2025-05-28 18:04

94: もう行き詰まらない!日常も仕事も変える問題解決7ステップ

今回は「問題解決」がテーマです。

私たちの身の回りにも、仕事にも、問題は常に存在しています。まさに、私たちは問題を解決するために生きていると言っても過言ではありません。

では、その「問題」とは一体何なのか?そこから考えてみましょう。

■参考URL

修習技術者のための修習ガイドブック

https://www.mext.go.jp/content/20200720-mxt_kiban01-000008862_14.pdf

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サマリー

このエピソードでは、問題解決のための7つのステップが解説されています。問題の特定から評価までのプロセスが具体的な例を交えて説明されており、特に問題分析能力の重要性や技術者が直面するさまざまな問題についても言及されています。また、日常生活や仕事に役立つ問題解決の7ステップについて詳しく解説されており、課題設定から計画立案、種類別のアイデア創出手法まで、実効性のある方法に焦点が当てられています。

問題解決の基本
こんにちは、つねぞうです。
デザイン・リビューFM第94回目、始めていきましょう。
身の回りにはですね、問題だらけですよね。
仕事も基本的には問題から始まります。
私たちは問題ドリブンで動いていると言っても過言ではありません。
ではその問題を解決するためには、どんなステップを踏んでいけばいいのか、
そんなお話を今日はしてみようかなと思います。
問題を解決するためにはのステップですけれども、
その前にまず問題とは何かというのを、まずしっかりと認識する必要があります。
問題とは、あるべき姿と現状とのギャップと定義します。
問題は目標値から現在の値を引いた値、そのギャップですね。
ギャップが問題値ということです。
例えば、私2ヶ月に1回病院に行って血液検査と尿検査などをやっているんですけれども、
その時に必ず言われるのが、ちょっと体重を落としましょうかという話になるんです。
今私身長が176.5kgぐらいあって、体重が72kgぐらいなんですね。
身長的に目標体重として68kgとか、そのぐらいにしたいねという話をよくされるんですね。
なのでここでその目標値というのが、体重の目標値が68kg、
現状が72kgですので、そのギャップは4kgですね。
目標に対して現状の体重が4kg多い。
これは問題というわけです。
この問題に対して、いろんな角度から背景だったり要因、原因を調査分析して、
この問題を解決するための課題というのを設定してあげると。
あるべき姿というのを明確にすることによって、現状とのギャップが認識可能となるということですね。
そのあるべき姿、目標というのは、組織内で共有できる場合もあれば、各個人で食い違うこともあります。
目標を明確にして、問題を明確にして分析するためには、
関係者の間でそのあるべき姿というのを共有することが非常に重要です。
ではその問題解決のステップというのはどうやって進めていけばいいのか、その例をちょっと話していこうと思います。
問題解決のステップ
大きく分けて7つのステップで問題を解決していきます。
まず最初のステップは問題発見ですね。
問題の明確化、目標値と現在値のギャップを知るということですね。
先ほどの例でいうと、目標の体重に対して今の体重が4キロ多いよというのが今問題ですね。
問題を発見したら、次はその問題を分析します。
その問題が発生している背景、原因、要因の調査、分析、整理ということですね。
またまた例を使って話すと、何でしょうね。
目標体重に対して今の体重が多い原因、例えば食べ物ですよね。
食べ物、食事を摂るべき量よりも食べ過ぎているとか、栄養のバランスが悪いとか、
また摂った栄養カロリーに対して消費する量が少ない、運動が少ないよと。
私の場合多分運動が少ないんだと思います。
本当にその通勤、毎日通勤の行き帰りで何分ぐらいかな、20分ずつぐらい歩くんですけども、
本当に運動というとそれぐらいしかしていなくて、そのせいで体重がなかなか下がらないというところ。
あとは食べる量もね、そこまで大食いではないんですけども、
その間食というか晩ご飯の後、寝る間にちょっとスナック菓子を食べてしまうとか、
そういうのもね要因だと思いますね。
はい、という感じで問題を分析します。
3番目として課題を設定します。
課題というのは、その問題あるべき姿と現状とのギャップである問題を解決するためにするべきこと。
それが課題ですね。
その課題を設定します。
例えば体重を落とすために先ほど分析したように運動する量が少ないであれば、
例えば休みの日、土曜日、日曜日に家の周りを散歩するとか、ランニングするとか、
ちょっとジムに行って運動するとか、
あとは間食が多いのであれば夕食後のスナック菓子をやめましょうとか、
そういう課題を設定するわけですね。
課題を設定したら次に対策を立案します。
その課題に対する実行事項の立案、優先順位の決定です。
先ほどちょっと話しましたけれども、運動をする、間食をやめるということに対して具体的な案を考えていきます。
そして5番目として実行の計画をします。
具体的な実行のスケジュールを決めていったり、評価の基準を決めていくと。
運動であれば土曜日、日曜日の朝8時から1時間ちょっと運動をしようとか、
間食をなくすために買い物に行ったときにお菓子を買わないようにしようとか、
その評価の基準として体重計に、朝、夜でもいいですけど、1日1回体重計に乗って現状の体重と目標の体重の差を確認して、
それが目標の体重になっているかどうかというのを評価しましょうということですね。
6番目、対策の実行。
先ほど計画したスケジュールや内容に沿って実際に行います。
実際に毎週、週末に運動をして、食後の間食をなくすということを対策を実行していきます。
そして結果の確認をしていくということですね。
最後、7番目として評価。
結果の効果の評価をします。
例えばある期間を決めてやったとして、1ヶ月2ヶ月経ちました。
技術者が直面する問題
その結果どうだったか。
計画通り体重が目標の体重になったのか、目標まで届かなかったのか、目標以上に達成できたのか、そういう評価をするわけですね。
その評価をした後、また1番に戻るというわけです。
その評価の結果、体重が目標に届かなければ、また1番の問題発見に戻って、
じゃあなぜ体重が目標に届かなかったのかというところからまた考えるわけですね。
実際の業務においても同じようなステップでやっていくんですけども、
特に2番目の問題分析と3番目の課題設定のステップで問題分析能力というものが必要になっていきます。
技術者にはですね、複合的な問題を明確にしてその問題を解決するために問題分析能力というのが求められます。
今作ろうとしている製品のあるべき姿、目標値に対して、今現状ある製品の現状の値、その差があるべき姿と現状のギャップが問題点であります。
その評価項目としては一つじゃなくて、複数あるわけですね。
例えばエネルギー効率だったり、環境への影響だったり、製造コストだったり、
QCDSEというような品質、コスト、納期、安全、環境みたいな評価基準でいろんな評価項目があるんですけども、
それぞれに対してあるべき姿と現状のギャップ、それらいくつかある評価項目というのはそれぞれ単独しているんじゃなくて、
それぞれお互いに影響し合っていて複合的な問題となっているわけです。
こういった複合的な問題をどう解決していくか、そのためにはその問題を分析する力、そしてその問題を解決するための課題を設定する力というのが求められるわけですね。
技術者が扱う問題の種類としていろいろ問題があるんですけども、技術上の問題だったり、工程上の問題、組織の問題、リスクマネジメントの問題、倫理の問題、環境の問題、予算上の問題などですね。
例えば技術上の問題であれば、ある一定の課題に対して技術的な解決を求められる問題ということで、製造方法の問題だったり品質に対する問題という感じですね。
工程上の問題であれば、そのプロジェクトマネジメントに関する問題で、具体的に言うと顧客に約束した納期に間に合わないとかそういうものですね。
組織の問題というのは、組織間のコミュニケーション、業務上の連携に関する問題で、開発と営業の間の連携だったり、製造と輸送の間の連携だったり、そういう連携がうまくいかないとか、情報共有ができていないとかそういうものですね。
リスクマネジメントの問題というのは、隠れたリスクが存在してそれが顕在化したときに組織や個人に大きなハザード、経済的な損失だったり人命の被害をもたらす、そういう問題ですね。
具体的に言うと内部告発から偽装が発覚したとか、災害時に武器の供給が止まってしまうとかそういうものです。
倫理の問題というのは、法令に違反したことが行われている、または公衆の安全に重大な影響のある設計・施工・生産方法が行われているなど、そういった問題です。
具体的には耐震強度を偽装した構造計算を行って、建築確認許可を得たというニュースにもありましたよね。そういう問題です。
環境の問題、地域の環境、地球の環境の問題などエンジニアの立場で関わるもの、具体的には環境に配慮しない設計が行われていたと、周辺住民との合意形成がなされていない、そういうものです。
予算上の問題というのは、プロジェクトの予算にはもちろん限りがありますので、利益の確保とかそういったところの限りが必ずあるわけですね。
具体的には予算計画が問題とか資金獲得の問題、そういう問題があるということです。
これらの問題の要因というのは常に顕在化しているとは限らず、潜在的な要因を含めて分析整理して、その課題を適切に設定することが非常に重要です。
その要因分析の手法というのはいろいろ開発されているので、その問題によって使い分けるというようですということですね。
問題解決のプロセス
その問題を解決するためにするべき課題というものが設定されると、その課題に対する実行する内容を計画しなければいけなくて、
その課題解決の計画、立案にあたっては、公益、文化、倫理、経済、社会コストなどへの影響を考慮して、総合的にデザインして構成要素と工程を決定する必要があります。
そして課題解決のためには、類似の事例、過去のトラブルですね、過去トラとかで言ったりしますけど、過去トラの解決策とその評価に関する情報収集を行うことも非常に有効です。
これらを参考にしながら数々の解決策を比較して、最良の解決策を立案すると。
いろんな方法があるんですけども、例えばブレインストーミングとかチェックリストというものがあります。
ブレインストーミングとは、解決案の立案のためのアイデア創出の一つとしてよく使われているもので、
この手法は集団、チームで行うことによって、参加者のそれぞれの知識、経験が生かされて、他人の意見に触発されて、次々に新しいアイデアが出される、そういう相乗効果があります。
この時には、他人の意見を批判しないことが重要であるというのがポイントですね。
あとは、オズボーのチェックリストというものもあります。
既存の技術、手法で解決できない場合には、技術の転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、再配置、逆転、結合による改善、改良を試みると良いということですね。
具体的に説明していきますと、オズボーのチェックリスト、9つあります。
まず1つ目のポイントが、転用、他の使い方を考えてみるということですね。他の分野のものを適用してみると。
2つ目のポイントが、応用、似たものを考える。同じ手順、同じ手法を適用できないか。他の場所で使われている手法を適用できないか考えてみると。
3つ目が変更ですね。一部を変えてみる。色だったり音、大きさ用途を変更してみるということですね。
4つ目のポイントが、拡大、大きくしてみる、長くしてみるということで。その対象は時間だったり、強度、価値、数量。
5番目は縮小、逆に小さくしてみる、短くしてみる。その対象は同じく時間だったり、強度、価値、数量ですね。
6番目が代用、代わりになるものがあるかということで、その対象は人だったり、ものだったり、材料、製法、場所ですね。
4M、場所、そういうものを代わりになるものがないかと考えてみましょうと。
7つ目が再配置、並び替えてみるということで、場所を変えてみるとか、順番を変えてみる、そういうことを考えてみましょうと。
8つ目が逆転、逆にしてみるということで、何か反対にしてみたらどうか、役割を変えてみたらどうか、そういうのを考えてみましょうと。
最後9つ目が結合、組み合わせてみるということで、何かを合体させたらどうか、ブレンドしてみたらどうかっていうのを考えてみるということで、
9つのポイント、転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、再配置、逆転結合というものを試してみるとどうでしょうかということですね。
はい、ということで以上、問題の解決ステップ、問題を解決するためにはどういう手順を踏んでいけばいいのかという話をしてみました。
アイデア創出の手法
今回はですね、収集技術者のための収集ガイドブックという技術士会が出している教材というか資料があるんですけども、そちらを参考にお話ししてみました。
概要欄にリンクを貼っておきますので、興味がある方はそちらも見てみるといいかと思います。
今日お話しした問題解決の部分はほんと一部ですので、ここにもいろいろと勉強になることが書かれていますので、また紹介できればなと思っています。
ということで今日はここまでです。
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ではお疲れ様でした。
ご安全に。
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