AIコンシェルジュの導入
今日はですね、シャープの新しいAIコンシェルジュ、eAssistant Concierge、これについて見ていきたいと思います。
はい。
その頭脳部分には、miiboという会話型AIプラットフォームが使われていると。この連携に関する記事が情報源ですね。
そうですね。
今、日本の宿泊業界って人手不足とか、あとインバウンド対応とか、まあ課題が多いじゃないですか。
まさにその通りです。深刻な人手不足と、増え続ける海外からのお客様への対応、この2つは本当に大きな課題ですよね。
ですよね。
で、この新しいAIサービスがそういった課題にどう応えようとしているのか、その辺りを掘り下げていきたいなと思ってます。
はい。非常にタイムリーな技術だと思います。
特に24時間多言語対応で、しかもなんか新しい機器を導入する必要がないっていうのがちょっと面白いなと思ったんですが。
ええ。そこがポイントの一つですね。
このサービスの仕組みなんですけど、ゲストは自分のスマホを使うと。
そうなんです。QRコードとかを読み込むだけで、すぐにAIコンシェルズにつながるわけです。
へえ。客室の設備の説明から、周辺の観光案内までいろいろ聞けるんですか。
ええ。かなり幅広く対応できますね。
ホテル側も特別なシステム開発とかはいらなくて、専用の管理画面からウェブサイトのURLとか、あとPDFとかExcelファイルとか。
はい。そうです。
そういうのを登録するだけで、AIがそれを学習して自動で応答してくれると。
ええ。ですから、ITにそれほど詳しくないスタッフの方でも、比較的運用しやすいんじゃないかなと。
なるほど。それは導入のハードルが低くていいですね。
そうですね。
ここでちょっと気になるのが、なぜシャープさんはたくさんあるAIの中でこのmiiboを選んだのかっていうところなんですけど。
おお、良い点に気づかれましたね。そこがmiiboの非常に大きな強みでして。
ほう。
実はmiiboってGPTとかクロードとか、いわゆる大規模言語モデルですね。これを実に20種類以上から選んで使い分けられる柔軟性があるんですよ。
えっと、20種類以上もですか。それはすごいですね。具体的にはどういうメリットが?
はい。例えばそうですね。ちょっと複雑な問い合わせには、まあ高性能なモデルを使う。一方で、簡単なFAQだったら応答速度が速い、軽いモデルを選ぶといった具合にですね。
なるほど、なるほど。
ホテルのニーズとか、あるいはコスト感に合わせて最適なAIの頭脳を選べるわけです。
使い分けができると。
ええ。さらにもう一つ重要なのが、AIの話し方とか応答のスタイル、さらには見た目までカスタマイズできる点なんです。
宿泊業界への影響
見た目まで。AIの個性も変えられるんですか。
そうなんですよ。なので、ホテルのブランドイメージに合わせてすごくフォーマルな感じにもできますし、逆にもっとフレンドリーな感じにも調整できるんです。
へえ、それは面白いですね。ホテルの顔としてブランドイメージを守る上ではかなり役に立つそうですね。
まさにおっしゃる通りです。あと技術的な話を少しだけ加えますと、miiboが採用しているRAGっていう技術もこれかなり重要でして。
RAG技術ですか、RAG?それはどういう仕組みなんでしょう。
簡単に言うと、AIが一般的な知識だけじゃなくて、ホテル側が提供した独自のしかも最新の情報ですね。
例えば、今日のレストランの特別メニューとか、季節限定のイベント情報とか、そういう固有の情報をちゃんと正確に思い出してですね、それを自然な会話の中に組み込む仕組みなんです。
なるほど、AIがちゃんとそのホテルのことを分かって答えてくれるわけですね。
ええ、そうです。ですから、管理画面から情報を更新すれば、AIはすぐにそれを学習して、ゲストには常にフレッシュで信頼できる情報を提供できる、と。
うーん、だから情報が古くならずにちゃんと正確性が保たれるんですね。
そういうことです。
さらに、シャープさん自身の既存サービス、インフォーリアっていうのがあるそうですが、これとの連携もポイントだと。
ああ、そうですね。そのインフォーリアとの連携、これがまた単なる情報提供にとどまらない一歩進んだ活用を可能にする鍵になりますね。
と言いますと?
はい、例えば、AIコンシェルジュとの会話を通じて、そのままルームサービスを注文したりとか、アメニティを追加でお願いしたりとか。
あ、なるほど。案内だけじゃなくて実際のオーダーまでつながる可能性があるんですね。
ええ、そういうことが可能になって、接客業務全体のデジタル化をより一層進めることができるようになるわけです。
それは便利ですね。ミーボ自体はもうすでに結構いろんな企業で導入されてるんですか?
はい。宿泊業界に限らず、さまざまな業界で導入実績がありますね。その技術力は、オープンAI社、GPTを作った会社ですけど、そこからも日本の講じ例として紹介されるくらい高く評価されています。
へー、オープンAIからも、それはすごい。
ええ。なので、将来的には人手不足が特に深刻な、例えば飲食業とか小売業、あるいは医療介護の分野とか、そういった他の業界への展開も、これは大いに期待できるんじゃないでしょうか。
うーん、そう考えると、今回のシャープさんとミーボさんの連携っていうのは、日本の宿泊業界におけるAI活用の一つの転換点と言えるかもしれませんね。
そうですね。まさにそう思います。
24時間多言語対応で、しかも導入が比較的簡単となれば、今までAI導入をちょっとためらっていたような施設にとっても、ぐっと身近な存在になりますよね。
ええ、ミーボの実績ある技術力と、シャープさんが長年培ってきた顧客基盤とか知見ですよね。それがうまく組み合わさって、非常に実用的で、現場で使いやすいAIソリューションが生まれたと言えるんじゃないでしょうか。
なるほど。
最後にですね、ちょっとあなたにも考えてみてほしいんですが、これだけ導入しやすくて、カスタマイズも柔軟にできるAIコンシルジュがこれからもっと普及していったとき、それは単なる質問に答えるシステムっていうのを超えてですね、
ゲストの滞在体験そのものをこれからどういうふうに変えていく可能性があるのか、未来のおもてなしの形みたいなものが少し見えてくるような気がしませんか?
