キリクズの重要性
こんにちは、つねぞうです。
デザイン・リビューFM109回目、始めていきたいと思います。
今日は、いきなりクイズから始めます。
問題です。
主に小麦粉からなる生地に、あんを入れ、金属製焼き型で焼いた和菓子とは何でしょうか?
そうですね、その通り。
ということで、私はね、今川焼きを思い浮かべました。
黄ばん焼きだったり、お焼きを思い浮かべた人もいると思います。
さまざまな名前を持つお菓子ですね。
まあ、ときたま何と呼ぶか、論争で取り上げられるお菓子ではありますね。
では、2問目です。
問題。
切削作用によって耕作物から取り除かれた耕作物のかけらは何と呼ぶでしょうか?
はい、そうですね。
キリクズ、キリコ、ダライコ。
まあ、さまざまな名前がありますよね。
キリクズ、キリコはわかるんですけど、ダライコって何なの?と思う方もいると思うんですけども、
ダライコっていうのはですね、もともと外国語由来でして、
ダライコとはですね、オランダ語で旋盤のことをダライバンと言うんですね。
ダライバン。
ダライバンに由来して、旋盤から出るキリクズのことをダライコと呼んでいるということですね。
Google翻訳にしゃべってもらった旋盤のね、ダライバン。こんな感じです。
ダライバンですね。
いろんな呼び方があります。
私は入社して間もない頃に上司とのレビューで、キリコと呼んでしこたま怒られました。
キリコ?何それ?キリクズでしょ?という感じですね。
なぜ怒られたかということなんですけども、
それは先ほどの切削作用によって工作物から取り除かれた工作物のかけらが、
キリクズとJISで定義されているからですね。
JISのB0170の中でキリクズと定義されています。
そのキリクズを生み出す工作機械を設計しているので、正しい言葉を使うべきであるというのが上司の言い分というか、考えだったわけですね。
もう15年以上前のことではあるんですけども、
この時から一度も私はキリクズ以外の言い方をしていませんね。
キリコとかダライコとか、そういう言い方はしていません。
必ずキリクズと呼んでいます。
ちなみに英語ではCHIPですね。
例えば工作機械メーカーのホームページを見てみると、
例えば中村とめさんの機械加工でのキリクズは全てを物語る情報の方向というページがあるように、
中村とめさんのところでもちゃんとキリクズを使っていますね。
そしてDMG森さんの加工算額というものがあるんですけども、
この中でも加工算額というのはキリクズ、クーラント、ミストの3つであるということで、
キリクズと使っていますね。
ちなみにDMG森さんの加工算額に対する対応策、解決策として、
キリクズへはAIチップリムーバーというカメラで機内を測定して、
そのキリクズが溜まったところに可動式のノズルでクーラントをかけるというAIチップリムーバーを出したり、
クーラントに関してはゼロスラッチクーラントタンクというような、
タンク内を攪拌してスラッチが溜まらないようにするとか、
あと最近はすごい大型の縦型のクーラントタンクを発表してまして、
縦型のクーラントタンクに1回汚いクーラントを入れて、
その中でぐるぐる回して浮上した油はオイルスキマーなどで回収すると。
下の方に沈んだスラッチ類はポンプで吸い上げて、
二次処理装置、サイクロンフィルターで濾し取ると。
そしてミストに関しては、ビルトインのミストコレクターを開発して、
機械に後付けする、後付けなんだけど機械と一体になっているようなミストコレクターを開発してますね。
このあたりすごい問題というものをはっきり明示して、
それに対する解決策をババンと提示している。
すごい上手なやり方だなと思いますね。
ちょっと話がずれてしまいましたけれども、
各高速機械メーカーのページを見ても、ちゃんと切りくずで使っているんですよね。
キリコとかダライコ。
中村とめさんのページであれば別名キリコとかダライコとか言えますねというふうに紹介しているんですけれども、
メインはちゃんと切りくずという言葉を使っているということで、
みなさんもこれからは切りくずと呼びましょうというお話でした。
設計に関する考察
実はこのお話はノートで書きました。
それをポッドキャストとして話しているんですけれども、
最近ちょっと短い文章を書く練習をするためにノートをちょこちょこ書いています。
自分で文章を書いてみたいなと思っていて、
というのも設計のノウハウとかこういう設計を、こういう時はこういう設計をしたらいいよ、こういう設計をすべきだよ、
こういう設計はいけないよという設計方法、設計の仕方に関するホームページというのはいくつかあるんですよね。
もう世の中ではですね。
例えば支部長さんの支部長技術研究所とか、
リビーさんのページとか、いろんなページがあります。
ただもう少しこの内面、設計者の心の内面、心情的なもの、
どんなことを考えながら設計をしているのか、
設計に関わることなんだけど、もうちょっとそのなんていうのかな、
心得的な、そういったものをもっと読みたいなと思っていて、
探してみるんですけどなかなかないんですよね。
ないんであれば自分で書いてしまい、自分で書いてみようかなという気になってまして、
今ですね、設計者エッセイ的なものを入社した時から順を追って書いてみたいなと思っていて、
その練習として短い文章を書き始めました。
ということで今後もですね、ちょこちょこノートをアップしていくと思いますので、
あのポッドキャストのほかにもノートの方よろしくお願いします。
ぜひぜひちょっと読んでみていただきたいですね。
概要欄にリンクを貼っておきます。
ということで、はい、ということで今日はここまでです。
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