。スケジュールで。
自分のための時間としてブロックするってことですね。
まあその考えるとかっていう時間ですね。
やっぱりどんどん入れちゃう人っていうのはリクエストされるから、自分の時間を全部それに提供しちゃうからってこと?
そうそうそうそう。で実際案件もいっぱいあるし忙しいしみたいな感じで、下の人たちがスケジュールをとっていったら、それでどんどん埋まってくるみたいな。
多分そこに意思を入れて、ここは自分の出務時間ですっていう。
例えばもう毎週金曜日のこの何時間はブロックするとかって最初に決めてしまうのとかはどう?とかいう話をしたり、
あとは本当にそのミーティングは自分が入らないといけないものかみたいなところもやっぱり選んでいくっていうのをした方がいいんじゃない?みたいな話とかをしたりする。
でも例えばもともとこれは全部部長に挙げてますみたいな、これは全部部長に挙げてますみたいなのが習慣であったら、下の人たちはそれを続けていくから、そこを整理するみたいなのも。
だから自分でコントロールして、自分で設計できるっていうことを認知すればいいんだよね。
本来は管理職とかリーダーはそれができる立場で、自分で支えてくる裁量が大きくなってるはずなんだけれども。
でもやる仕事が増えちゃうんだっていう。まだリーダーになってもどこか受け身な自分なんじゃないかなっていう感じは、全部自分で決めていいんだよっていう。
本来そうなんだけど、そこのスイッチに結構スイッチできないケースがあるのかもしれないね。
地域のニーズの調整
ジェンダーの問題とか、ご自分が問題意識を持ってるっていうのもあるんだけれども、実際品川区長は女性は初めてですよね。
品川特異だよ。
だけじゃないけど。
どこもみんな初なんですよ。
だから女性のトップが作っていうことに対して、やっぱり慣れてないというか、わからないですよ。
そういう職員の方っていうのもあるかもしれないし、あるいは区長、今まで話してきた区長の、例えばこういうのに挨拶に来てくれたとか、そういうことも含めて、
女性だからかどうかわからないですけど、逆風を感じるとか、もしかしたらそれを乗り越えて今はスムーズに回るようになってるかもしれないけど、
戸惑いがあるとか、今までよりも若い女性でちょっと違う、外から来たしみたいなことに対する心理的な距離感とか抵抗感とか、戸惑いとか、そういうのを感じることとかっていうのはありました?
私が気づいてないかもしれないけれども、そんなに大きな抵抗とか、逆に言うと、やっぱり時代も変わってきてるし、そういう新しい人とか若い人にやってもらった方がいいよねっていうようなシニアな高齢の人たちも含めて、比較的地域の人も含めて歓迎してくれたかな、普通に受け入れてくれたかなっていうのは思います。
一方で、さっき言ってた夜の会合とか、あんまり出てくれないよね、みたいな声はあったりもするけれども、そこはそれほど言ってないわけでもないんです。逆に言うと、ただ滞在時間が短かったりとかもするので、そうすると前任者と比べると関わってくれてないみたいに。
ただ、じゃあそこがどこが仕事なのかっていうところを最終的に考えた時には、やっぱりその最終的なちゃんと判断をするとか、しっかり政策を進めていくとか、そういうところにあるっていう、何が本質なのかっていうところを自分の中で持っておけば、そういうふうに言われたとしても、でもそれは実際のその仕事をするために必要な行動であるということを自分で納得していればいいのかなっていう部分ですね。
そんなに内側主張にしているわけでは実際はないんですよね。文章論も。
なんかね、区民の声みたいなものもどんどん寄せてほしいと思うんだけれども、みんなが好き勝手なことを言っていくと利益が相反するものとかも当然ありますよね。みんなそれぞれの正義だと思って言ってるわけですよね。
なんか高齢者の方が、時々公園作るのもね、公園も子どもの声がうるさいみたいにおっしゃる方がいたり、子育て世代からしたら子どもを遊ばせる場所がない、どっちの声もわからんではないけどみたいな、そういうそのいろんな相反する利益、そういうのを何とかしていくのが結構政治の非常に難しいところだと思うんですけど、
そういうものってどういうふうに結論を出していくものなんですか?
まあそれで言うと基本的にはやっぱりまずはそのどっちの意見も聞くっていうことかなというふうには思っていて、その中でできることであるとかその全体を見て、今注力すべきところはどこなのかっていう、あれなんですよ。
結構、今子育て施策がわりと注目される部分もあって、就職費の無償化もそうだし補助教材費の無償化もそうだし、メディアにも注目されて、それが取り上げられていることもあって、なんか子育てばっかりやっていて、高齢者施策をやってないんじゃないかみたいな話も出てきたりもするんですけど、
でも一方で実はその補助金も、補助金の助成について所得制限をなくしたりとか、インフルエンザの無償化、高齢者無償化したりとか、いろいろあとは緊急代理通報って救急にちゃんとつながるように所得制限がなくしたりとか、結構高齢者施策もやったりもしてるんですよね。
だからなんだろうな、そのバランスというか、それをしっかり理解してもらうっていう、今これは必要で、子育てなんていうと、やっぱり日本全体そうですけど、それがやっぱり少なすぎた。実際にそこに欠けてる。もともと高齢者の方にはすごい欠けてて、子育ても欠けてなかったから、これだけ子育てが大変でっていう話になっていて、そこを成長化していってるというか、部分もあるんですけど、
そこをちゃんと理解してもらうっていうところなのかなっていうのは思いますけどね。
そうそう、選挙の時にも言いましたけど、やっぱり子育てとか現役世代が生きやすくなると、人気が湧いたり経済も活性化していく、消費も生まれていくって中では、結局税収も上がっていって、福祉とか障害者とか高齢者とかの施策にもちゃんとしっかりお金が回っていくように、そういう循環って必要ですよねっていうところの最終的に。
公園の話といえば、やっぱりそういう子供にとっては遊び場とかって大事ですよね。でも、じゃあ高齢者にとっても何かベンチを置いたりとか、高齢者の何か器具を置いたりとか、そういうのもどうやってバランスをとっていくかみたいなところなのかなっていうのは思います。
ノートの中にも、最新のやつで対立しないっていうね。
そうですね。だから第三者選択肢を。すごい難しいんですよ。難しいんだけども、対立では全く何も生まれないし、意外と勘違いしてるとか、話せばわかるみたいな部分も、そこのコミュニケーションが不足して、行政と区民の人が対立してるときってそういうこともあったりするんですよね。
対話の重要性
じゃあこう言ってるつもりだけども、よく理解されない言葉で喋ってるから、同じようなことを言ってるんだけども、理解されなくて揉めちゃうみたいな話とかもあるので、基本的にはお互い歩み寄るというか、お互い理解しようというのが必要なんですよ。
行政側だけじゃなくて、区民側もやっぱり理解するってことが必要なんだけど、そこの対話とかその場がないと本当に勘違いしたいとか、誤解して走っていっちゃうみたいな、対立するみたいなこともあるので、そこは聞くっていうことはまず必要なのかなっていうのはすごい時間はかかるけど。
あるんですよ。結構障害者施設を作ろうとすると地域から反対が出るみたいな。でもそれって誰が障害者になるなんてわかんないじゃないですか。自分だってなるかもしれないしって考えるときに、やっぱりそれって行政がやるべきことで、なかなか民間ではそういう施設とかって利益とかを考えて立ち上げるのは難しいので、そうすると行政がやるべきことなんだけども、
そういうところも理解を丁寧にやっていくことしか、対話とか説明するとかっていうことでしかないのかなっていうのは思います。
そういう状態を見たときに、じゃあここには今この施設が必要だよねって。冷静に見ればそうだよねってなったりとかっていうのはあったりするので、ちゃんと事実を積み重ねて説明するとか、そういうことは必要かなっていうのは思います。
事実を積み重ねるってすごい大事な感じが。例えば、すごく断片的な情報でイメージが形成されるというか、世論みたいな。それってもしかしたらテレビ局で働いていらっしゃったときとかは、メディアの取り上げ方一つでかなり印象が変わってしまうというか、それによって論調を作っていける、世論を作っていけるみたいなところはあるのかもしれないけれど。
予算配分とは関係なくね。
そうそうそう。それがやっぱり本当にフェアな判断の邪魔になるとか、あるいは対立構造を、ある意味メディア的には対立構造を生んだ方が面白いから、やっぱりそう作りたがるんだけど、あんまりそこに本質的な論点があるわけではないものもあるんだろうなと思うし。
なんか事実に立脚したら、違う判断というかね、冷静な判断ができるものもあるんだろうなと思います。
今も子育てばっかりみたいな話も、今すぐ数字がちょっと出てこないですけど、子どもの施策のこの何パーセントの伸びに対して、高齢者施策はこれ何パーセントの伸びですっていうと、そんなにバランスが悪いわけじゃないんですよね。
そうすると、ああそうなんだ、みたいに納得。イメージで語られている部分も、ちゃんとそこの事実を積み重ねるとかっていうのも大事かな、説明していくっていうのは。
なるほどねー。
それはなんかその行政としてもそうだし、いわゆる会社とかも含めたリーダーとかマネジメント人たちも取り入れられるところっていうか、聞くとか事実を積み重ねるとか、
違う視点で見てみるみたいなところは常に求められる。
相互理解もすごい重要だと思います。相手の立場っていうとか、理解するとかいうのも大事だなって。みんなが想像力を少しでも働かせるとか。
一歩お互いの、一歩ちょっとお互いに踏み出してみればこうなるじゃんっていう。
でもそのためには余裕とか、やっぱりお互いそれぞれに余裕がないと、やっぱりそんなこと言ってもとか、聞く耳を持たないとか。
そういう部分もあるので、社会全体の課題でもありますけどね。
確かにね。
感情の安定とリーダーシップ
余裕もそうじゃなくて、感情的な安定っていうか、結構大事な気がする。
例えば常に瞬間誘惑式みたいな。
性格の部分もあるからね。
性格もね、あるけれども。
でも例えばそうだと、本来聞かないといけなかった情報が入ってこないとかいうリスクを招いてしまったりすることもあったりするわけじゃないですか。
そういう意味では、すごいキョウコさんって常にわりと安定ですよね。
そうですね。
疲れ、例えば選挙の時とかも、全体疲れてる。
子供には当たってる。子供に聞いたら全然安定してないって言われると思うから。
子育てはちょっと違う。
お子さんから見たら、お母さん外で言ってることと家と全然違うから。
本当に子育て支援してるのに、家の子育てはひどいんかと言われるじゃん。
言われそう。
そこは突っ込まない。
選挙の時もね、めちゃめちゃ疲れるじゃないですか。
選挙も一週間走り続けるみたいな。
疲れると思うんですけど、
でもやっぱり常に外に出す部分に関しては、安定して振る舞ってるからすごいなって。
そういうメンタルの安定とかタフさみたいなのは、
鈍感力みたいなものを含めてすごい大事かもしれないですよね。
人がどう思ってるんだろうみたいなことを思ってたら、できない。
40万人の意識をめっちゃ感じたら、事実そういう人たちを背負ってるかもしれないけど、
やれないですね。
切り返ししかないですね。
聞かないってわけにもいかないので、
そういうふうに考える人もいるんだなっていうことを受け止めた上で、
そういうふうに捉える人もいるのねというのが一回受け止めて、
それを取り入れるかどうかは、でも必要かどうかっていうことですね。
こんな話ね、区長から直接聞けるなんて、なんて贅沢な時間なんだろうとか。
贅沢。
区長の任期って?
4年です。
あと2年ちょっとです。
なるほどなるほど。
区長ってずっと就任されていく方が多いんですか?
多いですね。
多いですけど、割と若い世代は割り切って2期とかで民間戻るみたいな人も
そうなんですね。
いますね。
でもまあありますよね。
意外とね、私も前職の時に日南市とかと結構、
さきたさん。
日南はよく一緒にいろんな取り組みをやらせていただいたんですけど、
さきたさんも2期で辞められて、スパッと辞められて。
まさに私もDSTっていう、データフォースソーシャルトランスフォーメーションかな?
そういう事務局やっていらっしゃいます。
なんかまあその民間の立場で、政治とか行政を支えるみたいな、
そういうビジネスをやっていらっしゃって、結構そういう方いらっしゃる。
さきたさんも35くらいで市長になった時、30代前半だった気がする。
すごい若い、元々宮崎県の職員だったらしいんですけど、
東京に出港で中央館長に出港で来られてた時期に、
東京で結構宮崎出身の方々とのネットワークを作って、
それで宮崎に戻って出馬するっていう時に、
東京で知り合った方を宮崎に一緒に呼び戻すっていうか、
自分の制作スタッフみたいな感じで、区の特任の専門家みたいな感じで入れたりして、
だからすごいどんどん新しいことをされてて、
スタートアップとの関係も結構積極的に作られる感じだったんで、
それでクラウドワークスが3年目、私が入社したばっかりの頃、
自治体と何かやりたいんだけどどうしたらいいのかなっていうので、
自治体といろいろやってる会社の社長さんに相談したら、
日常に話してみたら、あそこ何でもやるって言われて、何でもやるんだって。
そしたらサクッと会ってくれて、やりましょうみたいな。
すごいふと明るくて、やっぱりトップの方が新しいことやっていこうっていう気持ちがあると、
それで結果その地域がどんどん新しくなって、
最初はもしかしたらこんなことって思われたりした方もいたかもしれないけど、
結果的にそれですごい街がにぎわったりとか、企業の誘致ができたりとか、
スタートアップを結構誘致、サテライトフィスの誘致をしてたりとか、
で、すごい成功事例として、結構いろんな大臣とかが見に来るみたいなのがあって、
すごくそんなに名前が売れてない自治体だったのに、
なんか結構存在感が出るみたいな、
なんかそういうのもね、トップの力で変わり得るんだなっていうのを思いました。
若手首長の影響
本当にそういう若手現役世代の30代、40代の首長が増えると本当に日本は変わっていくかなっていうのは思います。
そういう横の繋がりとかもあるんですか?
あります。実際若手の首長で勉強会みたいなことをやってたりとか、
事例を学び合ったりとかっていうのもあるので。
今ね、東京の23区で40代の首長って、40代かって。
40代は多分千代田区の樋口さんが一番下で、41、42とかで、次が私なんですね、45ですね。
で、あとこの前港区の清家さん。
40代はそれぐらいじゃないですかね。
多分50代以上かなと思います。
やってほしいよね。
あとさっきの2期っていうのって、1期だと4年って短い感じがすごくするし、
特に生活に関わることってそんなにすぐに結果出ないし、
仕掛かって始めたぐらいのところだったりするものもいっぱいあると思うんですよ。インフラも含めて。
そうするとやっぱり行政の首長って最低2期ぐらいはやらないと、やりたいようにやったりとか、
ある程度結果が見えるところまでみたいなのはあるのかなと思ったりもするんですけど、
樋口さんからね、期間みたいなのって、もちろん選挙があるから自分の思い通りにいくわけではないけれど、
何か思ってるものって何かあるんですか?
あんまり長くやるものではないのかなっていうのはすごい思っていて、
やっぱり長くやると10年とか超えると、いくら良くても硬直化するんじゃないかなっていうのは感じるところはあります。
それだって民間も多分社長が10年以上ってなったらなかなか、
あるけどなかなかね。
同じ業とか同じ業とか。
パス長いよねっていくら良くても始めたものをやめられなくなったりとか、
なかなかその判断ができなくなったり見直すっていうことができなくなっていくと思うので、
そこは思うところはありますね。
ただその2期絶対にやらないとできないかっていうと、
今私は結構こういうありがたいことに実現をしてきている部分もあるので、
ある意味そのうまく職員の人たちもすごくついてきてくれてる部分もあるからできてる部分もあるんですけど、
そこのやり方とかやり方やる気の問題も結構大きいなっていうのは思います。
だから2期やらないとなんかできないみたいな話でもないかなっていうのは、
そうそう一気見は静かにしててみたいなことを言う人もいるんだけども、
それもまた違うかなっていうのは思います。
確かになんか着々と公約に掲げられてる、さっきのおむつもそうだけども。
そうですね。割と全組アーケードもやってるし。
公約に掲げてなかったけれども、その2年近くやられてる中で、
これをやりたい、新たにやりたいみたいな、何かこう出てきたこととかってあるんですか?
地域の支援活動
今年その夏休みのお米の公職の支援っていうのをやったんですけど、
それは組員アンケートでの職の支援とかが重要だっていうのが出たのもあるし、
子ども食堂の方から夏休み、やっぱりご家庭によって、
品川区ってそういうのないんじゃないって外から言われることもあるんだけども、
実際私は子ども食堂を見に行って、やっぱりそういうお子さんが多かったりとか、
お母さんが障害があって、なかなか働けなかったりとかで、
一人親家庭でとかで、やっぱりそういうご家庭っているんですよね。
そういうところへの支援とか、そういうことは必要だなっていうのは思います。
また品川区をよくしていってもらいたいね。
期待してます。
品川区、そうね、品川区民2人。
まだ当分品川区に住むと思うので。
感謝の言葉
すごい貴重なね、区長独占、タウンミーティングじゃないけど、
いろんな話聞かせていただいてありがとうございます。
楽しかったです。
ありがとうございました。
こんなお休みの日に。
お休みの日にね、貴重なお休みの日の時間をいただいてありがとうございました。
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