1. 岡大徳のポッドキャスト
  2. DPC高額薬剤判定2026年8月|出..
2026-11-02 05:42

DPC高額薬剤判定2026年8月|出来高算定になる22品目を解説

おたよりを送る

令和8年8月5日の中央社会保険医療協議会(中医協)総会(第654回)で、「DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について」が議題となりました。DPC病院では、高額な新薬を使っても包括払いの点数に反映されないため、どの薬剤が包括評価の対象外になるかを正しく把握する必要があります。本号では、今回示された高額薬剤判定の仕組みと対象品目、医療機関が確認すべき点を解説します。

今回の判定では、22品目の医薬品を使用した患者について、該当する診断群分類に限り、次期診療報酬改定まで出来高算定とする事務局案が示されました。判定の仕組みは、薬剤費の見込み額が「その薬剤を使用していない症例の薬剤費の84パーセンタイル値」を超えるかどうかです。対象は、令和8年8月13日に薬価収載予定の新薬6品目と、令和8年6月19日に効能・効果や用法・用量が追加された医薬品16品目です。この案が告示に反映されると、医療機関は「薬剤」と「診断群分類」の組み合わせで対象患者を判定し、出来高で請求する必要があります。

1. 高額薬剤判定の仕組み

高額薬剤判定とは、DPCの包括点数に反映されていない高額な新規医薬品を、一時的に包括評価の外に出す仕組みです。判定は診断群分類ごとにおこなわれ、薬剤費が84パーセンタイル値を超えるかどうかで決まります。以下では、制度の目的、対象となる医薬品、判定の手順、具体例の順に説明します。

制度の目的は、DPC病院で新しい医療技術の導入が妨げられないようにすることです。 DPC/PDPSの包括点数は、過去の診療実績データをもとに設定されています。そのため、新たに保険適用された医薬品の費用は、包括点数に含まれていません。高額な新薬を包括払いのまま使うと、病院が薬剤費を持ち出すことになります。そこで国は、十分な使用実績データが集まりDPCで包括評価できるようになるまで、一定の基準に該当する薬剤を使った患者を包括評価の対象外としています。この判定は、新薬の薬価収載にあわせて年4回実施されます。

判定の対象となる医薬品は、新薬・一部変更・公知申請の3区分です。 新薬は、新たに薬価収載される医薬品です。一部変更(一変)は、効能・効果や用法・用量が追加・変更された医薬品のうち、薬事審議会で審査・報告されたものです。公知申請は、事前評価済みの公知申請により効能が追加された医薬品です。今回の判定には、新薬と一部変更の2区分が含まれています。

判定の手順は、診断群分類ごとに「仮想投与回数」から1入院当たりの薬剤費を算出し、84パーセンタイル値と比べるものです。 まず、効能・効果から、その医薬品を使う可能性のある診断群分類(14桁コード)を抽出します。次に、入院初日から退院まで添付文書どおりに投与した場合の回数(仮想投与回数)を求めます。この仮想投与回数には、平均在院日数が加味されます。そして、「1回投与当たりの標準的な費用」に仮想投与回数を掛けて、1入院当たりの標準的費用を算出します。この標準的費用が、その診断群分類で当該薬剤を使用していない症例の1入院当たり薬剤費(包括範囲の薬剤費)の84パーセンタイル値を超えると、高額薬剤に指定されます。なお、併用薬が必要な薬剤では、併用薬の費用も見込み額に含めて判定します。

84パーセンタイル値とは、薬剤費を低い順に並べたとき、下から84%の位置にある値です。 つまり、その薬剤を使うと、同じ診断群分類で使用していない症例の約84%よりも薬剤費が高くなる場合に、高額薬剤と判定されます。この基準は、前年度に使用実績のない医薬品に適用されます。

判定のもう一つの作業として、診断群分類の定義そのものに新薬を追加する場合があります。 類似薬効比較方式で算定された新薬について、比較薬がすでに診断群分類の定義テーブルで分岐として定義されている場合は、その新薬も定義テーブルに追加されます。この作業は「定義告示」への追加と呼ばれます。一方、包括評価の対象外とする薬剤と診断群分類を定める作業は、「高額薬剤告示」への追加と呼ばれます。

具体例として、ゼオマイン(痙性斜頸・眼瞼痙攣)の判定を見てみましょう。 ゼオマインの1回投与当たりの標準的な費用は16,660円です。対象となる診断群分類「010180xx99x0xx(不随意運動)」では、仮想投与回数は1回なので、1入院当たりの標準的費用も16,660円です。この診断群分類の84パーセンタイル値は13,059円です。16,660円は13,059円を超えるため、ゼオマインは高額薬剤と判定されます。このように、1回の費用が比較的低い薬剤でも、診断群分類の薬剤費水準が低ければ対象になります。

2. 今回該当した22品目

今回の判定で基準に該当したのは、新薬6品目と一部変更16品目の計22品目です。新薬は、令和8年8月13日に薬価収載予定の医薬品です。一部変更は、令和8年6月19日に効能・効果や用法・用量が追加された医薬品です。以下では、新薬、一部変更(がん領域)、一部変更(がん以外の領域)の順に一覧で示します。

新薬6品目は、希少疾患や小児がん、食道がんなど、幅広い領域にわたります。 特に、テロメライシン注は1回投与当たり3,102,489円と高額です。食道の悪性腫瘍の一部の診断群分類では、仮想投与回数が3回となり、1入院当たりの標準的費用は9,307,467円です。この額は、84パーセンタイル値(256,773円〜613,851円)を大きく上回ります。

* ウェイリズ錠(リルザブルチニブ)

* 効能・効果:持続性及び慢性免疫性血小板減少症

* 対象の診断群分類:130110 出血性疾患(その他)

* 1回投与当たりの標準的な費用:6,168.3円

* サデルガカプセル25mg(エリグルスタット酒石酸塩)

* 効能・効果:ゴーシェ病の諸症状の改善

* 対象の診断群分類:100335 代謝障害(その他)

* 1回投与当たりの標準的な費用:78,350.5円

* ジョエンジャ錠(レニオリシブリン酸塩)

* 効能・効果:活性化PI3Kδ症候群

* 対象の診断群分類:130150 原発性免疫不全症候群

* 1回投与当たりの標準的な費用:133,176.5円

* イソトレックスカプセル(イソトレチノイン)

* 効能・効果:大量化学療法後の神経芽腫

* 対象の診断群分類:02001x、040010、060030

* 1回投与当たりの標準的な費用:2,952.0円

* キネレット皮下注(アナキンラ)

* 効能・効果:全身型若年性特発性関節炎、成人発症スチル病

* 対象の診断群分類:070560 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患

* 1回投与当たりの標準的な費用:23,702円

* テロメライシン注(スラタデノツレブ)

* 効能・効果:根治切除・化学放射線療法の適応とならない食道癌

* 対象の診断群分類:060010 食道の悪性腫瘍

* 1回投与当たりの標準的な費用:3,102,489円

一部変更のうち、がん領域の7品目は、免疫チェックポイント阻害薬や二重特異性抗体などです。 テビムブラ、イミフィンジ、ミンジュビ、テクベイリ、タービーには、資料上「このほかに併用薬の費用がかかる」と注記されています。テクベイリとタービーは、両剤を併用する用法・用量で判定されています。レットヴィモは、RET融合遺伝子陽性の固形腫瘍が対象のため、脳腫瘍や乳がんなど36の疾患(6桁コード)が対象に挙げられています。

* ティブソボ錠(イボシデニブ)

* 効能・効果:IDH1遺伝子変異陽性の治癒切除不能な胆道癌

* 対象の診断群分類:060050、060060

* 1回投与当たりの標準的な費用:60,015.2円

* レットヴィモ錠・カプセル(セルペルカチニブ)

* 効能・効果:RET融合遺伝子陽性の固形腫瘍、RET遺伝子変異陽性の甲状腺髄様癌

* 対象の診断群分類:010010 脳腫瘍ほか計36分類

* 1回投与当たりの標準的な費用:7,717.4円

* ミンジュビ点滴静注用(タファシタマブ)

* 効能・効果:再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫

* 対象の診断群分類:130030 非ホジキンリンパ腫

* 1回投与当たりの標準的な費用:375,603円

* テビムブラ点滴静注(チスレリズマブ)

* 効能・効果:治癒切除不能な進行・再発の胃癌

* 対象の診断群分類:060020 胃の悪性腫瘍

* 1回投与当たりの標準的な費用:428,996円

* イミフィンジ点滴静注(デュルバルマブ)

* 効能・効果:胃癌における術前・術後補助療法

* 対象の診断群分類:060010、060020

* 1回投与当たりの標準的な費用:847,755円

* テクベイリ皮下注(テクリスタマブ)

* 効能・効果:再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)

* 対象の診断群分類:130040 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物

* 1回投与当たりの標準的な費用:最大1,081,023円

* タービー皮下注(トアルクエタマブ)

* 効能・効果:再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)

* 対象の診断群分類:130040 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物

* 1回投与当たりの標準的な費用:最大1,879,962円

一部変更のうち、がん以外の領域の9品目は、神経・免疫・内分泌・皮膚など多様な疾患が対象です。 このうちボトックス(下肢痙縮)は、対象となる診断群分類を特定できませんでした。そのため、全包括診断群分類の包括範囲薬剤費を用いて判定されています。

* アバスチン点滴静注用(ベバシズマブ)

* 効能・効果:神経線維腫症2型

* 対象の診断群分類:070020 神経の良性腫瘍

* 1回投与当たりの標準的な費用:45,147円

* 献血グロベニン-I静注(ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン)

* 効能・効果:自己免疫性脳炎

* 対象の診断群分類:010080、010081

* 1回投与当たりの標準的な費用:347,972円

* グロベニン-I静注(pH4処理酸性人免疫グロブリン)

* 効能・効果:自己免疫性脳炎

* 対象の診断群分類:010080 脳脊髄の感染を伴う炎症

* 1回投与当たりの標準的な費用:267,672円

* ソグルーヤ皮下注(ソマプシタン)

* 効能・効果:SGA性低身長症、ヌーナン症候群における低身長

* 対象の診断群分類:100360、140010、140620

* 1回投与当たりの標準的な費用:52,476円

* サデルガカプセル100mg(エリグルスタット酒石酸塩)

* 効能・効果:ゴーシェ病の諸症状の改善

* 対象の診断群分類:100335 代謝障害(その他)

* 1回投与当たりの標準的な費用:78,350.5円

* リツキサン点滴静注(リツキシマブ)

* 効能・効果:頻回再発型・ステロイド依存性・難治性のネフローゼ症候群

* 対象の診断群分類:110260 ネフローゼ症候群

* 1回投与当たりの標準的な費用:93,343円

* ゼオマイン注用(インコボツリヌストキシンA)

* 効能・効果:痙性斜頸、眼瞼痙攣

* 対象の診断群分類:010180 不随意運動

* 1回投与当たりの標準的な費用:16,660円

* ボトックス注用(A型ボツリヌス毒素)

* 効能・効果:下肢痙縮

* 対象の診断群分類:全診断群分類

* 1回投与当たりの標準的な費用:221,680円

* オルミエント錠・内用懸濁液(バリシチニブ)

* 効能・効果:円形脱毛症(広範囲・難治の場合)

* 対象の診断群分類:080190 脱毛症

* 1回投与当たりの標準的な費用:4,820.0円

※効能・効果と1回投与当たりの標準的な費用は、資料の記載どおりです。テクベイリとタービーの費用は、投与回数によって異なるため最大値を示しています。 ※対象の診断群分類は6桁の疾患コードで示しています。実際の判定は14桁の診断群分類ごとにおこなわれるため、詳細は告示で確認してください。

3. 医療機関が確認すべき3つのポイント

今回の判定を受けて、医療機関は「対象患者の判定」「算定期間」「院内体制」の3点を確認する必要があります。いずれも、請求漏れや査定を防ぐための実務上のポイントです。

第1のポイントは、対象患者を「薬剤」と「診断群分類」の組み合わせで判定することです。 出来高算定となるのは、対象薬剤を使用し、かつ、その薬剤に対応する診断群分類に該当する患者に限られます。たとえば、レットヴィモを使用しても、患者の診断群分類が告示に掲げられたものでなければ、包括評価のままです。告示では14桁の診断群分類番号が指定されているため、手術・処置等の分岐まで含めて照合する必要があります。

第2のポイントは、出来高算定が「次期診療報酬改定まで」の暫定措置であることです。 出来高算定の期間中に集まった使用実績データは、次期改定での包括評価の検討に用いられます。その結果、包括評価に組み込まれる薬剤や、診断群分類の分岐として定義される薬剤が出てくる可能性があります。改定のたびに、対象薬剤の取り扱いが変わっていないかを確認しましょう。

第3のポイントは、医事課・薬剤部・診療部門で対象薬剤の情報を共有することです。 高額薬剤判定は年4回実施されるため、対象薬剤は定期的に増えていきます。薬剤部が採用薬の更新情報を医事課に伝える流れを作っておくと、出来高算定の漏れを防げます。また、適用開始日は告示・通知で示されるため、薬価収載日や効能追加日とあわせて確認してください。

まとめ:高額薬剤判定で22品目が次期改定まで出来高算定に

令和8年8月5日の中医協総会(第654回)で、22品目の医薬品を使用した患者について、該当する診断群分類に限り次期改定まで出来高算定とする事務局案が示されました。判定基準は、薬剤費の見込み額が、診断群分類ごとに当該薬剤を使用していない症例の薬剤費の84パーセンタイル値を超えるかどうかです。対象は、新薬6品目と、効能・効果や用法・用量が追加された一部変更16品目です。医療機関は、薬剤と診断群分類の組み合わせで対象患者を判定し、院内で情報を共有して確実に出来高請求をおこないましょう。

参考資料

* 中央社会保険医療協議会 総会(第654回)議事次第(令和8年8月5日)

* 中医協 総-7「DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について」(令和8年8月5日)

* 中医協 総-7参考「現行のいわゆる『高額薬剤判定』の運用方法について」(中医協 総-3(平成25年12月25日)一部抜粋)



Get full access to 岡大徳のメルマガ at www.daitoku0110.news/subscribe

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

DPCの包括払いでは、過去のデータに含まれない高額な新薬を使うと病院の負担が大きくなるため、一定条件の薬剤を一時的に出来高算定とする仕組みが説明されます。判定基準は、薬剤を使っていない症例の薬剤費における84パーセンタイル値で、薬価そのものではなく疾患群ごとの相対的な費用水準と比較します。テロメライシン注の高額さと、16,660円のゼオマインが対象となる例を通じて、14桁の診断群分類との一致が必要だと解説します。最後に、個別化された超高額薬が増えれば、過去平均を基盤とするDPC制度そのものの設計変更が必要になる可能性が示されます。

DPCと高額薬剤を出来高算定にする理由
あなたが日々直面する膨大な情報の波から、本当に役立つ知識を抽出する今回の深掘りセッションへようこそ。
今日はですね、2026年8月の中益予想会で示された資料を読み解いていきます。
はい、よろしくお願いします。今回のテーマはDPC高額薬剤判定ですね。
そうなんです。対象となった22品目の新薬が、なぜ定額制から外れて出来高算定になるのか。
これがリスナーの皆さんが最新医療を受けるための命綱になっているっていう話ですよね。
まさにそこが重要でして、この資料には病院経営の切実なジレンマが隠されているんです。
そもそも定額制のDPCシステムって、新しい薬を使うと病院が損をするって聞きました。
それって、定額制の食べ放題で例えると。
はい、食べ放題のレストランですね。
そうそう、お客さんが原価の高い超高級和牛ばかり注文したら、お店が赤字になっちゃうから、和牛を出したくなくなるみたいな構造ですよね。
構造としては非常に近いです。過去のデータで作られた料金設定なので、承認されたばかりの高額な新薬のコストは最初からお財布に入ってないんですよ。
なるほど、最初から計算外ってことですか。
だから、レストランなら和牛をメニューから消せば済みますが、病院でそれをやると患者さんが最新の治療を受けられなくなってしまいますよね。
それはすごく困りますね、私たち患者としては。でも今回、新薬のコストを定額制から外す救済措置が取られたわけですよね。
84パーセンタイル値による判定
はい、それが資料にある84%の壁という仕組みです。
84%?なんか中途半端な数字ですね。
そう思われますよね。でもこれ、その新薬を使わなかった患者さんの薬剤費用を低い順に並べて、下から84%の位置にある金額を基準にするというルールなんです。
えー、84%。それって80%とか90%ちゃダメなんですか?
これにはちゃんと統計学的な裏付けがありまして、正規分布でいうと、平均値から標準偏差1つ分上振れしたラインがおよそ84%になるんです。
あー、なるほど。
つまり、これは明らかに通常の範囲を超えた例外データだとみなすための科学的なボーダーラインなんですね。これを超えた分は、一時的に使った分だけ支払われる出来高算定になります。
テロメライシン注とゼオマインの比較
統計的なハズレ値を救済する仕組みなんですね。でもあのリストを見ていて、すごく腑に落ちない部分があって。
どの辺りでしょうか?
触動がんのテロメライシンチューって薬、1回約310万円ですよね。これが高額薬剤になるのは当然だと思うんですけど。
ええ、かなりの金額ですよね。
でも不随運動に使われるゼオマインって薬は、1回たったの16,660円なんです。何百万円もする特別な薬と比べると、全然高額には見えないんですか?
あー、実はそこがこのルールの最大の肝なんですよ。高額薬剤かどうかは、薬の絶対額ではないんです。
絶対額じゃない?
はい。病気ごとの基準額との相対比較で決まるんです。不随運動という疾患群の場合、84%Lの壁は13,059円に設定されていました。
あ、そういうことか。ゼオマインの16,660円は、その特定の病気の標準的な治療費から見れば、統計的なハズレ値を突破しているから特別扱いになるんだ。
14桁の診断群分類と請求実務
まさにその通りです。ただ、基準を超えたからといって、自動的にお金が支払われるほど甘くはないんですよ。
え、違うんですか?
はい。出来高算定の対象になるには、対象の薬剤と14桁の診断群分類、つまり疾患コードを完璧に一致させる必要があるんです。
14桁のコード合わせ、それってただ胃がんで手術って入力するだけじゃダメなんですか?
全然ダメですね。例えば、胃がんで手術をしていて、抗がん剤は使っておらず、さらに糖尿病の合併症があるといった具合にですね。
うわー、パズルみたいですね。
え、細かく指定された条件と完全に一致した時だけ特例として認められます。少しでもコードがずれると、元の定額制のままとなり、病院は赤字をこむります。
それは現場のプレッシャーがすごいですね。ただ薬を処方して請求すればいいわけじゃなくて、医事課とか薬剤部とかが常に情報を共有して連携しないと。
おっしゃる通りです。時期改定までの暫定措置だからこそ、請求漏れを防ぐための強固なチームワークが問われるんです。
この仕組みのおかげで、病院は赤字を恐れずに最新の薬を私たちに提供できているんですね。一時的な継ぎはぎとはいえ、よく練られたルールだなと感じます。
そうですね。よく考えられた救済措置だと思います。
個別化医療とDPC制度の限界
ただ最後にちょっと新たな視点というか、リスナーの皆さんにも考えてみてほしいんですが。
今ってがん治療とかで患者一人一人に合わせた超高額な個別改良がどんどん進んでいますよね。
急速に進歩していますね。
もし今後、さらにそういう個別化された超高額な新薬が増え続けて、誰もが自分専用の超高級和牛を必要とする時代になったらどうなるんでしょう。
確かにそうなると根本的な問題に直面しますね。
ですよね。そもそも過去の平均値でやりくりするDPCという低学生システム自体が限界を迎えて、根本的な設計変更を迫られる時期が来るんじゃないでしょうか。
それは十分ありうるシナリオですね。
リスナーのあなたはどう思いますか。
画期的な新薬登場というニュースの裏で、医療制度の根本的なタイムリミットがカウントダウンされている。
そんな風に考えると少し見え方が変わってくるかもしれませんね。
本日の深堀りセッションはここまでです。
05:42

コメント

スクロール