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2023-09-22 09:55

7:【ものづくり】機械設計者が嬉しいと感じる瞬間

産業機械の設計者が世の中の色んなもののデザインレビューを勝手にしてしまうpodcastです。今回は「機械設計者が嬉しいと感じる瞬間」について話してみました。X(Twitter)のハッシュタグ「#デザレfm」でご意見・ご感想お待ちしてます。X(twitter )アカウントは@makino_fan です。

サマリー

機械設計者の生きがいについて、お話しいたします。機械を設計し、組み立て、電源を入れる瞬間は、機械に命の火が灯る瞬間であり、機械設計者が生きがいを感じる時です。

00:04
こんにちは、スネゾーです。
デザインレビューFM第7回目、始めていきたいと思います。
このデザインレビューFMは、世の中の様々なもの、主に工業製品やそれに関わる出来事について、私の主観が勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
前回は、工作機械の発展の動きと技術者倫理についてお話しさせていただきました。
今回は、機械設計者の生きがいについてお話しさせていただきます。
先日、Xでポストして多く反応いただいたものがあったので、その話から広げてみようと思います。
では本編をどうぞ。
本編です。
早速、どんなポストだったか読んでみたいと思います。
9月6日の22時半頃にポストしたものですが、こんな内容でした。
設計した機械の完成
設計した機械。
組み立てが進んで配線も終わった。
いよいよ電源を入れる。
まずは非常停止のままブレーカーを上げる。
ブーンと制御盤が立ち上がる。
続いて非常停止を排除する。
ブイーンとサブモーターの音がした。
一瞬遅れて油圧ポンプ、オイルコンボが立ち上がる。
欠陥のように機械上に張り巡らされたホース、チューブに
エアが、サド油が、冷却油が、潤滑油が流れていく音がする。
やばい、どこからかエアが漏れている。
急いでチューブを押し込め。
油は漏れてないか?
大丈夫だ。
ここでやっと制御装置の画面を見る。
よしよし、これくらいのアラームなら想定内だ。
ノリが通じたな。
数年に一度しか始まらないこの瞬間。
機械に命の火が灯る瞬間。
この一瞬のために私は機械設計者をやっているのだ。
という内容だったんですけども、
インプレッションが4万、
いいねが380ぐらいで、
自分のポストにしてはバズった方でしたがね、
結構わかるよって共感してくれるコメントが多くてですね、
嬉しかったです。
少しだけ解説していこうと思うんですけども、
まずこのポストなんですけど、実はですね、
実際にあった内容です。
それもですね、その出来事があった当日にポストしたものでしたね。
仕事が終わって祝杯をあげて、
酔った勢いで書いたらちょっとポエモンっぽくなっちゃったんですけど、
まさにここ数ヶ月設計してきた機械がですね、
組み上がって電源を入れるっていう日でした。
機械の設計者をしているとですね、嬉しいこととかですね、
達成感を得られる時っていうのがいくつかあるんですけども、
まずはですね、その設計した部品がですね、
実際に形として出来上がってきた時ですね。
それが板金だったり、荷物だったり、パッケージ出しの部品だったり、
さまざまなんですけども、
最初はですね、簡単な板金だったとしても、
それは嬉しいものですね。
あと次はですね、実際にそれを組み上げた時ですね。
思った通りに組み立てられた時。
ちょっと失敗することもあるんですけども、
ちゃんと形が出来ると嬉しいですね。
3つ目はこのポストした瞬間なんですけども、
機械の電源を入れる瞬間
実際に火を入れて動いた瞬間ですね。
火を入れるってよく言うんですけど、
私の蒸気機関とか、ボイラーを燃やすところから来てるんですかね。
その次だと、お客様のところに実際に機械を据え付けて稼働して、
問題なく動いてるよっていう報告をいただいた時ですね。
問題なく動いてると開発まで連絡が来ることはなかなかないんですけど、
例えばお客様のところに入れて、
5年10年経った機械の問い合わせがポンと来た時に、
まだ動いてるんだな、使ってくれてるんだなっていう、
それがトラブルだったとしても、そういう連絡が来るとちょっと嬉しかったりしますね。
という感じで機械設計をしていると、
嬉しい気持ちになれる瞬間っていうのが時々あります。
そういう嬉しい気持ち、達成感っていうところを感じられる瞬間があると。
いうところでなんとかその仕事を続けていけてる気がしてますね。
あとはですね、ちょっといただいたコメントを読んでみようかなと思います。
共感したのがですね、一品ものだと大体動かないのがデフォルトで、
たまに最初から動くと、どっかおかしいんじゃないのって疑ってしまいます。
っていうコメントがあっては、確かにそうだなって思いました。
そうなんですよね。
まあ大体なんか問題が起きるのが当たり前で、
ちゃんと動く方がおかしいんじゃないのって思っちゃいますね。
あとはね、めっちゃいいですね、ほっこりしますというコメントをいただいたりとか、
あとは、同じような設計者の方からですね、
マイク音声優基盤を設計しているけど、
新しい基盤を図面から越して、電気を入れてソフトを書いて、
それが動くまでのドキドキ感は近いものがあるなとか、
まさにこれ、この瞬間のために生きているって書いてくれてる人がいたり、
その感度はすごくわかる。でも制御担当はここからが仕事。そうなんですよね。
制御担当だと動いてからが勝負っていう感じもありますね。
あと、これが楽しみで機械はしているぐらい。
機械じゃなく技術しているとかなりの頻度で似たようなことがある。
ワクワクよりハラハラだし、ドキドキじゃなくガチの動機だったりするけど。
一時期プラント設計をしていたのですごく共感。
共感してくれる人が多いんですよね。
あとは機械屋さん書こよって書いてくれている人がいたり。
飛行機だったら初飛行。
造作機械なら初物の加工に当たるんじゃないか。
コメントだったり、引用をいただいています。
みなさん共感してくれているみたいですね。
ということで今日は機械設計者の生きがいについて話してみました。
もしこれを聞いている大学生の方がいたら、
ぜひ機械設計という仕事を就職する会社の方に入れてくれたらなと思います。
実はちょうど大学から私のチームにも学生さんがインターンシップに出るんですけど、
なるべく機械設計という仕事の楽しさを伝えられるように頑張っておもてなしをしております。
ただ一週間とかそういう短い期間なので、
なかなか機械設計という仕事の全てを伝えられることはなくて、
設計というものづくりというもう少し広い視点で、
ものづくりの楽しさというところをなるべく伝えられるように工場を見てもらったりとか、
パソコンでCADで設計している仕事の内容を体験してもらったりとか、
製作現場を見てもらったり、機械加工の現場を見てもらったり、
そういうところで社内でそういう現場があるというのは結構強みだと思うので、
そういうところをなるべく体験してもらって、
ものづくりって楽しいなと少しでも思ってもらえたらいいなと考えてやってますね。
今日はこの辺でおしまいです。ではまたお会いしましょう。さようなら。
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