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2023-09-28 17:21

8:【3D】新しい“ものづくり”のかたち

産業機械の設計者が世の中の色んなもののデザインレビューを勝手にしてしまうpodcastです。今回はダウンロードした3Dモデルでの作品作りを通して「新しい“ものづくり”のかたち」について話してみました。X(Twitter)のハッシュタグ「#デザレfm」でご意見・ご感想お待ちしてます。X(twitter )アカウントは@makino_fan です。

サマリー

萩原涼彫刻家は、自身の作品の3Dデータを販売しています。それを元にダンボールでモデルを作成する体験を通じて、新しいものづくりの形を体感することができます。

00:05
はい、こんにちは、ツネゾウです。
Design Review FM、第8回目、始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
このDesign Review FMは、世の中のさまざまなもの、
主に工業製品や、それに関わる出来事について、
私の主観で勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
前回は、機械設計者の生きがいについてお話しさせていただきました。
今回は、新しいものづくりのかたちについて話してみようと思います。
本編に行く前に雑談なんですけれども、2つあります。
1つ目はですね、今目の前にですね、
MEVYさんからいただいたアンバサダーのTシャツがあるんですけれども、
これはですね、前ポストで、MEVYの使用例を挙げてください、紹介してくださいというのがあって、
それを私、前ですね、MEVYで大きいスパナの形をした番組を作ったことがあったんですけれども、
それをポストしたお礼というかですね、そういうのでTシャツをいただきました。
ありがとうございます。
あともう1個ですね、ちょうど昨日の夜ですかね、
技術士のすすめっていう、Xでのスペースがあって、
そこで4人のスピーカーの方がお話しされてたんですけど、
そこで皆さんお話しされてたのが、
転職、転は転職だったんですけど、
転職するしないに関わらず転職活動はした方がいいよ、
っていうお話をされてましたね。
私も転職は考えてないんですけど、
エージェントというか転職サイトの方には登録をして、
メールとかちょいちょい来るんですけど、
具体的な活動には、行動には映してないんですけど、
こういう仕事があるんだなとかですね、
参考に見てる程度です。
今の会社仕事には不満がないといえば嘘になりますけど、
転職するほどでもないなというところで見てるところですね。
転職する気がないのになんで登録してるの?っていう話なんですけど、
今は転職する気がないんですけど、
2年くらい前ですかね、
その頃は転職という道もあるのかなと考えた時期があった時に、
登録したって感じですかね。
というところで本編に行きたいと思います。
本編をどうぞ。
本編です。
本編はですね、新しいものづくりの形というところでお話ししていきたいと思います。
新しいものづくりの形
先日ですね、萩原涼という彫刻家の方のアカウントがですね、
RRRHAGIで検索してみると出てくると思うんですけど、
萩原涼という彫刻家の方がいらっしゃって、
その方がですね、自身の作品の3Dデータを販売しますよというコストを見ました。
この彫刻の題材がですね、猫ちゃんで、猫なんですよ。
キャットという猫を彫刻、この方鉄で作品を作られてるんですけど、
その猫の彫刻の3Dモデルデータを販売しますと。
商用利用とか再配付はダメです。
でもそのデータの改変、拡大縮小や中空化分割とかはOKですよ。
自由に3Dプリントしてみてくださいという形で
販売されてたのを見て、これは面白いなと思って早速ダウンロードしてみました。
ただですね、自分は3Dプリンターを持ってないので、どうしようかなと。
一応ですね、そのポストのツリーでですね、
DMM.Makeという3Dプリンターの3Dプリントしてくれるサービスがあるんですけど、
そこでプリントした時の価格も参考に書いてくれていて、
例えばエコノミーレジンだと2400円くらい、PA12だと6000円、シルバーなら4万円くらいですよと。
そのモデルの大きさが30×100×40ミリメートルとですね、手のひらに乗るくらいの大きさで、
3Dプリントしたらそれくらいだろうなという値段なんですけど、
自分で3Dプリンターを持ってないとすると、
そういうサービスにお願いするか、3Dプリンターを買うかという、どっちかになるかなと思うんですけど、
ちょっと買おうかなというふうに考えて、
私部長さんのブログでですね、その3Dプリンターを紹介している記事があったので、
そういう記事を読んでみたりもしたんですけど、
普通にプリントするのも面白くないなと思って思いつきました。
自分が3Dプリンターになっちゃえばいいんだとですね。
何言ってるかちょっと分からないかもしれないですけど、
3Dプリンターについて詳しい説明はしないですけど、
あれって元の3Dモデルをあるピッチ、厚さでスライスして、
何層にしても下から何ミリピッチかで、
何ミリ、ミクロまでいかないのかな、コンマ、何ミリというピッチで一層ずつスライスして、
そのスライスした形に合わせて一層ずつミルフィーレンを積み重ねて形を作っていく仕組みなんですけど、
それを自分でやればいいんじゃないかと。
じゃあその一層一層は何で作るかって考えたときに、
一番お手軽なのは紙ですよね。
普通の工作として扱える素材としては紙とかあるんですけど、
なかなか木だと切るのも大変ですし、
じゃあ紙がいいなと。
ダンボールでのモデル作成
ある程度厚みが欲しいなと思うと、
何で厚みが欲しいかというと、一層一層モデルを切っていくときに、
薄い紙だと何十枚何百枚という風に重ねていかないと形にならないので、
ある程度厚みがあるとスライスする数が少なくていいかなというところで、
厚みが欲しい紙というとダンボールだなと思って検索すると、
Amazonで例えばA4サイズとかA3サイズのダンボールのシートが売っているんですよ。
束で100枚セットみたいな感じで。
売っているのでこれだと思いまして、
その素材として今回はA4サイズのダンボールを購入しました。
そのダンボールが届くまでの間に3Dモデルをスライスします。
どうやってスライスしていくかというと力技でしかなくて、
購入できる彫刻のデータというのはSTLという拡張紙のデータなんですが、
これをCADのソフトで読み込んで、
ダンボールの厚さに合わせた幅で断面を1枚1枚作っていきます。
今回A4のダンボールシートを買ったので、
A4の紙にその断面を印刷して、
ダンボールに貼って切り取っていこうというところで、
断面図をひたすら作成して、
元の紙を作りました。
ここまで準備しちゃえばあとはひたすら手を動かすだけなんですけど、
一番下のベース、猫ちゃんの足の部分から一枚一枚ハサミで切って、
ヒントで貼り合わせていくという作業をひたすら行います。
今回スライスしたのは80枚ぐらいありましたね。
80層にカットして一枚一枚貼り付けていくと。
完成したんですけど、一回目は失敗しちゃいまして、
見より縦に長い猫になってしまったんですよね。
というのも原因として断面を作ったそのダンボールですね。
そのダンボールの厚さと、3Dモデルの断面を切った厚さがちょっと間違っていて、
ちょうどその縦に2倍ぐらい長い猫になってしまいました。
上から見るとそれっぽく見えるんですけど、
横から見るとビョーンと長い猫になってしまったので、
一枚飛ばしで重ねればちょうどよくなりそうだなと思ったので、
リベンジで2匹目を作りました。
これはうまくできたんですよ。
ちょっとXにも写真を上げているので、気になる方は見てみてください。
ダンボールはダンボールで面白い見た目だなと思ってたんですけど、
もうちょっと遊びたいなと思って、
萩原さんの彫刻に近づけようと思いました。
何をしたかというと、
ダンボールミルフィーユの猫ちゃんを石素、石の粉の粘土で包んで、
実際の彫刻の写真を見ながらそれっぽい形にしていきました。
最初に言わなかったんですけど、
この彫刻なんですけど、
実際に萩原さんが金属で作られている製作工程を
Xで公開してくれてました。
その工程としては、形を3Dプリンターで印刷するために
モデルを作って、それを3Dプリントして、
そのプリントしたものを型として、
鉄の棒を溶接して形を作っていくという作業をしていました。
話を戻すと、私が作ったダンボールミルフィーユ猫ちゃんを、
石の粉でできた粘土で包んで、
粘土が固まったらカチカチになるので、紙ヤスリで形を整えて、
仕上げにアイアンペイントという、
鉄のような見た目になる塗料が家にあったので、これを塗りました。
アイアンペイントというのは、見た目が鉄の、
ちょっとザラザラしたような質感なんですけど、
本物の鉄みたいな見た目になりました。
これが結構いい感じですね。
これも写真をXに上げているので、見てみてほしいかな。
もともと萩原さんが想定していた3Dモデルの使い方ではなかったかもしれないんですけど、
Xの方に写真をアップしていたら、本人からもですね、
面白いね、すごいですねって言っていただけたので、よかったかなと思います。
私も作っていて楽しかったですね。
新しいものづくりの体感
最初の新しいものづくりの形という話になるんですけど、
今回の1年の流れ、3Dプリンターが普及してからの流れだと思うんですけど、
世界の誰かが考えて作ったものの3Dデータを公開して、
それを世界の他の誰かがダウンロードして、離れた場所で作るという、
昔のSFだったりドラえもんの中の物語みたいな、
物を転送する夢の装置みたいな、
そんな新しいものづくりの形を今回体感できた気がします。
よく考えてみると、製造業の世界では既に実現しているような話で、
例えば日本で設計した部品を加工する工作機械のプログラムですね。
それを日本で作って、
そのプログラムを、
例えばアジアのシンガポールとかタイの工場にある工作機械に転送して、
その現地にある工作機械で加工すると。
加工して、組み立てて、
またそれを日本に送るみたいなことが行われていたりします。
こういった世界、方法が、
そのホビーの分野にも広がってきたのかなと思いました。
はい、ということで、
今回は新しいものづくりの形ということで、
3Dのモデルデータをダウンロードして、
そこから作品を作るという体験を通して話してみました。
このキャットのモデルから作ったものですね。
次はミネラルキャスト化したいなと思っているんですけど、
今どうやって作ろうかなと考えているところです。
その結果もまたXで報告できればなと思います。
ではまたお会いしましょう。さようなら。
17:21

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