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2025-10-15 31:33

#108-2 ロボット博士はなぜ弁理士になったのか【知財系ラジオパーソナリティ☆弁理士おっくん ゲスト:弁理士 奥村光平さん】

▼番組のnote:
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▼内容:
弁理士にはなりたかったわけでもない/元ロボット研究者/研究より研究のPRが得意/ハードアカデミズムとソフトアカデミズム/合格率6%!超難関弁理士試験/資格取得1年でいきなり独立/性格もビジョンも違った共同経営者/アジアNO.1事務所を目指し急成長中/次回は事務所の組織マネジメントの話

▼出演:
ゲスト
奥村光平さん(弁理士、情報理工学博士、ラジオパーソナリティ)
弁理士おっくんのアイデア革命(かわさきFM79.1MHz 毎月第3水曜22:30より放送中)

MC
田中優子(元クラウドワークス取締役、ビジネスアドバイザー、社外取締役、1児の母)
岡澤陽子(ブランドコンサルタント、戦略リサーチャー、ビジネスメンター、2児の母)


▼関連エピソード:
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サマリー

弁理士の奥村光平さんは、自身のキャリアを振り返りながら、研究者から弁理士に転身した理由や知財業界について話します。また、世の中によく理解されていない弁理士の役割やコミュニケーションの重要性についても触れています。 弁理士の奥村光平さんは、ロボット博士から弁理士に転身した理由やその道のりについて話します。資格取得の難しさや業界の特性、独立開業の経緯についても詳しく触れています。 弁理士の奥村光平さんは、研究者としての背景を持ちながら、東大TLOを通じて独立後の歩みやスタートアップ支援の重要性について話します。特許戦略や事務所運営に対する考えも紹介され、クライアントのニーズに応じたサービスの質が強調されています。

弁理士になるまでの道のり
スピーカー 1
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
奥村光平さんをお招きしての2本目です。
弁理士っていう私たちには、あまり馴染みがない職業のこと、そして知財の話をいろいろ、いやもうまだまだ聞けるね。
結構私たち知らない世界すぎて、興味が湧いたんですけど、奥村さんは弁理士っていう職業はなりたかったんですか?
そう言われるとちょっと痛いところなんですけど、弁理士になりたかったかっていうと、そういうわけでもなかったと思うので、弁理士になってみるかっていう感じでなったっていうのは正しいですね。
スピーカー 2
正確に言うとこの世界に、この特許事務所の世界に入ったのが2013年で、弁理士の仕事とか、弁理士になったのは2017年ですね。
4年間ぐらいは無資格で、これが特許事務所っていう世界、税理士さんとかもそうらしいんですけど、無資格で修行するっていうのができて。
最初から資格を持って入る人ももちろんいっぱいいるんですけども、私は最初無資格で特許事務所に就職して、仕事を習って、働きながらずっと勉強して資格を取ってっていうような、そういう感じですね。
スピーカー 1
なるほど。2017年ってことは、まだ8年なんですね。資格、弁理士っていう肩書きの。
スピーカー 2
そうですね。弁理士としての肩書きは89年目ですかね。
スピーカー 1
でもね、事務所もご自分でやってらっしゃって、すごい8年。
スピーカー 2
そうですね。結構異端ではあるんですけど、弁理士歴1年で、
独立?
業界歴まで入れても5年で独立してるんで、ちょっと早いっちゃ早いですね。
スピーカー 1
そこに至った、遡っていきましょうか。
もともとは、研究者になりたかったんですか?
スピーカー 2
そうですね。せっかく博士課程まで行っててっていうのもあったので、研究者っていうのを考えてはいました。
スピーカー 1
でもそもそも博士課程に行こうって思うのもね、やっぱりその道に対する強い興味とか、博士論文取るのって大変なんでしょ?
スピーカー 2
そうですね。とりあえず行けば取れるってものではなかったので。
スピーカー 1
そうですよ。その強い情熱がないと、万全と大学行っててもそっちには進まないですよね。
スピーカー 2
そうですね。ちょっと私の場合ですと、なかなか所属してた研究室が、割とアカデミックに残ってる人も多い研究室にいたので、
割とアカデミックって言っても、どちらかというと産業応用的なところも強い研究室にいたので、企業に行ってる人もいっぱいいますし、
ロボットだっけ?
そうですね。ロボティックス分野ですね。結構でっかい研究室で、割と東大だったんですけど、大学合わせだったんですけど、大学院から東大にいて、
東大の研究室はかなり有名な研究室だったので、研究も面白くなってきたので、博士へ行こうかなというふうに思った次第ですね。
スピーカー 1
じゃあ、修士でそのまま博士生で、一回外も出ずにそのままずっと?
スピーカー 2
そのまま、はい。
スピーカー 1
じゃあ、可能ならそのまま研究の道にずっといたいなっていう思いがもともとあったってことですか?
スピーカー 2
そうですね。そうしようかなと思ったんですが、実際ですね、研究をやっていて、研究成果みたいなものは論文とか学会で賞をもらうとか、そういうのはあるんですけど、
私は、これもなんかちょっとえ?っていう感じなんですけど、受賞もいっぱいしたし、論文も出したんですね。3年でドクターもちゃんと取れたので、
順風満帆に思えるんですが、研究者という活動を通じて私は思ったのは、もちろん研究自体は嫌いではないんですけども、
世の中、本来研究者として本当に研究が好きで成果を出す人っていうのは、ちょっと自分とは違うなって思ったので、
自分は受賞とかもしてたんですけど、どちらかというと、研究のPRが上手いなって思ったんですよ。自分の中で。論文賞とかも取ってたんですけども、
PRが上手で、研究者として素晴らしいわけではないんだなっていうのを博士課程の間にも思って、
ただ技術的バックグラウンド、技術の内容は好きで、そういった技術の内容をPRする、人に伝えるとか文章でも口頭でもいいんで、
人に伝えていくような仕事なんかないかなと思って、いろいろ博士は終わってちょっとだけポストドックやってたんですけども、
そのポストドックをやってた期間に、そういうのをちょっと自分を振り返るというか、何が自分は強いんだろうって思ったときに、
研究そのものっていうよりも技術的なことをPRする。コミュニケーションとかそういうのがいいなと思って、
それでコンサルとかも考えたんですよ。コンサルも理系結構いるんで、コンサルとかも考えたんですけど、
もうちょっと技術よりがいいなって思ったときに、ちょうど特許庁が審査官、人気付きの審査官っていうのの募集をするっていうニュースが出て、
ちょっとその説明会とかに行ったんですけど、それ見て役人になるよりもこの人たちと戦う側にいた方が面白いなと思って、
便利士になればいいんだと思って。便利士だったらお客さんと直接やり取りするし、それが多分向いてるんじゃないかなと思って、
便利士のことを完全にその段階ですごい知ってたわけではないんですけど、そこからもう便利士になりたくて仕方なくなってきて、
先に勉強するか、すぐ事務所に入るかみたいな考えたときに、もう研究じゃなくて早く実務勉強したいなと思って、
それでいろんな事務所に声をかけて、未経験なんでね、切られるとこもありますけれども、
割と大手のとこが拾ってくれたんで、そこで修行しながら資格の勉強してっていう感じですね。
研究者からの転身
スピーカー 1
先ほど自分がコミュニケーション、PRする方が上手いなって気づいたっていう話があったんですけど、何かきっかけがあったんですか?
スピーカー 2
きっかけというか、もともと喋るのが得意な方ではあって、それこそ塾講師のアルバイトとか、
小学生のとき放送部だったんですけど、中高はちょっと違うことやってたんですけど、話して人に伝えるとかは、もともと得意な意識はあったので、
研究者、博士課程まで来ると研究者っぽい感じになるんですけど、自分の原理は確かに理系だけでも、こういった世の中でいろんなこと伝えていくとか、そこだろうなと思って、
当時は弁理士はそういう仕事だと思ったんですけど、弁理士は意外と地味だった。地味ですけど、独立してできるので、独立したら好きなことやればいいじゃないですか。
なので、もちろん本流の弁理士の仕事、今でもちゃんとやってますし、所内のマネジメントとかもやってますけど、でも残ったリソースで外に発信することは続けたいなと思って、
今、このポドキャストにも出てますけど、それからラジオとかですかね、そういうのもやってって感じですかね。
スピーカー 1
それなんかそのエンジニアとか研究者とかの世界の中にいるときに、余計その発信力というかコミュニケーション力があるっていうことが強みに感じるというか、
苦手なイメージですけど、研究型で伝えることが上手な方っていうのって、母数というか割合としては結構少ないイメージがすごくあるんですね。
例えばすごい研究をされていても、その研究がわかるように伝えられる人と、なかなか伝えられない人とかもいるかなと思ったりもするんですけど、
やっぱりそのフィールドにいたときに、より自分の強みというかを実感されたみたいなのもあるんですかね。
スピーカー 2
それはありますね。実は研究者もある程度成功すると、どちらかというとそっちが重要になってくるんで、
残っててもそれなりに活躍の仕方はあったのかなと思うんですけど、当時ちょっとまだ世間知らずだった部分もあり、
研究者は研究がちゃんとできることが重要なんだと思って、自分はそんな資格はないなって勝手に思ったっていうのが、
スピーカー 1
今思うと残ってたら、それはそれで別の人生があったのかなっていうのは思いますけどね。
松尾先生とかめちゃめちゃ喋るのね。
そうそう。ああいう人が人もお金も集めて、メディアにもいっぱい出て、
でも一般の人が知ってる理系の研究者って松尾先生ぐらいじゃないと、知らないじゃん。認知されないじゃん。すごい人でも。
私の大学の先生で、この方は世界史の先生ですけど、ソフトアカデミズムとハードアカデミズムっていう、
アカデミズムには2種類あるっていう。おそらくいわゆるピュア研究、新しいものを見つけ出すとか、新規性がこの世にないものを見つけ出すみたいな、
こういう研究はハードアカデミズムで、でも一方でそれを一般の人に分かりやすく伝えるとか、こんな研究があるんだよとか、こういうことが新しいんだよとか、
人口に感謝するような手法で伝えていくのが上手い人っていうか、そういうのをソフトアカデミズムっておっしゃってて、その両方が世の中には必要で、
松尾先生はハードアカデミズムな感じの方なんですけど、でも世間一般で学者っていう肩書きで、
割とみんなが知ってる人、テレビのコメンテとかで出てくる人、この人が何の研究してるかわかんないけど、すごい喋るの上手いなみたいな人とか、そういう人も多くの人にその内容を知ってもらって、
そこで興味を持ってもらったりとか、その技術を使って何か新しいビジネスが生まれたり、次のものにつながったりするのはそういう人も必要みたいな、
そんなお話をされてて、でもめっちゃハードアカデミズムな世界の中にいると、ガチでそれやってる人と比べるとちょっと自分は違う方向かな、みたいなのを感じるところがあった。
弁理士としての今
スピーカー 1
そういうことですね。自分はどちらかというとソフトアカデミズムの方に、もし残ってたら行ってたかもなっていう感じですね。
スピーカー 2
今、便利紙としてもそっちに近いかもしれないですね。便利紙も便利紙実務っていうのはすごいこだわる職人みたいなタイプの人もいて、もちろん便利紙実務自体も大好きなんですけど、
昨日も特許の書類を作ってたりしてたんですけども、ただ一方でこういった伝道師的な活動ですか、そこは得意な人が限られているので、
自分としてはこの知財の世界のことを世の中一般の人にもっと知ってほしいですし、若い人に知ってもらわないと業界に新しく人が入ってこないので、どんどんシュリンクしていくか。便利紙実際足りてないんで、人が足りてないっていうのが現状ですね。
スピーカー 1
便利紙試験ってすごく難しいんでしょうね。難しそう。
スピーカー 2
そうですね、難しいといえば難しいですけども、勉強すればな、勉強すればっていう。
スピーカー 1
効率的な話もあるし、技術的な話もある。
スピーカー 2
そうですね、選択科目で理系の、ただ理系じゃない方もいるんで、衣装とか書評とかの方も文系出身の方もいるので、そういう方向けに民法とかの試験で受けることもできますね。
共通しているのは知的財産法、これは税に受けなければ特許法、衣装法、書評法、あと細かく不正競争防止法、著作権法ってあるんですけども、あと条約か、知財関連の条約、パリ条約、PGT条約とかいろいろあるんですけど、そういうのを勉強するのは共通で、それと別に選択科目っていうのがあって、
スピーカー 1
その選択科目は理系の科目か民法科みたいな感じで、ただ大学院卒だと選択科目免除になるんで、私はだから受けてないんですよ、選択科目が。
事務所に先に入られて、そこから資格取られて、実務経験が求められるとかってことはないんですか、例えば免除されるとか。
スピーカー 2
実務経験は便利試験に関しては関係ないですね、全く実務経験なくても試験合格することはできますし、確かに実務経験が充実される資格もありますよね、技術士とか、あと公認会計士は確か2回目の試験は実務2年経てとかだと思いますね。
資格を取らずに先にもう特許事務所に入られて、資格がない中でどういうお仕事を最初されていらっしゃったんですか。
便利試の仕事のメインは特許出願の際のヒアリングして書類の作成みたいなところなんですけど、それの補助というか、便利試の上司と一緒に面談に出てヒアリングをして、特許の明細書作成を手伝うみたいな感じのところから始まるんですけど、
途中から95%自分がやってるけれども便利試のチェックが最後、当たり前ですけどね、というような感じにはなります。
残念ながらずっと資格が取れない人っていうのも世の中にいるんで、ほぼ一人で仕事して95%以上一人で仕事してるんだけど、最後の便利試のチェックとかそういうのを得ないといけないっていう状態の特許技術者って言うんですけど、特許技術者のままの人っていうのも世の中には一定数います。
資格がそれなりにはハードルが高いので。
スピーカー 1
なるほど、4年ぐらい無資格だけれども修行期間みたいなものがあって、試験の勉強もされながら。
スピーカー 2
そうですね、試験勉強は2014年から始めたのか、2014年の8月ぐらいから始めて、2015、試験がそもそも3次試験まであるんですよ。
その、卓越の試験と論文の試験とあと最後は講述の試験があって。
スピーカー 1
じゃあ、弁護士と司法試験と一緒ですね。
スピーカー 2
同じような感じで。
で、大体卓越で85%ぐらい、85から90ぐらい落ちるんですね。
スピーカー 1
そうなんですね。
そんな落ちるんですね。
記念受験で結構いるってことかな、とりあえずみたいな。
スピーカー 2
論文まで行くと、論文のうちの受験者の大体4分の1ぐらいがさらに残るって感じ。
そんな感じで、だから数パーセントっていう感じで。
スピーカー 1
すごい狭きもんですね。
スピーカー 2
それで、2014年の8月から勉強を始めて、2015年の5月の卓越試験には受かったんですけど、その年の論文試験、7月かな、にあったのは落ちて、
翌年にもう1回受けて、2016年に受けて、論文試験に受かって、後述受かって、2016年に合格して、その後、弁護士さんほどじゃないんですけど、収集みたいなのがあるんですよ。
弁護士はもう1年間一理、司法収集はありますけど、弁理士は2ヶ月ぐらいかな、そういうのがあって、それを経て弁理士になるんですけど、
2016年の試験に最終合格したんで、2017年から登録っていう感じになりますね。
独立開業の決断
スピーカー 1
学校とかは行ったんですか?
スピーカー 2
行ってましたね。
スピーカー 1
専門学校みたいな。
スピーカー 2
そうですね。予備校行かないとなかなか厳しいですね。
スピーカー 1
なるほどね。
でもお仕事しながらで、結構時間もかけないんですよね。
スピーカー 2
結構でも働きながら取る人多い資格なんで、司法試験はやはり、予備試験はもう学生さんじゃないとって感じですし、
司法試験も普通、ロースクールのずっと勉強してた方で勝負するっていう感じなので、
一方で弁理士試験は働きながら勉強してる人が多いんで、それでも結構差はあるんじゃないかなと思いますね。
スピーカー 1
先ほど弁理士さん足りないっていうお話をされていたから、
スピーカー 2
やっぱりそれぐらいの知識をしっかり持っていないと、それが求められる仕事っていうことを理解しているんでしょうか?
まあそうですかね。確かにいろいろ細かいことを覚えていないとできないっていうのはあるんで、
まあそういう意味では、ただ全て勉強したことを実務で活かしているわけでもない。
あれはほとんど使ってないから忘れちゃったみたいなのは実際出てきますけど。
スピーカー 1
なるほど。それで資格を取られて、一年は同じ事務所で働かれたわけですかね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
でももう早々に独立だっていうのは、それも最初から資格取ったらもう独立するぞって思ってたってことですか?
スピーカー 2
思ってましたね。
かつですね、実はさっきちょっと言わなかったんですけど、最初に働いた事務所は途中で転職しちゃって、最初大手の300人くらいの事務所いたんですけど、そこから転職して、当時20人くらいの事務所に移ったんですね。
それは将来は独立したかったので、大きい事務所だとちょっと動きが見えなさすぎたので、結構もうこれだけやるみたいな感じで。
請求のフローとかそういうのちょっとわからなかったので、20人くらいの事務所に移るとやっぱり全体の経営とかそういうのが見えるようになってきて。
その事務所がもうちょっと変わった事務所で、全部オープンブックマネジメントって言うんですけど、ガラス張り経営みたいなのをやってて、売り上げとか誰がこんだけ売り上げたかとか、全て公開しますよって。
スピーカー 1
会合時がやってるみたいな感じで。
スピーカー 2
だからもう全部経営が丸分かりですよみたいなのをやっていったところで、多少ちょっとブラックなところがあったんですけど、そこで働いてたら今のですね、私共同経営者がいるんですけど、その共同経営者がいまして、そこでお互いに独立したいんだろうなっていうのはなんとなくわかって、
独立を一緒にしたっていう感じですね。
法人化と顧客の獲得
スピーカー 1
なるほど。お二人はちょっと得意分野とかキャラクターが違ったりするんですか?
スピーカー 2
性格はですね、全く違いますね。全く違うんですが、ただ私も彼もどちらかというとソフトウェア系の技術が得意なので、分野的にはある程度被ってますね。
あと、私はどちらかというと元々研究者だったので、ちょっとアカデミックなものも得意なんですけども、相方は衣装ですね、デザイン、そっちが結構得意で、衣装に関する法改正がもう6年くらい前ですけどね、あったんですけど、その法改正の書籍とかを書いたりしてますね。
衣装に関してはなかなか強みがある共同経営者かなと思います。
私は全然衣装できないので、衣装関連の相談されると、ちょっとつなぐんで待っててください。
スピーカー 1
一緒にやらないっていうのはどっちから言ったんですか?
スピーカー 2
あれ、あんま覚えてないですけどね。農民に行ってなんとなく一緒にやろうってなった記憶が。
なんかその先ほどお互い独立を考えてるんだろうなってなんとなくわかったんでみたいなのありましたけど、それはもう鴨しだしてるものがあったんですか?
そうですね。それは実は初日に、私の方が後にその事務所に転職してきたんですけど、初日の歓迎会の二次会ぐらいでその人と喋って、なんとなくそういう感じになった。
初日からこいつ独立するのかなみたいに思う感じになって、そうですね。実際その事務所入ってからもう3年ぐらいで独立しちゃった。
スピーカー 1
一人でやるんじゃなくて二人でやろうって話?
スピーカー 2
そうですね。なんかどうせやるなら一人でも寂しいじゃんみたいな。
結構その私には性格も全然違ってたのと、良くも悪くもですね、私はそのコミュニケーションがうぬんとか言ってますけど、便利者に関してはいわゆる実務を好きで、
私業なんである程度少人数でもいいやって思ってたタイプなんですけど、相方がすごいビジネスオリエンティブというか、結構どんどん事業展大きくしていきたいとか、将来はアジアナンバーワンの事務所を目指すとか、そういうことを言うやつだったんです。
私にないようなアイディアを持っているタイプだったので、あと衣装をできるっていうのもありましたし、全然自分と違うタイプの人と一緒にやった方がいいんじゃないかなと思って、
それで一緒にやったんですけど、ちょっと私の最初一番勇気がいたのは、私業は別に一緒にやったとしても独立採算で勝手に看板一緒でっていうのを最初イメージしてたんですけど、
相方がすごいのはそんなんじゃダメだと、ちゃんと同じ意識を持ってやらないとダメだっていうので、いきなり便利し法人を作ろうって言ったんですよね。
法人化するっていうのは結構ハードルが高くて、結構個人の看板でやる人が多いんですよ。
大きい事務所は法人化してますけど、2人でいきなり法人化かみたいになって、法人になると法人の社員っていう役員になる人があるんですけど、
無限責任を接班で追うみたいになって、お互いに独立採算ではなくて、完全に売上の何%を接班してっていうような感じでやろうと。
どんだけ相手が稼ごうが、こっちが稼ごうが接班でやろうっていう感じになって、最初それどうなのかなと。
さらにそもそもうまくいくかもわからなかったんで、失敗した時に別れづらくなるなみたいな。付き合うつもりがいきなり結婚しようって言われたみたいな感じだったんですね。
すごいそれで迷ったんですけど、そこまで言うんだったらやってやろうと思って、ダメだったら離婚すればいいなって。
ちょっとハードルが上がったんですけど、ただ結果的には今36人の事務所なんですけど、大体7年半くらいです。
この成長スピード自体は日本でもトップクラスなんですね。なので一緒にやってよかったなって今思ってます。
すごい。面白い。
スピーカー 1
でもその好人格にするのっていうのは、また便利士っていうこの修行の中で、普通のビジネスと違っていろいろ審査だったりとか何かあったりするんですか?
スピーカー 2
そうですね。まずそもそも株式会社ではないので、こういった修行の場合って、なぜか弁護士さんでも弁護士法人、税理士なら税理士法人とかなんですけど、便利士も便利士法人というのがあって、
株式会社で便利修行やっちゃいけないんですね。そもそも国家資格が必要な仕事なので、株式会社って普通の資格とか関係ないものになってしまうので、無資格の人が便利修行を営んでるってなっちゃうんです。
便利修行を営むには、法人であるには便利士法人という特殊な法人を作らなきゃいけないと。これは他修行も全く同じような理屈になってますと。
その便利士法人を立ち上げる要件としては、当時は便利士が2人以上っていう風になってて、ちょうどいきなり2人なので。
ただ相方としては、別々にやってる中で法人化した方が信用とかもあるしいいよねっていうので、最終的に法人化するっていう流れが多いんですけども、
独立していきなり法人化するっていうのは当時としてはかなりレアで、そこもある意味話題性になるかなっていうのもあって、相方としてはそういうことを考えていきなり法人化っていうのをやったみたいですよね。
スピーカー 1
2人で独立して、独立したといっても便利士として働き始めてからはまだそんなに日が浅い中で、お客さんとかって最初の段階ではどういう感じだったんですか?
スピーカー 2
そうですね、確かに資格取ってからは1年なんですけども、一応5年ぐらいはやってたので、独立する前の事務所も3年ぐらいはいたので、3年間の間にある程度その仕事は結構してたので、
ただ一応お客さんを持ってくっていうのは失礼だと思ってたので、それはあんまり考えなかったんですね。独立してからいろいろ自分のツテとかそういうのを使って、
そうですね、なんですけど結果的に前の事務所のお客さんがちょっとついてきたのはありました。ちょっとついてきたのと、あと本当独立して間もなくしてちょっとつながったというか、
東大TLOとの関わり
スピーカー 2
もともと研究者時代にいた研究室のボスが、東大のボスが実は東大TLOという東大の技術移転大学研究を特許にして、それをライセンスして社会に役立てるっていうTLOっていう、
そこの東大TLOを設立に携わったのはうちのもともといた研究室のボスで、それもあってボスに東大TLOを紹介してくれないですかって言ったら、ふざけんなよとか言われたんですけど紹介してくれて、
東大TLOの方も一応うちのボス、石川教授ですけど石川先生の紹介なのでっていうことで、挨拶に行った日にすぐ仕事くれて、それは本当当時としてはびっくりで、東大から仕事もらえるっていう、独立して間もなくしてそんだけビッグネームからもらえたので、そこはありがたかったですね。
その後はいろいろ営業したりとか、セルフブランディングをいろいろやっていくうちに、だんだんいいところが取れ始めてっていう感じですかね。
スピーカー 1
IBXとしては割とスタートアップとかが主なクライアントなんですか?
スピーカー 2
もともとは確かにスタートアップ支援から始めていて、当時ですね、2018年当時、特許庁もスタートアップ支援をできる弁理士っていうのをちゃんとそういう人になってくださいみたいなことをやってたんですね。
我々もスタートアップ支援がいいだろうということでスタートアップ支援をやってきて、2年後ぐらいに特許庁がスタートアップを支援している弁理士や弁護士に表彰しますよっていう、IPBSアワードっていう表彰制度が始まったんですけど、その第1回受賞できたんです。
私じゃなくて相方のおっさんに受賞したんですけど。
なので当初としては確かにスタートアップかなり力を入れてたんですが、スタートアップかなり力を入れていったことで認知度が上がってきて、スタートアップというかそもそもソフトウェア系、IT系の技術に強いだろうっていうそういう認知がされてきて、今はですね、かなり大企業さんが多いですね。
スピーカー 1
結構大手の会社さんでも古い、昔の事務所との付き合いを整理して、新しい事務所と付き合ってみたいみたいなケース、そういうタイミングでうちとに声がかかったりとか、そういうことがありますね。
さっき古いお客さんも一部ちょっとついてきたみたいな話もありましたけど、1本目のお話とかを伺っていても、事務所というよりは誰に相談するかみたいなところでかなり違いそうっていうのを感じると、やっぱり奥村さんに相談したいとか、苗木さんに相談したいみたいな感じでお客さんつくっていうのもありそう。
スピーカー 2
そうですね。おそらく資料は全般それがあるかなと思うんですけど、ただIPXとしてはある程度誰に相談しても、IPXのクオリティーが出ますよっていうところは担保したくて、大体6、7割ぐらい特許を取る戦略とか特許の明細書っていう書類を作るんですけど、それの大方針みたいなものは全弁理士に共有されています。
スピーカー 1
でもやっぱり俗人的な部分強いんで、3、4割ぐらいは各人に任せていて、この先生が好きだ、あの先生が好きだみたいなのはやっぱりお客さんごとにあるかなとは思いますね。
クライアントニーズの重要性
スピーカー 2
大陽子ちゃんが今日来るときに、事務所のマネジメントっていうところにも結構興味があると、結構いろいろ工夫されているっていうふうに、そういう発信をされているので、なんかそのお話を聞きたいなということで、それをちょっと3本目に聞かせていただきたいなと思います。
弁理士奥村浩平、通称オックンは、毎月第3水曜日川崎FM10時半から弁理士オックンのアイデア革命という番組をやっています。
次回放送が10月の15日ですかね。ゲストがウインクの鈴木幸子さん。この回ちょっとスペシャルがありまして、10月31日金曜日9時半からも鈴木幸子さん延長編がありますので、10月15日水曜日22時と10月31日金曜日21時30分。この2回もしよろしければ聞いてください。ありがとうございます。
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