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  2. #108-3 効率か面白さか?強い..
2025-10-18 40:21

#108-3 効率か面白さか?強いプロフェッショナル組織をつくるには【知財系ラジオパーソナリティ☆弁理士おっくん ゲスト:弁理士 奥村光平さん】

▼番組のnote:
Dialogue cafe | note

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▼内容:
最初の1年で10人体制に/精鋭を採用するための4つのペーパーテスト/飲み会好きが有利⁈社交性を重視/組織にギブする価値観/個人プレー派からチームプレー派への転換/相方との相互理解/組織が性善説であり続けるためのスクリーニング/月1開催「即興クレーム作成バトル」/分業か協業か、効率か面白さか/自動車工場の班長の采配/積極的に発信する理由/芸能人ゲストの発明アイデア/ラジオに挑戦してみて広がった世界

▼出演:
ゲスト
奥村光平さん(弁理士、情報理工学博士、ラジオパーソナリティ)
弁理士おっくんのアイデア革命(かわさきFM79.1MHz 毎月第3水曜22:30より放送中)

MC
田中優子(元クラウドワークス取締役、ビジネスアドバイザー、社外取締役、1児の母)
岡澤陽子(ブランドコンサルタント、戦略リサーチャー、ビジネスメンター、2児の母)


▼関連エピソード:
#66-1 なぜ企業は変われないのか?あらゆる組織が陥る慢性疾患「構造的無能化」
#66-2 流行り言葉の罠にはまるな!観察と対話で積み上げる本物の人的資本経営
#76-1 今どき言えない社長の本音?!ベンチャーで出世する人・しない人
#101-1 別れても好きな人!古巣トヨタのすごさを語る
#105-3 迷いながら追い求める自由とわくわくの理想郷

サマリー

弁理士法人の組織運営や採用に関する考え方が議論されており、効率と面白さを両立させるプロフェッショナルなチーム作りの重要性が語られています。特に、候補者選びのプロセスや社内のカルチャーについて深く掘り下げられ、共通の価値観を持つチームによる協力の重要性が強調されています。効率性と面白さのバランスに焦点を当てながら、弁理士事務所が強い組織を構築する方法が探求されています。従業員の成長や共同作業の重要性が強調され、特許業務の効率化と職務の楽しさを両立させる取り組みが考察されています。弁理士の奥村光平さんがゲストとして迎えられ、効率と面白さのバランスが重要なプロフェッショナル組織の形成についての議論が交わされています。また、ラジオやYouTubeを通じたブランディングやコミュニケーションの意義も語られ、知財業界における効果的な活動が探求されています。ポッドキャストでは、弁理士の奥村浩平さんとの対談が行われ、音声メディアの楽しさやライブ放送の魅力についての議論が展開されています。

弁理士法人の立ち上げ
スピーカー 1
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
奥村光平さんをお招きしての3本目でございます。弁理士法人をつくられて、事務所をつくったわけですけれども、
スピーカー 2
総合が今、30何人の組織にまでなっているということで、弁理士さんがうち何人くらいなんですか?弁理士は16人ですかね。
スピーカー 1
16人半分くらいは弁理士さんで、あとはサポートされる方とかがいらっしゃるという方ですね。ここまで結構短い間で、しかも資格のね、
誰でもいいわけじゃないじゃないですか。弁理士っていう資格を持っている方を、戦力になる方を採用していくって感じになるから、
短期間に順調に組織を大きくされたのかなっていう印象があるんですけど、組織作りみたいなのが最初の立ち上げで2人からスタートして、
どんな感じのペースで大きくなっていったんですか?
スピーカー 2
そうですね。実は最初の1年で10人近くにまでなって、1年間のロケットダッシュがすごかったですね。
ただ、会社経営という意味では、リスクをすごい最初の1年取ったなと、今だったらそんなことできないなということをやってましたね。
スピーカー 1
10人というのは、みなさん弁理士さんですか?スタッフも含めて?
スピーカー 2
スタッフを入れてですね、あとパートとかも入れてなので、いわゆるフルタイムの人は何人とか、もう1年で自分ら2人に加えて5人ぐらいはフルタイムの人がいて、
パートプラス3ぐらいで10人ぐらいになってますね。
採用プロセスの工夫
スピーカー 1
これはお客さんがどんどん増えて、仕事があるからそういうふうにしようとしたのか、それとも先行投資的な感じで、まず人増やすんだみたいな?
スピーカー 2
どちらかというと先行投資ですね。お客さんも順調には増えていたので、大丈夫だろうという目算はあったんですけれども、
一番怖かったのは最初2人だったのを、これ誰に言っても頭おかしいだろうって言われるんですけど、2人の状態で1人取るのも結構勇気がいると思うんですけど、
2人いる時に2人取ったんですよ。なんでかというと、特許の書類を作る。
弁理士がいいですけど、当時ちょっと弁理士なかなか取れなかったので、補助者、特許記者を募集して応募があって、
AさんとBさん、当時採用面接とかもしたことなかったので、なんとなくフィーリングで決まったんですけど、
スピーカー 1
相方はAさんが気に入ったと。私はBさんがいいと思うって言ったんですね。どうしようって言って、もう決められないから両方採用したんです。
スピーカー 2
あれは今考えるとちょっとおかしいんで、そんなお金ないですから、あれはちょっと自分たち頭おかしいなって今でこそ覚えますね。
ただAさん、私ではなく相方がいいって言ったAさんは、ちょっとメンタル的なところであんまり安定してない方で半年ぐらいで辞めちゃったんですけど、
私がいいって言ったBさんは今でも働いてます。
スピーカー 1
なるほど、本当そういう最初の一人っていうか採用するってドキドキしますよね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
自分の見る目もね、おっしゃったけど。
スピーカー 2
最初の頃はそんなに応募もないんで、取ってみようかなみたいな感じだったんですけど、実は最近はすごく応募があるんですね。
我々の業界の求人媒体あるんですけど、そういうところに出すと割と応募が来るんですよね。
なのでかなり選んでますね。試験があって、面接があってみたいな感じで。
スピーカー 1
試験もあるんですね。
スピーカー 2
試験ありますね。試験も、いわゆるIQテストみたいな筆記試験と、あと性格診断みたいなものと、それからパソコンの操作に関するテストと、あと便利試の場合は便利試の実務に関するテストって4つぐらい試験やってて、えかつ面接があるんで、結構重くしてるんじゃないかなと思います。
それはなぜそういうプロセスを入れようというふうに思ったんですか?
うちのブランディングとしては結構優秀な人を、精鋭部隊みたいな感じで、実際そうだと思ってるんですけど、そういう売り方をしてるので、やはりただ資格を持ってればいいとか経験が長ければいいっていう人はマッチしないことが多いんですね。
逆に未経験であっても、この人はたぶんうちで会って伸びるだろうなみたいな人は採用することがありますね。
スピーカー 1
その適正テストとか筆記とか、それはIPXとの相性みたいなところとかを見られるのか、あとその絶対的な能力だけじゃなくて、そのあたりどのように選ばれるんですか?
スピーカー 2
そうですね。どっちも見てます。能力面も見てますし、能力とか実力面に関して言うと、実務系のテストとかパソコンのテストとかもそれにつきますし、最初のIQテストみたいなのもあるんですけど、それもですね、詳細を言うと死刑対策されちゃうとか思うんですけど、
いろんな項目が出るんですよ。論理的な思考力とか国語語彙力とかいろんなのが出るんですけど、そのうちの特定の項目だけ便利修業部に関係するなって私が、私というかうちのコポレートスタッフも含めて経験的にこうだろうっていう項目についてはすごい見るみたいな。
で、その項目の平均点数が何点以上とか、そういうのを見てますね。
スピーカー 1
なるほど、結構しっかり仕組み化されてるっていうか、なんか研究者っぽいアプローチだなって思いますね。
スピーカー 2
こういう修業じゃなくて、普通の会社だとやっぱりその面接だけで進んでいくことの方が圧倒的に多いと思うので、なんかそれだけじゃない、ちゃんと指標というか見る指標が明確になっているのが横ちゃんみたいな研究者スロッチっぽいですね。
スピーカー 1
中途採用なのに、やたら試験やらされるなって。
チームの重要性と価値観
スピーカー 2
面接はむしろ1回しかないっていう。
1回で終わりっていう。
こういう人に来てもらいたいとか、自分たちの事務所と合うなって思う人、それもいろんなバリエーションあるかもしれないですけど、共通してこういうポイントは大事にしてるみたいなのがありますか?
うちの事務所自体が自分で言うのもあれなんですけど、この我々便利仕業界の中では結構キラキラしている側だと思います。
大体そういう感じなんですよ。
なので、どちらかというと明るい人、この業界で黙々と作業するタイプの人もいるんですけど、割と社交的な人とかそういう人の方が合うかなと。
最近、若者は飲み会に行かないみたいなのがよく聞きますけど、うちのメンバー、20代もいますけど、飲み会出席率、忘年会出席率9割ぐらい。
割と社交的でそういうのが好きな人の方が合うかなと。
そもそも別に我々の会社に限らず、会社で働くってある程度カルチャーがフィットしないと苦しいところあると思うんで。
うちのカルチャーに合いそうな人をやっぱり求めてますし、そのために結構面接とかの中で、もちろん相手のことは聞くんですけど、うちはこういう感じなんだよっていうのはすごい伝えるようにはします。
内定、当然試験とかもいろいろやってるんで、優秀だから内定を出しますと。内定出すんですけど、カルチャー面とかこういう考え方、思想的な部分で合わないと思ったら内定は辞退してもいいと思いますっていうのはすごい伝えてますね。
スピーカー 1
お互いに合うのが重要なんで。それを言うと、だいたい共感してくれて入ってくれる人は多いんですけど、一部ちょっと合わないと思うんで、辞退させてくださいっていう人は出てきますし、それはお互いにそれでハッピーかなと思います。
スピーカー 2
さっき業界的にはキラキラな部類ってお話ありましたけど、今お話しあったカルチャー、どういうカルチャーだというふうに言葉で表現すると言われてらっしゃるんですか?
私業ってよく個人の、確かに俗人的な部分が強いんで、個人が黙々と自分の実力を上げればいいんだと、他構わず置いていけばいいんだっていう、そういう考えのところも結構多いんですよ。それはそれで一つありだと思うんですけど、我々としては個人がどうっていうよりも、
みんな小さい組織が力を合わせると大きい力を生むっていうような考え方を持っているので、例えば自分が外から取り入れてきたこういう良い情報みたいなのを積極的にお互いに共有するみたいな文化があるんですね。
それを共有することで他の人も、じゃあこのやり方いいからこういうふうに取り入れようっていう感じで、ギブをすると必ず最終的なテイクもできるって考えてほしくて、みんなお互いに良いものを出し合って良いものを作っていってっていう感じのカルチャー、価値観があるんですね。
一方で一人でやっていきたい、横展開するのは面倒くさいし、なんでそんなわざわざ教えなきゃいけないんだって考える人もいっぱいいるので、この業界は。そういう人はあんまり会わないかもしれないです。
でも別に会わないのは悪いことではないんで、会わない方は別に他でやっていただければいいと思いますし、うちとしてはやっぱりうちのやり方、考え方、価値観に共感してくれる人っていうのを、そういう方々が来てくれて、今の36人がいるので。
スピーカー 1
事務所を立ち上げられた時には、それぞれ独立で最初の模範としては、2人でやるけど、それぞれが個人事業主みたいな独立再三でやればいいくらいの最初の段階で思ってたっておっしゃるんで、
ということはカルチャーとかチームとか、この会社としてどうか、IPXとしてどうかみたいなのって、最初の段階ではそこまで考えてらっしゃらなかったのではないかって気がするんですけど、それはどのぐらいのタイミングから何かきっかけがあって、何かその考えを深めていく風になっていったのか、どう思われますか。
スピーカー 2
すごい良い質問で、まさに実は、事業は個人が尖っていけばいいんだっていう考えだったんです、私が。
研究者の時も、研究者も結局個人強いので、それでいいやって思いがあったんですが、
相方は全然そうではなくて、当初からチーム組織を強くしていきたいっていう考えを持ってて、ただ私はそうではなかったんですけど、ある程度大きくなったとしても一定の人数ぐらいまでいけばいいかなぐらいな考えだったんですけど、
ちょっといろいろあって、なかなか話すのも難しいんですけど、相方が経営ビジョンみたいなものがしっかりしていて、一緒にやっていく中で結構影響されたというか、
多分、俺は普通の事業の考え方を持ってたけど、この相方はもっともっと先を見ているんだなと、むしろそういうふうに考えていった方がいいなっていうふうに途中から思って、
個人プレーではなく、お互いに共通の価値観を持ったチームっていう考え方がすごいいいなっていうふうに、ここにもう2、3年ぐらいの考えですね。
スピーカー 1
結構2人でよく議論されたりとかお話しされるんですか?
スピーカー 2
そうですね。というか3年前に、そもそも私、ちょっともう抜けようかと思ったぐらい。
それは、私が忙しすぎて、本当にこんだけやってて、一応報酬は接盤ってなってますから、これ一人でやった方がいいんじゃないかなって。
スピーカー 1
だんだんこのまま拡大していくのは本当にしんどいから、だったらもうちょっと抜けるかもしれないとか言って、相方としてはすごい焦ったんですけど。
スピーカー 2
相方は当時はとにかく拡大するっていうところにやってたんですけど、
組織の強化と改革
スピーカー 2
ただ、拡大をするっていうことを考えていったときに、組織のいろんなところっていうのがちゃんとしっかりしてないと、どんどんコーポレート側が厳しくなる。
私もそういうところをやってたので、どんどん厳しく、仕事の負担が大きくなっていって。
3年前にそういう話をして、最終的には大きくしたいけど、今は組織をもうちょっと強くするところをやりたいからって。
あと奥村が忙しいのは分かったからって言って、いろいろ仕事を引き取ってくれて。
そこから組織改革みたいなところに力を入れて、それもうまくいったりうまくいかなかったりの部分はいっぱいあったんですけど。
その中でだんだん考え方が、相方の言ってることも分かるし、確かに相方のやり方でやらないとできないこともあるなっていうのに気づかされて。
スピーカー 1
ここ3年ぐらいで考え方がだいぶ変わったなっていうのは思います。
組織を強くしていかないといけないってなった時に、先ほどのシェアをシェアをシェアみたいな話もありましたけど、
スピーカー 2
具体的に取り組まれたことってどういうことがあるんですか?
東京事務所によるんですけど、うちは外のセミナーとか外部の活動っていうのは基本的に歓迎なんですね。
禁止してるところもあるんですよ。とにかく仕事しろっていうところもあるんですけど、
そういうのって結構外の情報を得ちゃうと、そのまま独立するとかそういう人もいるんで、
禁止してる事務所もあるんですけど、うちはもう歓迎と。
そこで得た知識とか人脈とかはもうみんなで還元しましょうと、それでお互い強くなっていきましょうっていう、
そういう、実は性善説にのっとった考え方を持ってて、
性善説にのっとった考え方を実施するためには変な人を入れちゃダメなんですね。
変な人が入ると、そういう人がいることによって指揮が下がって、その人は仕事あんましないですから、
そういう人が入らないように最初の採用は厳しくするのと、
あと万が一入ってしまった時に、最初の使用期間で出てってもらうっていうのは結構徹底してて、
それは入所のタイミングで結構言ってます。
カルチャーの話と、あともう一つが最初の半年間は非常に厳しくやらせていただきますと、
逆に言うと半年間、しっかり成果というか、
めちゃくちゃ厳しいってわけでもないですけど、ある程度ちゃんとしたことをやってくれれば、
うちは変な人がいない組織になってます。
こういうカルチャーになって、性善説でみんな助け合える、そういう組織になってるんで、
最初の半年耐えてもらえれば、あなたにとってはいいことがありますけど、
最初のこの半年があなたがダメな人だった場合は良くないんで、
あなたにとっても良くないし、我々にとっても良くないんで、
もし自分がそういうタイプの人間であると思うんだったら絶対入らないでくださいっていうのを伝えてます。
クレーム作成バトルの導入
スピーカー 1
なるほど、面白いですね。
私、YouTubeとかも拝見させていただいて、
共有するのもそうですけど、互いに成長するみたいなので、
クレーム作成バトルみたいなのが開催されたりとか、
そういうのを見たんですけども、
何かそういうのとかっていうのは、
聞いてる方はね、クレーム作成バトルって何?っていうのがあるので、
スピーカー 2
そういった趣味とかをお越しの話をしていただければ。
研修とか、便利誌全体のミーティングとか、
まず便利誌だけでなく、本当に全体のミーティングは週一でやってるのと、
あとは月一で便利誌プラス、
特許技術者、補助者の実務的なミーティングっていうのがあって、
そこでいろいろ情報を共有したりとか、
あとクレーム作成バトルっていうのは、
まずクレームっていうのは文句を言うことではなくて、
特許の権利を規定する文句のこと、請求項というんですけど、
英語だとクレームって言うんですね。
特許の権利書みたいなものを即興で作るみたいな訓練を、
そういう研修みたいのを月一でやっていて、
結構それが発明の内容、ヒアリングをその場でして、
その場で請求項1っていう権利範囲を提案するみたいな、
そういう訓練がうちの研修の特色にはなっているので、
そういうのも含めて、
割とお互いにお互いを高め合うようなワークショップとかミーティングとか、
そういうものは普通の特許事務所よりは多いのかなと。
ミーティング全くしない事務所とかもあるんで、
私がそれこそ、最初にいた大手事務所はミーティングがあったんですけど、
効率化と面白さのバランス
スピーカー 2
2番目に移ったオープンブックのところはミーティングがない事務所だったんで、
個別にあったりはしたんですけど、
全体でチーム集めたとかは全くなかったので、
そこはチームとして強くしていきたいなっていう思いがあったというか、
そういうところはちゃんとやっていかなきゃなっていうところで、
ワークショップとかミーティングとかはしっかりやるっていう感じだったんですね。
スピーカー 1
月1って結構皆さん忙しい中でそれなりの頻度かなと思うんですけれども、
それはスタッフの方たちとしては楽しい、必要みたいな感じに受け止められてますか?
スピーカー 2
そうですね。全員が全員そう思ってないかもしれないですけど、
月1のミーティングの方は割と実務的な話をお互い共有してて、
みんな楽しそうにしてるんで、そこは有意義かなとは思ってますね。
スピーカー 1
大手事務所だとかなり分業されていて、ベルトコンベアーのようになっているのと、
小さい事務所だと一人で何でも見ないといけないっていうところのスタイルで、
後者を取り入れてらっしゃるっていうところもすごく興味深かったんですけど、
それはどういう考えからかな?
スピーカー 2
そうですね。ここはある程度は分業した方がいいとは思ってて、
もともとたかだか7年半くらい前に始めたんで、
そうなると人数が少ないんで、一人でいろいろやるっていうスタイルにならざるを得ないっていうところはあったんですけど、
最近は人数も増えてきたんで、ある程度最適化できる部分は、
この仕事はこの専属のこの人がやるみたいな感じにしてった方がいいよねっていう部分は最近はそうなってます。
ただ、あまりにも分業しすぎると仕事がつまんなくなるんですね。
全体のってみれば効率化はされてるかもしれないんですけど、
毎回毎回こればっかやってるなみたいな感じになってしまうと、
ちょっと仕事の面白さが下がってしまうので、
ここはある程度裁量ではあるんですけど、
仕事の面白さを損なわない範囲に最大限最適化する。
逆に言うと、便利士自体もここは別にあってもなくてもいいみたいなのってある程度見えてくるんですね。
そういうところを最近は巻き取って専属の人を作るみたいな風にやっていこうとしてますね。
でもやっぱり一人で、例えば分業の例を言うと、
特許って出願をして、特許庁との拒絶理由っていうのを対応して、
あと外国で特許を出すとかもあるんですよ。
その分業されているところだと特許を出すっていう担当の便利士と、
拒絶理由対応をするだけの便利士と、
あとは外国だけをやるとかそういうふうに分かれているところもあるんですけど、
それはちょっと面白くないなと思ってて、
せっかくそのお客さんとやり取りをする一人の便利士が、
ある発明に関する特許をやるんだったら、
それは日本の出す拒絶理由を対応する、
同じ内容を外国に出す、
その外国での拒絶理由に対応するっていうのは全部セットでやってほしいなと。
その発明に携わっている便利者一人なんだから、
その人が最後までやってほしいなと思うんですけど、
その間に細かいちょっとしたことはいろいろあるんですけど、
そういうのはジムスタッフとかに巻き取っていかないとなっていう感じで、
なんとか最適化しようとしています。
スピーカー 1
そうするとクライアント大手だと、
クライアントにずっと伴奏する方だけじゃなくて、
その作業というかプロセス最適の人がいるみたいなところも同じクライアントでも結構あるってことなの?
スピーカー 2
あります。
スピーカー 1
そうなんですね。
面白いですね。
収益の観点とか経営の観点からいくと、
最適化させて分業した方が効率という観点ではいい。
けれども、
でも働いている人も人なので、
その人が面白いと感じられるか、
それを飽きないかみたいなところの、
そのバランスを取るのって、
それこそ大きくしていく、
アジア一の弁理士事務所みたいな中で、
規模が大きくなっていくと、
そこの塩梅を取っていくのってすごく難しいんじゃないかなっていう気もするんですが、
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
そこはどういうふうに?
スピーカー 2
ちょっとはこれからまたもっと大きくなった時のことは、
まだ厳密にはわからないんですけれども、
そうですね。
ただ、やっぱり従業員とのヒアリングですかね。
結局人の心が一番重要だと思っていて、
もっと分業化させた方がいいって思う人が多いんであれば、
させていくと思いますし、
ここからここまでやっぱり、
先ほどの弁理士の最初の発明から外国まで全部っていうのは、
それは結構みんなそういう思いが強い。
全員ではないんですけど、
自分は英語苦手だから日本だけにさせてくれとか、
そういう人がいなくはないんで、
全てではないんですけども、
でもある程度みんなの意見を聞いた上で、
多分これぐらいに区切るのが最適かなっていうのを、
その時その時で提案できればいいんじゃないかなとは思ってますね。
スピーカー 1
なんか私、一つ思い出したんだけど、
トヨタでさ、工場実習ってあるんですね。
完全なベルト講義。
でね、私、カローラもね、
塗装工程っていうところで1ヶ月やったんですけど、
当直が2直って言って、
昼と夜みたいなので、
交代なんですよ。
1週間ごとに昼で1週間働いて、
夜また、チームになってるんですね。
全く同じプロセスを2班あるわけです。
で、2班のメンバーは固定なんです。
で、入れ替わるみたいな、1週間ごとに。
で、私がやってたチームですね、
キー直と白直っていうのがあったんですけど、
それが何だったか忘れながら、キー直だったとして、
裏番って言って、裏が白直って言うんですけど、
全く同じプロセスだったんだけど、
その2つのやり方です。
同期が裏番にもいたんですよ。
で、やり方の話をした時に、
効率と面白さの両立
スピーカー 1
私がいたところは、
午前と午後っていうか、
途中でお昼休みが、
昼だったり夜だったりするから、
お昼休みじゃないんだけど、
ご飯の休憩があるんですけど、
その前と後で、
同じ塗装工程の中にもいくつかの作業があって、
それを変えるやり方だったんです、
班長の考え方で。
で、裏番は変えないんです。
で、基本はこの人はこれの担当って、
全く固定かどうか分からないんですけど、
基本はこのプロセスをとにかく、
磨き上げるみたいな感じで、
完全に役割分担されてるチームと、
私たちは一人の人が、
いろんなことをやれるようにして、
飽きないようにする。
で、どっちの方が、
直行率って言うんですけど、
そのプロセスが終わった時の、
この工程で、
不良品っていうかね、
完成した時に、
手直しが発生するかしないかっていうのが、
チームの成績として出てるんですけど、
それは分業してるところの方が、
成績はいいんですよ。
だけど、それは分かってても、
私がやってるところの班長は、
直行率の若干のところを上げることよりも、
みんなが飽きずにやれるっていうことを重視した。
だから同じプロセスだけど、
違うマネジメントの仕方があるんだなって思ったし、
それを班長の裁量に任せてるんだなっていうのも、
面白いなって思ったんですけど、
そういう話にちょっと似てるなって思いました。
スピーカー 2
めっちゃ似てます。
そういう考え方で、
まさに田中さんの班長に近い考えで、
確かに分業した方が、
クオリティ高くなる部分はあると思うんですけど、
それだと仕事が面白くないなって思って、
辞めちゃって、
メディア活動の意義
スピーカー 2
買いが利く感じの言い方ですけど、
結構人がパッと取れる、
たくさん候補がいるっていう業界だったらまだいいんですけど、
そんなに簡単にいい人も取れないんで、
そう考えると、
飽きさせないで楽しく仕事ができるっていうのは重要かなと思ってて。
スピーカー 1
なるほどね。
事務所でYouTubeされたりとか、
奥村さんご自身もラジオに出たりとか、
いろんなところでお話しする機会とかを、
結構積極的に取られてると思うんですけど、
そこは、
事務所のPRとかブランディングみたいなことが、
結構主な目的っていうことなのか、
奥村さんが日々考えてることを伝えたいみたいな、
ここってどういう狙いで、
いろんな外に出る活動をしてらっしゃるんですか?
スピーカー 2
そうですね。
どっちもありますね。
例えば便利視界とか、
知財業界内での付き合いとか、
発想で発表するとかは、
一応事務所のPRっていうところが強いですけども、
IPXチャンネルは一応自分の事務所のチャンネルなので、
IPXという立場でやってますが、
ラジオは割と好きにやってますね。
スポンサー自体は、
ラジオは今2つ番組持ってて、
1つはIPX自体がスポンサーになってるんで、
一応IPXの宣伝をするっていうのは入りますけど、
ただ好き勝手やってるのと、
もう1つの番組はスポンサーも別の他社さんで、
MCの仕事だけをやってるので、
そっちは本当に全然関係ないです。
雑談してるだけです。
スピーカー 1
そうなんですね。
それはラジオパーソナリティですね。
そうですね。
事務所がスポンサードしてやってるのは、
弁理士オッ君のアイディア革命の方?
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
だからそれは知財の話をしてるし、
この間ウインクの、
スピーカー 2
鈴木さちこさん。
ファンだって言ってませんでした?
スピーカー 1
ウインクファンでゲストで出てもらって、
すごいじゃないですか。
スピーカー 2
そこはそうですね。
後でお見せします。
スピーカー 1
すごいね。
役得な感じ。
スピーカー 2
そうなんです。
スピーカー 1
いろんなゲストの方との、
出会いみたいなものもあるわけですね。
スピーカー 2
ウインクの殺人も、
実はアイディア革命なんですね。
スピーカー 1
アイディア革命を披露されたんですか?
スピーカー 2
すごい面白かったですよ。
結構芸能人の方のアイディア、
面白いのが多いんで、
過去にもラマナジャンっていう芸人さんとか、
その前は元SKE48の、
今モフモフモフっていう音楽系インフルエンサーやってる方とか、
そういう芸能関係の方呼んだことあるんですけど、
みなさん面白いアイディア持たれてて。
スピーカー 1
そういうキャスティングはプロデューサーの方がされるんですか?
スピーカー 2
結構私が。
スピーカー 1
この人に出てもらいたいなみたいな。
スピーカー 2
そうですね。
私の好みで決めてます。
スピーカー 1
そうなんですね。
交渉もされるんですか?
スピーカー 2
交渉しますよ。
そうなんですね。
スピーカー 1
すごい。楽しいですね。
広がった世界が結構あります。
スピーカー 2
そうですね。
普通に便利にしてるだけとはちょっとまた違うところはありますね。
スピーカー 1
最初でもラジオっていうのはお話があったんですか?
スピーカー 2
そうですね。
うちの元顧客の方から突然連絡があって、
仕事じゃないんですけど、
私の知り合い、高校の知り合いがラジオのプロデューサーやってて、
ビジネス系の番組を強めにしてる人なんですけど、
奥村さんを紹介したいんですけどいいですかって急に言ってきて。
私が、これは推測なんですけど、
私は旧ツイッターのスペースっていうのを一時期すごいやって、
配信やってたんですね。
知材系の配信やってて、
それをやってたからなのか、
喋るのを割と得意なんだろうな、
そういうのを好きなんだろうなって思ってくれたのか、
そのプロデューサーが元顧客の人に、
いい人知り合いないって言った時に、
奥村だってパッと思い浮かんだらしくて、
それで声かけてきて、話聞いたらすごく面白そうだったので、
じゃあやってみたいですって言って、
当然スポンサーになって始めるんですけど、
1年間やったらプロデューサーから、
奥君は普通に面白いから全然違う、
普通にMCの仕事もやってくれる。
すごい。面白い。
もう一個やってるのはどういうコンセプトなんですか?
プロデューサーがビジネス系の番組をいっぱいやってるんですけど、
ビジネス系の番組を持ってる人たちを集めて雑談するっていう、
そういう番組があって、
それのMCを私がやってます。
スピーカー 1
なるほど。
自分の番組を持ってる人たちと話すんですね。
スピーカー 2
そうですね。
みんな各業界でわざわざラジオなんかやる人なんで、
割と面白い人たちが多いんで、
結構楽しいですね。
スピーカー 1
なるほど。
活動始められて今何年くらい?
スピーカー 2
放送始まったのは2024年からなので、
1年半くらいですね。
プロデューサーに出会ったのは2024年の年始なので、
本当に1年半から2年弱くらいの関係ですね。
すごく世界が広がったというか、
ラジオをやってる人同士の交流がすごい面白いのと、
たまに芸人さんとかアーティストさんとか、
そういう人に会えるのもなかなかない機会。
スピーカー 1
役得ですよね。
スピーカー 2
そうですね。
人との繋がりの重要性
スピーカー 1
奥村さん個人としてと、
このIPXとしてと、
それぞれにどういう影響があったかなって思いますか?
例えばラジオだとかの活動とかって。
スピーカー 2
そうですね。
まず活動と、
自分自身のとしては、
ちょっと難しいな。
意外と好き勝手やってるから。
でも結果的には良い。
分かりやすく言うと、
人力が広がったので、
そこから仕事につながってるとかはあるんで、
そういう意味でIPXに還元できてるかなとは思いますし、
あとIPXチャンネルについては、
今のはラジオの話で、
IPXチャンネルについては、
自分の事務所の情報を配信してるので、
採用ですごく役に立ってますね。
うちに応募してくる人が、
IPXチャンネルを見て応募しましたみたいな。
そういうところに影響があるかなと思ってますね。
スピーカー 1
なるほどね。
楽しんでやってらっしゃるっていうか、
ラジオをね。
別に何のためっていうのもあるかもしれないけど、
もともとそういう話すのが好きだとか、
そうですね。
便利視としてのこの世界に留まらない、
広いネットワークだったり、
経験を、好奇心みたいなのが結構強いのかなって。
スピーカー 2
そうですね。
結局何事も人との繋がりって重要だと思うので、
それのフックになったのがラジオってだけ。
自分が好きなことをやって、
そういうものが増えていくのであれば、
幸せかなっていうところです。
スピーカー 1
次になる野望は、AMに行きたい。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
今FMだから。
そうですね。
AMに行きたい。
そこはどういうハードルなんですか?
スピーカー 2
FMどこからAMって。
FMで頑張ってると、
今収録なんですけど、
次はライブっていうの。
ライブだとお便りが楽しいんですね。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
今それができないんで。
その次がAM。
なるほど。
2ステップぐらい。
便利視なのにお前何を考えてんだって感じかもしれないけど。
スピーカー 1
いいじゃないですか。
今の時代な感じ。
ちなみに私たちね、
ラジオの生放送をやったことある。
スピーカー 2
FMですけど。
1時間でね。
スピーカー 1
やっぱり、
このポッドキャストとか収録なので、
じゃあここちょっと後からカットとか、
いろいろ編集できるじゃないですか。
生放送でやったので、
緊張したね。
結構緊張した時間配分とか、
持っていき方がね。
最初ね、ゲストで出るはずだったんですよ。
私がね。
私がゲストで出るはずで、
生放送に。
そしたらMCが、
体調不良で来れなくなっちゃって、
それで、
友達なんですけどね、そのMCが。
それで、ごめん、
今日もちょっと行けないけど、
ポッドキャストの魅力
スピーカー 1
一人でやれるよねとか言われて、
一人でとか意味わかんない。
で、ポッドキャストやってるしとか言われて、
それは無理って思って、
ようこちゃんに、
今日空いてないって言って。
それで、2人で、
2人なら何とかやれるかもって言って、
生放送を人の番組で話すっていう。
私は本当その日の朝に言われて、
ちょっとよくわかんないけど、
空いてる、空いてるわみたいな。
スケジュールも測ったかのように空いていて、
なんてもうその日に、
ちょっと何話す?みたいな。
時間どうする?みたいな感じで決めて。
で、やっぱり収録とは違う緊張感がありました。
でもなんかアドレナリンが、
多分違うアドレナリンが出るので、
絶対やったらこう、
お母さんもハマるのではないかと。
スピーカー 2
そうですね、やりたいんですけどね。
やっぱライブが楽しいだろうなと。
スピーカー 1
なるほど、なるほど。
そうですね、ちょっと野望がね、
これから楽しみですね。
スピーカー 2
でもこの配信楽しいじゃないですか。
ラジオもそうですし。
最近こういった音声メディア、
始めてる人が増えてると思うんで。
スピーカー 1
増えてますね。
スピーカー 2
自分もちょっとラジオっていうのをやってみて、
やっぱこんなに面白いんだなっていう。
スピーカー 1
そうですね、気軽にやれちゃいますからね。
なんか動画以上に音声聞く人、
やっぱり増えてる気がします。
スポットキャストもそうだし、オーディブルも。
やっぱちゃんと聞いてもらえるっていうか、
動画だとバーって流しちゃうんだけど、
あとすごい早送りみたいなので、
ポイントだけ見ればいいや、
情報をね、得たいっていうこと。
あとショート動画じゃないと見てもらえないけど。
そうですね。
長いじゃないですか、音声って。
この30分とか1時間とか、
これだけじっくり聞いてもらえるのって、
すごい稀有なメディアだなと思うし。
そうですね。
そうですね。
今回もお話できて、
結構割と掘り下げられたんじゃないですか。
どうですか?
スピーカー 2
そうですね、いろいろいろんなこと喋ったつもりです。
スピーカー 1
いろんなお話できましたよね。
なんかちょっとね、おくまさんに会ったときに、
実はポッドキャストやってるんですよみたいな話をしたら、
そしたら、それ出てみたいですっておっしゃっていただいて。
ありがとうございます。
私たちはすごい長時間話すんで、
今まで話したことなかったみたいな話も結構出てくるんですよみたいな。
少しは話したことない話も出てきました?
スピーカー 2
そうですね、ちょっとはあった気がします。
例えばその相方は最初から生き生きだったけど、
私は3年ぐらいで変わったとか、
そういう話はあんま外ではしてないと思います。
スピーカー 1
これはね、2時間話を聞いたから出てくる話なんです。
確かに。
これがポッドキャストやって面白いことだなって、
じっくりお話聞けるっていうのが、
すごく私たちにとっても刺激のある経験になってます。
たくさん2時間たっぷりお話伺いました。
弁理士の奥村浩平さんありがとうございました。
ありがとうございました。
番組案内
スピーカー 2
弁理士奥村浩平、通称奥君は、
毎月第3水曜日川崎FM10時半から
弁理士奥君のアイディア革命という番組をやってます。
次回ゲストがウインクの鈴木達子さん。
10月31日金曜日9時半から、
もしよろしければ聞いてください。
ありがとうございます。
40:21

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