年末の会話
デザインの味付け。
はい、始まりました。デザインの味付け。
この番組は、株式会社ajike代表の梅本と、その仲間たちがデザインについて、雑談を交えながら話す番組です。
今日のお相手は、神田さんです。神田さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
年末です。
確かにそうですね。
そして年末、今月12月なんですけども、神田さんとお食事行きましたね、一緒にね。
そうですね。お客さんとの逢年会ですか?
そうですね。
はいはいはいはい、行きましたね。
楽しかったですね。
おでんがおいしかったですね。
おでんおいしい。そう、おでんおいしい。あの店良かったですね。
やっぱ冬はおでんが結構鉄板かなと思ってますね。
おじさんになるとほんと大根ありがたいよね。
そういうことですか。この好みの変化は。
好みの変化。
そうですね、確かに。
寒い時に温かいものと飲み会が続く時期であろうときに優しいおだしと大根。
そうですね。
助かるわーという感じでしたね。
確かに。今まで確かにおでん屋さん選んでなかったですね、20代30代のぶつかは。
20代なんてもうおでん屋は選ばないよ。
そうか。なるほど、それはちょっと無意識でした。
さすが、もう無意識でそれができる。やっぱレベルが上がってるって、標準レベルが。
レベルが上がってるんじゃなくて年齢が上がってるだけですね。
そうですね。年齢に応じた生活をやっていきましょうということで。
Yahoo天気アプリの特徴
はい、じゃあ今日もやっていきましょう。
ちなみにこの番組は皆様からのお便りや感想をお待ちしております。
企画など助かりますし、コメントもいただけると非常に励みになりますのでぜひお寄せください。
多分Spotifyのコメント機能からコメントができると思うのでぜひよろしくお願いします。
はい、さて今日のテーマは何でしょうか。
はい、今日のテーマはYahoo天気アプリのすごさはナビゲーションでわかるというテーマで話したいと思います。
お、いいですね、Yahoo天気アプリ。なぜこのテーマにされたんでしょうか。
はい、おめまさんYahoo天気アプリって使ったりしますか。
そうですね、入ってますがたまにしか使ってないですね、ごめんなさい。
あ、そうですか。普段なんか天気見るときとかって何か使ってるアプリありますか。
あ、私携帯側のGoogleのPixelを使ってます。
そのときにデフォルトで入ってるGoogle天気みたいなやつなんでしょうかね。それで見てますね。
自分はYahoo天気アプリ使ってるんですけども、もちろん使ってる方すごい多いと思うんですけども、
特に違和感もなく日常に溶け込んで使われてると思うんですが、結構よく見たらですね、すごい工夫されているアプリだなというふうに思いまして、
なんでこういう設計になってるのかなって思うところもありましたんで、
今日はそういうUIの話でどこら辺がすごいのかっていうところを解説したいなと思います。
お、神田さんの解説シリーズ。
そうですね。そんなシリーズありましたっけ。
もうシリーズ化していきましょう。
確かに勉強になるアプリみたいなのがすごいいっぱいあるんで、今日はYahoo天気ですね。
なるほど。ありがとうございます。ちょっと私も楽しみですね、今日は。
さて、Yahoo天気アプリのどこがすごいんですか。
そうですね。テーマにもしたんですけども、まず注目すべきはナビゲーションですと。
ナビゲーションっていうのはアプリの下部分ですね。下に5個ナビゲーションが並んでいるんですけども、ここを注目してほしいなと思っています。
なるほど。私も今ちょっと立ち上げました。
このナビゲーションの種類がですね、地域の検索、地域の話題、真ん中に雨雲っていうのがあって、全国っていうのがあって、あとはその他メニューっていう感じなんですけども、この真ん中で強調されているナビゲーションが雨雲っていうボタンなんですね。
ほんまや。
これを雨雲を押すと、地域のマップ、Googleマップみたいなのが表示されて、雲の情報が出てきますと。
このテキストにですね、今自分がいる川崎はしばらく雨は降りませんっていう表示がされてるんですけども。
ほんとだ。
梅山さん分かってますか。
私は福岡にいるので13時ごろに雨が止みますと出てます。
そうですよね。
これがすごいなと思ってます。
その心は。
それはですね、まずこの天気予報のアプリじゃないですか。
それで、天気予報のアプリで自分たちが知りたいことっていろいろあると思うんですね。
予報の天気ももちろんですし、最低気温、最高気温とか。
これから出かけるんだよあれば出かける先の天気とか。
春とかだったら花粉情報とか。
そういういろんなことを知りたいのがあるじゃないですか。
どれが使う方にとってどの情報が一番大事で、どの情報が優先度が低いのかみたいなのって結構優劣つけるの難しいと思うんですね。
で、ヤフー天気アプリはその中でも一番目立つ真ん中のナビゲーションのところに、雨雲っていうボタンを配置してると。
確かに雨雲。
雨情報なんだっていう。
これ結構違和感。よくよく見ると違和感があると思うんですね。
なんでこんな設計にしてんだろうかみたいな。
それをやってるっていうのはすごい工夫されてるポイントだなと思っています。
確かにこの、いわゆるFABって呼ばれるやつですね。
フローティングアクションボタンに該当するアプリで一番強調したいボタンが雨雲ですもんね。めっちゃ珍しいですよね。
そうなんですよ。
で、これがこの雨雲っていうボタンを真ん中に据えてるっていうのももちろんすごいですし、
設計の重要性
これを押した先にしばらく雨は降りませんとか、12時頃に雨が止みますとか、そういうライティングが一番強調されている。
これもすごいなと思っていて、どういう方に向けての情報かというと、
まさに今から出かけるけれども、これからこの今降ってる雨って止むんだっけとか、
午後から雨ってどうなるんだっけみたいな人に向けて、この情報を届けてるわけじゃないですか。
ほんまよ。
その設計っていうのが、天気予報の中のいろんな情報がある中で取捨選択してこれをバーンって載せてるっていうのが、素晴らしい工夫ポイントだなと思ってます。
確かに。すごい。言われてみたら、でもこれよく気づかれたというか、よく設計できたよね、こういうの。
そうなんですよ。これも比較すると、自分はiPhone使ってるんで、iPhoneにも元からプリインストールされてる天気アプリあるんですけれども、
ほとんどこっちは使わないんですが、ちょっと見比べてみると、やっぱり全然設計違ってるんですね。
もちろんそのナビゲーションに雨雲っていうボタンとかないですし、思想が全く違うっていうことが分かりますと。
だからもう自分はこのYahoo天気アプリ、日常的に使っているんで、あんまり意識することなかったんですけども、
もともと最初に30分後に雨が降りますとか、そういう情報を見たときに、
えっと、なんでそれを俺が知りたいことを知ってんねんっていうような気分になったりしたこともあったんで。
めちゃくちゃユーザーのこと分かってるなっていう。
分かってますね。
そうなんですよ。なぜこういう設計になってるかっていうのも、コンセプトがしっかり立てられてるからってことだと思うんですけども、
そのコンセプトの内容はApp Storeを見れば分かります。
ほうほう。
だいたいそのアプリのコアな価値とかコンセプトって、App StoreとかこのGoogle Playのストアとか、
そこら辺見ればもう一文で載ってるし、5枚ぐらいのサムネイルで説明されているのが結局コアな価値なんで、
それ見たら分かるんですけども、このYahoo天気アプリはですね、どういう内容かというと、
雨雲や台風の接近が分かる天気予報アプリっていうふうに紹介されてます。
なるほど。その通りだね。
そうなんですよ。このコンセプトがもう全てだなと思っていて、めちゃくちゃ合ってる。磨かれているなっていうふうには思います。
ほんまや。秀逸やね。
そうなんですよ。
例えばこれが、天気予報アプリでこれから作るよってなったときに、
あなたの住んでいる地域の天気の情報が全て見れるアプリみたいな、そういうコンセプトだとしたら、
たぶんこういう設計になってないと思うんですね。
ならない。
雨雲っていうナビゲーション、たぶん真ん中に置かないですし。
そうやな。たぶん自分のエリアみたいなボタンをFABCするとね。
そうなんですよ。
いろんな情報とかいろんな機能がある中で、こういう際立たせてるっていうのはすごいなと思いますし、
アプリ自体はすごい機能も充実していて、
例えば地図とくっつけて投稿機能があったりとか、
現在のあなたの住んでいる場所の風はどうですかみたいなんで、
そよそよとかビュービューとか、そういうのを選択できたりとか、
写真も投稿できますし、あとは地域のニュースとか、そういうのもあるんですね。
いろんなことができるんで、設計の仕方によっては一番真ん中にですね、
例えば写真投稿ボタンを配置したりとか、間違った設計とかだったらそんなもんしちゃいそうじゃないですか。
ありそうね。地域の今の天気教えてみたいなボタンを立てるとかね。
みたいな、そうなんですよ。
コアな価値っていうのが何なのかっていうのを別にしていたら、
こんな設計にはなってなかったと思いますし、
ヤフー天気みたいに生活の中に飛び込んでいるようなサービスにはなってなかったんじゃないかなと思うんで、
そういうところからもこのアプリの設計のクオリティの高さっていうのがわかるなと思います。
確かに。
いいですよね。
いいですね。
これって掃除ってやっぱり品質が高いアプリというかサービスじゃないですか。
はい。
品質が高いサービスとかアプリって、何をもって品質が高いとかって言えたりすると思いますか?
そうですね。
まず共通点はあるなと思っていて、
まず生活に溶け込んでいて違和感を感じないとか、特別すごいとか特別かっこいいみたいなふうに感じさせない。
そういうところがクオリティの高さを表しているなと思っていて、
何でこんな設計になってるんだろうなっていうふうに見ると、めちゃくちゃ工夫されているっていうのがわかったりします。
もう一個このヤフー系のアプリで、そのヤフーニュースのアプリっていうのもあるんですけども、
これもすごいクオリティが高いなと思っていて、
これは設計のした方の話っていうのをチラッと聞いたことがあるんですけども、
どういうような思想で設計されたかっていうと、
特別印象に残さない、独創性みたいなのはあまり出さない。
生活に溶け込むみたいなところの話をされていたんで、
ユーザー生活との統合
先進的にしたいとか、めちゃくちゃスタイリッシュにしたいとか、
そういうものではなくて、自然にユーザーの生活とかライフスタイルに溶け込んでいくようなアプリをする。
そういうところが品質の高いサービスの共通点として言えるのかなと思ってます。
なるほど。確かにこれ、日常に溶け込んでる?
はい。
まさに渡辺圭太さんが書いた、とけるデザインでしたっけ?
はい。
あれの話と通じるところがありますね。
そうですね。クオリティが高いと。
たぶん、本当に一般的に使われてる方っていうのは、その動作とかもあまり意識しないんですよね。
そうだね。
だいたいアプリとかって、アプリ単体ではタスク志向型になるじゃないですか。
もちろんその中で作られているのはOUIだと思うんですけども、
例えば天気アプリだったら、天気を知るために使うアプリだからタスク型というか。
何だろう、箇所分時間の奪い合いとかも言われるじゃないですか。
一日生活していて、天気を知りたいんだったらっていうタスクが発生したときに、
どのアプリというかどういう生活スタイルになってくるかみたいな。
一日の人間の生活行動様式って、天気って結構影響されるので、
そうですね。
通勤前とか通学前とかですね。
はい。
そのときにポンと押してもらうっていう、
溶け込ませていくっていうのがすごくできてるアプリなんでしょうね、これは。
いや本当そうですよね。
自分も休日とかに出かけるときにペンタクとか回してて、
天気アプリの便利さ
妻から今日雨降るの?みたいなのが書かれてて、
ちょっとアプリ見てみたら30分後に降りますとか書かれたりして。
すごいオッケーだなみたいな感じよね。
そうですね。オーバーされてますけど。
オッケーだな。
何でも答えてます。
何でも答えてる。
実は先にはこのアプリがあったと。
ありますあります。めちゃくちゃ便利ですよね。
便利やな。
Yahoo!さんのアプリってめっちゃレベル高いの多いよね。
優秀なエンジニアやデザイナー企画の方が磨き込んでるもんね。
磨き込んでる感じしますね。
自分もいつからこういう形になってるのかなみたいなのが全然知らないんですけれども、
テレビの天気予報とか見なくなって、
スマホで今日の天気を知るみたいになって、
本当に定着しちゃってるというか、
無意識のうちに日常のルーティンの中にアプリを見るっていうのが組み込まれて、
何の疑問も持たずにこの広報に従って動いてます。
そうか。
なんか自分10年ぐらい前、もうちょっと前かな。
6、7年前かな。
Yahoo!さんの仕事やらせてもらってたことあるじゃないですか。
ありますね。
そのときに紅葉特集みたいなコンテンツを作って、
取材に行かなきゃいけなかったんですよね、確か。
行ってましたよね。
日報とか。
そのときに撮影込みだったので、
天気が、やっぱり紅葉を撮らなきゃいけないんだけど、
ちょっとその日雨で撮れたり撮れなかったり、
写真撮れたり撮れなかったりで結構難航してたんですよ。
そのときにこの天気アプリ、Yahoo!の天気アプリみたいなのがあって、
ちょっと今の形とはもちろん違うと思うんですけど、
そこで一番気にしてたのが
やっぱり雨雲次何分後に来るんだろうみたいな。
なるほど。
次あと10分したら雨雲が1回去りそうだから
この瞬間に撮影しましょうみたいなことを
なんかやってたなーっていうのを思い出しますね。
すごい。
めちゃくちゃ役に立ってるアプリじゃないですか。
めちゃくちゃ本当にすごいアプリだなと思ってたんですけど、
それ多分アプリだったと思うんですけどね。
だからそのコア機能が今もさらに磨き込まれてるんだなみたいな。
確かに。そうなんですよね。
だからYahoo!天気。
もうナビゲーションで差がわかるな、クオリティの差がわかるな。
神田評価目線からするとナビゲーションで一発でわかると。
ナビゲーションわかりますね。
こんな工夫されてないとこの並びにならないですからね。
ならないね。
インサイトに気づかないとこれにはならないね。
はい、そうですそうです。
これすごいね。
しかも前見たやつの動的な情報を一行で出したりすごいねこれ。
そうですそうです。
ライティングもめちゃ工夫されてるんですよね。
そうよね。
Yahoo!さんのアプリの作り方というか工夫してるポイントみたいなのが、
ノートか何かでよく出されてるような気がするんですけど、
そのとき、Yahoo!ニュースのコメントのAIを使ったときの考え方というか、
設計指針みたいなのも読んだので。
やっぱり難しいじゃないですか。
コメントを制御するというか、
メディアだけども嘘の情報に流れデマを扇動するような存在になっちゃいけないじゃないですか。
でもコメントとしてユーザーが楽しみたいとか交流したいみたいなのもあるでしょうから、
その位置づけをどういうふうにしてAI使っていこうみたいなことで設計方針書かれててすごい面白かったなと思って読んでましたね。
見てみたいですね。
工夫してます。
AIと解決策の深化
ということで、
今日の内容はYahoo!天気アプリの凄さはナビゲーションで分かるということをお話ししました。
今日も聞いていただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
編集後期、お疲れ様でした。
お疲れ様です。
解けるデザインで思い出しましたけども、
これ本編みたいな話ですけど、
最近ファインディっていう落とし物の見つけるアプリちょっと話題になったのご存知ですか。
ニュースちらっと見ましたね。何万個届けたみたいなニュースを見たような気がします。
たぶんそういうリリースも出してた。
ファインディだよね。ちょっと名前間違えてたら申し訳ないな。
ファインドかな。
ファインドですね。失礼しました。
これの解けるっていうのは、
空港とか鉄道何社かと連携できたので、
落とし物の下写真を送ると、
対象が空港だったり鉄道だったりを一括してガーンって探して連絡が来るようになったみたいなんですよ。
これ結構やっぱり解けるデザインやなと思ってて。
自分もよく鉄道に子供が忘れ物したっていう時あるんですけど、
連絡する先が地下鉄なのかJRなのかバスなのかってあるじゃないですか。
そういうのを繋いでくれたら、
境界が解けるから一個ポンってやったら、暫定待ってれば帰ってくるみたいな。
それすごいですね。
今までって、ここら辺の駅で落としたかなーみたいになったら、
JRの何々駅に電話してみたいな。
なかったら次の降りた駅に電話してとか。
そんな感じですもんね。
それの課題をちゃんと定義して、
サービスまでこんなふうに消化できるってほんとすごいよなと思って。
ああ素晴らしい。
すごいね。
まあそんな感じで、たぶんこれからAIとかいろいろワークフローだけじゃなくて、
横断的に何かを解決していく、とかしていくみたいなのがあるでしょうから、
またそのあたりも注目してみていきたいなと思いました。
はい。
はい、ということでありがとうございました。
ありがとうございました。