1. 勝手に”ドキュメント72時間”をしゃべるラジオ
  2. 第2夜『銀座、時が止まった街..
放送回エピソード:「銀座おつまみラプソディ」(2021年5月7日放送)
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真夜中、コンビニの駐車場で。このポッドキャストは、一つの場所を72時間にわたって定点観測する、某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな二人が、番組についての感想や愛を語ります。
はい、じゃあ今回は銀座おつまみラプソディー会です。これもそのままで、銀座ですね。銀座にある老舗のおつまみ専門店というのがあるんですけれども、そこが舞台です。
やっぱり銀座っていうのは、近くにバーとかクラブがあったりとか、そういったところもあるので、そういったところにおろしたりとか、それ以外でも全然好きで買い集めて、買いに求めてくるというお客さんもたくさんいる。
そんなバーとかクラブにおつまみを提供している専門店があります。そこには、どんな人が来てるんでしょうというところが今回の主題になっていますが、和口さん、今回どうでしたか。
これ、まずこの店を知らなくて。
そうですよね。
まずはもう純粋に行きたいですよね。
そうですよね。あのドライみかん食べたいですよね。
なんかヨーグルトつけると戻るみたいな謎の方程式を言えるわけじゃないですか。
おかえりマンゴーを。
なぜおかえりマンゴーをヨーグルトにつけて普通のマンゴーに戻して、1日かけて普通のマンゴーに戻して食べるっていうことがいいのかっていうのはまだわかんないじゃないですか、僕らは。
まだ体験としてはわからないですね。
でもきっと普通のマンゴーを買うのではない何かがあるんですよ、そこに。
そうですね。そこまで見据えてるかどうかわかんないですけどね。
何かしらね、あるかなと思ってて。
それがもう僕はもう、まず思ったことですよね。見終わった感想としては。
そうですね。僕がですね、見終わった感想というか見ててすごいくつくずく思ったのは、
これやっぱり出てくる人たち、この人たち多分特定の世代の街なんだな、銀座がっていうことを結構思いました。
出てくるところが、もちろんそのおつまみっていうところでマニアックっていうところもあるんで、来てるお客さんとかって結構長く通ってらっしゃるお客さんとかが多いと思うんですけど、
それでもやっぱりこう結構ですね、70オーバーの方多かったな。
でも70オーバーの方で、結構こうやっぱりもちろん銀座なので、おしゃれな服とか、お化粧とかもちゃんとしてるとか、
そんな感じの方々が、少しおしゃれしてくるような街っていう、その世代の人たちのための銀座っていうところがまだ息づいてるし、
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逆にこう世代の中でいくと特定の世代のためのちょっと街になってるなっていうのはすごく感じた。
本当そうですよね。途中でお店案内するよみたいな感じで何件か回るじゃないですか。
その中でもすごい路地に入ったところに行くのあるじゃないですか。
そんなところが銀座にあるのかって思ったんですよ。見て。
全然わかんないですよね。大きい通りしか知らないと。
やっぱり結構銀座って20代の目からすると、あの歩行者天国があって、だだっぴよい道があって、なんか両サイドには高級ブランド店があって、
高いから結局どこにも寄れないし、行けてスタバだろみたいな、そういう感じの街にしか見えてないわけですよ。
でもやっぱりああいう大きい通りのいわゆるブランド店だけじゃなくて、本当に路地に行ったりすると、
すごいインスタ映えというかめちゃくちゃいいお店じゃないですか。
あんなのあって、普通にあそこも行きたいなって思いましたもん。
いや本当ですよね。こういうところってまだ残ってるんだっていう。
そうそうそう。だってあれセットじゃないですか、映画の。
なんかだって上の階に上がると、みたいな。
まるまるセットでしたよね。だって60年代とか70年代舞台にした映画とかドラマとかで、絶対まんま使えちゃいますもんね。
そうそうそう。なんかだって、ああいう世界観って、
サイバーパンクというか、そういう海外から見た日本の雰囲気、
昔の日本の雰囲気を海外が結構赤い尺した結果の何かみたいなものじゃないですか。
になってますね。
それが本当に使われている場所としてあるんだっていうのは、分かっているのがすごいなっていうかと、
同時にやっぱり銀座って、さっきの話にもつながるんですけど、
やっぱり取り残された街なんだなっていうのを感じたんです。
そうなんですよね。
時間が止まっているんです。
だからこそああいうお店がそのまんま残ることができる。
それはその場所についているお客さんも変わらない。お客さんもお店も一緒に歳をとっているから、
人が新しく入ってくるとかではなくて、
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ずっとその場所が一緒に時間を経ていることによって、
全体としては時が止まってしまっているっていうことなんですよね。
代替わりしないってことですよね。そうしていかない。
そうそう。
それは本当に感じましたね。
だけれどもやっぱりこの銀座っていう言葉に代表されるように、
その当時やっぱりこの街だっていうところを今でも支持し続けられる、通い続けられるっていうのは、
本当に単純に素晴らしいことだなっていうのは思いましたよね。
だから本当に出ていた方々が、
本当に若い時のいろいろ憧れの銀座みたいなのに、
本当に純粋に行ってみたくなりました。
そうですね。当時の。
できるならって感じだけど。
当時のですね。
そうそう、当時の。
なんか今って、じゃあ例えばお金を払って、
いいところに行こうと思ったらもちろん行けるけど、
それってやっぱりスポットでしかないじゃないですか、どうしても。
高級店とかはあるけど、やっぱり高級街みたいなものって、
やっぱりなかなかもう今なくなっちゃっていて、
それは結局チェーン店が進出したりして、
もちろん高級通りはあるんだけど、
なんかその途中にマックがあったりとか、
結構いい意味で慣らされちゃってるんですよね。
タイムスキップしたら行きたいなって思いますね。
確かにそうですよね。
めっちゃ行きたい。
そういう系の映画とかでもやっぱりそういう世界観出てきますけど、
いいなって単純に思いますよね。
この空間として建物だけとかじゃないんですよね。
街としてカルチャーが築いているみたいなところがすごく感じましたよね。
おつまみ専門店から見えるっていうのはすごいいいなと思って、
おつまみってやっぱりお酒のおつまみじゃないですか。
お酒のおつまみでもあると同時に、
あのお店自体が銀座にいる人たちのおつまみになっていたと思うんですよ。
あそこは別にメインではないと決して。
だけど、うちはグリーンピース、豆の色にもこだわってるんですよみたいなのあったじゃないですか。
ありましたね。これしか使ってないと。
使ってないみたいな。
そういうのと一緒で、やっぱり銀座の人の誇りというか、
そういうものを支えているおつまみ的なお店に
72時間密着したからこそ、
そういう銀座の本当の姿というか、
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タイムカプセル化してしまった銀座の
すごい良い側面が見えたんじゃないかなって思いましたね。
これ、続けて見られてるかわかんないですけど、
ドラマの生きるとか死ぬとか父親とか。
はいはいはい。
銀座の回ってありましたよね。
ありますね。
そば屋がなくなってる話。
なくなってる。
あれと僕はやっぱりこれ結構地続きに見えてきちゃって。
やっぱりあのお父さんが若い頃にいたお母さんと出会った銀座の街なんですよね。
で、なくなってるところもあれば、
ああいうふうに今回のお店みたいに残ってるところもあるっていう。
まさしくラプソディ。
そうなんか本当にその、
あれは国村純がお父さん役で吉田陽会娘役でいるんですけど、
国村純が銀座が若い時、
ママとよく行ったよみたいな感じでいうわけじゃないですか。
そうですね。
で、今あった店がなくなっちゃったりとかっていう結構移り変わりの本当話で、
でもこっちは本当にその新しい今の時点から、
じゃあ銀座って昔どうだったかっていうのを結構見てるもので、
このみラプソディはそれよりももっと本当にタイムカプセル的というか、
変わってしまったっていうことすらもない。
外から見ると変わってるんだけど、中の人たちは何も変わってないと思っているっていう、
危うい均衡というかバランス、間隔みたいなものが、
ギリギリ今2021年の段階で残ってるよっていう話だと思うんですよね。
そうですね。この両側面なんですよね。
どちらも銀座であると。
でもこの話の中で異質なのが、東大を出た女の子みたいなの出てきませんでしたっけ?
女優を目指すというか、女優をやられている女性ですよね。
お菓子買ってきてって言われてみたいな。
お使い系多くないですか?
お使いで来てますみたいな人。
あれ結構異質ですよね。
あの人は異質でしたね。
今回明らかに大きいテーマがおつまみラプソディっていうくらいだから、
今まで話してきたような話なんだけど、そうじゃなくて急に何か。
急にバイトでお使いに来ただけですからみたいな。
でも来たら来たで意外と2日目ちょっと自分用に買っちゃうみたいな感じで、はまっていっていくと。
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でもだから多分あのおつまみ屋さんが変に閉じすぎてないところがいいところですよね。
別におつまみ屋さんだから閉じるも何もないんだけど、
でも外から来たああいう、もちろんあの子はお使いだけども、
お使いの子が2日目に買っちゃうくらいにおいしさがあるからできてるんじゃないですか。
わかります。
あとそういうお店の見つけ方っていうのも良くないですか。
懸賞って言うんですかね。やっぱり多分バイト先のおつまみ買ってきてって言った社長は、
結構多分その年配の方だと思われるじゃないですか。
あそこでいつも買ってるんだよ、買ってきてくれないっていう形で、
彼女は全然知らなかったのにやってくる。
そうするとこんな店あるのかと思いながら買って会社で食べたらおいしい。
じゃあ買ってみようみたいな形で店を発掘していくわけじゃないですか。
こういう懸賞って言うんですかね。引き継がれていく形の見つけ方っていうのも、
それもすごくいいなって思いました。
1日目買いに来た時にあんまり何買っていいかわからないでめっちゃおどおどしてるじゃないですか。
絶対いつもおいしいやつ買ってこいよみたいな雑な振り方されてるんですよ、あの子はきっと。
2000円渡されて。
なんだよおつまみ屋さんってそんなの本当にあるのかよとか思いながら来てると思うんですよ。
でもやっぱりそれが虜になるっていうのはいい話だし、
懸賞されていくと思うんですよね。
それが非常にあの懸賞のされ方が銀座的だと思っていて、
途中に出てきたサラリーマンのエピソードで、
サラリーマンって上司に連れてこられてみたいな話を確か知ってたじゃないですか。
それもそうじゃないですか。上の人に連れてこられて知る街なんですよ、銀座は。
本当そうですよね。懸賞というか引き継がれていく。
その代替わりとか懸賞とかそういうところが本当にやっぱ視点としてあって、
今やっぱそういうことが、コロナっていうのはもちろんそうなんだけど、
それがなくてもそういう懸賞っていうものはそもそもなくなりそうなわけじゃないですか。
できてるところとできてないところとっていう。
じゃあなんか今上司が部下を飲み会に誘うみたいなのも、
個人性的には誘いづらくなったりしてるわけじゃないですか。
それはコロナとかでパワハラになるかもしれないとか。
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ライフスタイル的に。
そうそうそう。そういうのになってしまっているから、
今銀座を知るみたいな良き懸賞の仕方も徐々に薄れてきてしまっているというか、
なくなる危険性があるのかもなっていうのは思いますね。
そういう意味では中場、私たちの世代が、
中場意識的にそういう懸賞もいくつかやっておかないといけないのかなとは思いますけどね。
確かにね。
無理やり上司に連れてかれるっていうのは、
10回に8回は断っていいと思うんですよ。
でもその2回の中で、
いいとこ連れてってもらって、
こういうところがあるんだっていう傾向を正しくしていくっていうのを、
中場意識的にやっていった方がいいんじゃないかなっていう。
それは普通に個人の、世代間だけじゃなくても、
個人の幸せとしても、
そういう豊かさにつながっていくんじゃないかなって思うんですね。
そうっすね。
懸賞というか、
だってネットで調べて、
例えば銀座に行くと、
で、銀座おいしい店とか調べてるわけですよ。
食べ物が3点いくつだみたいな出るわけじゃないですか。
アルゴリズムで。
そうそうそう。
で、出るけど、
でも出たものを言って、
それって、
やっぱおいしいと評価されているお店に行って、
おいしいと感じることって、
台本が決まってるような感じもするじゃないですか。
そうですね。
ある種、上司から連れて行かれるとか、誰かに連れて行かれるって、
ちょっとしたミステリーツアー感というか、
サイコロを振ってる感があるというか、
だって別に全然おいしくない可能性もあるわけじゃないですか。
いや、本当にそうですね。
だけど、そういう、
どっちかなってワクワクした状況で、
体験してるからこそ、
多分より期待が持てるんですよね。
いや、期待というか、思いが残るんですよね、自分の中に。
それがやっぱり、
今のネット、
ネットでは得られないっていうとあれですけど、
ネットが苦手とするものだなと思いますね。
偶発性みたいな意味では。
そうそう。
あとは結構、そこで逆に、
嫌な上司かもしれないし、
とにかく連れてきた先輩とか上司との関係性を、
再構築するっていうこともできますし、
こんな店知ってんのか、意外とみたいな。
逆に、
この人こんな良い年なのに、
こういうとこしか知らねえのかとか、
そういう意味も含めて、やっぱり、
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物とか場所を介したコミュニケーションっていうのも、
カウンターとしてちょっと必要なのかなと。
全部が全部それだと、
また全時代的ですけど。
このおつまみ屋さんの会が素晴らしいのって、
おつまみの話あんましてないんですよ。
してないですね。
最初ちょっとネタで言ったけど、
マンゴーとか謎の話してないわけじゃないですか。
それ全然関係ないですからね。
全然関係ないあれ。
全然関係なくて、これの中心ってやっぱり、
しかも、コロナの話っていうのをもちろんしてるんだけど、
でもこれってコロナがあったからとかっていう話だけの話じゃないじゃないですか。
じゃないと思うんですよね。
そこがドキュメント72時間のいいところというか、
あんまり注目取材対象となるスポットのテーマに引きずられすぎないってことがいいですよね。
どんなおつまみ食べてるんですか?みたいな話って買うんですか?みたいなことって、
もう会話のフックでしかないわけですよ、実際。
別に何買ってるか覚えてないですよ、見た方も。
何買ってたかとかは。
明確な理由もないです。
そうそうそうそう。
それがね、やっぱり、
ドキュメント72時間の持っている、そういう側面が非常によく出た、
いい回だったなと思いましたね。
いい回でしたね。
いやいや、これも素晴らしい回。
良い回でした。
そういうところです。
はい。
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