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2025-11-01 34:55

#111-1 サラリーマン27年目、突然吹いた野性の風【オトナ起業物語 ゲスト:W4Partners CEO 川上宗一さん】

▼番組のnote:
Dialogue cafe | note

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▼内容:
あんなに好きだったのになぜ辞めた⁈/テレアポする若手のガッツに野性が疼いた/PEファンドとの出会い/社会人27年目、初めての転職活動/「育てる」がキーワード/アーティストの成長に知恵をしぼる/愛があるから応援できる/勝手についた筋肉/すごすぎる先輩たちの中での自分の強み/アーティスト選択の文脈/次回、グループ会社社長への挑戦

▼出演:
ゲスト
川上宗一さん(W4Partners CEO)

MC
田中優子(元クラウドワークス取締役、ビジネスアドバイザー、社外取締役、1児の母)
岡澤陽子(ブランドコンサルタント、戦略リサーチャー、ビジネスメンター、2児の母)


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#101-2 余裕に見えても実はドキドキ⁉今こそ人生のハンドルを握れ!
#105-2 価値あるものを見つけ出す、価値あるものを創り出す

サマリー

川上宗一さんは、27年のサラリーマン生活を経て、突然の起業を決意した背景について話します。彼は電通グループでの経験を活かし、デジタルマーケティングの重要性と起業のきっかけとなった出来事を共有します。27年目のサラリーマン生活を経て、川上さんは人を育てることの重要性に気づき、起業へと踏み出します。このエピソードでは、電通での経験やソニーミュージックでの人材育成の観点を通じて、アーティストとファンとのつながりの重要性について語ります。W4PartnersのCEOである川上宗一さんは、サラリーマン生活を振り返り、自身のキャリアや大企業文化における成長について話します。また、音楽業界における営業経験を通じて、クライアントの課題解決に貢献する重要性も強調しています。

川上さんの経歴と電通での経験
スピーカー 2
Dialogue cafe 筋書きのない対話から新しいアイディアと自分自身に出会う場所
この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
今日はですね、またゲストをお招きしているんですけど、
私の大学の先輩にあたる川上宗一さんをお招きしております。
川上です。よろしくお願いします。
スピーカー 1
川上さんはですね、私は大学時代に知り合っているので、相当長いですね。
スピーカー 2
30年近い。
私が3年生で、川上さんは私の1個上なんですけど、
法学部のゼミかな、憲法かなんかのゼミじゃないですか、憲法のゼミで、
就職決まってたじゃないですか、川上さんが。
多分4年生だったんですか。
私3年生で広告代理店志望だったんですよ。
川上さんは電通に内定が持っていると。
この人との知り合いに仲良くなりたいみたいな広告代理店志望だったんで、
それはそんなことには気づいてなかったですか。
スピーカー 1
全然ぼんやり言ってるから。
確かにうちの学校では就活部っていうのはないよね。
スピーカー 2
確かにしかも法学部で、民間就職が少ないし。
さらにその中で広告代理店っていうのは珍しい。
スピーカー 1
そんなに多くないじゃないですか。
本当当時、弁護士か国家公務員みたいな方が多かったから、就職がなくて困った。
スピーカー 2
ネットもないから本屋でマイナビとか立ち読みして、歯書きチョキチョキ切って送ってた。
ネットなかったから。リクルーターとかをOB訪問みたいな。
そういうのがあった時代じゃないですか。
だから私の周りに実際に電通で働いてる人ってそんなにいなかった。
働いてるとか内定してる人が身近にいなかったんで。
たまたまゼミで3人くらいでグループ組んで発表みたいなのがあった気がするんですよ。
それは同じシームになったんだったか、それで電通なんですか?みたいなので。
私は電通落ちちゃったけど、そこから川上さんとは社会人になってしばらくもいろいろ教えてもらったりしてたっていう感じ。
いろいろ電通の面白そうだって話を。
面白い会社だからね。
電通に何年勤めたんですか?
スピーカー 1
98年入社だから、27年ちょいと。
働いて、今年お嫁になった。
スピーカー 2
お嫁には行ってないけど。
27年で卒業っていう。
大企業を辞める決断
スピーカー 1
私はもう川上さんは電通の社長になると思ってたんですけどね。
スピーカー 2
でも私2年前にこのポッドキャストを2年半くらい前に始めた時に
ゲストに呼びたい人リストっていうのをわーって作って
そういう人を順番にね、まだ呼べてない人もいますけど
呼んでいたところに川上さんね、さすがに大企業にお勤めだといろいろ話せることが限られちゃうから
呼べないかもしれないけど、川上さんの名前書いてたんですよ、私。
そこにどういうネタで、電通の将来の社長っていうネタで話してもらおうかなって思ってたんだけど
スピーカー 1
そんなわけないって。
スピーカー 2
いやいやいや、わかんないじゃないですか。
スピーカー 1
何がどう間違ってる?
スピーカー 2
わかんないけど、でも少なくとも
一回、カーニー時代に、カーニー戻った時くらいだな。
だからもう30、35とかかなり久々に六本木でご飯を食べた。
スピーカー 1
おしゃれ。
スピーカー 2
私オフィスが近かったんでね、カーニー時代だったんで。
それでご飯を食べた。
で、その時はね、エンタメ系の会社?
スピーカー 1
SMEさんね。
スピーカー 2
そうそう、音楽の会社。
なんか業界の業界って感じですよね。
誰でも業界だけど、さらにクライアントさんがエンタメ業界っていう感じの
なんかすごい楽しそうな話を、すっごい楽しそうに当時されてて
お仕事すごい好きなんだなって、その時思ったんですよ。
電池好きなんだなって思ったんですよ。
スピーカー 1
で、その後、またしばらく会ってなくて
スピーカー 2
また相当久しぶりにお会いしたのは、私がクラウドワークス辞めますっていうことを
多分投稿したぐらいの時に川上さんが、SNSでつながってたんで
川上さんからご連絡いただいて、すごい久々にランチした。
で、その時はデンツーデジタルの社長をね、してらっしゃった時で。
スピーカー 1
めちゃめちゃ結構空いてたんだね。
スピーカー 2
空いてるんですよ、実際にお会いするのが。
で、そのデンツーデジタルはね、デンツーの小会社、グループ会社で
デンツーの中でも今のデジタル、イケイケでしょ?
結構一番出世頭な感じの、分かんないけど。
出世頭が出世頭。
出世頭がこう屋台骨みたいな。
でもやっぱりデジタルってね、
もうそのマーケティングの世界がそっちにすごくこう
世の中全体が向かってきてる中で
4マスでやってきたところから、そこにすごく注力されてて
すごい大事な会社だと思うんですけど
そこの社長をされてるっていうことで
いやーすごいもう着実に社長に、これ社長か次みたいな
次か次の次の次の次が
本体の社長の道が
これなんかもう川上さん、マジでそっちに順調に進んでんじゃんって思って
スピーカー 1
しかも
そんなこと思ってたの?
スピーカー 2
思ってた
スピーカー 1
すごいね
妄想力があるんですから
全然感じ取ってなかった、ごめん
ただぼんやりランチしたと思う
ごめん
スピーカー 2
しかもそのランチした時もめっちゃ仕事楽しいって言ってたんですよ
その時、社長業が面白いと
その時は
なんかその会社経営とか組織作りとかが
めっちゃ面白いっていう話をしてて
スピーカー 1
だからもう辞める気配なんて全くなくて
スピーカー 2
このままもう行くんだろうなって思ってたのに
突然夏ぐらいに
やー辞めますって
スピーカー 1
起業しますみたいな
デジタルマーケティングの未来
スピーカー 2
投稿されて
どういうことっていう
何があったの
いわゆるミッドライフクライシスなのこれはみたいな
何があったのって思って
話をそっち方向で聞くことになったっていう
社長に、デンツーの社長になる話じゃなくて
なぜ今川上さんの人生に何が起きたのかって話を
ぜひ聞きたいなと思って
しかも大企業辞められたから
話しやすくなったじゃんと思って
スピーカー 1
今日のこのお時間をいただきました
スピーカー 2
40、50で大企業に勤めてて
20何年勤めて
割とまあまあ幸せにやってきたんだけど
やっぱねちょっと
サラリーマン人生に対してもやもやしたり
あれこのままでいいのかなと思ったりするっていうのは
あるあるじゃないですか
そのまま行く人もいるし
そこでなんか1年復帰して
転職とか
企業っていうのはなかなか少ないですけど
でもフリーランスになる人とか
私たちのゲストに来てくれた方も
そういうことで人生を変えた方っていうのは
あこにもいたんですけど
だからなんかそれがこう
やっぱりどうやって皆さん
その人生を変える決断をされたのかとか
どういう経緯があったのかって
多分興味ある人は私たちもあるし
あるなと思って
そんな話を聞ければと思ってます
スピーカー 1
了解です
そんなはっきりしたビジョンとか
なかった気もするなと思いながら
スピーカー 2
大丈夫なんですか
そうそう
その曖昧な感じがリアルなんじゃないですか
むしろね
スピーカー 1
結果上さんは
50歳です
スピーカー 2
今50歳で
辞めようって思い始めたのは
実際に辞めるどれぐらい前なんですか
スピーカー 1
思い始めたのは
8月末に辞めてるから
4ヶ月前
3ヶ月3、4ヶ月前ぐらいですかね
スピーカー 2
4月ぐらいに
どうしようかなって思い始めて
めっちゃ早くないですね
スピーカー 1
割と早い方かもしれないですね
行き当たりばったりなんですよね
僕の場合の今回の卒業は
スピーカー 2
何かきっかけがあったんですか
スピーカー 1
きっかけはね
おでんつって本当にすごい素敵な会社で
全ての仕事が自分にフィットしてたんですよ
めちゃ面白いみたいなのが
本当にあって
それはすごい恵まれてきたし
ずっといたいなとも思ったんですけど
僕今年1月に
電通グループの中の
デジマの会社に出向させていただいたんですね
そこで新卒とか2年目の
若い社員たちが
一生懸命
テレアポというかアポデンをしてですね
お会いしたことないクライアントさんに
どうですかデジタルって
その姿を見て
かっこいいなと思ったんですよ
僕営業12年くらいやってたんですけど
テレアポでガツガツ何十社に電話して
撮るっていうことを
当時すらしてなかったし
なのに新卒が汗びっしょりかきながら
電話してるってかっこいい
それを見た時に
自分の中の
癒やせいがうずいたっていうんですかね
自分も
ちゃんと世の中に対して
アグレッシブにやらなきゃいけない
っていう気持ちになったんですよね
うずうずうずして
自分でもちょっと何か
動いてみようって
外の人にいろいろ会いに行ったんですよ
で何かできることないかな
世の中に対して
その時にたまたま
あるエージェントの方から
川上さんちょっと
Pファンドっていうのは世の中にあってね
っていうのを教えてくださったんです
何か川上さんが
新しいことやりたいみたいな話だったら
Pファンドに会ってみたらどうですか
すごくカジュアルでいいんで
って言ってくださったんです
各ファンドさんって
投資する産業を
みんな研究してるんですよね
それは食品産業だったり
B2B産業だったり
いろいろある中で
当然デジタル産業っていうのを
研究どのファンドさんもしていて
その中で
今日経の
あるファンドさんの人と出会って
実はデジタル業界の中で
こういう取り組みをしようと思ってるんですよ
その話を聞いて
それいいんじゃないですか
って思ったんですよ
なんでいいかって思ったのが
日本中に実はデジタルの
マーケティング会社
1万5千社もあるんですよね
いっぱいあるんですよ
僕は電通デジタルやセプテンニさんの社員に
自分の目の届かない方を応援してきたけど
1万社のこと知らないなと思って
世の中で頑張っている
デジタルマーケティングの会社
1万社を応援したいと思って
そういうプラットフォームがあると
いいんじゃなかろうか
デジマの会社は当然
クライアントさんの課題解決を頑張ってるんですよね
クライアントさんの応援団が
全国に1万社あるんですよ
その応援団を応援する係みたいなのを
作ったら
自分にとってもやりがいがあるし
全国各地で頑張っている1万社も
ブーストアップすることができるし
そういう仕組み作れたら
最高じゃねえかなと思って
Pファンドさんと自分のやりたいことが
わあいいですねって感じがして
結構この商売が
商売として成立するかっていうのは
正直わからないところもあったんですけど
翌週か翌々週のみ行ったんですよね
ファンドさんと
4人ともとても真面目な方で
当時先のことを本当に考えてるように
このメンバーだったら
一緒に頑張れる気がする
全国のいろんな会社を
うちのグループに入ってもらって
転職活動の始まり
スピーカー 1
その人を2年3年4年育てていくということが
一緒にできる気がする
その飲み会で確信して
お会いしたから1ヶ月になるぐらいで
もう辞めますみたいな
その飲み会の翌日ぐらいか
翌週・月曜日だったか覚えてないですけど
翌週・月曜日かその電通の方に
近々で報告して
スピーカー 2
えーってすごい
みんな急にびっくり
みんなに耳に水ですよね
その全国で一番優先者ある
小手島の会社を応援したいっていう
その気持ちっていうのは
いつ頃から飽き始めたんですか?
スピーカー 1
それはですね
電通に勤めていた頃からそれはあって
電通もいろんなグループ会社があるんですよね
海外を見ると1000社ぐらいグループ会社がある
そのグループ会社の人と話すと
面白いんですよね
それぞれキャラが立ってて
そういうグループ会社に対して
自分ができることをなるべくやろうと思っていて
向こうの人がちょっとでもそれによって
刺激がもらえたりとか
向こうの新しいヒントになったりできるといいな
っていうのはずっと結構電通の後期
後半の頃はやってて
それでそういう気持ちが養われたんだと思うんですね
スピーカー 2
そこが言語化された状態になってたのか
それともPファンドの方と話するなくて
そういえばそう思ってたものが
こういう方向性が自分のやりたいことだ
みたいに見えてきたのか
どっちの方が近いですか?
スピーカー 1
候補者だと思いますね
人と出会わなかったら
自分がこんなことしたかったんだって
スピーカー 2
気づかなかった
言葉にする機会もない気がしますね
最初テレアっぽしてる子たちを見て
自分の中の野心が
スピーカー 1
野生かアニマルスピリッツ
スピーカー 2
野生かアニマルスピリッツが湧いてきたときに
でもまず何するかっていったときに
いろんな人に会いに行った
それは転職活動という形であったんですか
それともただ広くいろんな人に会おう
スピーカー 1
みたいな感じだったんですか?
相談したのは人材エージェントの方だった
最初は転職活動として
既存の会社の方ともお話しさせていただいて
みたいな機会があったんです
何せもう27年ぶりのことなんで
あれどうやってすればいいんだろう
スピーカー 2
今まで転職活動27年の間に
スピーカー 1
1回もしたことなかった
スピーカー 2
エージェントとお話しするとかも
スピーカー 1
1回もしたことなかったんですね
全然ないですね
たまたま前職のときに
自分の会社の社員を採用する必要が当然あって
そのときにすごく親身に相談を
スピーカー 2
してくださっていた方がいらっしゃって
スピーカー 1
その方に結構定期的に雑談してたんで
お話をして
だったら転職する市内は置いておいて
会ってみたらどうですかみたいなことで
紹介してもらったんです
そのとき自分も別に転職したいって
強烈に思っているわけではないから
ちょっとどういうトークをすればいいんだろうとか
自分が何ができるんだろうみたいな
年数以外で
スピーカー 2
なるほど
そのとき例えばこういう方と会ってみたらどうですか
って紹介されたのがどういう感じの
スピーカー 1
すごい有名な方ではあるんですけど
有名企業の有名な方で
IT系ではあるんですけど
川上さんと会うと思うから
スピーカー 2
そこの経営者の方とお会いになって
そしたら向こうからしたら
年数でそんなキャリアのある方で
グループ会社の社長もされた方だったら
いろいろせっかく会えるならって言って
向こうも
うちでこんなことを
川上さんが入ったら
もしこんなことをお任せしたいみたいな話は
きっとされるでしょ
そういうような夢を向こうも
そういうときの話される内容っていうのは
つまり川上さんのこれまでのキャリアからしたら
ネクストキャリアとして
外から提案されるものって
どういう類のものがあったイメージですか
スピーカー 1
そのときは向こうの中でも
このポジションを求めてますっていう話では
なかったんですよね
ただ話をしながらお互い理解を持って
ポジションが合えばっていう感じが
すごいソフトな感じで
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
結局そこは僕の理解不足もあって
そんなにその先は進まなかったんですけど
自己紹介資料とかも
何を作ればいいんだろうって言って
いろいろ一冊しかやってないし
最後に当時
目黒でシェア畑を借りて
そこででかい大根が採れたんで
でかい大根を持ち上げて
掲げてる写真を
人を育てる新たな視点
スピーカー 1
なんだったんだあれは
スピーカー 2
だから人を育てるのが好きですみたいな
でっかく育てますみたいな
スピーカー 1
そのときにも育てるっていうキーワードがあったんでしょうね
自分の中に
スピーカー 2
今思い出すと
私が2年半くらい前にお会いしたときにも
人を育てるのが面白いんだってことを
すごいおっしゃってましたよそのときもね
スピーカー 1
そこにどんどん寄っていったんだと思いますね
スピーカー 2
人を育てるのが面白いっていう風になっていったのも
最初からではないわけでしょ
なんでそういう風に
電通の中でのキャリアの中で
そこに目覚めていくように
それはどのぐらいの時期なんですか
管理職員のタイミングとか
どういう時ですか
自分で認識されたきっかけとかありますか
人育てるのって面白いなって思った
スピーカー 1
何か
さっき冒頭で出たソニーミュージックさんで担当したときかもしれないですね
30代くらいのときで
10年担当させていただいてて
ソニーミュージックさんって
数百組のアーティストがいるんですよね
スピーカー 2
扱っている方が人間なんですよね
スピーカー 1
音楽ってすごく当たり外れがある仕事で
当然みんな
音楽をやりたくて好きで
この業界に入ってきてるんですよ
ロックバンドもJ-POPもクラシックも
好きだからこっちに入ってきて
でも続けるってやっぱ大変で
メジャーレベルなんである一定の期間ある一定の曲数で契約が決まって
そこでヒットしないと契約切られちゃうんですよ
好きな音楽でご飯を食っていけなくなっちゃうんですよ
アーティストが一生好きな音楽でどうやって飯を食えるかっていう
そこの手伝いをする仕事なんだなって勝手に思ったんですよね
デビュー前のアーティストもそうだし
20年頑張ってきたベテランのアーティストもそうだし
人なんで人がどうやって成長していくか
その成長の土台としてどうやってファンを巻き込んでいくか
スピーカー 2
そこに知恵を使うっていうのを思っていました
それはすごく安い
私が六本木でご飯食べた時にもその話してました
よく覚えてる
某有名女性歌手の方のお話をされてて
結構キャリアも長くてすごく歌も上手なんだけど
なかなかヒットに恵まれないというか
メジャーになれないというある女性
今はすごい有名な方なんだけど
その方をどうやったら
本人がやりたい音楽みたいなものと
世の中に受け入れられて
彼女がヒットするためにどうしたらいいかっていうようなところを
考えるようなことをやって
スピーカー 1
カバー曲をやるみたいな話でした
スピーカー 2
そうおっしゃってたと思います
そこから確かにカバー曲から
歌唱力みたいなものが評価されて
結構その後メジャーになられたんで
今はご自分のオリジナルの曲もなんだけど
そういうお話をされてた話も
それを楽しそうに話してたのを思い出しました
全部繋がってたわ
スピーカー 1
そうか
好きなんでしょうね
そういうのが僕は多分
スピーカー 2
でも面白いですね
ちなみに今お話が
ちなみに僕はずっとメーカーでマーケだったので
財じゃない商財で人じゃなくて物で
でもそこにファンになったり
気持ち動かされるのは相手は人っていうところですけど
アーティストも人で動かす相手も人で
全部人だからそこの気持ちも含めた
どういう風に作っていくか
設計していくかとか
響かせるかとかって
なんか難しいですけど面白いですね
スピーカー 1
そうですねめちゃめちゃ面白くて
夢中になっちゃいましたね
働き方改革のはるか前なんで
もう夜1時とかで目がギンギンになって
明日何するかみたいなのを毎日考えて
人の人生を豊かに
アーティストがどうヒットしていくかって
子育てに近いですからね
子育てって3時間お休みとかないっていうか
子供が泣いたら大変だしずっと見てた
スピーカー 2
あれの仕事版に仕掛けて
なるほどね
でもそういう仕掛けるって言葉ちょっとあれですけど
愛が結構大事で
商品でもブランドでも
ブランドとか商品に愛がないと
やっぱりそんなに思い入れができないし
アイディアも開かないし動けない
結局自分たちも人間だから
っていうのがすごくあると思ってるんですけど
でもすごい愛を感じますね
その一時にどうしようか
みたいなことを考えるのとかも
スピーカー 1
僕そんなもともと愛情深い方じゃないんで
自分で言うのもあれですけど
スピーカー 2
めちゃめちゃ今ビシビシに愛情深さを感じますけど
いやすいません
スピーカー 1
でもやっぱりそれは
ソニーミュージックさんに鍛えていただいたっていうのがすごい
そういう仕事を4,6時中10年やってると
僕の性格も変わってったような気がしますね
なるほどね
やっぱり人間をやるっていうのは
ビジネスと人間性
スピーカー 2
すごくそこに踏み込まざるを得ないというか
スピーカー 1
だって人間だものっていう
欠点も含めて抱きしめて
それすら愛してもらうっていう感覚ね
ファンの人も実はそうで
どっか人間味のある人だったり
それでも頑張ってるような人を応援したいって
人は思う
これはもう日本だけじゃなくて全世界するので
ダメなとこも含めて肯定して
でも良さを引き上げてあげるっていう
スピーカー 2
それが音楽業界の方がやってることなんですね
川上さんのマネジメントというか
組織を率いたり
会社を経営したり
っていうことのベースにも
そういう個人をいかに引き上げるかみたいなものを
やっていきたいっていう気持ちが結構強いっていうことですかね
スピーカー 1
そうしようって強烈に思ってたわけじゃなくて
自然そうなっちゃったっていう感じだと
僕の場合は本当に生き当たりばったりというか
ビジネスの筋肉として
SMEさんをやらせていただいてから
スピーカー 2
勝手についちゃった
つけようと思ったわけじゃなくて
でも一方ちょっと意地悪な質問をすると
現地で働いていらっしゃる方の中でも
川上さんみたいにその人の人生を考えて
っていうのではなくて
儲かるかどうか
当たるかどうか
みたいな発想される方っていうのも
中にはいらっしゃると思うんですね
スピーカー 1
そこはなぜ違うのかっていうか
スピーカー 2
どう思いますか
サラリーマンのキャリアと成長
スピーカー 2
儲かる、もちろんビジネスなので
当然そこが重要ですけれども
それ以上にその人の人生とか
そういったところのほうに
より目がいったというか
楽しいというか
純粋に感じられたのって
スピーカー 1
なぜだと思いますか
グループで言うと7万人くらいの人がいても
部署もたくさんあるんですよね
入社したときの配属されたところの部署
それによって結構
自分の性格が変わってくるんですよね
そこの写し鏡になっていくというか
なぜそういう体質になるかというと
みんな結構仕事が好きな人が集まってるんですよ
だからそこに染まっていきやすい
僕はもともと
配属されて10年間マーケティング局にいて
その時はもっとマーケティングっぽい志向で
その後十数年営業局に
営業局っぽい志向になって
営業局でも
たまたま音楽業界とか
食品業界の営業だったんで
そのクライアントさんの考え方に
もろに影響を受けて
育っていったみたいなところがありますね
こんな筋肉ついてたんだって
スピーカー 2
辞めてから気づくみたいなところが多いですよね
大企業スキルみたいな話もありますけど
それぞれの会社かつ部門とかの
文化とか仕事の進め方とか
そういうのが
フレームがしっかりしてる分
しっかり叩き込まれますよね
大企業の中にいると
スピーカー 1
そこの部門っぽい人っていうか
結構出来上がってくるというか
そうですねカルチャーが
僕の当時の先輩とかは
先輩がすごすぎて
全然超えられない先輩ばっかり
お会いしてたんですよ
さっきの営業の時の先輩とか
広告界のファンタジスタみたいな
すごい人で
全クライアントからの電話が
その人にばっかりかかってくるんですよ
その人と一緒にやっていた方も
これまためちゃめちゃソルジャーで
どっちかにしかかかってこないんですよ
その中でどうやってサバイブしていくか
っていうのは結構考えて
それは二人と同じようにやったら
電話かかってこないので
それとは違う立ち位置を探しながら
僕らの地位勝ちにはなった気がします
これだったら川上にっていうのを
ちゃんと作っていかないと
永遠にお仕事が来ないっていうか
たまにはもちろん来るんですけど
先輩のジュニアだなってなっちゃって
それだと悲しいなって思ったので
この時頑張った
先輩があんまりやらなかったのは
CMタイアップっていうゾーンがあって
やってはいたんですけど
いろんな企業のCMに
音楽を使っていただいて
あれはすごく一生懸命やった記憶がある
その前10年間はコマーケだったんで
いろんなクライアント担当営業と
知り合いだったんですね
クライアント側の課題感っていうのも
リアルによく分かってて
自動車メーカーだったら
こういうのが課題感だよね
その課題を解決するために
アーティストっていうのは
こういうふうなパワーが出せるんじゃないですか
っていう仮説を作りやすかったんですよ
先輩より
普通レコード会社音楽業界のこのタイアップって
もうちょっとシステマチックにはなっていて
新人が出て聞いてください
よしアーティスト
このクライアントのこの課題を解決するには
この子ですっていう
その文脈があんまりなくて
自分はそれを割と
勝手にその前の10年間の負けで
勝手に養われているっていうのがあったんで
そのCMタイアップを作るっていうので
いくつかの企業さんに
アーティストの楽曲を使ってもらう
アーティスト側とも仲良くなるじゃないですか
その点と別のクライアントとも仲良くなって
そこでまた新しい
これだったら川上さん得意そうだなっていう
パーセプションが作れたなっていうのは
スピーカー 2
なるほど
そういうことですね
スピーカー 1
ありますあります
アーティストとかって
新曲って
ラララーとかで来るんですよ
しかも新人とかだと
名前も知らない人がラララーって歌ってて
意味があんのかないかがまず認識できないですね
音楽業界の超耳がいいエンジニアならわかる感じなんですけど
僕らサラリーマンだと全然わからなくて
それがクライアントにとって
なぜその新人を使用する意味があるのか
新人じゃないとなぜいけないのかとか
なぜそれは
すごくBPMが速いというか
速い曲でバラードだとダメなんだ
そのクライアントの課題と
そこの無形物をすり合わせる
スピーカー 2
翻訳作業をするようになってたと思います
それはでもOKですね
やっぱり決定する
選択するっていった時に
わからないことをやっぱり選べないから
どうしても例えばわかりやすい有名な人とか
いうところになってしまうのを
きちんとそこに文脈とか
なぜならとかコンセプトがあると
スピーカー 1
選べますよね
そうです
逆にそれがなくて
みんなどうやって選んでんだろうか
監督のセンスかなとか
それだとクライアントが困るだろうな
スピーカー 2
確かにね
スピーカー 1
映像と合うから
映像と合うって言われても
スピーカー 2
合ってどういうことみたいな
スピーカー 1
合わなきゃダメだろそもそも
スピーカー 2
いわゆるゴリ押しっていう感じがしちゃいます
なんかわかんないけど
とりあえずここの事務所の次の子なんだな
みたいな感じがしちゃう
スピーカー 1
別の理論で
広告代理店ってクライアントの課題を解決しないもので
僕の場合はクライアントがソニーミュージックさんでしたけど
その音楽をヒットさせるために
企業のCMに使ってもらうというのが
当時爆発的な力を持ってた
スピーカー 2
CM曲って
スピーカー 1
みんながカラオケで歌ってくれる
当時着歌とかもある
今聴く曲ですけど
音楽業界じゃないクライアントさん
そういうクライアントさんも
その課題にしっかりと寄り添って
こういう課題があるから
だったらこの音楽業界のこの人が一番ベストだと思う
そこをちゃんと提案して
クライアント側も勝たせるし
アーティスト側も一生食えるようにする
っていうそこがすごい
スピーカー 2
10年経ってます
事業会社側からすると
こういう風に提案をしてくる代理店さんがいると
音楽業界とクライアントの課題解決
スピーカー 2
もうすっごい嬉しい
嬉しい
本当にパッとなっていう感じ
確かにね
ありがたかったですね
なるほどね
一緒に作っていく
一緒に走っていく感じがする
スピーカー 2
これはどちらかというと
前半のキャリアの話をいただいたんですけど
この後デンズデジタルの社長をやったわけですが
そこで多分それまでの
自分は人を育てるのが好きなんだなっていうことの
さらに経営とか
新しいチャレンジとか
フェーズがあったんじゃないかなと思うので
次回その話を
掘り下げたいと思います
34:55

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