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スピーカー 1
これはお客さんがどんどん増えて、仕事があるからそういうふうにしようとしたのか、それとも先行投資的な感じで、まず人増やすんだみたいな?
スピーカー 2
どちらかというと先行投資ですね。お客さんも順調には増えていたので、大丈夫だろうという目算はあったんですけれども、
一番怖かったのは最初2人だったのを、これ誰に言っても頭おかしいだろうって言われるんですけど、2人の状態で1人取るのも結構勇気がいると思うんですけど、
2人いる時に2人取ったんですよ。なんでかというと、特許の書類を作る。
弁理士がいいですけど、当時ちょっと弁理士なかなか取れなかったので、補助者、特許記者を募集して応募があって、
AさんとBさん、当時採用面接とかもしたことなかったので、なんとなくフィーリングで決まったんですけど、
スピーカー 1
相方はAさんが気に入ったと。私はBさんがいいと思うって言ったんですね。どうしようって言って、もう決められないから両方採用したんです。
スピーカー 2
あれは今考えるとちょっとおかしいんで、そんなお金ないですから、あれはちょっと自分たち頭おかしいなって今でこそ覚えますね。
ただAさん、私ではなく相方がいいって言ったAさんは、ちょっとメンタル的なところであんまり安定してない方で半年ぐらいで辞めちゃったんですけど、
私がいいって言ったBさんは今でも働いてます。
スピーカー 1
なるほど、本当そういう最初の一人っていうか採用するってドキドキしますよね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
自分の見る目もね、おっしゃったけど。
スピーカー 2
最初の頃はそんなに応募もないんで、取ってみようかなみたいな感じだったんですけど、実は最近はすごく応募があるんですね。
我々の業界の求人媒体あるんですけど、そういうところに出すと割と応募が来るんですよね。
なのでかなり選んでますね。試験があって、面接があってみたいな感じで。
スピーカー 1
試験もあるんですね。
スピーカー 2
試験ありますね。試験も、いわゆるIQテストみたいな筆記試験と、あと性格診断みたいなものと、それからパソコンの操作に関するテストと、あと便利試の場合は便利試の実務に関するテストって4つぐらい試験やってて、えかつ面接があるんで、結構重くしてるんじゃないかなと思います。
それはなぜそういうプロセスを入れようというふうに思ったんですか?
うちのブランディングとしては結構優秀な人を、精鋭部隊みたいな感じで、実際そうだと思ってるんですけど、そういう売り方をしてるので、やはりただ資格を持ってればいいとか経験が長ければいいっていう人はマッチしないことが多いんですね。
逆に未経験であっても、この人はたぶんうちで会って伸びるだろうなみたいな人は採用することがありますね。
スピーカー 1
その適正テストとか筆記とか、それはIPXとの相性みたいなところとかを見られるのか、あとその絶対的な能力だけじゃなくて、そのあたりどのように選ばれるんですか?
スピーカー 2
そうですね。どっちも見てます。能力面も見てますし、能力とか実力面に関して言うと、実務系のテストとかパソコンのテストとかもそれにつきますし、最初のIQテストみたいなのもあるんですけど、それもですね、詳細を言うと死刑対策されちゃうとか思うんですけど、
いろんな項目が出るんですよ。論理的な思考力とか国語語彙力とかいろんなのが出るんですけど、そのうちの特定の項目だけ便利修業部に関係するなって私が、私というかうちのコポレートスタッフも含めて経験的にこうだろうっていう項目についてはすごい見るみたいな。
で、その項目の平均点数が何点以上とか、そういうのを見てますね。
スピーカー 1
なるほど、結構しっかり仕組み化されてるっていうか、なんか研究者っぽいアプローチだなって思いますね。
スピーカー 2
こういう修業じゃなくて、普通の会社だとやっぱりその面接だけで進んでいくことの方が圧倒的に多いと思うので、なんかそれだけじゃない、ちゃんと指標というか見る指標が明確になっているのが横ちゃんみたいな研究者スロッチっぽいですね。
スピーカー 1
中途採用なのに、やたら試験やらされるなって。
スピーカー 2
面接はむしろ1回しかないっていう。
1回で終わりっていう。
こういう人に来てもらいたいとか、自分たちの事務所と合うなって思う人、それもいろんなバリエーションあるかもしれないですけど、共通してこういうポイントは大事にしてるみたいなのがありますか?
うちの事務所自体が自分で言うのもあれなんですけど、この我々便利仕業界の中では結構キラキラしている側だと思います。
大体そういう感じなんですよ。
なので、どちらかというと明るい人、この業界で黙々と作業するタイプの人もいるんですけど、割と社交的な人とかそういう人の方が合うかなと。
最近、若者は飲み会に行かないみたいなのがよく聞きますけど、うちのメンバー、20代もいますけど、飲み会出席率、忘年会出席率9割ぐらい。
割と社交的でそういうのが好きな人の方が合うかなと。
そもそも別に我々の会社に限らず、会社で働くってある程度カルチャーがフィットしないと苦しいところあると思うんで。
うちのカルチャーに合いそうな人をやっぱり求めてますし、そのために結構面接とかの中で、もちろん相手のことは聞くんですけど、うちはこういう感じなんだよっていうのはすごい伝えるようにはします。
内定、当然試験とかもいろいろやってるんで、優秀だから内定を出しますと。内定出すんですけど、カルチャー面とかこういう考え方、思想的な部分で合わないと思ったら内定は辞退してもいいと思いますっていうのはすごい伝えてますね。
スピーカー 1
お互いに合うのが重要なんで。それを言うと、だいたい共感してくれて入ってくれる人は多いんですけど、一部ちょっと合わないと思うんで、辞退させてくださいっていう人は出てきますし、それはお互いにそれでハッピーかなと思います。
スピーカー 2
さっき業界的にはキラキラな部類ってお話ありましたけど、今お話しあったカルチャー、どういうカルチャーだというふうに言葉で表現すると言われてらっしゃるんですか?
私業ってよく個人の、確かに俗人的な部分が強いんで、個人が黙々と自分の実力を上げればいいんだと、他構わず置いていけばいいんだっていう、そういう考えのところも結構多いんですよ。それはそれで一つありだと思うんですけど、我々としては個人がどうっていうよりも、
みんな小さい組織が力を合わせると大きい力を生むっていうような考え方を持っているので、例えば自分が外から取り入れてきたこういう良い情報みたいなのを積極的にお互いに共有するみたいな文化があるんですね。
それを共有することで他の人も、じゃあこのやり方いいからこういうふうに取り入れようっていう感じで、ギブをすると必ず最終的なテイクもできるって考えてほしくて、みんなお互いに良いものを出し合って良いものを作っていってっていう感じのカルチャー、価値観があるんですね。
一方で一人でやっていきたい、横展開するのは面倒くさいし、なんでそんなわざわざ教えなきゃいけないんだって考える人もいっぱいいるので、この業界は。そういう人はあんまり会わないかもしれないです。
でも別に会わないのは悪いことではないんで、会わない方は別に他でやっていただければいいと思いますし、うちとしてはやっぱりうちのやり方、考え方、価値観に共感してくれる人っていうのを、そういう方々が来てくれて、今の36人がいるので。
スピーカー 1
事務所を立ち上げられた時には、それぞれ独立で最初の模範としては、2人でやるけど、それぞれが個人事業主みたいな独立再三でやればいいくらいの最初の段階で思ってたっておっしゃるんで、
ということはカルチャーとかチームとか、この会社としてどうか、IPXとしてどうかみたいなのって、最初の段階ではそこまで考えてらっしゃらなかったのではないかって気がするんですけど、それはどのぐらいのタイミングから何かきっかけがあって、何かその考えを深めていく風になっていったのか、どう思われますか。
スピーカー 2
すごい良い質問で、まさに実は、事業は個人が尖っていけばいいんだっていう考えだったんです、私が。
研究者の時も、研究者も結局個人強いので、それでいいやって思いがあったんですが、
相方は全然そうではなくて、当初からチーム組織を強くしていきたいっていう考えを持ってて、ただ私はそうではなかったんですけど、ある程度大きくなったとしても一定の人数ぐらいまでいけばいいかなぐらいな考えだったんですけど、
ちょっといろいろあって、なかなか話すのも難しいんですけど、相方が経営ビジョンみたいなものがしっかりしていて、一緒にやっていく中で結構影響されたというか、
多分、俺は普通の事業の考え方を持ってたけど、この相方はもっともっと先を見ているんだなと、むしろそういうふうに考えていった方がいいなっていうふうに途中から思って、
個人プレーではなく、お互いに共通の価値観を持ったチームっていう考え方がすごいいいなっていうふうに、ここにもう2、3年ぐらいの考えですね。
スピーカー 1
結構2人でよく議論されたりとかお話しされるんですか?
スピーカー 2
そうですね。というか3年前に、そもそも私、ちょっともう抜けようかと思ったぐらい。
それは、私が忙しすぎて、本当にこんだけやってて、一応報酬は接盤ってなってますから、これ一人でやった方がいいんじゃないかなって。
スピーカー 1
だんだんこのまま拡大していくのは本当にしんどいから、だったらもうちょっと抜けるかもしれないとか言って、相方としてはすごい焦ったんですけど。
スピーカー 2
相方は当時はとにかく拡大するっていうところにやってたんですけど、
スピーカー 2
ただ、拡大をするっていうことを考えていったときに、組織のいろんなところっていうのがちゃんとしっかりしてないと、どんどんコーポレート側が厳しくなる。
私もそういうところをやってたので、どんどん厳しく、仕事の負担が大きくなっていって。
3年前にそういう話をして、最終的には大きくしたいけど、今は組織をもうちょっと強くするところをやりたいからって。
あと奥村が忙しいのは分かったからって言って、いろいろ仕事を引き取ってくれて。
そこから組織改革みたいなところに力を入れて、それもうまくいったりうまくいかなかったりの部分はいっぱいあったんですけど。
その中でだんだん考え方が、相方の言ってることも分かるし、確かに相方のやり方でやらないとできないこともあるなっていうのに気づかされて。
スピーカー 1
ここ3年ぐらいで考え方がだいぶ変わったなっていうのは思います。
組織を強くしていかないといけないってなった時に、先ほどのシェアをシェアをシェアみたいな話もありましたけど、
スピーカー 2
具体的に取り組まれたことってどういうことがあるんですか?
東京事務所によるんですけど、うちは外のセミナーとか外部の活動っていうのは基本的に歓迎なんですね。
禁止してるところもあるんですよ。とにかく仕事しろっていうところもあるんですけど、
そういうのって結構外の情報を得ちゃうと、そのまま独立するとかそういう人もいるんで、
禁止してる事務所もあるんですけど、うちはもう歓迎と。
そこで得た知識とか人脈とかはもうみんなで還元しましょうと、それでお互い強くなっていきましょうっていう、
そういう、実は性善説にのっとった考え方を持ってて、
性善説にのっとった考え方を実施するためには変な人を入れちゃダメなんですね。
変な人が入ると、そういう人がいることによって指揮が下がって、その人は仕事あんましないですから、
そういう人が入らないように最初の採用は厳しくするのと、
あと万が一入ってしまった時に、最初の使用期間で出てってもらうっていうのは結構徹底してて、
それは入所のタイミングで結構言ってます。
カルチャーの話と、あともう一つが最初の半年間は非常に厳しくやらせていただきますと、
逆に言うと半年間、しっかり成果というか、
めちゃくちゃ厳しいってわけでもないですけど、ある程度ちゃんとしたことをやってくれれば、
うちは変な人がいない組織になってます。
こういうカルチャーになって、性善説でみんな助け合える、そういう組織になってるんで、
最初の半年耐えてもらえれば、あなたにとってはいいことがありますけど、
最初のこの半年があなたがダメな人だった場合は良くないんで、
あなたにとっても良くないし、我々にとっても良くないんで、
もし自分がそういうタイプの人間であると思うんだったら絶対入らないでくださいっていうのを伝えてます。
スピーカー 2
2番目に移ったオープンブックのところはミーティングがない事務所だったんで、
個別にあったりはしたんですけど、
全体でチーム集めたとかは全くなかったので、
そこはチームとして強くしていきたいなっていう思いがあったというか、
そういうところはちゃんとやっていかなきゃなっていうところで、
ワークショップとかミーティングとかはしっかりやるっていう感じだったんですね。
スピーカー 1
月1って結構皆さん忙しい中でそれなりの頻度かなと思うんですけれども、
それはスタッフの方たちとしては楽しい、必要みたいな感じに受け止められてますか?
スピーカー 2
そうですね。全員が全員そう思ってないかもしれないですけど、
月1のミーティングの方は割と実務的な話をお互い共有してて、
みんな楽しそうにしてるんで、そこは有意義かなとは思ってますね。
スピーカー 1
大手事務所だとかなり分業されていて、ベルトコンベアーのようになっているのと、
小さい事務所だと一人で何でも見ないといけないっていうところのスタイルで、
後者を取り入れてらっしゃるっていうところもすごく興味深かったんですけど、
それはどういう考えからかな?
スピーカー 2
そうですね。ここはある程度は分業した方がいいとは思ってて、
もともとたかだか7年半くらい前に始めたんで、
そうなると人数が少ないんで、一人でいろいろやるっていうスタイルにならざるを得ないっていうところはあったんですけど、
最近は人数も増えてきたんで、ある程度最適化できる部分は、
この仕事はこの専属のこの人がやるみたいな感じにしてった方がいいよねっていう部分は最近はそうなってます。
ただ、あまりにも分業しすぎると仕事がつまんなくなるんですね。
全体のってみれば効率化はされてるかもしれないんですけど、
毎回毎回こればっかやってるなみたいな感じになってしまうと、
ちょっと仕事の面白さが下がってしまうので、
ここはある程度裁量ではあるんですけど、
仕事の面白さを損なわない範囲に最大限最適化する。
逆に言うと、便利士自体もここは別にあってもなくてもいいみたいなのってある程度見えてくるんですね。
そういうところを最近は巻き取って専属の人を作るみたいな風にやっていこうとしてますね。
でもやっぱり一人で、例えば分業の例を言うと、
特許って出願をして、特許庁との拒絶理由っていうのを対応して、
あと外国で特許を出すとかもあるんですよ。
その分業されているところだと特許を出すっていう担当の便利士と、
拒絶理由対応をするだけの便利士と、
あとは外国だけをやるとかそういうふうに分かれているところもあるんですけど、
それはちょっと面白くないなと思ってて、
せっかくそのお客さんとやり取りをする一人の便利士が、
ある発明に関する特許をやるんだったら、
それは日本の出す拒絶理由を対応する、
同じ内容を外国に出す、
その外国での拒絶理由に対応するっていうのは全部セットでやってほしいなと。
その発明に携わっている便利者一人なんだから、
その人が最後までやってほしいなと思うんですけど、
その間に細かいちょっとしたことはいろいろあるんですけど、
そういうのはジムスタッフとかに巻き取っていかないとなっていう感じで、
なんとか最適化しようとしています。
スピーカー 1
そうするとクライアント大手だと、
クライアントにずっと伴奏する方だけじゃなくて、
その作業というかプロセス最適の人がいるみたいなところも同じクライアントでも結構あるってことなの?
スピーカー 2
あります。
スピーカー 1
そうなんですね。
面白いですね。
収益の観点とか経営の観点からいくと、
最適化させて分業した方が効率という観点ではいい。
けれども、
でも働いている人も人なので、
その人が面白いと感じられるか、
それを飽きないかみたいなところの、
そのバランスを取るのって、
それこそ大きくしていく、
アジア一の弁理士事務所みたいな中で、
規模が大きくなっていくと、
そこの塩梅を取っていくのってすごく難しいんじゃないかなっていう気もするんですが、
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
そこはどういうふうに?
スピーカー 2
ちょっとはこれからまたもっと大きくなった時のことは、
まだ厳密にはわからないんですけれども、
そうですね。
ただ、やっぱり従業員とのヒアリングですかね。
結局人の心が一番重要だと思っていて、
もっと分業化させた方がいいって思う人が多いんであれば、
させていくと思いますし、
ここからここまでやっぱり、
先ほどの弁理士の最初の発明から外国まで全部っていうのは、
それは結構みんなそういう思いが強い。
全員ではないんですけど、
自分は英語苦手だから日本だけにさせてくれとか、
そういう人がいなくはないんで、
全てではないんですけども、
でもある程度みんなの意見を聞いた上で、
多分これぐらいに区切るのが最適かなっていうのを、
その時その時で提案できればいいんじゃないかなとは思ってますね。
スピーカー 1
なんか私、一つ思い出したんだけど、
トヨタでさ、工場実習ってあるんですね。
完全なベルト講義。
でね、私、カローラもね、
塗装工程っていうところで1ヶ月やったんですけど、
当直が2直って言って、
昼と夜みたいなので、
交代なんですよ。
1週間ごとに昼で1週間働いて、
夜また、チームになってるんですね。
全く同じプロセスを2班あるわけです。
で、2班のメンバーは固定なんです。
で、入れ替わるみたいな、1週間ごとに。
で、私がやってたチームですね、
キー直と白直っていうのがあったんですけど、
それが何だったか忘れながら、キー直だったとして、
裏番って言って、裏が白直って言うんですけど、
全く同じプロセスだったんだけど、
その2つのやり方です。
同期が裏番にもいたんですよ。
で、やり方の話をした時に、