JR東日本アプリのアップデート
s-umemoto
デザインの味付け。
はい、始まりました。デザインの味付け。
この番組は株式会社ajike代表の梅本と、
その仲間たちがデザインについて、雑談を交えながら話す番組です。
今日は、デザイン組織開発支援事業部から原さんです。
原さん、よろしくお願いします。
n-hara
よろしくお願いします。原です。
さっき、ちょっといいニュースがありました。
s-umemoto
いいニュース。誰にとって?
私にとって。
素晴らしい。
n-hara
近所に大阪王将がいました。
s-umemoto
それはめでたいですね。
大阪王将はロゴが大阪城がある方でしたっけ?
n-hara
そうなんですか。よく見たことがある。
あんまりないですよね。
s-umemoto
王将は一応2つありまして、
大阪王将は、大阪城かどうかわからないけど、
お城がロゴになってる。
皆さんがイメージ一般的にされる方は、
ちょっと一般的に言ったら申し訳ないんですけど、
餃子の王将の方は赤いサイド、
空のカッコで囲まれてるようなもので、
意外と違うんですよね。
でもどっちにしろ嬉しいです。
いやー嬉しいです。中華屋さんがほんとなくて、この辺に。
n-hara
チェーン店がなくて。
s-umemoto
週1回くらい中華食べてるんですけど。
確かに週1回中華食べれたら幸せだよね。
n-hara
何が好きなの?
s-umemoto
これって言ったらないけど、単品がやっぱりおいしいじゃないですか、中華って。
n-hara
ああいうのをパッて食べたいなと思ったときに入って、
このままビール飲みながら食べるのがやりたい。
s-umemoto
今ちょっとホームページ見ましたけど、天津飯食べたくなりました。
n-hara
おいしいですよね。
めっちゃ黄色い。
チャーハンってやつでしたっけ?
天津飯って普通に卵にくるんで、あんかけでかけてるやつ。
s-umemoto
中身はたぶん白いご飯なんじゃないかな。チャーハンのときもあんのかな。
これ王将ですね。王将にチャーハン。
n-hara
食べたいです。いいニュースですね。前回より。
s-umemoto
ぜひ楽しんで食べていただければなと思います。
n-hara
今日のテーマは何でしょうか。
今日のテーマは、最近話題のJR東日本のプレイについてです。
s-umemoto
最近出ましたもんね。
そうですね。最近アップデートされたっていうのと、ちょっとXで話題になってたので。
ということはなぜこのテーマにしたのですか?
n-hara
そうですね。でも急にというよりは、前回旅行の話でしたと思うんですけど、
s-umemoto
交通機関のサービスの話が課題だと思うみたいな話をしてたなと思ってて。
n-hara
そのつながり的にも、JR東日本って鉄道の大きな会社なんで、
s-umemoto
その辺のアップが今どうなってるのかみたいなところとかはつながるかなと思って、話題に話せればなと思って。
私もあんまりXでそこまで見れてないんですけども、何が話題になってるんですか?
n-hara
普通のユーザーの方のつぶやきから広がってたみたいで、
自分も普通にX見てたら流れてきて、アップデートされてこういう感じになってるんだっていうのを知ったっていう経緯なんですけど。
いろいろ調べてたら、もともとJR東日本のアプリって、
アプリがリニューアルされるタイミングとかで話題になった時期とかもあったと思うんですけど、
もともとは2014年ぐらいにリリースされてて、
2019年にリニューアルをして、今のデザインにつながってるみたいな感じなんですね。
最近アップデートで全国の駅情報が出現できるようになりましたみたいな、
アップデートが10月の中旬ぐらいにあって、
これで使い始めた方なのか、たまたまそのタイミングで集めたのかちょっとわからないんですけど、
すごいUIがいいっていうつぶやきからどんどん広がってったみたいな。
実際自分ちょっと使ってなかったんですけど、
認識としてJR東日本のやつしか出てこないんだろうなと思ったので、
あんまりそんなに都心にJR使ったりすることはなかったので入れてなかったんですけど、
今回のリニューアル結構大きいなというか、自分も使ってみようかなっていうきっかけになったので、
結構その辺が今話題になってるのかなというイメージですね。
新しいUIの特徴
n-hara
特に話題になってたのが経路検索UIで、
つぶやいてた方もその辺の部分をUIとしてつぶやいてたんですけど、
実際多分アプリダウンロードしてみて開いていただくとわかるんですけど、
かなり初めて見るようなUIというか、おおって多分なると思うんですけど、
通常の自分もよく使ってる乗り換えのアプリとかって、
普通に出発駅と到着駅入れたらリスト形式でこの時間の候補はこれですよみたいな、
いろんな路線の乗り換えの選択肢が出てくると思うんですけど、
このJR東日本のアプリはかなり見た目がインパクトが強いというか、
リスト形式ではなくて、上から下に並んでる形式の、
結構ビジュアルに特化したような表現で、
なおかつ直感的に理解することができるようになってたりするので、
結構それは見てみていただくと話題になっているようにわかるんじゃないかなと思う。
なるほど。
s-umemoto
結構今まで見たことがないUIが並んでいると。
n-hara
そうですね。あんまり見慣れない、乗り換え系のアプリとかは初めて見ました。
s-umemoto
それはすごいよね。
n-hara
そんなところに独自性を出せるんだ。すごいな。
s-umemoto
また天才デザイナーがどこかにいたんでしょうね。
優秀な方がデザインしてるのと。
ちなみに原さん的には、あんまり独自性を出すと、
どういう声が現れるかなと予測できますか。
n-hara
そうですね。
UIって基本、自分が講義したりもそうですし、自分が作るときもそうなんですけど、
基本的にあんまり独自性というか、
特徴、自分オリジナルのUIみたいなのをあんまり作らない方がいいというか、
取り入れない方がいいと言われてるかなと思っていて、
その理由は、ユーザーさんが初めて見るものってかなり学習のコストがかかっちゃうので、
使い方から学ばなきゃいけないみたいなところがあって、
結構見たことないUIみたいなので、
やってしまうと使いづらいなとか、不満がいろいろ出てきやすいものだったりするので、
すごい勇気がいるものというか、個性は出るんですけど、
本当に使いやすいんだろうかみたいなところで言うと、
結構デザイン的に勇気がいるものだなと思うんですけど、
今回のキャピガシの本のやつは、すごい好意的な意見が多く寄せられてたりとか、
ストアの評価もすごく高かったりするんですけど、
そのまま見てて、実際自分のロイレークをやってみたら、
確かに初めて見るんですけど、使い方がわかるというか、
まさに新しいスタンダードを生み出してるUIみたいなところなのかなと思って、
すごいなと思いました。
s-umemoto
新しいスタンダードっていうことはね、
新しい普遍性みたいなのを出すイノベーションって言われそうなやつなので、
クリエイティブなアプリができたのかなとお聞きしてもいましたね。
ちなみにさっき好意的な意見っていうのもおっしゃってましたけど、
なんでこの独自性があるのに受け入れられてると思いますか。
n-hara
そうですね。あんまりあくまで想像になっちゃうんですけど、
本当にこのUIを作るにあたって、
ユーザーの声とデザインの重要性
n-hara
このアプリを作られたデザイナー方もそうですし、
事業会社側に関しても、
独自性のあるUIを作ろうと思っておそらく作ったんじゃなくて、
しっかりユーザーの声とか、
ユーザーの調査をちゃんとされてたんだろうっていうのが見ていて分かって、
どういう行動をするのかとか、
行動したときどういうことを頭の中で思い浮かべて、
どういうことを知りたいのかとかっていう、
ユーザーの愛想度が高い状態でデザインされた結果、
そのユーザーの方がこういう表現でビジュアライズしたら、
直感的に伝わるんじゃないかみたいなところをやった結果が、
他とは違うUIみたいなものが出てきたんじゃないかなと思ってて、
調査を少しだけ調べたり、そういう記事も最近したので、
ユーザーの会社だけでもいろいろ調査をしたりとかっていうのを
されてるっていうところを見たので、
やはりその辺をすごい重視されて、
やっぱりJR東日本ってすごいでかい会社なんで、
いろんなユーザーの方が使われるものだと思うので、
このあたりの移動のシーンみたいなところをちゃんと具体的に描いて、
こういうのが欲しかったんだよねみたいな、
かゆいとこに手が届くみたいな、
そういう細部までこだわったUIになってきたのかなと思うんですね。
s-umemoto
なるほど。
ユーザーのペルソナの区切り方も非常に難しいと言うんですね。
n-hara
そうですよね。難しいと思うんですね。
s-umemoto
どうにか何を使われるアプリでしょうから、
だけどもその人たちがみんな使えるようにする。
独自性を出して、ということなので非常にチャレンジングなデザインですね。
n-hara
ちょうど社内でも少し話してたんですけど、
私の同じチームの方も一緒に見てて、
次降りる駅を忘れちゃうみたいな、
何駅目だったかわかんなくなって乗り過ごしちゃうみたいなことがよくあるっていう話をしてて、
この後から、何駅目ですみたいなことをちゃんと書いてあるんですよね。
乗った1駅目があなたの降りる駅ですよみたいなことを書いてたりする。
そういうのってあんまり今まで乗り換えアプリとかじゃなかったりするので、
そういう人っていうのをちゃんとターゲットとしておいて、
ユーザー調査の重要性
n-hara
情報があったらそういう人は困らないだろうみたいなことをちゃんと細部に取り入れてるので。
まさにユーザーがいたので。
なるほど。
s-umemoto
今の調査っていうのはあれだよね。
ユーザー調査をめっちゃちゃんとやってんだろうなとか、
悩みを聞いてんだろうなっていうことですね。
それがちゃんとUIに現れてるという感じがします。
なるほど。
他に何かデザイナーならではの目線に気づいた点とかありましたか。
n-hara
そうですね。実際触ってて気づいたというか思ったこととしては、
一覧自体はすごい独自性があるというか他にないUIになってるんですけど、
一つタップして詳細の画面に行くと、
そしたら普通に出発駅か到着駅か、上から下に普通の乗り換えアプリだと思うんですけど、
出発駅があって、途中の乗り換えがあって、最初通って到着の駅が下にあるみたいな、
縦長の画面に遷移するっていう形になってるんで、
この形式自体は普通のサービスと一緒だな、アプリと一緒だなっていうふうに思っていて、
よく考えたら一覧の表示ってすごく変わったことをしてるわけじゃなくて、
詳細の情報を一覧でデフォルメしてるみたいな形になってるので、
一覧っていうところを切り出してみるとすごく他と全然違うなっていうのでびっくりしたんですけど、
普通に一覧から詳細を置いていくと、
一覧の時点で詳細の情報をちゃんとしっかりと表現しているというか、
見たいものを見せてあげているとか、
一覧の時点でデフォルメして見せてあげているということができているので、
プロジェクト仕事ってよく言いますけど、対象物を見せましょうって。
考え方がグラミに効いてきてるような。
すごい流れとしても自然じゃなくて、最新につけると自然じゃないっていう。
すごい設定だなって思いますね。
s-umemoto
もしかしたら一番ベタなリストの一覧の情報があって、
詳細があってて画面並べてて、そこにユーザーの声を出してて、
その情報を前出したほうがいいよとか、
一覧の画面ではあるけども詳細っぽく見せたほうがいいよとか、
そういうやりとりが行われたんですかね。
n-hara
基本は一覧と詳細はちゃんと並べるっていう基礎があっての応用がめちゃくちゃ効いてるよね、みたいな。
s-umemoto
そんなこと言ってたらあっという間にもう15分ほど経ってしまいましたけどね。
n-hara
ちなみにこの話題からの学びとかをまとめていくと、どんな感じになるんですか。
学び的には、今回のJR東日本のアプリのケースは、
ちゃんとユーザ調査をやってるっていう、それがちゃんとUIに生きてるってすごいいい例だなって。
しかも結構頻繁に改善されてるというか、
リリースしてそのままにしてないで、ちゃんとこまめに改善をして、
ユーザが欲しいと思っている機能をその状況に合わせてどんどん追加していったり改善していったりってことをやってる結果が、
こういう形で今話題になったりするのかなと思って。
そんな辺が一つの裏技だなというところと、
鉄道とか公共性が高いサービスって利用者も多いですし、
状況もいろんなパターンがあると思うんですけど、
そういう性質のあるサービスだからこそ、
使いづらいって何か細かいのとかがあると、
すごい大きな影響になっていくんですよね。
一つのちょっとした使いづらいものが、
すごいいろんな人たちに影響を与えていくみたいなことがあると思うので、
やっぱりこういう公共性の高いものっていうのは、
ちゃんとユーザ調査して、
UIとかNXとかお客さんに対する意識みたいなところを、
ちゃんと持って作らないといけないなと。
それをやることによって、
その会社がちゃんとそこに対して意識を持っているんだなとか、
開発して優先度を上げているんだなみたいなことが、
ブランディングだったり信頼度とかにかかってくるような取り組みかなとは思って、
今回この話題が広まったことで、
ちょっとアプリ入れてみようかなっていう人結構増えたと思うんですよね。
それでダウンロードが増えていくっていうことがあると思って、
さらに実際に使ってみたらいい体験だったってなると、
やっぱりそれは他のアプリから乗り換える理由にもなったりすると思うので、
この辺はやっぱりちゃんと作って、そこをちゃんと発信していくというか、
s-umemoto
そういうところが結構重要なんじゃないかなというふうに思いました。
なるほど。
ありがとうございます。
もうしっかり結ばれたので、
私の話はいらないんじゃないかなと思いましたね。
s-umemoto
ということで、今日は最近話題のJR東日本のアプリについて、
デザイナーからこのすごいアプリが出たよというお話でした。
アプリの影響とブランディング
s-umemoto
聞いていただきましてありがとうございました。
n-hara
ありがとうございました。
s-umemoto
編集好奇。お疲れ様でした。
n-hara
お疲れ様でした。
これは原さんの回ではないんですけども、
s-umemoto
先週神田さんが話したグッときた一冊、
形には理由がある秋田道夫さんの書籍を紹介しましたが、
神田さんから何か聞いてますか。
n-hara
ご本人からの反応があったっていうのを聞きました。
すごいですね。
s-umemoto
届くんですね。
誰も聞いてないんじゃないかって思いながら、
もう77回ぐらい話してますけど。
まさか。
まさかご本人に届いたとは。
n-hara
すごいですね。
s-umemoto
本当話させていただきましたし、コメントもいただきました。
秋田さんありがとうございます。
n-hara
原さんは何かこの方に届けたい?
s-umemoto
水野春さんとかですかね。
知識?知識はセンス。あ、センスは知識。ちょっと忘れちゃいました。
n-hara
センスは知識からか。
結構そのきっかけになったというか、
EXデザインとかをキャリアとして頑張ろうみたいなことを思ったきっかけになったりとかしたので。
s-umemoto
その辺からしっかり書籍もインプットするようにされたと。
n-hara
そうですね。本はすごい味気になってからよく読んでましたね。
s-umemoto
素晴らしいですね。
n-hara
本当足りないものが多くて。
s-umemoto
足りないものが多くて。
n-hara
いつになったら私も足りるんだろうか。
s-umemoto
逆へば、たるを知るという言葉を知っておくのも楽かなと思います。
またぜひ原さんのぐっときた一冊もいつか話せたらなと思います。
今日も聞いていただきましてありがとうございました。