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2026-02-04 04:40

令和8年度診療報酬改定|医療技術評価分科会が158件の優先対応技術を報告

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令和8年1月16日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会(第642回)において、医療技術評価分科会からの報告が行われました。この報告は、令和8年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価結果と、今後の評価の進め方を示すものです。

報告の主な内容は3点あります。第1に、学会等から提出された807件の提案のうち、158件が優先対応技術として評価されました。第2に、LDTs(Laboratory Developed Tests)の評価について、次期改定での評価対象とする方針が示されました。第3に、「効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療」について、学会等からの提案募集を開始する方針が決定しました。

評価結果の概要:693件が評価対象、158件が優先対応へ

医療技術評価分科会における評価対象技術は693件でした。この693件は、新規技術302件と既存技術391件で構成されています。評価対象技術の内訳は、学会等からの提案が665件、先進医療として実施されている技術が27件、保険医療材料等専門組織で審議された技術が3件となっています。

693件のうち、診療報酬改定において対応する優先度が高い技術は158件と評価されました。この158件は、新規技術62件と既存技術96件で構成されています。一方、今回改定では対応を行わない技術は535件でした。また、評価の対象とならない提案または中医協総会で議論された提案は144件ありました。なお、評価対象技術の内訳には一部重複があります。

これまでの検討経緯:令和7年2月から段階的に評価を実施

医療技術の評価は、令和7年2月19日の中医協診療報酬基本問題小委員会および総会での了承を経て開始されました。学会等から提出された807件(重複分を除く)の提案書について、事務局がヒアリングを実施し、提案内容の確認を行いました。

令和7年11月20日の分科会では、評価対象とする技術の検討が行われました。その後、学会等からの提案については分科会委員による評価が実施され、先進医療として実施されている技術については先進医療会議において評価が行われました。令和7年12月3日の中医協総会では、評価の対象および進め方について了承されています。

今後の進め方:5つの方針を決定

令和8年度診療報酬改定以降に向けて、5つの方針が示されました。

第1に、分科会における医療技術の評価について、中医協総会へ報告し、最終的な対応を検討します。

第2に、医療技術に係る報告書について、次の改定に向けて提出を求めます。対象は2種類あります。令和8年度改定で優先度が高いとされた技術のうち「ガイドライン等で記載あり」とされたものが1つ目です。2つ目は、平成28年度から令和6年度までの改定でレジストリ登録を要件として保険適用された技術のうち引き続きレジストリ登録を要件とすべきとされたもの、および令和8年度改定でレジストリ登録を要件として保険適用される技術です。

第3に、医療技術の体系的な分類については、令和8年度改定での見直しおよび実績を踏まえ、必要な検討を行います。整形外科領域におけるKコードの見直しが、今回改定で実施される予定です。

第4に、LDTsの評価について、次期改定での評価対象とする方針が示されました。LDTsとは、検査室内で設計・開発・製造(又は変更)された検査で、臨床診断の補助や臨床的管理の意思決定に用いられる検査です。評価対象となる条件は2つあります。性能評価(妥当性確認等)や精度管理等の要件を満たすことが客観的に担保されている施設で実施されていること、および国内診療において一定の使用実績があることです。

第5に、「効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療」について、学会等からの提案募集を開始します。次期改定における学会等からの提案書の上限は、原則として新規収載5提案まで、既収載を含めて合計7提案までとなります。追加提案を希望する学会等は、新規収載の6提案目または合計8提案目以降の追加1提案につき、「効果が乏しい医療」に係る提案を1つ以上提出する必要があります。

まとめ

令和8年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価において、学会等から提出された807件の提案のうち158件が優先対応技術として評価されました。今後は、LDTsの評価対象化や「効果が乏しい医療」の提案募集など、新たな評価の枠組みが導入されます。医療機関においては、これらの動向を踏まえた対応が求められます。



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サマリー

令和8年度の診療報酬改定において、中医協の報告から158件の医療技術が優先的に検討されます。この流れは、医療の質を高めるために必要な選別や、新技術の導入と古い技術の見直しを促進します。

中医協の重要性と技術選別
こんにちは。さて、今回はですね、共有してもらった資料、中医協の報告書を深掘りしていきたいと思います。
この中医協っていうのは、国の医療費の使い道を実質的に決めている、すごく重要な会議ですよね。
そうですね。 この資料、一見するとちょっと堅苦しい役所の文章に見えるんですけど、実はこれ、日本の医療が何を選んで何をしてるかっていう、その大きな決断を迫られている現場のドキュメントなんですよね。
まさにおっしゃる通りです。単なるコストカットの話っていうわけじゃなくて、これからの医療にとって本当に価値があるものは何なのかっていう、哲学みたいなものを問い鳴らそうとしている、そんな意図が透けて見えますよね。
では、その決断の中身を早速解き明かしていきましょうか。
お願いします。
まず驚いたのが、学会なんかから新しい医療技術の提案が807件もあったのに、優先的に検討しましょうってなったのがたったの158件。
これ8割以上が一旦マッタをかけられたっていうことですよね。かなり厳しい選別じゃないですか。
いや本当に厳しいですね。でもこれって裏を返せば、効果とか安全性がはっきりしているものに限りある資源を集中させるぞっていう強い意思の表れなんですよ。
なるほど。
なんとなく良さそうだからみたいな理由だけでは、もう保険適用は難しくなっていく。シビアですけど、医療の質を保つためには、まあ必然的な流れとも言えますね。
なるほど。量を追いかける時代は終わった。
そういうことですね。
そして次に気になったのがLDTSというキーワードです。
はいはい。
これ各検査機関が独自に開発する、まあ一種のオーダーメイド検査みたいな理解であってますかね。
ええ、その通りです。
これが評価対象になるっていうのは、今まである意味公的な評価の外にあった無法地帯みたいなところにメスが入るっていうことなんでしょうか。
まさに。特に分かりやすいのが、ガンの遺伝子パネル検査みたいな、ああいう最先端のものです。
ああ、なるほど。
すごく有用なんですけど、品質がバラバラだと患者さんも困るわけじゃないですか。
確かに。
だからこそ国が客観的の性能評価とか国内での使用実績みたいな条件をつけて、ちゃんとお墨付きを与えて保険適用への道を開くと。
うーん。
これは、質の高い検査を安心して受けられるようにするための非常に大きな一歩だと思います。
新しいものへの門は狭くして、今までグレーなった領域はきっちり管理していくと、すごく理にかなってますね。
ええ。で、その流れで出てくる3つ目の仕掛けが、個人的には一番面白いなと思ったんですけど。
医療の質向上のための新たな方策
効果が乏しい医療の提案募集ですね。
そうです、それです。新しい技術を保険適用してほしければ、代わりに辞めるべき古い技術もセットで提案しなさいってことですよね。
はい。
これってなんか、学会に新しいおもちゃが欲しければ、今持ってるおもちゃを一つ捨てなさいって言ってるようなもんじゃないですか。
ははは、まあそういう見方もできますね。
かなり大胆な手ですけど、内部では相当な反発もあったんじゃないかなって想像するんですが。
間違いないでしょうね。あの先生が長年やってきた治療法を、効果が乏しいなんてとでも言えないよみたいな議論がきっとあちこちで起きてるはずです。
ですよね。でもそれこそがまさに狙いなんですよ。新しいものを入れるスペースを作るために何をやめるか。
この痛みを伴う新陳代謝を外部から強制的に促しているわけです。
うわあ、それはすごい戦略的ですね。
ええ、非常に。
なるほどなあ。つまり新しい技術への厳しい選別、それからグレーゾーンだった検査のルール化、そしてやめることを促す仕組み、この3セットで医療全体をこうスリムで筋肉質なものにしようとしているわけですね。
ええ。
あなたが将来受ける医療がより根拠のはっきりした質の高いものになっていくそのプロセスを見ているということになりそうですね。
そうですね。そしてこの一連の動きって私たちにもっと大きな問いを投げかけているような気がするんです。
と、言いますと。
それは新しいことを始めるのと同等に、いや、もしかしたらそれ以上に何をやめるかを決めることが重要なんじゃないかということです。
ああ、なるほど。
医療の世界で始まったこのやめることへのインセンティブっていう考え方、これって私たちの仕事や市民の生活でも応用できる視点かもしれないですよね。
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