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  2. #108-1 80億人総発明家時代!..
2025-10-11 37:26

#108-1 80億人総発明家時代!そのアイデア、特許取れるかも⁈【知財系ラジオパーソナリティ☆弁理士おっくん ゲスト:弁理士 奥村光平さん】

▼番組のnote:
Dialogue cafe | note

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▼内容:
弁理士界きってのレアキャラ/弁理士ってどんな仕事?/生成AIをめぐる知財の論点/単なる願望でも特許が取れる⁈/ソフトバンクが2週間で1万件の特許申請/特許は出願するだけで意味がある/大企業の知財部の役割/特許戦略はビジネス戦略/誰でも思いつきそうなものほど特許を取るべき理由/ロバート秋山が梅宮辰夫Tシャツで特許取得⁈/技術的にすごいかどうかは関係ない/弁理士の腕の見せ所

▼出演:
ゲスト
奥村光平さん(弁理士、情報理工学博士、ラジオパーソナリティ)
弁理士おっくんのアイデア革命(かわさきFM79.1MHz 毎月第3水曜22:30より放送中)

MC
田中優子(元クラウドワークス取締役、ビジネスアドバイザー、社外取締役、1児の母)
岡澤陽子(ブランドコンサルタント、戦略リサーチャー、ビジネスメンター、2児の母)


▼関連エピソード:
#10-1 なりゆきでFM生出演!緊張で噛みまくり放送をそのままお届け・「おためし」前編
#10-2 放送中にめきめき成長!?侮るなかれ声の力・「おためし」後編
#10-3 年齢も国境も領域も縦横無尽!やりたいこと、ひとまず全部やってみた
#96-1 毎日が情熱大陸×しくじり先生⁉二丁目の税理士が見つめる人間ドラマ
#96-2 ハロヲタ、ナマハゲ、百名城・・・この税理士、一体何者⁈

サマリー

80億人がアイデアを持つ時代に、弁理士の奥村光平さんは特許の重要性や弁理士の役割について話します。特に知的財産権に関する法律や手続きの複雑さについて解説し、弁理士への理解を深めることを目指します。このエピソードでは、特許取得のプロセスやAIの進化によって知的財産がどのように変化しているかが語られています。また、著作権と特許に関する最新の話題や特許を取得するための戦略についても詳しく解説されています。現代では特許取得の重要性がますます高まり、技術者と知財部との連携が求められています。スタートアップにおける特許戦略や新たなアイデアが特許として認められる可能性についての洞察が議論されています。特許取得の難しさとそのプロセスについても解説されており、弁理士の役割やキャリアの形成についても触れられています。

弁理士の紹介
スピーカー 2
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から新しいアイデアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
今日は青山一丁目に来ておりますが、これまでのゲストの中でも、私たちが多分最も遠慮いかもしれない職業の方をお招きしております。弁理士の奥村光平さんです。
よろしくお願いします。奥村です。
声がさ、発声がさ、ちょっとプロっぽかったです。
弁理士さんって言ったんですけど、ラジオもやってらっしゃるんですよね。
スピーカー 1
ラジオの仕事をFMで喋ったりしてますので、よろしくお願いします。
スピーカー 2
何年くらいやってらっしゃるんですか?
1年半くらいですね。もともと喋るのは好きなので、1年半くらい前からそういった仕事をいただくようになりまして、楽しくやらせていただいています。
めっちゃ声が通りますか?
プロっぽい、いい感じの、お腹から出た感じの通る声ですね。
ふざけた声も出せるんですが、最初はラジオのことでいこうかなと。
スピーカー 1
実際、弁士にもラジオパーソナリティっていうのもちゃんと書かれていらっしゃって、さらにその上に博士、博士の情報理工学っていうのも。
スピーカー 2
この2つが並びで来るのもなかなかない。
たぶんこの3つの掛け算は私しかいない。
スピーカー 1
弁理士、情報理工学、ラジオパーソナリティ。
スピーカー 2
博士号を持っている弁理士は、弁理士の話はちょっと後でするとしても、何人か、たぶん10、100人はいないくらいいるんですよ。
スピーカー 1
結構博士を取った後に、アカデミックなキャリアに行かず、何しようかなって考えた時に弁理士になる人っていて。
スピーカー 2
理系で、修行って言ったら弁理士っていう感じなので、実はいるっちゃいるんですけど、ただラジオはいないですね。
確かにイメージ、弁理士さんは修行だし、割と真面目で、しかも技術系なんで、割とコツコツ作業していらっしゃるっていう、勝手な潜入感。
スピーカー 1
いや、合ってますね。だいぶ間違ってる。
スピーカー 2
その意味では、かなり異色のレアキャラに置いていただいて。
自分で言うのもなんですけど、だいぶレアキャラだと思います。
特許と知的財産について
スピーカー 2
もともとは、私が今関わっている、独立系映画の制作に関わってるんですけど、監督のコニーさんの高校の後輩なんですよね。
別に同じ時期に在学してたわけではなくて、アルム内みたいな感じで知り合ったって聞いたんで。
コニーさんも異色の、割とレアキャラな感じの中ですけど。
でもコニーさんとお会いした時に、奥村さんがすごいコニーさんと友達になりたいっていうか、知り合いになりたいっていう感じで、
割と奥村さんからコニーさんに飯交換したいです、みたいな感じで来られたって聞いたんですけど。
その話は全然間違ってなくて。
スピーカー 1
じゃあその話をすると、もともと確かにコニー、旬監督は私の高校の先輩なんですね。
もちろん被ってないんで、在学所にしてたとか全くそういうわけじゃないんですけど、
たまたまですね、出身高校の毎年やっているOB会みたいなものがあって、私も行ったことなかったんですけど、
先輩の弁理士で同じ高校出身の人がいて、その人が一緒に行ってみようや、みたいな感じで。
同じ高校出身の弁理士とか弁護士って何人かいるんで、7、8人集めて、それで初めて行ったんですけど、
その時に同窓会のコニーさん目立つんで、壇上で変わったOBの挨拶みたいな感じで喋られてて、
この人は面白いだろうなと思って、ウィキペディアに彼が載っているというウィキペディアで調べたら、中古は一緒なんですけど、
それだけじゃなくてさらに大学の学部、学科まで一緒で、ちょっとそれで縁を感じまして。
スピーカー 2
それはあれですよね、物理工学を早稲田でやってた。
スピーカー 1
私も早稲田の理工の応用物理学科というところで、コニーさんもそうで、
それで声を掛けたら、向こうも何となく面白い奴だなって思ってくれたのが、
その時は面名詞交換で終わったんですけど、別途メールいただいて、今度遊びに行くんで飲みに行きましょうみたいな感じで言ってくださって、
大変忙しい方だと思うので、そんな私なんかでいいのかなとか思いつつ、
考慮を深めさせていただいて現在に至るという感じですね。
スピーカー 2
コニーさんも奥村さんのラジオ番組に出られたり、
この間見たら奥さんも出てましたね、コニーさんの奥さんの小島さんも出てますから、
割と近いところで、何の話からしましょうかね、
弁理士のお仕事の話から、私たちなかなか弁理士さんという職業とは。
私は始まる前に少しお話ししてたんですけど、
リアルな弁理士さんにお会いするのは、今日が初めてでした。
メールの先にいる方たちでした。
メールの先にね、やり取りされてる知財関係の話の中に、
なんか横ちゃんCCで入ってるみたいな、そういう感じ。
あと、知財に経由して、弁理士の先生に確認いただいて、
パスの先っていう形だったので、
本当に弁理士の仕事って表面的なところしか分かってないので。
そもそも弁理士という職業を知らない人もいるかもしれないです。
確かに。弁護士と何が違うの?
弁理士って、要は何をする人なんですか?
スピーカー 1
そうですね。こちらをお答えすると、
スピーカー 2
まず、便利って言葉から、蜂の巣を駆除する人とか、
スピーカー 1
トイレの工事をする人とか、というふうに思われるかもしれない。
それはネタなんですけど。そういうわけではなくて、
弁護士の語の字を理科の理に変えて、便利士というふうに書きます。
実は旧字体は弁護士と便利士で字が違うんですけど、
現在の便利という字は同じなんです。
どういう仕事かというと、知的財産権ですね。
特許とか商標とか、著作権とかもなじみがあると思うんですけど、
そういった知的財産を専門的に取り扱う国家資格の仕事というのが便利士です。
その中でも特に特許、衣装、商標、実用信用というのもあるんですけど、
そういうものがありまして、それが特許庁というところが管轄していて、
そこに書類を出して特許を取りたいです。
あるいは衣装を取りたいです。商標を取りたいです。
そういう書類を作って申請するという作業があるんですけど、
本当は出願というんですけど、出願というのは自分たちでやるのがなかなか難しいんですね。
法律があって、あとはルールがあって、その規定に従って頑張って
特許なり商標なりを取るというのがなかなか大変で、
我々便利士というのは、お客様に代わって特許とか商標とかを取るお手伝いをする。
書類を作ったり、ヒアリングをしてどういう書類を作ればいいかというのを考えて、
特許庁に提出して、特許庁の審査官という審査を専門にする部隊がいるんですけど、
そういった人たちとやり取りをして最終的に特許を取るというようなことをやっています。
この仕事自体はですね、日本に限らず実は世界中にあるんですが、
便利士が便利士業務をやっている国もあれば、
実質便利士ではなく弁護士が同じ仕事をやっているという国もあります。
国によってちょっと違っていて、代表的な国ですとアメリカは実は弁護士が弁護士の仕事をしています。
なんか便利士の資格みたいなものもあるんですけど、
それを取った弁護士がやるというような感じになっています。
一方でヨーロッパ、ドイツとか、あとはアジア諸国、日本も含め韓国とか台湾とか中国とか、
その辺は便利士という資格が単独でそれなりにある程度難しくなっていて、
その資格を持つだけで便利士の仕事ができるという風になっていますね。
国によってちょっと違いますね。
スピーカー 2
私は独立する前、トヨタ自動車でレクサスのブランティングとかマーケットの仕事をしていたんですけど、
その中で、例えばブランドスペースみたいな空間を作ったりとか、
あと物を作ったりとかした時に、デザイン事務所にレクサスからインスパイアしたデザインをいろいろ作ってもらったりして、
そのデザインの権利をレクサスで保有するとか、どっちが持つんだみたいな議論の時に、
弁護士さんの商標とかに詳しい方に相談をしたりみたいなことをしてたんですけど、
そういう相談は便利士っていう頭とか全くなくて、まずは相談は弁護士みたいな感じでしたんですが、
弁護士さんと便利士さんの商標のあたりの違いで言うと、出願とか登録になると便利士さんってことなんですか?
スピーカー 1
そうですね。実は相談はどっちもできます。
次回に便利士に相談っていうパターンもありますし、
弁護士さんって法律に関してはオールマイティーなので、
とりあえず弁護士さんに相談して、登録のところまで行ったら便利士に流すっていうルートもあります。
どっちもありますね。
スピーカー 2
そうなんですね。
存在を知らないと便利士さんに相談しようっていう頭になってなかったなって今、話しかけながら思ってました。
スピーカー 1
そこがちょっともどかしいところで、世の中の一般の方々にPRが届いてないんですね。
やはりそこを我々としてはもう少し認知をしていただいて、
弁理士と弁護士の違い
スピーカー 1
特許を取りたいとか商標を取りたい、意思を取りたいって言ったら、
弁護士に相談ではなく実は便利士に相談すればそのまま直接できるよということもあるんですね。
もちろん弁護士さんは法律のオールマイティーなのと、
あと知財に詳しい弁護士さんは確かにいるんですけれども、
登録よりもどちらかというと、例えば他社がうちの商標侵害してるんじゃないかとか、
この著作権的にまずくないですかとか、どちらかというと紛争が起こりそうなパターンの時は弁護士さんの出番という感じになりますね。
スピーカー 2
じゃあ一緒にやることも多いということですね。
スピーカー 1
特許の訴訟とかは、どちらかというと技術的な部分は便利士の方が圧倒的に詳しいので、
一方で訴訟のノウハウみたいなものは完全に弁護士が持っているので、そこはうまく協力して、
スピーカー 2
チームを組んで訴訟家に当たったりする。
スピーカー 1
うちもそういうふうにやっていますね。
スピーカー 2
なるほど。先ほども利系で便利士でというふうにお話がありましたけど、
やっぱり基本利系の方たち、エンジニアというかその方たちが多いんですか?
スピーカー 1
そうですね。そもそも知財のマーケット自体が8割ぐらいが特許なんですね。
2割ぐらいが商標とか、利償とかその辺になるんですけれども、
そうなると、なぜ特許、メーカーが日本で結構制度力が強いので、
特許をボンボン出す国なので、そこまで特許のマーケットが大きいと。
そしてその特許を理解するには、
特許ってそもそも技術的なアイディアというものを保護するっていう制度なので、
技術がわからないとそもそも特許の書類が作れないんですね。
技術者からこういう発明ですっていうのをヒアリングして、
それを便利しなりに技術の世界を法律の世界に言葉を変えて、
そういう申請するための出願するための書類を作ってっていうところなので、
特許取得のための専門性
スピーカー 1
当然法律のことはわかりますけど、技術のこともわからないといけないと。
だからこそ技術がわかるバックグラウンドということで、
元エンジニアとか元研究者とか、利系の人ですね。
そういう人が多いっていうのが一つ特徴かなと思います。
スピーカー 2
技術って言ってもすごく幅広いじゃないですか。
そういう機械系のものもあれば、科学っぽいものもあれば、
さっき言ったコンピューターサイエンスとか、いろいろあると思うんですけど、
その便利資産って全部知ってなきゃいけないものなんですか?
それとも得意分野みたいな。
スピーカー 1
すごい良い質問だなと思います。
元々エンジニアとか研究者だと本当の自分の専門みたいなことがあるんですね。
私も研究者だったので、もともとの本来の専門というのは、
ロボットとか画像処理とかそういったコンピュータービジョンと呼ばれる分野なんですけれども、
実際便利資としてはそこだけやってるわけではなくて、
もちろんそこだけだとあまりにも資料が小さすぎるので、
機械全般とか電気回路全般、ソフトウェア関連全般みたいな感じで、
ある程度広くはやるんですが、そうは言っても本当に全て、
例えば私に医薬品の特許をやってくださいって言われても、
ロボットとか画像処理やってた人が医薬品のこと知ってるかって言われても、
それは知りませんっていうのが答えで、ある程度広くやるんですけど限度がある。
医薬系、化学系の人、大きく分けると医薬、化学系っていう人たちと、
それから電気、ソフトウェアっていう感じの人と、
あとは機械、日用品、見た目でわかるような、
という3パターンがあって、
1つだけの人もいれば2つにまたがっている人とかがいて、
私はこの機械と電気、この2つはできるけど、
化学とか医薬、バイオみたいなのはできませんっていう感じですね。
AIの影響と知的財産の課題
スピーカー 2
なるほど。
奥村さんIPXという便利士法人を、便利士事務所を経営していらっしゃる、
ここはそういう意味でいろんな分野の得意な方が集まって、
案件によってチームを組んでやっているみたいな、
そういう感じなんですか?
スピーカー 1
そうですね。人によっては、
例えば化学に関してはもともと化学出身の便利士はいますし、
化学だけども機械もできますよって、
化学と機械っていう組み合わせの便利士もいれば、
化学とIT、最近AIとかって本当にいろんな分野に進出しているので、
AI×化学みたいなのはできますよっていう化学出身の便利士とかもいたりしますね。
スピーカー 2
確かにね、技術も複合的にね。
AIっていうキーワードが出たんで、今のソラ2?
なんだか知らないけどタイムラインで踊ってる人がやたらいるんですけど、
あれもすごいここにわかにね、先週ぐらいからめっちゃ流行ってますけど、
一部でね、あれ招待制だから私も使ってみたいと思ったけど、
コードがなくてまだ使ってませんが、
AIって、奥村さんのラジオの
予告編のショート動画を見てても、
ほとんどの方がAIを使った技術の話をアイデアをされてて、
やっぱり今AIホットなんだなってすごい思うんですけど、
AI絡みってでも割と知財関係グレーな話があるじゃないですか。
スピーカー 1
そうですね、ソラ2とかは本当に特許というよりも著作権周りのところで、
これ日本の例えば有名なアニメとかの大題材として動画が作れちゃうとか、
声も実際の声優さんが出していた声をそのまま
AIに学習させたものが出力できると。
好きな場面で好きな声優さんの声を出させて出力されると。
ここまで来るとちょっと著作権的にはどうなのっていうような話が、
スピーカー 2
やっぱり今話題になってますね。
どっちかはこういうことに絡んで、
なんか自分のものを使われてるみたいに言ってくる人、
あるいはこういうのを作りたいんだけど、
なんか著作権の侵害にならないかみたいなので気にされるとか、
AI絡みの相談っていうのが増えたりしてるんですか?
スピーカー 1
そうですね。
著作権周りに関してはどちらかというと
ラジオ関係の仲良い人とかにすごい聞かれます。
そうなんですか。
特許に関して言うと、やっぱりAIを使ったアイディアみたいな話っていうのは
実際多く出ていて、そういった依頼っていうのは
たくさんうちの事務所の方で相談を受けてますね。
実は特許って技術的アイディアであるっていう必要があるんですけども、
当然なんですけど技術的アイディアなので
技術的に実現できそうもなかったら単なるアイディア、願望って言うんです。
単なる願望は昔は特許取れなかったんですよ。
だから単なる願望は特許を出したとしても
これ単なる願望だよねって言われたんですけども、
最近昔だったら単なる願望だったけど、
これ生成AI使ったら意外とできるよねみたいなものが
特許戦略の重要性
スピーカー 1
世の中ちょいちょい出始めてきてて、
そうなると昔はすごい技術的なことを知っている人じゃないと
特許を出せないっていうような感じだったのが
全然技術のことはわかんないけど
今のAIだったらこれできるでしょみたいなアイディアを
結構特許が取れるんですよ。
日本は割とAIに関しては
AIを使った特許に関しては
もちろん弁理士の腕の部分はありますけど
ある程度取りやすくはなっていて
さっき面白いなと思ったのは
それを危惧したのが
ソフトバンクさんがですね
孫正義さんが
今年の4月の話なんだけど
大量に特許を出して
それが公開されたんですね。
大量っていうのが
どれくらい大量かというと
1万件とかそれくらい
ソフトバンクだけで出していて
普通そんなに出せないんですよ。
しかもたったの1ヶ月くらいで
1万件くらい出していて
日本で最大で特許を出すような大きい会社さん
例えばひたし製作社とか
トヨタさんとかもいっぱい出してますけど
数千、2千件とかたんだけど
1年間でそれくらいの
それでもすごいんですけど
1ヶ月ないくらいで1万件
1日で3千件公開とかされてたので
これってAIを使って
AIが
聞いた話によると
多分ソフトバンクさんとしては
本気で特許を取るっていうよりも
AIがあることによって
願望も意外と特許になっちゃうから
だったら
そういうのをやられると
割とこうなんですか
AIがせっかくあるのに
願望をどんどんどんどん特許されたら
それはそれで動きにくくなるから
ちょっと特許取れなくしてやれって思ったのが
ソフトバンクの中で
アイデアコンテストみたいなのをやったっぽいですね
それで出てきたものを
大量に特許出願したっていうのを聞きましたね
特許って取らなくても
権利として取らなくても
出すだけでも
出したら同じような内容のものでは
後からは取れなくなるんで
自分たちが特許を取る気がなかったとしても
とりあえず出しとけば
自由技術になる
みんな使っていいけど
誰も特許として
占有することはできないよ
っていう風になるんですね
ソフトバンクは最近そういうことをやって
スピーカー 2
話題になっています
ちょっと便利だよみたいな
簡単なツールみたいなものも
スピーカー 1
全部出しちゃってるとかそういうことですか
そうですね
スピーカー 2
思いつきのものというか
スピーカー 1
特許って別に実際に作る必要ないんです
アイディアで取れるんで
それこそお二人とも
トヨタにいらっしゃったと思うんですけど
トヨタ自動車さんなんかで
将来の自動車に
積まれるかもしれないみたいな
技術的なアイディアとかは
ボンボン出されているんです
それが実際に実装されないケースも
結構あるので
実際市場とかを見て
本当に特許にすべきか
考えるんですけど
万が一これを今出さなくて
他社が特許取っちゃって
大成功されたら困るんで
基本的に特許はまず
メーカーさんはバンバン出すんですね
新しい技術に関して
実際に特許を取るかどうかっていうのは
3年間様子を見ることができるんですよ
特許で出すっていうプロセスと
取りに行くっていうプロセスと
二つあって
出すっていうプロセスだけは
メーカーさんも各社やると
3年以内に本気で
この特許取った方がいいのかな
みたいなところは
審査請求というプロセスがあるんですけど
それをするのは全体の
会社によりますけど
全件するところもあれば
半分ぐらいしかしないよっていう
会社さんとかもあって
それは3年経ったら
あの時は確かに新しいアイデアだったけど
結局やらないよねみたいなことも
結構あるんで
スピーカー 2
そうなんだ
とりあえず早めに
まずは出すっていうのが
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
審査も前提というか
そういうのがいいってことですよね
スピーカー 1
そうですね
なんかそれこそ
新しいビジネスとかをやりたいなって
考えられてる方で
多少なりとも技術に関連する
ITとか
日用品を作るとか
製造に関する話とか
そういうことに絡むんであれば
とりあえずまだうまくいくか
わかんないけど
アイデアだけはあるから
特許は出しとこうかなっていう戦略が
実際は正しいというか
それがやってほしいですね
スピーカー 2
大手とトヨタみたいなメーカーでは
知財部って結構人数もたくさんいると思うんですけど
そこの人たちは
どんな特許を出願しておくべきなのか
みたいなのを
めちゃめちゃ調べて
バンバンアイデアを出してるって
自分たちで考えてるのかな
それは社内から集めてるのか
スピーカー 1
そうですね
大手さんの
それこそトヨタさんの知財部の皆さんは
本当に知財部としても優秀な方々ばかりが
集まってると思うんですけども
トヨタの技術者の方から上がってきた
新しい技術
だいたい特許のノルマとかもあったりする
スピーカー 2
ノルマがあるんだ
なるほど
スピーカー 1
その新しいアイディアが
特許取得のプロセス
スピーカー 1
知財部に上がってくるんですね
各技術部がこんなのを考えましたと
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
それは知財部が見て
これは多分特許取ってもしょうがない
というかむしろこれは取れないねみたいな
スピーカー 2
そういうのを判断して
スピーカー 1
そのうち残ったものが
これはとりあえず出しときましょう
みたいなものがあったら
その技術者の方と知財部の方で
スピーカー 2
ちょっと話し合って
スピーカー 1
突き詰めていって
しっかり方向性が決まったら
それを弁理士に依頼する
弁理士に最後特許を作ってください
だから大手の場合は
技術者と知的財産部の中の話し合い
っていうのがしっかり見積みされて
最終的にこれで行こうってなったものが
弁理士のところに来る
もちろん我々もそういう仕事もしますし
一方で知的財産部がない会社さんとか
就職企業さんとかスタートアップさんとかですと
技術部隊は優秀なエンジニアがいたりとか
あるんですけど
知財部はいないんで
どうするかみたいなところで
特許はここで揉むみたいなのがないんで
そうなると直接弁理士に来るっていうこともあるんで
そこは我々が知財部の役をする
スピーカー 2
知的財産部向けだとよくやっています
結構そういう相談が来るじゃないですか
知財部とかでも生まれてないものって
いろんなレベルの方が来ると思うんですけど
来るものってどのくらいの確率で
特許出願できるものですか
スピーカー 1
これはちょっと難しいですね
ただうちは割と
ここは特許生出しやすいですみたいなのが
来ることは多いです
スピーカー 2
ちょっとこういう風に変えたら出せますよとか
そういう話もあるんですか
スピーカー 1
ありますあります
よく多いのはスタートアップで
スタートアップの特許戦略
スピーカー 1
ビジネス
むしろこっちから聞くんですけど
全体としてビジネスどういうことを
考えられているかと
その中で技術要素があると思うんで
その技術要素の
こことここを抑えると
実質他者参入できづらい
こことここに絞りませんか
スピーカー 2
とか提案はします
スピーカー 1
これは提案できる弁理士と
できない弁理士がいて
さっき言った資材部がいる会社だけを
扱う弁理士さんだと
発明の抽出というか
こことここだよみたいなところが
スピーカー 2
できない弁理士もいるんですね
スピーカー 1
うちは割とスタートアップも多いので
そこも一つ強みとしてやってますね
スピーカー 2
すごいね
ビジネス戦略にすごく直結しますよね
だってもうすごい自分たちでは
新規性があると思ってやってても
なんか特許でちょっと
出遅れちゃったとか失敗したとか
予想に取られたとか
誰かの権利を侵害してたとかになったら
そのビジネスがやっぱり
根幹からやっぱりできなくなっちゃうことって
ありますよね
スピーカー 1
そうですね
それこそ
ちょうどよくあるパターン
2パターンというと
別に特許全然意識してなくて
ビジネスだから始めようって言って
そもそも特許なんか取れるわけないって
思って気にしてないっていうパターン
でも実は特許って
技術的にめちゃめちゃすごいものよりも
そんなにすごくないもの
だけども結果的に新しいよね
みたいなものを取るのが一番強いです
何でかというと他者が思いついちゃうから
これぐらいだったら
誰でもできるよなっていうのだからこそ
特許を取るべきで
ものすごい素晴らしい技術だから
特許を取ろうではない
スピーカー 2
なるほど
例えばどういうのがありますか
スピーカー 1
そうですね
例えば
もうすでにAっていう技術もあって
Bっていう技術もあるんだけど
AとBをうまく組み合わせたら
これすごいいいじゃんみたいな
AだけとBだけを別々に使った
メリットじゃない
新しい効果みたいなものが出てくるとか
そういう時にAとBを組み合わせたものとして
特許を取るっていうことはあるんですが
別にAもあるしBもあるから
俺これ思いついちゃったけど
別に世の中にあるから
特許なんか取れないだろうなっていう風に
特許の新たなアイデア
スピーカー 2
思っちゃったりするわけです
スピーカー 1
でも意外とそれで取れたりする
スピーカー 2
例えば世の中にある
みんながよく知ってるようなもので
これ実は特許取られてるんですよ
みたいなものとかってあったりしますか
スピーカー 1
そうですね
今パッと言われたらあれですけど
すごい単純なバカバカしいネタですけど
ロバートの秋山さんで
彼がTシャツをバッてやって
Tシャツの裏地に
梅宮達夫さんの顔が入って
ここでちょうど顔がハンとして
っていう芸があるんですけど
それのTシャツで特許取ってますね
世の中にTシャツってあるじゃないですか
スピーカー 2
梅宮達夫さんは当然いるわみたいな
スピーカー 1
裏地に貼ったTシャツというものと
スピーカー 2
梅宮達夫さんの顔を貼るっていう
梅宮達夫さんでなくてもいいんですか
その顔は別に
誰か人の顔で裏地にあるっていう
スピーカー 1
それは
ちょうどそれだけだとさすがに取れてないんですけど
こうやって持ち上げた時に
寸法家なんかの話が入ってて
こうやって持ち上げた時に
ちょうど自分の顔と裏地の顔の目の位置が
だいたい一致するっていうような
そうすると違和感がないよっていう
そういうところで特許が取れてるんで
面白い
スピーカー 2
それって誰のアイディアで取ろうって思ったんだろう
ご本人が特許取れんじゃねって思ったのかな
スピーカー 1
どういう経緯なのか
いやむしろロマドの秋山さんは
ラジオに呼んで話したみたい
スピーカー 2
本当ですよね確かに
確かにそれってアイディアですけど
そのアイディアそのものが
例えばさっきお話されたみたいに
計算というか
何センチのところでやったら
ちゃんと顔にぴったり合ってみたいな
いろいろあると思うんですけど
それが特許を取れるっていう発想が
多分ほとんどの人が持たないですよね
スピーカー 1
そうですよね
特許ってそういうもんだのみたいな感じです
スピーカー 2
そんな感じです
スピーカー 1
結構そのパターンが多いです
こんなんで取れるんだみたいな
むしろ新しいアイディアとしては思いついたけど
これが特許ってものに結びつくと思ってなかったっていうのが
割とある1パターンですね
実はもう1パターンあって
もう1パターンは真逆なんですけど
すごく研究者とかに多いんですけど
大学の先生とかに多いんですけど
すごく学術的に素晴らしいもので
内容も難関な難しい話なんですね
当然研究者としては
この部分が重要だみたいな
この部分が重要
特許ってどちらかというと
ビジネスに利用するって話なので
例えば大学で出た基礎研究をベースにして
スタートアップを作って
この技術を使ったビジネスを展開していこう
みたいな時に
確かに学術的には
この新しいこの部分がすごいんだけども
実はビジネスに載せると
ここは多分誰も真似できなくて
研究者としては
ここは大してすごくないと思っているようなところで
むしろここを押さえた方が
ビジネスとしたらいいですよみたいな
のを提案するんですけど
いやベンディシアは分かってない
ここがすごいな
ここがすごいのは分かったんですけど
ここを取りませんかみたいな
特許が取れるみたいな考え方はあるんだけども
やっぱり技術者としてのプライド
研究者としてのプライドが
一番ある部分を取りたがる
そこをたくさん書いて欲しいってなるんですけど
それは論文でやってください
スピーカー 2
なるほどね
こっちで論文でやってください
ダイソンの羽のない扇風機みたいなのが出た時に
技術的には何の新規性もないみたいなことを
おっしゃってる技術者の方が
それでもそれが売れるなら
あれ特許取ってるかどうか知らないんだけど
技術者的に新規性があるかどうかと
ユーザーにとって価値があるかとか
あるいは特許っていう意味も含めてね
商品として価値があるか
全然違うところにあります
スピーカー 1
そこはありますね確かに
技術者目線であんなものは大したことないとか
新規性がどうなのって言ってますけど
ダイソンのやつは特許取れてる感じですけど
要素要素にいろいろ取れてるとは思うんですけれども
結局会社としてはビジネスではあるので
資本主義の世界なので
しっかりビジネスを守るための特許を取って
製品が売れれば
それで十分その特許の価値はあるわけで
仮にその特許取ってなかったら
他社が真似し放題ですからね
運害してこういう風になってんだとか
スピーカー 2
そうですよね
なるほど
特許ってやっぱり
新規技術みたいなところの
すごい点っていうか
のところでやっぱり考えがっちだったんですけど
私も今の話が上がってると
それ以上にそのアイディアというか
あとそのどう使われるのかみたいな
その出た先
その技術が使われていく先
ビジネスの先っていうか
そういったところの視点もすごくあるんだなっていうのを
スピーカー 1
そうですはいおっしゃる通りです
スピーカー 2
改めて全く知らなかったんですけど
それを例えばこう判断するとき
どういう視点で
例えばこれは取れるなとか
こことここと組み合わせれば取れるなみたいな
どういう視点で見られてるらしいですか
スピーカー 1
これはですね難しいんですが
かなりこう何ですか
経験に基づくもので
アナロジーですね
過去にこういういろんな特許のケース
こういうビジネスモデルだとか
こういう技術だとかそういうケースが
頭の中に全部蓄積をされて
体で覚えていて
今回のこのケースだと
こことここを取ると多分いいだろうなとか
あとは特許で出すだけじゃなくて
審査っていうのがあるんですけど
1回で書類を出せば
特許取得の難しさ
スピーカー 1
はい取れましたとはならないですね
96%ぐらいの確率で
特許庁からこうこうこういう理由があるので
特許にまだできませんねっていう
拒絶理由通知っていうのが来るんですね
拒絶って名前がついてるんで
初めて特許出された方期待してるのに
拒絶ってきてがっかりするんですけど
がっかりしないです
これ96%きますからと
で4%は確かに何も来ずに
特許になることあるんですけど
何も来ずに特許になるっていうのは
実は我々からするとあんまり良くなくて
どういうことかというと
特許って過去に出されている技術
要は全く同じとか
あるいはただ組み合わせただけとか
そういうのだと取れないんですね
なんか組み合わせてもいいんだけど
組み合わせた結果なんか良いことがありましたみたいな
それぐらいじゃないとダメで
なので特許庁がですね
過去に出された特許のデータベースみたいなのを
持っているんですね
実際我々が特許の書類を出して審査がされて
拒絶理由通知っていうのが返ってくると
だいたい過去のこの特許文献に
あなたが取りたい権利は書いてありますよ
とか言ってくるんです
これとこれ組み合わせたら
オタクの取りたい権利です
みたいなことを言ってくるんですね
それを見て我々としては
もちろん審査官優秀なので
確かに言った通りだなって時もあれば
人間なんでちょっとこの人認定間違ってるな
みたいな
それはいろいろこちらで検討して
対応するんですけど
審査官が言っていることは確かにそうだよね
っていう時は何をするかっていうと
最初の書類の中に権利範囲みたいなものを
規定する部分があるんですけど
なるべく広い権利の方が強い特許なので
ビジネス的に広い特許を取りたいんですけども
それだとダメだったっていう時に
ちょっと厳粛するんですね
もう少し手間くしていきましょうと
狭くしましょうという時の
勘どころというか
審査官こう言ってるから
少し狭めなきゃいけないけど
この辺で狭めたら多分取れるねとかいうのも
割と経験則で
そこも弁理士の腕というか
弁護士さんでも訴訟とかで
不利な証拠をボンと与えた時に
これの対応策がこうだみたいなのを
経験則で言ったりするらしいんですけど
ほぼそれと一緒です
スピーカー 2
審査官 面白い
審査官 弁理士さんとして
すごい弁理士の申し子じゃないけど
めちゃめちゃ的職
レアキャラだと思うんですけど
楽しくやってらっしゃるなっていう印象を
受けたんですけど
2本目で
こんな奥村さんが
最初から弁理士になりたかったのか
以前は研究もされてた
研究者の道をもしかして
目指してらっしゃったのかなっていうのもあるので
キャリアの話
どうやって弁理士になったのかとか
こうやって大きな事務所もやってらっしゃるんで
そこに至る道みたいな話を
次回聞きたいなと思います
弁理士としてのキャリア
スピーカー 1
はい
弁理士奥村浩平 通称オックンは
毎月第3水曜日川崎FM10時半から
弁理士オックンのアイデア革命という番組をやっています
次回の放送が10月の15日ですかね
ゲストがウインクの鈴木幸子さん
サッチンですね
この回ちょっとスペシャルがありまして
10月31日金曜日9時半からも
鈴木幸子さん延長編がありますので
10月15日水曜日22時と
10月31日金曜日21時30分
この2回もしよろしければ聞いてください
ありがとうございます
37:26

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