女性と工学分野の障壁
こんにちは、つねぞうです。
デザイン・リビューFM第129回目。
このデザイン・リビューFMは、
世の中の様々なもの、主に工業製品について、
私の主観で勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
今回はですね、科学系ポッドキャストの日の企画に参加します。
この科学系ポッドキャストの人は、
毎月10日頃、様々なポッドキャスターが共通なテーマで
配信しましょうという企画になっておりまして、
今月2月のホストはですね、
ひよっこ研究者のサバイバル日記さんです。
このひよっこ研究者のサバイバル日記さんが決めてくださったテーマ、
2月のテーマは【バリア】ということで、
ちょうどその2月がですね、
科学における女性と女児の国際例ということで、
性・ジェンダー問題の解像度を上げましょうということになっておりまして、
このバリアというテーマで、
性別・国籍・家庭などなど、
あなたのアイデンティティが要因で感じた障壁を教えてくれませんか?
ということになっております。
私自身あまり今まで生きてきて、
自分のアイデンティティで障壁を感じたことはあまりないんですけど、
今私がいる業界というか、
理系のその中でも工学・機械系・メカ系の分野にある障壁、
よく知られているというかですね、
よく皆さん感じているところだと思うんですけども、
やはり男性に比べると女性が少ないと、
そういった工学分野・機械分野で仕事をしている女性は少ないよね、
というところを話してみようかなと思います。
私のスタンスとしては、
この機械系に女性が少ないことは、
それ自体特に問題だとは思ってはいません。
増えてほしいとも思っていないし、
別にいらないとも思っていません。
ただ、こういった工学系・機械系に進みたい、
そういう仕事をしたい、
そういうところに関わりたいと思っている女性が、
そこに躊躇してしまう。
そういう分野に生きたくてもいけない。
何かそこに壁を感じてしまう、
個人的な経験と現状
障壁を感じてしまうということは、
やっぱり良くないかなと思いますね。
今よく大学でも、
工学系とか機械系の学科に女性枠というものを作って、
女性を増やそうとしていますけども、
わざわざ興味がない人まで来てほしいとは思わないですけども、
興味がある人には来てほしいし、
難しいですよね。
わざわざ努力して興味を持ってもらう、
興味を持ってほしい、
興味を持つ女性が増えたらいいなとは思わないんですけども、
普通に暮らしていて興味を持っている、
そういうのが機械とか好きだという女性がいるのであれば、
そういう方々の障壁は取り除いてあげたいなと。
そういうスタンスですね。
例えば例として、
私の息子の話なんですけども、
中学校に入った時に、
どの部活に入ろうかという話をしていて、
最初、水素学部に興味があると言って、
体験入部に行ったんですね。
どうだったって聞いたら、面白そうなんだけど、
女の子ばっかりなんだよねって言って、
結局水素学部に入らなかったんですよね。
やりたいんだけど、
女の子ばっかりだからちょっと躊躇しちゃったと。
壁を感じてしまったと。
同じように考えると、
今の工学分野、機械分野というのは、
男性社会というか、男性ばっかりなので、
そういったところに、
女性が飛び込みたいなと思った時に、
やっぱりその人数、性別の差というかね、
男ばっかりのところに行くのは、
どうしても躊躇しちゃうというのがあると思うので、
そういう意味では、
本当に機械に興味がある、
工学系に興味があるという女性の障壁を取り除くためには、
あんまりそこまで興味はないんだけど、
理系は好きだけど機械はそんなにという女性にも、
ちょっとこっちを向いてもらうような、
その人数をね、
そういった興味を持って、
機械系、工学系に進んでくれる女性を増やすのも、
無駄ではないのかなと思いますけど、
という感じですね。
今の現状、
どうなのって話をしていこうと思うんですけど、
私の経験ですね。
まず、中学校を卒業してからの話をしようと思うんですけども、
私は中学校を卒業して、
高専というところに入りました。
高校ではなくて、
工業高等専門学校といって、
5年間通う学校なんですけども、
高校と短大が合体したような、
高校と大学を合わせた7年間を、
ギュッと5年間に圧縮したような、
そういう学校なんですね。
工業高等専門学校という工業とついているように、
理系の分野で、
その中で私は機械科というところに入ったんですけども、
私が入ったクラス、
入学が1999年なんで、
もう25年くらい前ですけども、
その時クラスに女性は1人だけでしたね。
42人中1人だけ女性がいると。
女の子がいると。そういう状況でした。
高専には学科が、私のところは5つだったかな。
機械、機械科、電気科、電子科、
建築科、情報科の5つあったんですけども、
機械科1人で、ただ電気科電子科も1人、
もしくは2人くらいだったかな。
やっぱりその機電系というか、
いうところはやっぱり女性少なくて。
反対に情報科とか建築科っていうのは、
半分くらい、クラスの半分くらい、
女の子がいたような状況ですね。
私の妻も同じ高専の建築家だったんで、
クラスの半分くらいが女の子であると。
だから建築科、情報科っていうのは、
普通の教学の高校みたいな、
そんな雰囲気というかね。
クラスの構成で。
なんだろうな。
羨ましいなとは思いましたね。
それが25年くらい前の話で、
ちょうど私の息子が今年高専に入学しまして、
私の息子も高専の機械科に入ったんですけども、
その息子のクラスを見てみても、
41,2人中、女の子が確か3人くらいいたんですよね。
3人。
40人分の3人ということで、
25年たってもほとんど変わってないなという印象でしたね。
もうちょっと増えてるのかなという期待というか、
もうちょっと増えてるのかなと思ってたんですけども、
わかんないですけどね。
私の息子のクラスしか見てないので、
全国的に。
他の高専とかのことはわかんないですけども、
私の息子が行った高専の機械科のクラスっていうのは、
そういう状況でした。
会社の取り組みと課題
25年たってもあんまり変わってないなという印象ですね。
また私の話に戻りますけども、
高専5年間通った後に、
大学に編入しました。
大学の3年次に編入して、
そのまま3年、4年、
終始1年、2年といくんですけども、
その大学は工業系の単科大学だったというのもあって、
結局その同じように理系の学科しかないようなところなんですけども、
私が編入したクラスにもやっぱり、
どれくらいいたのかな?40人くらいなのかな?
のうち女性が3人くらいという状況でしたね。
本当に10%もいないよというところ。
その後、今の会社に入るんですけども、
今の会社も工作機械という金属を加工して部品を作る機械を
製造販売している会社というところで、
バリバリの理系の工学系のものづくり系の会社なんですけども、
会社で統合報告書という株主さんとか、
そういうステークホルダー向けに出している書類というか資料がありまして、
そこに女性労働者の割合みたいなのが書いてあるんですね。
最新の2024年の統合報告書を見てみると、
会社単体で見たときの女性労働者の割合、
全労働者に占める割合が2024年で11.7%、
正社員だけで見ると11.1%、
リーダー係長級であれば6.2%、
さらにその上の課長とか部長とか、
そういう管理職系だと3.6%ですよと。
ということで、会社全体で見たときも、
やっぱり労働者の割合としては、
女性は10%、11%ぐらいしかいませんよというところですね。
会社の取り組みとして係長級、管理職級の女性の割合を増やしましょうみたいなことを
やっているみたいなんですけれども、
それをやるためにはやっぱり大元の従業員の割合を増やしていかないと、
多分そこら辺も増えていかないのかなと思います。
当然会社なので、私がいるような設計開発部門だけじゃなくて、
当然製造の組み立て現場とか、
調達、手配調達の分野とか、
当然総務とか営業とかもいますので、
そこら辺の部署によってもやっぱり割合は違うし、
営業さんとか総務、経理というところであれば、
当然やっぱり女性の割合は多いですよね。半分とかぐらいそこら辺はいるんですけど、
製造現場、組み立ての現場とか、
機械加工している現場を見ると、女性はやっぱり少ないかなと。
製造の中でやっぱり多いのは、調達とか、
部品の手配をしているような部門はちょっと多いかなと思いますね、比較的。
あとはプログラム作る、機械加工するためのプログラムを作る部門があるんですけども、
そういうところも少し割合としては多いかなという印象ですね。
女性の割合と魅力向上
私がいる設計開発部門、設計開発部門だとやっぱり少なく現状あまり多くなくてですね、
メカ設計をやっている女性は多分一人二人ぐらいかな。
ソフト開発に行くとちょっと多いんですけども、
4,5人いるのかなというイメージですね。
なので、こういった分野に来てくれる女性っていうのを会社としては増やしたいと思っていると思うんですけども、
なかなか増えていないのかなというイメージですね。
私が入社して17,8年経ちますけども、あまり割合としては変わってないかなと思います。
最近インターンシップで大学生が毎週4,5人来てるんですけども、必ず女性一人はいますね。
インターンシップに来てくれる中に女性は必ずいて、結構熱心に聞いてくれてると、話を聞いてくれたり作業してくれてると思います。
なのでインターンシップを見る限りは、こういう機会に来たいと思っている女性は増えているのかなという印象がありますね、最近はね。
ずっとインターンシップの対応とかやってますけども、インターンシップを見る限りは興味を持ってくれている女性は増えているのかなという印象です。
ただ入社まだ至ってないというのは、私の会社自体に魅力がないのか、他にもっと魅力的な会社があるのかというところなんでしょうね。
そこは残念ながら会社としての努力が足りないというところで。
先ほど話した統合報告書という中に、新卒採用者の女性比率というのも、過去5年間分ぐらいのデータが書いてあって。
新卒採用者が左守り。2019年から2023年までのデータが書いてありまして、これは国内グループ連結ですね。国内グループのグループ会社連結の採用数なんですけども。
2019年が50人、2020年が54人、2021年が43人、2022年が47人、2023年も47人の新卒採用者のうちの女性割合として、2019年は20%、2020年は9.3%、
2022年は19.1%、2023年は23.4%ということで、おぼう、2023年でいうと4分の1が女性を採用してますよと。
47人、およそ50人の中の4分の1ということで、12、3名の新卒の女性を採用してますよというところで。
これがずっと続いていけばというか、この新卒採用者の割合のままずっと皆さん会社で働いていてくれれば、先ほど話したその全労働者のうちの女性の割合というものが現状11.1%、11.7%という現状がだんだん新卒採用者の割合23%ぐらいに
近づいていくんでしょうけども、やっぱりそのなんていうかな、これ難しいですけども、女性のライフステージの変化というか、結婚してやめてしまうとか、出産を機にやめてしまうとか
というところでどうしても男性に比べると会社を辞めてしまう、辞める可能性が高いというか、辞めなきゃいけないことが多いのかなと思ってて。
身近なところで言うと結構その旦那さんの転勤に合わせてちょっとついていかないといけないから辞めちゃうとかそういう人もいますしね。
ただその当然弊社も育休制度はありますし、その育休を経て1年後ぐらいに復帰してくるという女性の設計者もいますしね。
女性だけじゃなくて男性社員も育休を当然取れます。
うちのチームの若い子も3ヶ月ぐらい取ってましたかね。たまたまその2人ぐらい育休が重なってしまって、重なることがあって2人ぐらいメンバーが少なくなっているという時期も去年はありました。
なかなかポンと少なくなったからといって人数を補充できないので、その間は残っている社員で仕事も合わさないといけないというところで結構大変だったというか。
使える工数が減ってしまうので受け入れる仕事も断らなきゃいけないとかそういうことにはなりましたけども、育休を取ったから取った人に不利益があるということはないので。
私が結婚して子どもが生まれた頃は育休は取らなかったんですけども、最近はもうやはり会社として積極的に育休を取りましょう。男性社員もちゃんと取りましょうということになってますので、そういう話は多く聞くようになりましたね。
そして男性社員も育休を取れることで、育休を取れるという環境があることで、その奥さんの女性の方も会社を辞めずに済むとか、そういう方向につながっていけば、
弊社だけじゃなくて社会として、理系の会社、工学系の会社、研究者含めてですね、働き続けられる、辞めずに済む、そういった辞めなきゃいけないという障壁を無くして生きるんじゃないのかなと。
会社としてもね、そういう育休制度とか、あとは育休も取りやすくなりましたね。1時間ごとの単位での育休は今、弊社は取れるようになってますので、ちょっと子どもの病院に行かないといけないとか、そういった用事で今までであれば半日、まるっと半日育休を取らなきゃいけなかったのが、
例えば朝の2時間だけとか、夕方の1時間だけとか、当然中抜けという制度もあるので、お昼の1時間、2時間だけ抜けるとか、そういうこともできますので、そういったさまざまな制度を利用することで子どもを育てながら働ける、働きやすい環境、会社というものになっていけば、そういった女性も辞めずに働けるという、
社会になっていけばいいかなと思います。
ということで、ちょっとですね、私自身あまり障壁ってものを感じてないんですけども、私がいる理系、工学系の分野での女性に感じさせてしまっている障壁みたいなところの話をしてみました。
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育休制度の重要性
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