1. 勝手に”ドキュメント72時間”をしゃべるラジオ
  2. 第3夜『海上タクシー、何もで..
放送回エピソード:「奄美 海上タクシーに乗って」(2021年4月30日放送)
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真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、一つの場所を72時間にわたって停電観測する、
某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、あまみ海上タクシーに乗ってです。
これはですね、鹿児島県のあまみ諸島を行き来する海上タクシーが
舞台というか取材対象になっていて、
そこに乗っている人々を描いた作品なわけですよ。
海上タクシーって、島々を結んでいるから、実際通勤の人だったりとか、
買い物とか、日常の人もいれば、そうじゃない人もいて、
みたいな、いろんな人が入り混じっている。
その3日間どう過ごしたんだろうか、みたいな話が、
今回の話していく、あまみ海上タクシーに乗ってという回です。
じゃあこれはどうでしたか、本田さん。
いやー、これはもう、僕の大好きな、モビリティ界のうちの人ですよね。
モビリティ界ね。
モビリティ界。
はいはいはい。
もうまさしく生きて帰りし場所、それを繋ぐことで、じゃないですか。
今の状況っていうのもあるんでしょうけど、
でも、たぶん明らかに、人々の生活の足であるところの海上タクシーですね。
これがそれぞれどういう思いを持って行ったり来たりしているのかっていうところが、
やっぱり非常によく映し出されてるなっていうのと、
あと今回結構印象的だったのは、やっぱり今のこの状況下、
コロナの状況下においても、
ほぼほぼ影響が来てない雰囲気がするんですよ。
しますね。
やっぱり船長全然マスクしてないし、
別にする必要もないと思うんですよ、たぶん。
一部マスクしてる人もいるけど、
たぶんこれ生活のために通勤して、
その先でバス乗ってとかもあるのでつけてるんでしょうけど、
やっぱり今もこのいろいろな移動がストップしている状況だと、
ここまではそんなにやってこないのかなっていう印象があったのと、
あとはやっぱりそれでも関係ねえって言う田舎の雰囲気っていうのは結構伝わってきましたよね。
おっちゃんから特には。
まあ最高齢の船長が出航前にヤギに餌やってきたっていう、
あの雰囲気がリアルだなあっていうのが一番ですね。
なんかこう、やっぱ時間感覚ですよね。
はい、時間。
そう、なんかこう、やっぱ映像にした時にも、
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こっち側にも絵から伝わってくるゆったりとした時間感覚ってあるじゃないですか。
そうですね。
別にそれがダイヤ通り来てるかなんてわからないわけじゃないですか、
僕らは別に見てるだけだけど。
だけど絶対来てないとかちょっと遅れたりしてるわけじゃん、絶対。
なんかちょっと待ってたりしてますもんね。
そういうとこ含めて、島っていいなあみたいなの思いますよね。
単純に思っちゃいますよね、これ。
ここだけ見るとやっぱりなんか島の生活っていいなあみたいな。
だって東京から移住してきましたみたいな親子も出てくるじゃないですか。
移住者も多かったですね。
そうそう。
なんかね、島に移住とかってどういう感じなんだろうみたいな思いますよね。
でも結構それぞれの事情とかやっぱりいろいろある感じでしたよね。
でもそういうふうに都会でやっぱり暮らすのが辛いとか苦しいとかって当然あると思うんですよ。
別に本当に田舎のそういうのんびりとしたところって全然否定することはなくって、
それがいい、それでいきたいと思える人たちがつながっていくってことがすごく大事なんで。
やっぱり今回のこの回で一番象徴的なのは自閉症の男の子じゃないですか。
彼がやっぱり都会ではなかなか本当に車とかもたくさん通ってると危ないとか、
そういう意味での危なさもあったり行きづらさみたいなのもあって、
ここでこう浜と海と馴染んでて勝手におじいちゃんの船に乗っちゃったりして、
でもそれもお互いに分かってるっていうのを、
おじいちゃんの方は多分口数少ないけど心でつながるみたいなところを感じているので、
そういうとこの雰囲気をすごく、多分今回の象徴的な回なんだけど、
それが一番表してるというか、ずっとここで生まれ育った人だけとかじゃなくていいんだよっていう、
この緩いつながりみたいなものは感じましたね。
本当にあのシーン、いいシーンですよね。
あれはもう映画にできるシーンじゃないですか。
だって親からしたら、子供がどっか行っちゃうとか不安なわけじゃないですか。
親はインタビューに答えていて、
でもあそこにいて他の漁師という船の持ってる人と話して大丈夫みたいな感じで、
ずっとインタビューを答え続けるわけじゃないですか。
それもやっぱり子育てみたいなものを一人で抱えるとどうしても重くなっちゃうけど、
別にそれはみんながみんな責任を負っているとかっていうことではなくて、
みんなで子育てをしているっていう安心感みたいなものがやっぱり、
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それは実態としてあるかどうかは別として、
少なくともあそこに出てきていたお母さんは感じているわけですよ。
それが本当にいいし、あれは子供のためもそうなんだけど、
すごく親のためにもなっていると思うんですよね。
心理的安全性ってよく言いますけど、まさしくそれがあの家族の中にちゃんとあるんですよね。
それが濃密な人間関係みたいなものが、
人間関係っていう四文字熟語って、
どうしてもネガティブなことに使われることが多いじゃないですか。
俺人間関係で悩んでてさとかさ、そういうふうに。
鎖みたいなイメージがあって。
なんだけど、あれは本当にいい意味での人間関係というか、
安い言葉だけど人と人とのつながりみたいなものを、
やっぱり色濃く描いているなと思っていて、
島の学校から転勤する先生っていうのが出てくるわけじゃないですか。
出てきますね、あるあるの。
あれも子どもたちは、先生が号泣しているわけじゃないですか。
先生はなっちゃいますよね、新人の先生だと。
なんかあれもすごいいいというか、
やっぱそれが本当に人間関係の濃さと、
あとは人間関係こそがあそこで生きる一番の価値なんだなっていうのを、
思い知らされる絵ですよね、あれは。
本当そうですね。
良い面で働いている、悪い面で働いていることもあるかもしれないけれども、
ただあそこの人たちは人間関係ということが価値だと思うし、
すごく重要なファクターですよね。
ファクターですね。
多分その程度問題あると思うんですけど、
やっぱり今の社会って、
簡単にこの島の人間だけで生きていけるかっていうと絶対そうじゃなくて、
先生とかもそうじゃないですか。
あれ多分先生ってやっぱり2年3年ごとで結構入れ替わってるわけですよね。
だからそういう意味では、
割と同じ人と、
よく映画とかだとずっと小さい時から同じ先生であるかもしれないですけど、
割とそうじゃなくて結構大体入れ替わってるし、
ああいう形で結構移住者の人っていうのも、
場所によってはかなり来ているっていう場所もあると思うんですね。
そういうところで、あんまり閉じた人間関係だけじゃなくて、
あれ結構薄いつながりっぽい感じもあったじゃないですか。
本当にちょっと手伝うとか、
友達のお父さん、小さい子が1人で船乗んなきゃならないってなった時に、
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たまたま友達のお父さんみたいな人も通勤かなんかで乗ろうとしてたんで、
じゃあ行こうかみたいな、
ああいうのもガチガチの人間関係っていうよりは、
じゃあみたいなところがやっぱり発生してるのは、
いい感じに外にもちゃんとオープンに開かれてるところは、
ちゃんとあるっていうのを感じさせるところがあって、
それでいいなっていうふうに思いましたよね、単純に。
なんかこれ、この回に1個気になったことがあって、
これ会場タクシーに乗ってじゃないですか、タイトル。
会場タクシーの話あんまりなくないですか?
会場タクシーの回もちょこちょこありましたよ、でも。
ちょこちょこあったけど、でも僕らが今話した話って、
陸の話じゃないですか、全部。
別れとか親子の触れ合いとか、全部陸じゃないですか、僕らの話って。
いや、ありましたよ、絶景を見ながらいつも帰ってるんだよね、みたいな。
これを乗っているからうまいんだよね、みたいな話ありましたけど、
全部陸じゃないですか、僕らの話、今。
いや、だから人間は海の上では孤独なんですよ。
そういうこと?
いや、でも僕そういうことだと思いますよ。
結構人間って海の上で孤独だと思っていて、
結構この番組、ここ以外にも船の上とか、そういうものあるじゃないですか。
ちょっと代わり種でいくと海外の漁港でマグロ漁船で、
よく日本人の漁船が訪れるスペインだったかな、違うかな、
太平洋だったかなっていうところの漁港があったりしたんですけど、
それも全部やっぱり海の上では戦いとか孤独なんですよね。
みんな岡の上でじゃあ何をするかとか、誰と繋がるかとか、
なんかそういう話結構したなと思っていて、
そういう意味でやっぱり人間って本質的に陸の動物なんで、
海の上って戦闘状態というか、
人間関係とかって作りづらいんじゃないかなと思うんですよね。
確かに海上タクシーに乗ってる時間って何もできない時間じゃないですか。
だからもちろんできるんだけど、アクティブなことができないっていう意味で何もできない時間で、
島から島への移動の何もできない時間、何もなさみたいなものが、
結局それが回り回って陸でのアクティブさに繋がっている。
いわゆるメディケーションじゃないけど、
瞑想っていうか、瞑想的なものじゃないけど、
何もしない時間が絶対。
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何もしない時間ですね、余白の時間。
それがやっぱり日常の中にあることで、豊かになっているというか、
という可能性はありますよね。
ありますね。
だからこそ丘の上で活動できるっていうか。
確かに。
島だから海上タクシーっていうものでしかも移動できないし、
そうなんだけども、だからこそ生まれるものだし、
海上って追いかけられないじゃないですか。
バスだったら頑張れば追いかけられるとか、あるじゃないですか。
海上タクシーで出てしまうと、本当に会えないような気がするっていうことで、
やっぱり別れとかが強調されるんだと思うんですよね。
これはあるかもしれない。
だって島の学校から転勤する先生かも、本当にもう、
母を訪ねて三千里みたいな、船でいなくて。
根性の別れみたいな。
一生会えないみたいなのあるじゃないですか。
あれは倒水しちゃってるような感もありますけど、
倒水しちゃうぐらいの力があるのは確かですよね。
海とか港みたいな。
行けない境界っていうところ、
よく海があちらの世界みたいな話も使われますけど、
そういうのを一回、境界観っていうのがやっぱり、
この海上タクシーというモビリティの持つ、
結構独特な他のモビリティにはないところかもしれないですね。
そうかもしれないですね。
そうやって思うと、さっきも話した自閉症の子が、
船に乗ってる時のシーンだったじゃないですか。
結構アップで映すんですけど、
あの時の何とも言えない顔。
確かに。
それに近いものを感じましたね。
彼が実際どう思ってたとか、全然わかんないんですけど、
でも表情で、割といい表情してるんですよね。
笑顔っていうわけじゃないけど、もちろん日差しとか強くて、
ちょっとしかめ面なんですけど、
でもさっき言ったのに通じるような、
無礼あるけど、でもそれは別に悪くない無礼、
みたいな形の表情をしてましたよね。
自由を奪われるじゃないですか、海上タクシーって。
やっぱバスとかだと別に途中下車できるけど、
海上タクシーって、着くまで何もできないっていうのがあって、
しかもそれがもう、電車とかとも違って、
本当にもう何もできないじゃないですか。
マジで止まっちゃったら。
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そういう自由を奪われて、諦めがつくというか、
何かしようみたいなこともなく、
もう何もできない、しょうがないや、みたいな。
海上タクシーに乗ることによって、諦めが生まれてるのかもしれないですね。
諦めが余白につながっていて、
なんて言うんだろう、チルアウト的な感じ。
チルアウト的な。
チルアウト的な感じですよ。
本とかも読めないでしょうしね。
本当に遠くの、ぼーっと見るとか、
そういうことしかできなくなっちゃう。
だと思うんですよね。
だからこそ、非常にいいというか、
そういう時間を、
船が、海上タクシーがどれくらい、
実際、島と島間にかかるかちょっとわかんないですけど、
時間を10分でも20分でも30分でも持つことが結構、
この人たちの生活の日常にあることによって、
豊かさのヒントみたいなのがあるかもしれないですね。
リズムを生み出してる。
そうそう。
例えば、働いてる人、出てくるわけじゃないですか。
通勤やってます、みたいな。
人って、自分の家と、家、海上タクシー、もう1個の島。
もちろん島の中で、もう1個の島とか家の中で、
他の移動してるかもしれないけど、
大きく言うと、家、海上タクシー、次の島っていうのは、
勤務先っていうのがあるわけじゃないですか。
そうなった時に、やっぱりこの家と勤務先の間に、
海上タクシーがあることによって、
オンオフというか、切り替えがうまくいってる気がするんですよね。
それは本当にそう思いますね。
海上タクシーに限らず、モビリティ全体として、
その機能はやっぱりある。
その中で海上タクシーはかなり強い力を発揮してるかなと思いますね。
そう、だから、通勤で海上タクシー使うって、
めっちゃいいかもしれないって思いますよね。
ちょっと前に、東京とかなんかが、川沿いに船出てるんですよ。
隅田川とか。
船を使うと、助成金出しますみたいな謎の制度をやってたんですよ。
で、僕その時当時、結構海沿いの豊洲とかあっちの方に結構勤めてたんで、
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行けるなと思って、やろうと思ったんですよ。
船のある生活を。
エクストリーム出社みたいな。
エクストリーム出社。
エクストリーム出社やろうとしたんですけど、時間かかりすぎるんですよ。
当たり前なんですよ。今まで話してきた話は、
全部時間がかかって自由を奪われるからいいっていう話だったんだけど、
いざ自分の生活に置き換えた瞬間に、
1回だけ僕やっても無理だと思って。
なんかね、島の豊かさを取り戻せないよ、都会ではと思って。
だから結局セットなんじゃないですか。
やっぱり飛行前にヤギの餌やるとか、そういう時間とセットじゃないとやっぱり実装できないっていうか。
日常に海上タクシーをいかに取り入れるにはみたいなことは、
実は陸の時間から考え直さなければならないっていうね。
結構大きなテーマですよ、これは。
それは特に東京都内においては、
領局すぎてちょっと無理ですよね。
本当にでも、だから海上タクシーに乗ってっていうのは、
本当にね、陸なんですよ、陸。
陸こそがね、注目点なんだよな。
いやー、面白いな。
なんか、この回ってあと何かありましたっけ?
とは、すごい単純に当然だよなって思ったのは、
島で全部車とかに乗って帰りますみたいなシーンあるんですけど、
駐車場の車全部軽自動車なんですよ。
まあそれはそうかってめっちゃ思ったっていう。
それ見てなかったなー。
マジかー。見てねー、そのシーン。
見てるけど意識してない。
全部軽トラック、軽の4人乗りとかで、
まあそれはそうかってめっちゃ思ったっていう。
いやー、見てるけど見逃してたなー。
ある意味島の常識っていうのは、
確かにって思った瞬間だった。
なんかあの、船から一人で降りられなくなっているのに、
会場タクシーの運転手をやるおじいちゃんってすごいなと思って。
最後すごいですよね、あれ。
だって一人で降りられないんですよ、もう会場タクシー。
どうしたん?みたいな感じじゃないですか。
でも最後もその後車に乗って、
それはそうですよね。氷結飲んでたから、彼は。
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なんかすごいなと思って。
もうあれってなんか代々やってるんですかね、会場って。
どうですかね。
まあでもそれなりの歴史は持ってるはずですけど。
だって結構出てた人年配じゃないですか、皆さん。
皆さん年配でしたね。
まあでもわかんないですけど、
そういうのって現金対した利用者の方とかがやってるんじゃないんですかね。
確かにそれはあるかもしれないね。
確かにな。
だからってこう。
あまりもう無茶できないみたいな人が。
免許取り立てとかじゃいけないですもんね、絶対。
まあまあ豊富な経験がないと。
すごいな、そうか。確かにな。
やっぱその会場タクシーの運転手とか自体も、
あの場所だからこそ全部がうまいバランスで成り立っている。
いやでも本当そうだと思いますよ。
ってことですよね。
雇用も喪失してるしみたいな。
サステナブルですよ。
まあそうですよね。
たぶんだから本当に彼らからしたら、
その全てがたぶん当たり前。
今までずっとそうだったっていう日常すぎて、
何もそういう認知はできてないと思うんですけど。
だから当たり前にサステナブルだし、
当たり前にこう緩く人間関係が繋がっていくっていうのをずっとやってきたって感じなんですかね。
いやー本当にいいなー島。
行きたくなりますよね単純にあれ見ると。
行きたくなる。
行きたいなー。
もうやっぱね、都会だとこう叶えられない会場タクシーのある生活、
あまみにはあるみたいな感じ。
いやたぶん絶対耐えられないと思いますよ。
耐えられないかな。
まあね。
でもあのタクシーには乗ってみたい。
乗ってみたいですね。
乗ってみたいし、その位置生活者として乗ってみたいんですよね。
位置生活者として乗ってみたい。
めっちゃ荷物買い込んでとか。
だからあそこに出てた東京から移住してきたっていう親子のきっかけになったゲストハウスに行けばいいんですよ。
そうですね。
そんなにいいゲストハウスなのかって思ったじゃないですか。
いやー思いますよね。
東京から移住を決めるぐらいいいゲストハウスって相当すごいじゃないですか。
そこに泊まって会場タクシーに乗って初めてこの回で言おうとしてることをすべてわかるんですよ。
たぶん僕らは。
いやそうなんですよ。これも体験しないとやっぱわかんないかなっていうのは思います。
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そうなんですよ。まだ映像だけでは読み解けない謎がたぶんこの話にはいろいろ含まれてる気がするんでね。
はい。
その辺はまあ行ってぜひ。
行ってこれは完結だと。
完結したい本当に。
行きたいと。
そんな感じですね。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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