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2025-05-30 04:42

BigQuery×miiboで実現!SQL不要のデータ分析AI構築方法【30分で導入可能】

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データ分析の専門知識がなくても、誰もが社内データを活用できる時代が到来しました。2025年5月27日に開催された「AIエージェント構築実践セミナー第17弾」では、会話型AI構築プラットフォーム「miibo」とGoogle BigQueryを連携させることで、自然な言葉でデータ分析ができる革新的なソリューションが紹介されました。本記事では、SQLやプログラミングの知識がなくても30分程度で構築できる「データ分析ができる会話AI」の実装方法と、その可能性について詳しく解説します。

本セミナーで明らかになった最も重要な発見は、データ活用における3つの壁を会話AIが取り除けることです。第一に、SQLなどの専門知識が不要になり、「今月の売上はいくら?」といった自然な言葉でデータを取得できます。第二に、AIがデータの解釈や分析の示唆まで提供するため、数値の意味を理解しやすくなります。第三に、わずか30分程度でセットアップが完了し、即座に実用的なデータ分析環境を構築できます。これらの特徴により、データ分析の民主化が大きく前進します。

なぜ今、会話AIでデータ分析なのか

多くの企業では、貴重なデータがデータベースに蓄積されているにもかかわらず、活用できる人材が限られているという課題を抱えています。データ分析には通常、SQLの知識や専門的なBIツールの操作スキルが必要とされ、現場の社員が気軽にデータを確認することができません。また、分析ツールを導入しても、使いこなせる権限を持つ人が少なく、データドリブンな意思決定が組織全体に浸透しにくいという問題もあります。

会話AIによるデータ分析は、これらの課題を根本的に解決します。ユーザーは「先月と比べて売上はどうだった?」「地域別の売上を教えて」といった自然な言葉で質問するだけで、AIが裏側でSQLクエリを生成し、データベースから必要な情報を抽出します。さらに、単なるデータの提示にとどまらず、「東日本の売上が下がっている」「商品Aの売上が前月比20%増加」といった分析結果や、改善提案まで提供することが可能です。

BigQuery×miiboが実現する革新的なデータ分析

セミナーでは、株式会社miiboの功刀氏と株式会社こころみの森山氏により、具体的な実装方法が詳しく解説されました。BigQueryとmiiboの連携により実現できることは、従来のデータ分析ツールとは一線を画します。

まず、技術的な仕組みとして、ユーザーの自然言語による質問をAIが理解し、適切なSQLクエリに変換します。このプロセスは、miiboのカスタムアクション機能とWebhook機能を活用することで実現されます。BigQuery側には専用のテンプレートが用意されており、JSONファイルとプロジェクトIDを設定するだけで接続が完了します。

実装において最も重要なポイントは、データベースのスキーマ情報を適切にAIに伝えることです。セミナーでは、売上データや商品カテゴリー、地域情報などを含むサンプルデータベースを用いて、実際の動作が実演されました。「今月の売上は?」という質問に対して「97万円でした」と即座に回答し、さらに「先月と比べて」という曖昧な表現にも「先月は100万1400円でした。今月は先月比で2万8500円の減少となりました」と的確に応答する様子が示されました。

実装手順と成功のためのノウハウ

実装プロセスは大きく3つのステップに分かれます。第一に、Google Cloud Platform上でBigQueryの環境を準備し、必要な権限設定とキーファイルの取得を行います。第二に、miibo側でエージェントを作成し、データ分析に特化したプロンプトを設定します。第三に、カスタムアクションとWebhookを使用して両者を接続します。

成功のカギとなるのは、プロンプトエンジニアリングです。セミナーでは、功刀氏が作成した汎用的なプロンプトテンプレートが紹介されました。このテンプレートには、AIの役割定義、テーブル構造の説明、SQLクエリ作成のルール、ハルシネーション防止のための注意事項などが含まれています。特に重要なのは、各データベースフィールドの意味を人間にもAIにも理解しやすい形で記述することです。

また、実装時の注意点として、データベースの権限は読み取り専用(リードオンリー)に設定することが推奨されました。これにより、誤ってデータを更新・削除するリスクを回避できます。さらに、ユーザビリティを高めるため、初回利用時にサンプル質問を表示したり、クイックリプライ機能を活用して使い方をガイドすることも重要です。

多様な活用シーンと実践例

セミナーでは、3つの主要な活用シーンが紹介されました。第一は経営データの分析です。売上、利益、コストなどの経営指標を、経営層だけでなく現場の社員も簡単に確認できるようになります。日次・週次・月次のレポートを自動生成し、Slackなどに配信することも可能です。

第二はサービス運用データの活用です。Webサイトの訪問数、新規顧客登録数、顧客属性、解約理由などを統合的に分析できます。「最近登録が増えているけど、どの流入経路から?」といった質問に即座に答えられるため、マーケティング施策の効果測定が容易になります。

第三は現場でのトラブルシューティング支援です。カスタマーサポートで「特定のユーザーがログインできない」という問い合わせがあった際、顧客IDを入力するだけで、パスワードロックの履歴やアクセスログを確認し、適切な対処法を提案できます。

データ分析の民主化がもたらす未来

BigQuery×miiboによるデータ分析AIは、組織におけるデータ活用のあり方を根本的に変える可能性を秘めています。従来、データ分析は専門家の領域でしたが、この技術により誰もがデータに基づいた意思決定を行えるようになります。30分という短時間で環境を構築でき、特別なスキルも不要なため、多くの企業で導入のハードルが大幅に下がります。今後は、AIによるデータ分析が当たり前となり、より創造的で戦略的な業務に人間が集中できる時代が到来するでしょう。miiboとBigQueryの連携は、その第一歩として注目に値する技術革新です。

今すぐ始めるデータ分析AI構築

本記事で紹介したBigQuery×miiboによるデータ分析AIの構築に興味を持たれた方は、さらに詳しい実装手順やベストプラクティスをご確認いただけます。実際の構築手順、プロンプトテンプレート、トラブルシューティングのヒントなど、実践的な情報を網羅した完全ガイドをご用意しました。

BigQuery×miiboで実現するSQL不要のデータ分析AI|30分で構築可能な会話型分析基盤(https://miibo.site/bigquery-miibo-data-analysis-ai/)

データ活用の第一歩を踏み出し、AIドリブン経営を実現しましょう。



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サマリー

このエピソードでは、データ分析における専門知識の壁を取り除き、自然言語でデータにアクセスできるAIの活用方法について説明しています。特に、GoogleのビッグクエリとMevoを使った会話AIの構築方法が紹介されています。

データ分析の新しいアプローチ
こんにちは。社内にデータたくさんありますよね。でも、専門家じゃないと見られないとか、ツールが難しくてみたいに感じることはありませんか?
ありますよね。その壁。
今日はその壁を壊せるかもしれない技術の話です。
なんか、人に質問するみたいに話しかけるだけで、データベースから情報を引き出してくれる会話AI。
そのAIエージェント構築に関するセミナー資料とか記事がありまして、それをもとに何がすごいのかな、どう役立つのかなっていうのを探っていきます。
まさにデータ活用の壁を取り払う技術ですよね。
これまでだとSQLとか、専門知識がないと難しかったのが、それが自然な普通の日本語で対話してデータにアクセスできると。
今回特に注目しているのが、Googleのビッグクエリっていうデータベース。
大規模データに強いですよね。
それと、Mevoっていう会話AIを作るプラットフォーム。
これを連携させる方法なんですけど、資料によるとプログラミング、これいらないらしいんですよ。
そうなんです。そこが大きいですよね。
しかも基本的な設定なら、30分とかでできちゃうこともあるって。
その手軽さは本当に魅力ですね。
ユーザーが、例えば今月の売り上げどう?って聞くだけで、AIが裏でビッグクエリに問い合わせて、結果を分かりやすく教えてくれる。
ただ数字が出るだけじゃなくて。
例えば、先月と比べてちょっと減ってますね、みたいな比較とか、あとはデータから読み取れる傾向みたいなものまで示してくれる可能性があるんです。
なるほど。セミナーのデモでも実際に売り上げデータを分析してましたよね。
ありましたね。
地域別の売り上げを教えてって聞いたら、すぐ数字が出てきて。
さらに、売り上げが下がっている地域の原因って何かな、みたいな。深掘りもAIが手伝ってくれるイメージですかね。
そうですね。あとバスケットボールのBリーグの選手データ分析の例も。
ありましたね。
総得点の上位20名は?って聞くと、パッとリストが出てくる。
あれは面白かったです。
要は売り上げデータでもスポーツの成績でも構造化されていれば、いろいろなデータに応用できるってことですね。
なるほど。でもAIがそんな風に賢く答えるには、やっぱり何か設定のコツみたいなものがあるんですよね。
その通りです。一番大事なのはデータベースの構造。スキーマ情報って言うんですけど、これをAIにちゃんと教えることなんです。
スキーマ情報?
はい。データベースの地図と本例みたいなものですね。どのテーブルにどういう意味のデータ、例えばこれは売り上げ、こっちは顧客ID、これは日付みたいな、そういうのをAIがちゃんと理解できるように設定する。
ここがしっかりしてると、AIはユーザーの質問の意図を汲み取って、適切なデータをちゃんと探してこれるわけです。
なるほど。じゃあ、ただ繋ぐだけじゃなくて、データの中身をAIに分かるように翻訳してあげる作業が必要で、それが精度を決めると。
ええ、まさしく。その翻訳の質がAIの賢さを左右すると言ってもいいですね。
うーん、この技術が広がると、使える場面って本当にいろいろありそうですね。
データの民主化と新たな可能性
そうですね。資料にもありましたけど、例えば経営のデータ分析、売り上げとかコストとか、あとはサービスの運用データ、ウェブサイトの訪問数とか顧客の動きとかですね、それから現場でのトラブルシューティングの支援。
トラブルシューティング。
ええ、例えばお客様の問題解決に必要な情報をパッと検索するとか、いろいろな場面が考えられます。
今までだったら、分析の専門部署とか担当の人しかできなかったようなことが。
そうなんです。それが現場の誰でも必要な時に、自分の言葉でデータにアクセスして、何か気づきを得られるようになる。
まさに最初に言ったデータ分析の民主化ですね。
ええ、そういうことだと思います。特別なスキルがなくても、会社のデータと普通に対話できるような。
これは組織の意思決定のスピードとか質とかを大きく変えるかもしれませんね。
その可能性は十分ありますね。データに基づいた判断がもっと早く、もっと多くの人によって行われるようになる。
すごいですね。最後にこれを聞いているあなたにもちょっと考えてみてほしいんですが、もしあなたの会社の誰もが会社のあらゆるデータに対して普通の言葉で自由に質問できるようになったとしたら、
そこから最初にどんな新しい発見とか、あるいは思いもよらない改善とかが生まれると思いますか。
04:42

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