1. ART×ROOM ー作品のある部屋の裏側ー
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2025-08-24 34:15

#18【アーティスト・イン・レジデンス】日常に違う角度から光をあてる

【内容】

同じ釜のメシを食う/ペパインさんとの会話/オランダの過去を省みる動き/交流の中で生まれる次の機会/海外と日本のアーティストインレジデンス企画側の違い/日本での運営の厳しさ/関心の違いはなんだろう/海外と日本での芸術活動のギャップ/日常に違う角度から光をあてる


補足:会話中の春美さんは画家の宮塚春美さんです。朝比奈さんが行ったオーストリアのアーティスト・イン・レジデンスに2025年参加しました。その時の感覚を作品で表した展覧会を9月1日〜9月10日に開催します。詳細は下記URLからご覧ください。

宮塚春美 展 ー響きの彼方ー

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【作家】

朝比奈賢

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サマリー

アーティスト・イン・レジデンスの体験を通じて、オーストリアでの交流が印象深く、異なる文化のアーティストとの関わりが豊かな学びを提供しています。日本とオランダの歴史についての対話を通じて、過去に向き合うことの重要性を感じ、深い絆を築く機会となっています。アーティスト・イン・レジデンスの実態について、日本とヨーロッパの違いを深堀りしています。特にオーストリアの運営体制や日本のアーティスト育成の困難さについて語り、文化への関心の差にも触れています。アーティスト・イン・レジデンスの経験を通じて、日本の日常生活に新たな視点を加える重要性が語られています。特に、慣れによって見落とされがちな日常の魅力を再確認し、海外の人々との交流を通じて客観性を持つことの意義が強調されています。

オーストリアのレジデンス体験
ART×ROOMへようこそ。この番組では、部屋に描けたいアートを紹介している、DE アートの活動の一つとしてお届けしています。
演会からの続きをお送りします。
ここからちょっと聞きたかったのが、
はい、お願いします。
アーティスト・イン・レジデンス、今回のオーストリアの行ってみた感想と、
もう一つ聞きたかったのは、
何回かこのレジデンス、日本で開催したのも関わってるし、
あとは海外に行ったのもいくつかあるかなと思うので、
その相対的なものもちょっと聞いてみたかったので、
まずはオーストリアに行った感想を聞いてもいいですか?
はい、やっぱりなんだろう、同じ釜の飯を食べるみたいな、
ことわざみたいなものがありますけれど、
15カ国で23名のアーティストが10日間毎晩集まって、
夕食を共にするっていう体験が一番インパクトがあったというか、
なんか本当に家族みたいになれるんだなっていうのが一番びっくりしましたね。
そうなんだ。
こんなに人種と民族とバラバラなのに、
本当に家族を感じましたね。
どのあたりがそれを感じるポイントなんですかね、家族を。
どのあたりかな、
特にね、同宿してたペパンさんとは、
お互いの国の歴史の話をしたりできたことがすごく大きくて、
っていうのは、江戸時代にオランダとつながってたじゃないですか。
はい、手島で。
結構ね、めちゃめちゃ興味持ってくれるんですよ。
そうなんだ。
それでオランダでは、
インドネシアを植民地にして、
たくさんの悪いことをしちゃったっていうことを、
暇になって過ちを変えりみる動きがあるんだ、
なんていう話をしてくれたんですよ。
結構それ、僕びっくりしちゃって、
そういうふうに歴史を振り返って、それを受け止めて、
自分の国の過ちとして反省して、
未来のことを考えるっていうような、
そういう動きがあるっていうことがすごく、
ある意味僕は羨ましいなっていうふうに思ったんですよね。
っていうのは、日本ってすごく大事な景気を、
忘却したりとか、
下手すると塗り替えちゃったりとか、
そうすることで、反省を深めないで、
今の社会があるんじゃないかなっていうのが、
僕の見方なので、
そうすると、やっぱりね、
起きた出来事を受け止めて、
自分の中に認めない限りは、
そこから抜け出せないっていうのは、
僕の考えなので、
今の日本っていうのは、
その抜け出せない中で、
いろんなことが浮かびしちゃってるような、
そういう社会状況っていうふうに感じてしまうので、
やっぱりオランダがしっかり、
過去に向き合ってるっていうことへの羨ましさを感じたりとか、
そういう話自体が、なかなか、
日本の友達とあんまりする機会もないから、
そういう話が出来るっていうことの、
なんていうか、深い繋がり感っていうんですかね。
うん、それはすごく感じました。
なんか、たかが10日一緒にいただけなのに、
なんかそんな話がいきなり出来ちゃう人がいるんだなぁとかね。
あとはね、パーティーで、
向こうはね、ダンスするのが結構当たり前の習慣なので、
そういう一緒にダンスしたりとか、
することでちょっと仲良くなったりとか。
あと食事の中での会話とかかな。
どんな会話するんですか、食事の時って。
そうですね、フランス人のアーティストの方は、
ちょっと日本に来たことがあるっていうから、
日本に来た時のお話をちょっと聞いたりして、
会話の中で、
割と、なんだろう、
ちょっと日本に行った時に、
あんまりみんな物をはっきり言ってくれないから、
ちょっと戸惑ったみたいな話を聞いたんですね。
それに対して、例えば僕が、
日本ではちょっとはっきり物を言っちゃうと、
角が立つから、
少し遠極的な表現で、
NOっていうことをNOって言わないで、
ちょっと忙しいんでとか、
そういう風に濁して、
失礼じゃないようにお話しする習慣があるんだよ、
みたいなことをしたら、
私、めっちゃ直接言っちゃってたわ、悪いことしたな、なんて。
そんなね、初めて気づいた、みたいな。
だからあんなになっちゃったんだ、みたいな。
そんなたわいもない会話をしたりとか。
それはね、会話が、
さっき僕が言ってた日本の立ち位置を説明するっていう、
ようなことにもちょっと繋がってくるんですけれど、
普段の会話の中の仕組みの違いとか、
そういうことがあるわけですよね。
イエス・ノーがはっきり言わないと失礼な国であるのと、
日本みたいにイエス・ノーがはっきり言っちゃうと、
逆に失礼になっちゃうっていうのと、
習慣が全然違うわけですよね。
そういうのを雑談の中でちょっとお話ししたりとか、
そんなことですけどね。
そうなんですよね。
この10日間夕食を共にする体験っていうのが、
オーストリアの中のレジネースの出来事としては、
一番印象に残ってる。
それで家族みたいになれたっていうことですね。
交流の中で生まれてくる感情とか、
そういうものが結構醍醐味というか、
異文化交流の重要性
そういうものなんですかね。
レジネースを体験する上では。
そうですね。
その中でポーランド人のアーティストのバルトシさんという方は、
家の方に、ポーイソの自宅の方に遊びに来てもらったりとか、
僕も彼の家の家に行って、
お互いの国で展覧会をやったりしてる中だったんですけど、
彼とまたそこで再会できて、
新しい交流の機会をまた作ろうよみたいなお話をしたりして、
お互いの国に行き合う機会をまた作れたらいいねみたいなお話をしたりとか、
そういう交流もまた生まれるんで、
そこに他の国の人がまた加わって、
ベネズエラのアーティストとか、
さっき言ったブラジルのアーティストとかね、
アーティストと加わったりして、どうしようねみたいな話をしたりもしましたね。
このレジデンスで知り合った人たち同士で、
また違う国のアーティストにレジデンスに行ったり来たり、
呼んだりみたいなのが繋がり続けるのがあるのかな。
そうですね。可能性として繋がり続いてるということですよね。
イベントを企画すること自体がものすごく労力のかかることなので、
お互いの国で展覧会やるっていうこともすごく労力かかるし、
簡単にはポンポンってやれないんだけれど、
機会は常にお互い伺っておこうねっていうところですよね。
そうなんだ。
みんな最低限英語は喋れるのかな?英語で喋れたりするんですか?
英語は基本的には喋れますけれど、
母国語にしてない人はちょっと英語、僕よりはできるんだけど、
本人の中では英語に苦手意識あるから、
大事なキーワードを取りこぼしたくないから、
もっと英語勉強したいみたいなことを言ってるメキシコ人のアーティストもいたし、
僕がレジデンスに入る前に、
実はウィーンで初対面のアーティストのアトリエに泊めてもらったんですよ。
急に泊めてくれて、会ったこともないのに。
その人も英語苦手意識があって、
その人はね、主にドイツ語を喋るんですけど、
でもちょっとやっぱり英語勉強したいなーなんていうことを話してましたね。
アサヒナさんは何語で皆さんと話すんですか?
僕は英語で話します。
スペイン語も少しやってました?
スペイン語は片言の単語ですよね。
イタリア語とかね、単語で。
そうなんだ。なんか翻訳機を使ったりもします?
翻訳機は僕は使わなかったかな。
そのぐらい翻訳機使わないで大丈夫な英語でみんなでやりとりはできるんだ。
全然違う、このカンカンのレジデンスではないんですけど、
ハルミさんが行ったアーティストリーレジデンスでは、英語が喋れる人が少なかったんです。
それ結構大変だな。
多分ノハのやつ、スペインの。
スペイン語ね。
ほぼみんなスペイン語なんですって。
そうかも。
一応テーブルに翻訳機っていうかiPhoneを置いて、
喋ってたんだよとか言って。
ハルミさん自体は英語できるんだけど、
他の方たちがなかなか英語を喋れなかったから。
スペインにいそうかも。
どうやって喋ったんですかって言ったら、
翻訳機でねとか言ってたから。
その手があったか。
そうなんだと思って。
今回オーストリアはヨーロッパでも英語に強いところとか、
弱いところとかあるのかなって。
そうですねありますあります。
オランダは強いよね。
オーストリアもどちらかというと、
喋れる方だと思いますよ。
そうなんだ。
これを聞いたのも相対的に、
招待して小田原でアーティストリーレジデンスした時もそうだし、
あとは別のね、
これこそさっき言ってたスロベニアとか、
スペイン、ノハにも行ってるんだっけ朝日名さん。
ノハは行ってないです。
ノハは行ってない。
あとどこ行ってるんですか、スロベニアとオーストリアと。
海外はそのレジデンスとしては2カ所ですね。
日本と海外の関わり
そうなんだ。
スペインは留学でか。
スペイン留学。
あとポーランドも展覧会。
ポーランドは展覧会でか。
レジデンスで知り合った人と展覧会ですか。
そうです。
レジデンスとしてはオーストリアとスロベニアなんだ。
スロベニアの2カ所。
日本でやった時は企画メンバーだけど、
アーティストとしては関わってなかった。
一回関わってるんだ。
2011年に。
2014年と2016年はスタッフですね。
毎回変わるもんね。
2018年の箱根のが須藤さんと共同主催をしました。
星野リゾートの会のやつね。
星野リゾートの会の。
日本で開催した数の方がちょっと多いくらいか。
関わった数は全部で4回。
4回も小田原と箱根でやったんですよね。
そうなんです。
私ちょうどその時関わってなくて、
もういい時にいいって思ってた。
いい時にいけないとか思ってた。
絶賛子育て中の期間だったので、
なかなかそこまでいけなかった。
そうですよね。
相対的に見て自分が行った海外のレジデンスの、
今オーストリアの感想だけど、
アーティスト・イン・レジデンスの違い
スロベニアとか行ってみた時のアジア人としての感想というのと、
もう一つ聞きたくなっちゃった。
日本で企画側としてやった時の感想もちょっと聞きたくなっちゃった。
須藤さんはずっと主催者としてやってきてるんですけれど、
須藤さんももちろんおっしゃることなんですけれど、
日本とヨーロッパでレジデンスをやる最大の違いは、
例えば今回のオーストリアに関しては、
主催はクレメント・ジェシーっていうアーティストなんです。
だけど受け入れ先は、
ウォルフ・ガングのホテル6軒なんですよ。
そのホテルが制作場所を提供します。
食事を提供します。
宿泊を提供します。
観光協会が観光船と鉄道を提供します。
そういう地元のホテルと観光協会が、
全部アーティストの面倒を見ますよっていうのが、
例えばオーストリアの運営の仕組みなんですよ。
日本でやろうとすると、
例えば須藤さんが小田原でやってたのは、
須藤さんが全部お金を集めてきて、
ホテルを借ります。
お金を払って借ります。
食事も全部その日その日でレストランを抑えて、
須藤さんがお金を払ってみんなを招待します。
あとは制作場所ですよね。
制作場所に関しては小田原市と交渉して、
小田原市の空いてる施設を抑えて、
そこで制作します。
最後、展覧会場ですよね。
展覧会場も小田原市と交渉して、
そこを抑えて展覧会しますっていうことなので、
ある一人の人が、
本当に覚悟を決めて立ち上がって、
すべてにおいての責任を持って、
それで全部のお金を払って運営を回すってことなんです。
そうなんだ。
日本で運営するのはほぼ不可能ですね。
そういうバックアップ体制が町にないから、
日本のアーティスト育成
受け入れ体制が。
いくつか見聞きするアーティストレジデンスがあるんですけど、
私、仕組みがよくわかんなくて。
っていうことは、誰かご機嫌がいて、
資金集めをして、
提供先探して、協力先探してってしてる可能性が高いですね。
えっとね、
そういうふうに実現できた人は、
都道府さん、
あとちょっと形態が変わりますよね。
今みたいな形で実現してるっていうのは、都道府さんぐらいしか僕は知らないけど、
ご自宅にそういう滞在施設を作って、
アーティストを呼んで、
例えば長期滞在してもらって、
ただ人数がね、一人二人とか、
そういう人数を絞って、
長期滞在してもらって、制作してもらうっていう、
ちょっと違う形態で、
個人でやってる方は知ってるんですが、
あとはまあ、親家の、
そうですね、公的な。
神奈川県が、
ある程度女性を出して、
やるっていう仕組みもあったし。
うちの方もね、あるんですよ。アーティストインレジですって呼ばれる場所が。
でもね、版画に限ってる。
版画家ってなってて、
版画の施設があるんですよ、すでにね。
そこをレジデンスの施設にしていて、
それは多分、行政がやってる、市の施設なの、それ。
展示場所がそれで図書館。
3名だね。
それ素晴らしいですね。
だけどあんまり知られてない。
やっぱり関心知られてないっていう、
告知の問題なのか、
そもそも関心自体が、
市民の人にないのかっていう問題もあると思うんですけど、
向こうはめちゃくちゃ関心があるんですよ。
そうなんだ、ヨーロッパとかの方は。
レジデンスやるなんてなったら、
結構近隣の町から、
割と人が殺到するような感じで、
今回オーストリアでやった展覧会では、
300人以上かな、集まって、
スケジュールの関係で、
1日だけしか、一晩だけしか、
展覧会が行われなかったんですけれど、
その一晩のうちに、
僕の友達のポーランド人のアーティストは、
1万ユーロだから、
日本円で言うと170万円くらいの作品が3点売れたんです。
へー、そうなんだ。
たったの一晩で、
僕の同じホテルだったペパーニさんも、
大きな畳2畳分くらいの絵が売れて、
それは3000ユーロだから、
50万円くらいかな。
そういうのが予約入っちゃったりとか、
1枚売れてね、
追加で入ったりとか。
それ買う人って、コレクターの人とかなの?
それともどこか飾ろうっていう感じの人なのかな?
普通の夫婦とか。
家具を買うみたいに。
飾るところがあるのかな?
畳2畳分の壁とかあるの?
全然余裕ですよ。
そうなんだ、壁広いんだ。
壁は広いです。
そうなんだ。
私が住んでるところの近くのレジデンスの、
版画家の人を呼んでるところの展覧会は、
私図書館が好きだから、図書館に行くから、
その展覧会やってるのよ。
図書館でやってるから。
やっぱり関心があるから、
レジデンスって聞くとピクッとなって、
あそこにあるんだとかチェックするけど、
全然見てる人いないよ。
見てるのかな?
私とは違うところで見てるのかもしれないけど、
集まったりとかしてるの見たことない。
だから、なんかね、
同じ地球と思えない感じがしちゃうんです。
だからね、関心。
関心ある人はいるのよね?
だけど、少ないのか。
そうですね。
同じ地球の出来事に思えない。
なんだろう、関心。
なんで関心があるんだろう。
やっぱりなんか、
もともと宗教家から始まってるから、
関心の度合いが違うのかな。
やっぱり文化っていうことを、
すごく重んじてるってことですよね。
文化がやっぱり人の心を育てたり、
いわゆる感受性とか判断力とか、
そういうものを育てる価値観の根っこに、
文化があるっていう意識があるから、
心を育てるものだっていうことが、
共通認識がすごく深く根付いてるんじゃないかなって思うんですよね。
なんか、日本は日本文化って結構大事にするじゃないですか。
ええ。
だけどその日本文化っていうものの中に、
あんまり芸術ってものが、
民芸とかの方がなじみがあるのかな。
うーん、そのあたりは、
ちょっと僕は詳しくわからないんですけれど、
例えば、
床の間に掛け軸を飾るとか、
それを季節ごとに変えるっていう習慣は、
以前あったわけですよね。
それがどういうタイミングで途絶えちゃったのか。
飾ってたんですよね。
そうだよね。飾ってたよね。
床の間あったもんね。
立体と平面と置けるんだよね、床の間ってね。
今ないもんね。
そのまま消えてっちゃってとかもあるけれど、
あとはね、
襖に絵を描いたりとか、
壁が少ない分ね。
確かに。
そういうのを飾ってたりとか、
あと、ついたての何て言うんでしたっけ。
屏風みたいな。
屏風。屏風に絵描いたりとかね。
だから、日本人もそういう絵を飾るっていうことに関しては、
あったはずなのに、
それもね、当時の現代美術ですよね。
飾ってたわけですよね。
当時の絵描きさんが描いたの。
古いものももちろんあったでしょうけど。
なんか作動とかね、
そういうとこでしか残ってないでしょうね。
ええ。
それがうまくヨーロッパの方はシフトできたってことなのかな、現代まで。
うーん、そうなのかな。
繋いできたっていうか。
日本でもね、
芸術家を育てるようなパトロンって結構いたんですよね。
宿に泊めて、
そこで執筆活動してもらったりとか、
制作してもらったりとか、
結構そのレジデンスみたいなね、
昔のレジデンスみたいなのはパトロンがいて、
応援する人がいたんですよね。
そういう社会的責任を負った、
知識階級って言ったらいいのかな、
商売で成功した人とかね、
文化を育てる役割を担って、
アーティスト、芸術家を応援してたっていう事実はあったんですけどね。
文化への関心の差
今はね、
起業家が応援するみたいな、
あんまり聞かないかな。
倉敷の方とかね、大原美術館とか、
そういう文化があるところも日本の中にはね、
少しあるみたいですけれど。
パトロン文化って言ったらいいのかな。
なんかでもちょっと、
もうちょっと降りてきてくれないかなっていう感じ。
活動してて、
ずっとそれは思いますよ。
っていうのは向こう行くと、
こういう世界があって、
絵を描いていれば、
アーティストとして成り立っててっていう、
アーティストとしていれる、生活できる、
それが当たり前の暮らしであるみたいなことが、
結構イメージできる環境なんですけれど、
描いてくると、
なんかそれが全部すっとんじゃうんで、
その行き来することのギャップって言ったらいいのかな。
パラレルワールドにいるみたいなんですよね。
どっちが本当だったっけ?みたいな、
引き裂かれるような思いみたいなのは、
毎回感じます。
日本だと一部のアーティストは取引が結構あるのが見えてるんだけれども、
あくまでも一部な感じがして、
特にちょっとポップアートみたいな感じの絵の方が人気があるかなとか、
そういう傾向はあるなーって見てて思うんだけど、
そのヨーロッパの事情が私はちょっと詳しくないからわかんないけど、
その一部じゃなくて割といろんなアーティストが食べていけるっていう感じなんですか?
完全に専業っていうのはなかなかハードルが高いらしいですけど、
でもやっぱり日本より底辺が広いのは間違いないですよね。
日本の場合は完全に今の状況で言うとポップアートみたいな、
あとはアニメみたいなやつっていうのは、
西洋のマーケットの文脈に乗せて、
マーケット視点で乗っかったものっていう流れが僕は強いと思っているので、
そこに割り切って乗っていかないと逆にごく一部にはなれないみたいなね。
アーティスト・イン・レジデンスの意義
そんな感じがするので、海外でアートって言ったらそういう感じではないんですよね。
マーケット中心みたいなね。
多少ね、ギャラリーで扱ったら売れないとっていうのはあるでしょうけれど、
日本ほどじゃないと思いますよ。
やっぱりきちんとアートの一番本質のところを見抜く人がいて、売れる、売れないとかではなくてね。
これは世の中に出していくべきだっていう志を持ったギャラリストが、
自分の目でアーティストを集めて、それでギャラリーで展示してもらっているってことだと思います。
もちろん幅はあるでしょうけど。
アーティストインレジェネンスを経験した後、
入っていくと結構そのギャップが、ご自身の中では感じるところっていうところなんですね。
毎回感じます。
そうなんだ。
そっか、その運営側も見てるからっていうのもあるのかな。
向こうの運営の仕方と日本の運営の仕方っていうのも。
はい、全然違いますから。
最後ちょっと聞いておきたいのが、
朝日菜さんにとってアーティストインレジェネンス、
行くのもそうだし、招待するのもそうだけど、
どういう位置づけですかね、朝日菜さんにとって。
それは、昔から海外に行く意味っていうのは、
僕の中では変わってないんですけれど、
僕がやっぱり一番大事にしたいのは、
日本での日常の暮らしなんですよ。
そこの中に学びが一番深く掘って得ることができる。
っていうのが基本スタンスなんです。
ただやっぱり日常っていうのは、
暮らしてると自分が気づかないうちに、
盲点みたいなものが出てきてしまうと思うんですね。
繰り返しているうちに。
気づかないうちに見えなくなっている部分っていうのが、
必ず出てきてしまうと思っていて、
それは慣れであったりとか、繰り返しであったりとか、
そういうことが原因だと思うんですけれど、
やっぱりそこの一番学びの多い日常っていうことに対して、
違った角度から光を当てるっていう必要があると思ってるんですね。
そういうことで、繰り返しに思えてしまった日常っていうことの
新鮮さが取り戻せるっていう。
またこっちから光を当てて、学びを深めて、
そこで得た学びをまた海外に持って行って、
人に伝えようとか。
客観的に、さっきのフランス人とした会話もそうですよね。
日本の人はイエスのをはっきり言わないみたいなことを客観的に説明できるっていうのは、
日本人にとっては当たり前のことだから、話題にもならないわけじゃないですか。
でも外国の人と言葉の仕組みの違いを話すことで、そこに光が当たって、
日本人ってこういう傾向があるのかなとかね。
ちょっとそれがトピックになるわけですよ。
普段は当たり前で意識できないことに光が当たって、
トピックとしていろんなものが持ち上がってくるので、
それは違った角度から光を当てるっていうことだから、
そういうことで自分の日常に客観性を与えていくっていうのかな。
そんな鮮度を保ちたいという思いで生き生きをしているんですけどね。
客観性と日常の再発見
日常に客観性を与えるっていうことなんだ。
例えばイエスのをはっきり言わないみたいなことは、
日本人に対しては言う必要ないじゃないですか。
そんなことは大前提なんで。
でもそれが海外に行くと説明する必要が出てくるわけですよね。
その当たり前のことに対して、
一回そこから自分が距離を置いて、
その状況を説明しなきゃいけないわけじゃないですか。
それが客観化して光を当てるっていう意味なんですけれど。
それはあくまでも日本での日常っていうのがすごく大事だからっていうことなんですね。
そうです。
海外に行ったら絵が売れるからとか、
自分の絵は認められるだろうとか、
そういう話ではないんですよね。
そうか。
違った角度からの視点をもらってくるというか。
そうです。
そういうことなんだね。
それを海外のレジデンスでも日本でレジデンスするにしても、
同じように海外の人と関わるわけだから、
客観性っていうのがやっぱり出てくる。
そうです。
そうなんだ。
私レジデンス未経験なので、本当にね。
未知の世界だから。
本当は中国の空港で起きた変野ワンやとかも。
変野ワンや。
タイヤさんだけじゃなくて直子さんも変野ワンやでしょ。
そうです。
パートナーの直子さん、お母さんと一緒に行ったけど、
誰とも中国で変野ワンやしてると思って。
僕が詳細にこうしたら大丈夫だからねっていう経路を全部写真付きで送ったのに、
それでもちょっとトラブっちゃうんですよね。
北京空港。
なんだろうね。トラブルする場所なのかな。
なんかね、結構その仕組みが親切にはできてないです。
ソワソワしながら読んでましたよ。
もう終わってるんだけどね、もう行ってるんだけど。
直子さんはもう着いてるはずなんだけど、後からこうレビューが来るじゃないですか。
フェイスブックとかでこういうことがありました。
レビュー読んでソワソワしちゃう。
大変そうと思って。
大変でしたね。北京空港。
そうですよね。無事に行ってこれてよかったと思った。
ありがとうございます。
そうか、じゃあこの詳細とかまた違う文章で読むとしたら、
あさひなさんのフェイスブックから写真とあと文章が読めるから、
そうですね。
それは概要欄に載せておきます。
ありがとうございます。動画もアップしてくるんで。
そうなんですね。
じゃあ皆さんちょっと期待しながら、フェイスブックの旅行記?何期になるんだろう。滞在期?
滞在期ですね。
そのさっき言った朝酒の回の動画とか、あと観光船の動画とか上げてきます。
そうなんですね。じゃあちょっとそれ良かったら皆さんも見ていただいて、
ちょっと味わっていただいて。
はい。
じゃあ良かったです。
今日はこんな感じで、アーティストインレジデンスの話をお聞きする回になりました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
作品との良い出会いを。
34:15

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