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2023-10-05 11:03

9:【DR】信号のデザインレビュー

産業機械の設計者が世の中の色んなもののデザインレビューを勝手にしてしまうpodcastです。今回は信号のタテとヨコについて話してみました。X(Twitter)のハッシュタグ「#デザレfm」でご意見・ご感想お待ちしてます。X(twitter )アカウントは@makino_fan です。

サマリー

信号のデザインについて、縦か横かという話をしています。信号は一般的に縦型が多くあります。その理由はよくわかりませんが、自動車用信号は横型になっていることもあります。また、工作機械の縦型と横型についても触れました。

信号のデザイン
こんにちは、ツネゾウです。
デザインレビュー.fm、今日は9回目ですね。
始めていきたいと思います。
このデザインレビュー.fmは、世の中の様々なもの、
主に工業製品や、それに関わる出来事について、
私の主観で勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
前回は、新しいものづくりの形というテーマで、
3Dモデルをダウンロードして、作品を作ってみたお話をしてみました。
今回は、やっとデザインレビューという内容なんですけれども、
信号のデザインレビューというテーマで話をしてみたいと思います。
では本編をどうぞ。
はい、本編です。
今日はですね、信号の話をしてみようと思います。
道路にある信号ですね。
自動車用は青、黄色、赤。
歩行者用は青と赤のあれです。
今外で聞いている方は、ちょっと信号を見てみてほしいんですけど。
家の中で聞いている人は、ちょっと信号って画像検索してみてください。
もしくは、頭の中に信号を思い浮かべてみてほしいんですけど。
どうですか、思い浮かべましたかね。
はい、OKです。
ちょっと私、外を歩いていた時にですね、思ったんですよ。
自動車用の信号は、横に青、黄、赤と並んでいるのに対して、
なんで歩行者用は縦に並んでいるんだろうって。
そもそもの話をすると、なんで自動車用は横に並んでいるんだろうっていう、
雪国育ちの私からすると、それも不思議なんですけど、
そこを一回隣に置いておきます。
話を戻すと、なぜ自動車用は横並びなのに、
この車用は縦並びなのか、ということがですね、ふと気になりました。
気になるととりあえず検索してみるんですけど、
ドンピシャな記事がありました。
クイズノックさんの記事なんですけど、タイトルがですね、
校舎信号機、レアな横形を発見、取材でわかった設置の理由、
というまんまですね、この記事でですね、
同じような疑問を持った東大邦学部の井出さんという方がですね、
調べてくださった内容なんですけど、
今回はこの記事を参考に話をしていきたいと思います。
先ほど話したようにこの記事はですね、東大邦学部の井出さんという方が書かれていて、
私と同じように校舎信号って縦しかなくない?と疑問に思ったようです。
邦学部の方なので法律をまず見てみようと。
法律といえば道路交通法ですね、それを見てみたそうです。
そこには信号にまつわるルールは法令で定めますと書かれていたそうで、
その法令というのが道路交通法施行令というもので、
そこには次のように書かれて、中略というか途中からなんですけど、
赤色および青色の等価を備えるものにあっては、
その等価を横に配列する場合は右から赤および青の順、
縦に配列する場合は上から赤および青色の順とすると。
だから法令では校舎用信号が縦であるか横であるかというのは定められていなくて、
その色の並びだけ、青赤の色の並びだけが定められている。
それで井出さんは、その次に信号機メーカーの協産製作所に聞いてみたそうです。
すると横形の校舎用信号というのを販売した実績があるそうなんですよ。
20年以上前らしいんですけど、メーカーからは設置場所を教えてもらえなかったので、
井出さんはGoogleマップとかで探してみたところ、
新潟県の東貫町駅近くの設定にあったそうです。
なぜここは横形の校舎用信号なのか、警察に聞いてみたそうですね。
すごい行動力ですよね。
その校舎用信号というのは、校舎からよく見えるように、
校舎から2.5メートル以上高いところに設置しなければならないんですけど、
この東貫町駅近くの交差点というのはアーケードがあったので、
これを守れなかったそうなんですね。縦置きだと。
なので横形にした、横置きにしたということらしいです。
ということで横形の校舎用信号もあるよということはわかったんですけど、
じゃあなぜ縦型ばかりなのか、これが謎のままなんですね。
これについても井出さんが書いてくれてるんですけど、
回答としては警察庁が定める仕様が、
縦型が一般的だから縦型が多いという、
ちょっとなんとも見え切らない答えなんですけど、
じゃあなぜ警察庁は縦を一般的と定めているのか、
検索してみたんですけど答えはわかりませんでしたね、残念ながら。
ということで歩行者の信号については、
縦型が、縦置きが一般的なんですけど、
その理由まではわかりませんでした。
自動車用信号の縦型と横型
最後にですね、最初の方で脱線した自動車用信号の話をしてみたいんですけど、
雪国では自動車用も縦型なんですね。
これはなんでかというと、雪国ということで雪が降るんですが、
縦に置いた方が雪が積もりにくいからですね。
じゃあ全部縦型にしましょうよと、
死を増やさないようにしましょうよと、設計者的には思ってしまうんですが、
自動車用が基本的に横なのは、
街路樹とか看板などで見えにくくならないように、
特に赤色ですね、止まれない赤色。
横にすると赤色が一番右側にくるので、道路側になるので、
自動車用は基本的には横型だそうです。
ついでにもう一個雪国信号話で、
昔の信号というのは白熱電球で光るものがほとんど、
電球で光るものだったんですけど、
最近はどんどんLEDに変わってますね。
街中の信号ももうほとんどLEDだと思います。
電球であれば、電球は発熱するので、
その熱で積もった雪をとがすことができたんですが、
LEDは発熱が小さいのでそれができません。
雪国のLED信号には、雪をとがすためのヒーターがついているそうです。
せっかく少年のLEDなのに、本末転倒の気もしますが、
冬だけなのでいいんでしょうね。
ということで、信号話でした。
今日は信号のデザイン、縦か横かという話をしてみました。
工作機械の縦型と横型
縦か横かというと、工作機械でも縦型と横型というのがあります。
これは、工作機械の縦というのは主軸の向きですね。
工具をつかんで回転させるところ。
その主軸が縦向きなのか、横向きなのか、という違いです。
縦型というのは一般的に段取り性。
主軸が縦ということは、削りたいものが水平になっているので、
その段取り性だったり、水平に加工するものを置けるので、
精度とかですね、そういうのを考えて選ぶのが縦型。
一方、横型というのは主軸が横向いているので、
加工する対象物、ワークは垂直に置くんですね。
ということで、切りくず処理。
切りくずが勝手に重力で下に落ちてくれる。
というところで、切りくず処理が良かったり、
大量生産するときの自動化がやりやすいよというところで、
用型を選択するという使い分けというのがあるのですが、
これはまた別の機会、別の回で詳しくお話しできればなと思っています。
今日はこの辺で、デザインレビューFM第9回目でした。さようなら。
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