はい、では今日の相談に移ります。今日の相談です。
生体院を経営しています。従業員は業務委託の方も含めて8名です。 昨年採用した方からの相談にどう対処していいか分からず困っていて相談しました。
うちの店は雇ってすぐには正社員とはせずに半年間は契約社員として働いてもらい、半年経った段階でその間の状況を見て面談し、お互い納得の上で正社員になってもらっています。
先日彼女ともこの面談をしました。スキルや姿勢面には何の問題もないので正社員になってこれからも働いてほしいと伝えたところ、彼女からも快諾いただきました。
その上で自分がレズビアンでありパートナーと同棲していることを打ち明けられました。 自分なりにジェンダーバイアストについては勉強しているのですが、他の社員との関係性上正直どう扱っていいか分からずに相談しました。
気をつければいい点等を教えてくださいということですね。 なるほど難しい相談。
そうですね。普段いただいている、もうダメだというか、そういうダメだと思っていらっしゃるわけでは全然なく、ということのご相談なんで、いつもとは全く違う趣旨のご相談かと思いますけれども、ありがたいですね。
まだまだやっぱり周りに少ないですからね、このジェンダー、マイノリティ、セクシャルマイノリティの方たちと対応した経験もなければどうしていいか分からないという、その気持ちはわかる気がしますね。
そうなんです。分かる気が非常にいたします。非常にありがたいんですが、申し訳ないんですけど、こうしてどんな方がお聞きになるか、どういう立場でお聞きになるか、あるいはこのご相談者の方の状況もわからない状況です。
具体的な対応というのはなかなかアドバイスができないということに関してはご認識をいただいてですね。
それはもう個別にLINEの方から言ってほしいですね。
ご相談いただければなと思いますが、ただ今、トマスさんも言いましたように、まだまだこういう対応に関して、ジェンダーに関しての対応ということに関しては正直慣れていらっしゃらないという方が多いのかと思いますので、本当に根本的な基本的な考え方という点をお伝えをさせていただきたいなというふうに思います。
まず、こういうご相談をお寄せいただくようになったというのもそうなんですけれども、やはり最近非常にマスコミ等でも取り上げられたりとかいうこともありますし、ジェンダーという言葉をよく聞くようなこともあると思うんですけど、私も勉強の最中ですけど、そのジェンダーという概念が表すこと自体とか現象自体というのは本当に日々変わっているというか、日々という言葉で隠すかもしれませんけれども、
変わっていっているということなので、変化の真ん中ですよということの前提で対処することが必要なのかなというふうに思います。もう一つは、やはり何か情報に流されるということではなくて、やはり社員さんですので、一人の社員さん、一人の人間として、人間同士の関わりとして扱うということで考えると、
その方が望むことはどんなことなのか、どうしたらその方がより生き生きと働いてもらうし、その方の人生をより生き生きと生きていただくのかなという、その前提で考えていくということはやはり大前提だと思いますし、そうなった場合にはジェンダーというか、よく生まれ持った時の身体としての特徴の性ということとか、
あるいはその性のどういうような趣向をするのかということだったりとかいうこととか、いろいろとことが含まれるんですけど、それは本当にいろんな人たちがいるんですよということが前提になると思いますので、これが例えがいいのかわかりませんけれども、100年前とか、本当に武士の世界であったならば男はこうであって、女はこうであってみたいな話、世の中もありましたけど、今はそうではなくて、
やっぱりいろんな方々がいらっしゃるんだということを前提で捉えるということが必要かと思いますし、その上で、ただそうは言いましても、やはりそういう捉え方に慣れていない方もいらっしゃると思うので、ただそれは慣れていないということが悪いということではなくて、逆に自分は慣れていないし、自分としてそこに対してこういうふうに思うんだなっていうのは認識をするというのは非常に大事だと思うんですね。
それは認識してしまうというのは、いろんな方がいらっしゃるということは前提と同じように、その前提に関してどう捉えるかということに関しての捉え方が千差万別というのも、それも事実だと思いますので、決してその良い悪いの話ではないですから、もちろんそういういろんな性の指向性とかいうことに関して良い悪いでも判断できないですし、あるいはそういう方々に対してどういう考え方を持ってしまうかということも良い悪いでは絶対に判断できることではないので、
そういうふうに思っていただいて対処するということが非常に大事かなというのが大前提かなと思います。
そうですね。人それぞれの持っている知識の差もすごくありますからね、本当にデリケートな感じになっちゃいますね。
デリケートなことではあると思いますね。もう一点は会社であったりとか、まさにこのお相談者の方もそうなんですけれども、よくアカウンティングという言葉も最近聞いたことあると思うんですけれども、そういうふうにいろいろと打ち上げていただいたことをご本人の同意なくして、
性自認であったりとか性的自認、思考を公表してしまうというのはアカウンティングというふうに言われてますけれども、それはもう犯罪というかハラスメントですので、あくまでもご本人とご相談をしながらどうしていくのかということをきちんと対応していかないといけませんので、
よくマスコミでも出てますけれども、アカウンティングでどうしてもそのアカウンティングされてしまったことで傷ついて自殺してしまった方がいらっしゃったりという例があったりとかしますので、とにかくご本人の同意なくして、ここで打ち明けられたことを他の方に話すっていうのも絶対NFCなんだと。
ということは大前提で、もちろんわかりきったことかと思いますけれども、そういうのは前提で捉えていただいたらいいのかなと思います。
なるほど、仕事をする上では関係のない話ですからね、そんなに話題としても実際問題出す必要ない部分ではありますけどね。
そうですね、だから通常に仕事をしていただいている上ですと確かにね、この方は多分折骨炎のあれですのでね、施術をしていらっしゃる中で言うと何かそれが問題になるかということは絶対ない、絶対というか基本的にはないと思いますので、とは思いますので、
あまり気にする、そういう面で言うとお仕事上のパフォーマンスということに関しては気にする必要はないと思いますし、周りの同僚の方だったとしても普通に接していただいている中で、
今までも働いて半年ぐらい経って働いているということですので、その間別に何も問題は起こっていないはずですので、その通りのまま働き続けていただくということで全く問題は生じないのかなというふうに思います。
ただその一方で、雇われている方の方とかが多少気にしないといけないのは、まだまだその日本の厚労整備とかも今まさに揺れ動いているというか、今後変わっていく段階だと思いますけれども、現時点ですと、この方パートナーと同棲していらっしゃるということですけど、
同性愛者の方の婚姻というのは日本の法律では認められていませんので、そのことによっていろんな面での不自由さというのはお感じになっていらっしゃるというのはこれも事実だと思うんですね。
ですので、それも自治体レベルによって、東京ですと世田谷区だったりとか、いくつかの自治体はその自治体レベルでそういうことを認めているという自治体もありますけれども、どの自治体なのかということによって違いますし、やっぱりその国の法律として婚姻が認められているということと認められていないということに関しては、やっぱり細かいところでいろいろと違いが出てきてしまうということがありますので、
その辺は雇っていただいている方としては、この方、彼女とパートナーの方のある意味人生の一つの側面を担っているということもありますので、その辺は気にしていただいてもいいのかもしれないと思います。
で、やはりこれからまた何年か経ってどうなっていくかということは、多分大きく変わっていく部分もあると思いますけれども、前回もやはり申しましたけれども、こういうノリティの方への対応をきちんと考えて、本当にどんな方であったとしても、自分の会社、自分のところに来ていただいたらその方が幸せになっていただくという、その思考のもといろんなことをやっていくというのは、
会社としても非常に次のステージに行くきっかけには絶対になると思いますので、そこはやっぱり考えていただきたいな、そういうふうにもちろん捉えていただきたいなというふうには思います。
なるほどね。本当に何事も経験ですからね、こういうことでちょっと悩まれている経営者さんがいて、それに対して対応して、なんで次のステージに上がってという、そういうものが作れていけたら本当にいい会社になっていきそうですね。
そう思います。あとは、やはり先ほどトーマスさんの言葉の中にもありましたけど、まだまだ知識のレベルの差というのもあると思いますので、ある意味どこかのタイミングで、こういうジェンダーの問題に関して、ジェンダーの課題に関しての研修みたいなことを知識として学んでいただく研修というのを取り入れてもいいのかもしれないなとは思いますね。
ただ、そのやり方は考慮が必要で、なんでいきなりこの研修を始めたんだみたいな話になると。
ちょっとアカウンティングにもかかってきてしまいますもんね。
そう、かかってきてしまいますので。だから、全くそういう研修をやったことがない会社さんがいきなり一発目にこのテーマを研修するっていうのは、なんかちょっと不自然に感じる部分がありますので、そういう意味で言うといろいろな研修プログラム的なものをきちんと考えていただいた上で、
その中の一つとしてどこかの段階で入れていくということはやはり大事になってくるのかなと思いますね。
なんかザックバランにこのご本人のジェンダーの方とお話しして、こういうのをやろうと思うんだけどどう思う?って聞いてみるのもありかもしれない。
そうですね、ありだと思います。そういう意味で言うと。
やはりその当事者の方というのはね、当事者の方なりのお悩みもあるでしょうし、あるいは当事者の方々同士のいわゆるセクションマイノリティと呼ばれる方々同士のネットワークであって、その中でご苦労していただいていることとか、
あるいはその別の方が例えばこういう会社でのこういう扱いを受けて非常に嬉しかったよっていうようなことも多分情報として重しいかもしれませんので、そういう情報はぜひいろいろと集めていただいて。
なんかいい職場になっていきそうな。そうですね。そういうようなアプローチ。そういう意味で言うとね。
はい、ありがとうございました。なかなか今までにないケイロのご相談でしたけれども、なんか本当いろんなご相談いただけて嬉しいですね。