1. 岡大徳のポッドキャスト
  2. 令和8年度診療報酬改定|発症..
令和8年度診療報酬改定|発症早期リハビリと休日リハビリの新評価を徹底解説
2026-07-01 05:09

令和8年度診療報酬改定|発症早期リハビリと休日リハビリの新評価を徹底解説

spotify apple_podcasts youtube

リハビリテーションは、発症から早く始めるほど効果が高い。しかし現行の早期リハビリテーション加算は、入院直後の集中的な介入を十分に促せていなかった。そこで本稿では、令和8年度診療報酬改定が早期と休日のリハビリテーションをどう評価し直すかを解説する。

今回の改定は、早期リハビリテーション加算の見直しと、休日リハビリテーション加算の新設という2つの柱からなる。早期リハビリテーション加算では、起算日が「入院した日」に変わり、点数にメリハリがつき、算定期間が14日へ短縮される。休日リハビリテーション加算は、土日祝のリハビリテーションを新たに評価する加算として設けられる。これら2つの見直しは、心大血管疾患や脳血管疾患等を含む合計5つのリハビリテーション料に適用される。

早期リハビリテーション加算の3つの見直し

早期リハビリテーション加算は、起算日・点数・算定期間の3点で見直される。いずれの見直しも、入院直後のより早いリハビリテーション介入を促すことをねらいとする。

第一に、加算の起算日が「入院した日」へと変わる。現行の起算日は料によって異なり、心大血管疾患等では「発症等から7日目又は治療開始日のいずれか早いもの」、脳血管疾患等では「発症、手術又は急性増悪」を用いていた。改定後はいずれの料も「入院した日」に統一されるため、起算日の考え方が明確になる。なお、他の保険医療機関から転院してきた患者については、転院前の保険医療機関に入院した日を起算日とする。さらに脳血管疾患等では、入院中の患者以外の患者について退院前の入院日を起算日とする取扱いも加わる。

第二に、加算の点数に早期ほど高くなるメリハリがつく。現行は期間を通じて一律1単位につき25点であった。改定後は入院した日から起算して3日目以内を1単位につき60点へ増点し、4日目以降を1単位につき25点とする。この点数設定により、入院直後の3日間に集中的なリハビリテーションを行う動機づけが強まる。

第三に、加算を算定できる期間が14日へ短縮される。現行の算定期間は起算日から30日であった。改定後は入院した日から起算して14日目までを算定の限度とする。算定期間の短縮もまた、早期への重点化という今回の見直しの方向性を表している。

3点の見直しを現行と改定後で整理すると、次のとおりである。起算日は、料により異なる起点(心大血管疾患等は発症等から7日目又は治療開始日の早い方)から、「入院した日」へ変わる。点数は、一律1単位25点から、3日目以内60点・4日目以降25点へ変わる。算定期間は、30日から14日へ短縮される。

休日リハビリテーション加算の新設

休日リハビリテーション加算は、土日祝のリハビリテーションを評価する加算として新設される。休日であっても平日と同様にリハビリテーションを提供する体制を後押しすることがねらいである。

新設される休日リハビリテーション加算は、休日にリハビリテーションを行った場合に、1単位につき25点を所定点数に加算する。算定の対象は入院中の患者が基本であり、脳血管疾患等と運動器では一定の脳卒中退院患者も対象に含まれる。評価されるのは、土曜・日曜・祝日のリハビリテーションである。

算定できる期間は、起算ルールが早期リハビリテーション加算とは異なる点に注意したい。心大血管疾患等では、発症、手術若しくは急性増悪から7日目又は治療開始日のいずれか早いものから起算して30日目までが限度となる。脳血管疾患等では、発症、手術又は急性増悪から30日目までが限度となる。いずれも、早期リハビリテーション加算の「入院した日から14日」とは別の期間設定である。

対象となる5つのリハビリテーション料

今回の見直しは、合計5つのリハビリテーション料に適用される。これらは休日加算の起算ルールの違いから、大きく2つのグループに分けられる。

第一のグループは、心大血管疾患リハビリテーション料を基準とする3つの料である。具体的には、心大血管疾患リハビリテーション料、廃用症候群リハビリテーション料、呼吸器リハビリテーション料が該当する。これらは休日加算の起算日に「発症等から7日目又は治療開始日の早い方」を用いる。

第二のグループは、脳血管疾患等リハビリテーション料を基準とする2つの料である。具体的には、脳血管疾患等リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料が該当する。これらは休日加算の起算日に「発症、手術又は急性増悪」を用いる。

まとめ

令和8年度診療報酬改定は、発症早期と休日のリハビリテーションを2つの柱で評価し直す。早期リハビリテーション加算は、起算日を「入院した日」に変え、点数を早期ほど高くし、算定期間を14日へ短縮する。休日リハビリテーション加算は、土日祝のリハビリテーションを1単位25点で新たに評価する。これらの見直しは、心大血管疾患や脳血管疾患等を含む5つのリハビリテーション料に適用される。入院直後と休日のリハビリテーション体制を見直す機会として、各医療機関での確認をおすすめしたい。



Get full access to 岡大徳のメルマガ at www.daitoku0110.news/subscribe

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

令和8年度診療報酬改定では、発症早期と休日リハビリテーションの評価が大きく見直されます。早期リハビリテーション加算は、入院直後の3日間を特に高く評価し、算定期間を短縮することで、超早期からの集中的な介入を促します。また、休日リハビリテーション加算が新設され、週末の空白を埋めることで、切れ目のない回復支援体制を強化する狙いがあります。

令和8年度診療報酬改定の全体像
もしあなたやあなたの大切なご家族が、突然入院することになったら、病室のベッドで過ごす最初の数日が、その後の回復を劇的に左右するとしたら、どう感じますか?
ええ、本当にそうですよね。
今回の深掘りでは、令和8年度の診療報酬改定における発症早期と休日リハビリの新しい評価基準について紐解いていきます。
はい。一見するとちょっと複雑な医療制度の資料なんですけど、でも実はこれ、患者の回復プロセスを劇的に変えるスピードと切れ目のなさへの大転換なんですよね。
その通りです。国が病院側に対して、いかに早く、途切れることなく患者を元の生活に戻すかという強烈なメッセージを発していることがわかります。
なるほど。その強烈なメッセージというのが、早期リハビリテーション加算の超フロントローディングということですか?
早期リハビリテーション加算の具体的な変更点
はい、まさにそこです。最も大きな変更点は、最初の3日間への極端な評価の偏りですね。
極端な偏りっていうのは、具体的に数字で見るとどう変わるんですか?
まず、起産日が入院した日に厳密に統一されました。その上で、入院から3日目のリハビリが、一単位60点に大幅に上転されたんです。
60点。それ以降はどうなるんでしょう?
4日目以降は一律で25点に下がります。従来はずっと25点だったんですよ。
いきなり半分以下に下がるんですか?でもちょっと待ってください。その単位とか点数って、私たち患者の視点からすると、そもそもどういう意味を持つんですか?
ああ、そうですね。リハビリの世界では、通常1単位が20分を指します。そして点数はそのまま病院の収益に直結するんですね。
ということは、国は入院後の72時間は通常の2倍以上の報酬を出すから、とにかく早くリハビリしてくれと言っているわけですね?
まさにその通りです。強力な経済的動機づけですよね。しかも、この加算が算定できる期間自体も、従来の30日から14日へとなんと半減しました。
半減ですか。つまり、これまでの一定のペースで進むマラソンから、入院直後の3日間が勝負の超短距離スプリントにルールが変更されたってことですよね?
はい。すごくわかりやすい比喩だと思います。これ単なる数字の変更ではなくて、リハビリは早く始めるほど効果が高いという本質に基づいているんです。
なるほど。確かに高齢者の方とか、数日寝込むだけで歩けなくなったりしますもんね。
ええ。痛みが落ち着くのを待つのではなく、医療管理下で即座に体を動かすことが最終的な回復に直結するんですよ。
休日リハビリテーション加算の新設と意義
いやあ、最初の72時間の勝負がどれだけ重要かよくわかりました。あ、でもここからが本当に面白いところというか、ふと疑問に思ったんですが。
はい。なんでしょう。
もし、金曜日に入院したらどうなるんですか?最初の3日間のうち2日目と3日目が土日ですよね。もしリハビリスタッフがお休みだったら、せっかくのスプリントが無駄になりませんか?
いやあ、鋭いですね。実はまさにその空白の終末がこれまでの大きな課題だったんです。
あ、やっぱりそうなんですね。
はい。そこで今回の改定のもう一つの柱である、休日リハビリテーション加算が新設されました。
そもそも病気の回復に平日も休日も関係ないはずなのに、なぜわざわざ休日の加算を作ったのかと思ってました。そういう背景があったんですね。
ええ。これまでは金曜日まで順調に回復していたのに、土日はリハビリがなくてベッドで寝たきりになり、月曜日に振り出しに戻るケースが少なくありませんでした。
それは患者としてはかなり辛いですね。
そうですよね。これを全体像に結び付けると、週末の空白の時間が早期回復の妨げになっていたので、今回、寝台月間疾患や脳血管疾患など、5つのリハビリ量で土日祝日に1対25点の加算がついたんです。
なるほど。ちなみにその休日加算も、さっきの14日みたいな期間の制限はあるんですか?
はい、あります。ただ、発症から30日以内といったように、先ほどの早期加算の14日とは全く別の独立したルールで動くようになっています。
別のルールなんですね。でもこれで、休日も平日と同じ体制を敷くことを、国が明確に後押ししているというメッセージが伝わってきます。
本当にその通りで、患者の視点に立てば非常に心強い、理にかなった制度設計だと言えますね。
改定の狙いと医療現場への問いかけ
入院直後の3日間の超集中と週末の空白を埋める体制、この2本柱で私たちの早期回復を強力にサポートしてくれるわけですね。
はい、いかに早く切れ目なう社会復帰させるかという明確な狙いが読み取れます。
ありがとうございます。さて、リスナーの皆さん、この改定がどういう意味を持つのか見えてきたでしょうか?
制度が早く休みなくを明確に求めている今、1つの大きな疑問が残ります。
そうですね、現場の課題ですよね。
はい。医療現場は深刻な人手不足の中で土日を含むスタッフの確保をどう乗り切るのでしょうか?
あなたが次に病院の体制を見るとき、その制度の裏にある大きな課題について少し考えてみてください。
05:09

コメント

スクロール