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2026-02-02 05:00

【令和8年3月】歯科用貴金属価格が大幅引き上げ|金素材価格高騰で全9品目が値上げへ

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令和8年1月16日に開催された中央社会保険医療協議会総会(第642回)において、歯科用貴金属価格の令和8年3月随時改定が議題となりました。金素材価格の急騰を背景に、全9品目の告示価格が引き上げられます。本稿では、この随時改定の内容と歯科医療への影響について解説します。

今回の随時改定では、14カラット金合金インレー用が15,991円(前回比約20%増)、金銀パラジウム合金が4,779円(前回比約26%増)となります。金素材価格は令和7年後半から急騰しており、1g当たり20,000円を超える水準に達しています。この価格上昇は、歯科医院の材料費負担に直接影響を与えるため、経営面での対応が求められます。

随時改定の仕組み

歯科用貴金属価格の随時改定は、市場価格の変動を診療報酬に反映させる制度です。この制度は、変動幅にかかわらず、平均素材価格に応じて年4回(3月、6月、9月、12月)の見直しを行います。

平均素材価格の算出方法は、金、銀、パラジウムの各取引価格平均値に含有比率を乗じて計算します。算出期間は、前回改定以降から改定2カ月前までの期間の取引価格を用います。たとえば、令和8年3月改定では、令和7年10月から12月までの取引価格が基準となります。

告示価格の算定式は、以下のとおりです。まず、補正幅として「X(前回改定以降の平均素材価格)-Y(前回改定で用いた平均素材価格)」を算出します。次に、「前回の基準材料価格+補正幅×1.1」により試算価格を求め、これを告示価格とします。

令和8年3月改定の具体的内容

今回の随時改定では、すべての歯科用貴金属が値上げとなります。主要品目の改定内容は以下のとおりです。

14カラット金合金は、インレー用が15,991円(令和7年12月改定時13,287円)、鉤用が14,682円(同11,978円)となります。いずれも約20%の引き上げです。14カラット金合金鉤用線は14,777円、金ろうは14,766円となり、同様の上昇幅を示しています。

金銀パラジウム合金(金12%以上)は、4,779円(令和7年12月改定時3,802円)となります。上昇率は約26%に達し、金合金以上の伸びを示しています。金銀パラジウム合金ろう(金15%以上)も6,446円(同5,435円)へ約19%上昇します。

銀合金については、第1種が262円(同207円)、第2種が287円(同232円)となります。銀合金の上昇率は約24〜27%です。一方、銀ろうは293円(同261円)で、上昇率は約12%にとどまります。

素材価格の変動状況

金素材価格は、令和7年後半から急激な上昇を続けています。14カラット金合金の平均素材価格を見ると、X期間(令和7年10月〜12月)は12,028.8円、Y期間(令和7年7月〜9月)は9,570.8円となり、約26%上昇しました。

この上昇傾向は、国際的な金価格の高騰を反映しています。資料に示された変動推移グラフでは、金素材価格が令和4年(2022年)の約7,000円水準から、令和7年(2025年)後半には20,000円を超える水準まで上昇していることが確認できます。特に令和7年後半の上昇は顕著であり、わずか数カ月で5,000円以上の値上がりを記録しています。

金銀パラジウム合金(金12%以上)の平均素材価格も同様の傾向を示しています。X期間で4,053.7円、Y期間で3,165.5円となり、約28%の上昇となりました。

まとめ

令和8年3月の歯科用貴金属価格の随時改定では、金素材価格の急騰を受けて、全9品目が値上げとなります。14カラット金合金インレー用は15,991円、金銀パラジウム合金は4,779円となり、いずれも20%以上の上昇です。歯科医院においては、材料費の上昇を踏まえた経営対応が必要となります。今後も金素材価格の動向を注視し、次回以降の随時改定に備えることが重要です。



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サマリー

令和8年3月から、歯科用貴金属の価格が国際的な金価格の高騰により、20%以上の大幅な値上げが行われています。この変化は、歯科医療の治療方針にも影響を与える可能性があります。

歯科用貴金属の値上げ
最近、歯科治療について考えたことはありますか?もしそうなら、その治療費がもうすぐ大きく変わるかもしれません。今回はですね、共有いただいた資料をもとに、令和8年3月から実施される、歯科用貴金属の価格改定について、深く見ていきたいと思います。
今回の資料、本当に数字のインパクトがすごいですよね。ですよね。単なる値上げというよりは、今後の歯科医療のあり方自体にも関わってきそうな、そんな変動です。では早速、その中身を一つずつ見ていきましょうか。まず、爪物なんかに使われる14カラット菌合菌、これが1gあたり19,991円。これ、前回と比べて約20%も上がっていると。
20%は大きいですよね。で、さらに驚くのが、保険で使われる、いわゆる銀歯菌、銀パラジウム合菌。こちらが4779円へと、なんと約26%もの値上げなんです。しかも今回は、対象となる9品目すべてが値上がりしてるんですよね。
ああ、全部なんですか。
ええ。一部の特殊な材料だけっていう話ではない、金属を使った治療全体がコストアップするっていうのが重要な点だと思います。
資料を読んでてちょっと気になったんですが、銀パラジウム合菌の上昇率が26%って、菌の合菌よりも高いじゃないですか。
はいはい。
これって、パラジウムの価格もかなり影響してるってことでしょうか。
まさにそこなんです。普通、これほどの値上げだと、何か特殊な技術的な要因とかを考えがちですけど、今回の資料で興味深いのは、その原因が非常に古典的だという点なんです。
古典的ですか。
ええ。根文には、令和4年頃には1g7000円台だった菌の価格。
はい、ありましたね。
それが、令和7年の後半にはもう2万円を超える水準まで世界的に高騰していると、このシンプルな事実があるわけです。
なるほど。国際的な菌相場がもうダイレクトに響いているわけですね。でも、その市場の価格がどうしてこんなにタイムリーに、僕たちの治療費に反映されるんでしょう。
そこが、この制度のポイントでして、随時改定という仕組みがあるんです。
随時改定。
市場価格の変動を公平に反映させるために、年に4回、3月、6月、9月、12月に価格が見直されます。
今回の3月の改定というのは、直前の令和7年10月から12月の市場取引価格が基準になっているんですね。
年に4回もですか。ということはですよ、もし菌の価格が例えば暴落したら治療費も下がる可能性が。
理論上はその通りです。
あるんですね。過去にそういう例は。
実際に過去には小幅ながら下がったこともあります。
ただ市場を反映していて公平に聞こえる一方で、患者さんからすると治療を受けるタイミングで費用が変わるかもしれないというのは、少し不安定に感じるかもしれませんよね。
本当にそうですね。
で、歯科院の負担が増えるのはよくわかりました。
これって最終的に私たちの治療費にはどう跳ね返ってくるんでしょうか。
例えば保険の範囲は変わらないけど自由診療のオプションを強く進められるようになるとか。
それは十分に考えられますね。
この価格高騰は単に委員の経営を圧迫するだけじゃないんです。
もしかするとコストを抑えたい患者さんのために保険の銀馬を基本とする歯科医と将来の価格変動リスクを嫌ってセラミックのような非金属を積極的に進める歯科医とで治療方針の二極化が進むそんなきっかけになるかもしれません。
治療方針の二極化ですか。それは大きな変化ですね。
子供の頃祖父の金馬が光ってるのを見てすごいなーって思った記憶がありますけど。
これだけ高くなるともう金馬を選ぶ人はいなくなるかもしれないですね。
そうですね。美しさとか耐久性で評価されてきた金属ですけど、これからは経済性という全く別の観点が治療の選択を左右するようになるでしょうね。
では今回の話をまとめます。令和8年3月から主に国際的な金価格の高騰を理由に歯科用の貴金属が軒並み20%以上値上がりしますと。
これは年4回の定期的な価格見直し制度によるもので、歯科医の経営だけでなく私たち患者が受ける治療の選択肢にもどうやら影響を与えそうだということですね。
治療方針の影響
そういうことになります。ここで一つ大事な問いが浮かび上がってくると思うんです。
問いますと。
金のような伝統的な材料の価格がこれほど大きく変動し続ける中で、将来の市買料ってどうなるんだろうと。
金属に代わる新しい素材、例えばセラミックとかもっと高機能な図紙とか、そういう非金属材料への移行がさらに加速していくことになるんでしょうかね。
これ皆さんはどうお考えになりますか。
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