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真夜中、コンビニの駐車場で。このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、北アルプス・天空のテント村という回について話していきます。今回は、傑作戦になっております。
初回の放送は、2016年11月ですね。タイトルにもあるように、長野県の北アルプスの山合いに、紅葉の時期だけ出現する巨大テント村に密着した回になっております。
ということで、本田さんいかがでしょうか。
はい。これは、タイトルにある通り、天空のテント村っていうのもあって、すごい星が綺麗な、山の上での星の綺麗な夜空を見ながらっていう宿泊先になってるんですけど、
2日目の雨がすごいじゃないですか。
いやー、そう。これは、本当それをなしには語れないですよね。
なしには語れない。
いやーこれ、すごい、自分もこの回覚えていて、いい回だったなーと思ってたんですけど、なんでいい回だったかあんまり覚えてなかったんですけど、
この雨によって全てが浮き出てくるんじゃないけど、登山の山のこの水も雨も、この雨によって全部見えてくるところがあるんですよね。
天空のテント村っていうから、もう本当に大絶景みたいなのを期待するんですけど、本当それ最初の初日の夜だけで、
翌日からすごい雨が来て、それどころじゃないっていうところが、ものすごい山の初心者向けの取扱説明書的な回になってたなと思うんですよね。
この回を登山してない人が見たら、いいことばかりではないということまでわかるじゃないですか。
こんな素晴らしい景色があってとか、楽しい仲間がいてとか、そういうのも映し出されはするんですけど、
とはいえタイミング悪いとこうなるよとか、準備してないとこうなるよっていう、現実をちゃんと見せてくれるという感じがして、
こんなにうまくまとまった回あるかなっていうぐらい登山回としては、まとまってるなーっていうふうに思いましたけどね。
これその傑作戦どれにしようかっていうふうに、毎回こう2人で話しながら大体選んでるんですけど、
なんか覚えて、あんまりこう覚えて、細かいところは覚えてないけど良かった気がするっていう理由で選びましたもんね。
なんだっけみたいな感じで。
でそんで僕も改めて見たら、本当に1日目は割とこう本当にタイトルの通り北アルプスのテント村じゃないですか。
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風景みたいのがあって、やっぱり色鮮やかなテントみんな岩肌のところに広げていて、
でなんかこうちょっとその自然の雄大さも含めてこう緩やかな感じなんだけど、2日目からもう僕はテントとかそういうキャンプやらないんで、
なんか早くあの山小屋みたいなところにみんな避難すればいいのにと思いながら、僕は見てましたけどね。
あれなんてもう本当心折れますよね。
いやだって信じられないぐらい雨だったじゃないですか。
はいはい。
あんなに山の天気は変わりやすいみたいだけどそんな変わるっていうぐらい。
ここまで変わるかっていう感じ。
でも途中で親子出てくるじゃないですか、山小屋で一人で女の子がいて、声かけるとパパはテントを張りに行ってると。
めちゃめちゃ悪天候の中テントを張り。
でもその3日目に親子が出てくるとそのテントの中結局雨降ってるからすごい水浸しになってるとか大変な思いをしてるんだけど、
ちょっとこう娘も成長してよかったみたいなことをお父さん言ってるわけですよね。
それがテントというかキャンプというかの楽しみで成長なのかなと思いながら普通に泊まりたいなと僕は思いましたよ。
そういうふうにうまく締めた感にはなってましたけど、
冷静になるとある程度予報もあるし、そんな場所にあそこまでまだ5歳の子連れてくのはやっぱお父さんどうなのっていうの知識ある。
なかなかハードコアですよね。
本当に彼女のために多分振り返ると、それこそこれ2016年ですから今あの子も多分中学生ぐらいですよ。
こんなことあったなーって多分振り返ってるぐらいにはなってると思うんですけど、
そういう2016年っていうのもあってちょこちょこあれ?これなんかギリ大丈夫なのかな?まあ大丈夫かみたいなシーンがいくつか出てきて、
それが親子のやつとかやっぱりちょっと子供にとってエクストリームすぎないかとか、
あとすっごい雨降ってるんで、山小屋みたいなのに女の子がだから避難して待ってて、お父さん待っててねーって言って土雨の中テント、
あんな山小屋に今この72時間の取材入ってるからいいとはいえ、なんか置き去りにできるかみたいな。
すごいですよね、迷子になったのかなと思ってあれ取材来る話しかけてますからね多分。
っていうところがあって、それぐらいやっぱり準備も必要だし覚悟も必要だしっていう、そこが登山はやっぱあるよねっていうのがこんなちょうどよく挟み込まれるんだっていうのがあって、
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逆にね1日目がしかも楽しそうだからこそですよね。
いやそうですよだって1日目にそのシンガーソングハイカーとか出てきてるんですよ。
シンガーソングハイカー。
シンガーソングライターじゃなくて山を登って歌うって言って、山が高度が高くなると高くなるほど高音が出なくなるっていう。
そんなことあるんだみたいな。
とかネットで告知したYouTuberとか来てるわけじゃないですか。
来てた。
国旗を掲げててこの国旗の方たち集まってくださいみたいな言ってるけど誰も来ないとか。
誰も来ないとかね。
そういうのどかな風景だったわけですよ1日目は。
1日目のキラキラ感ってあげれば本当に切れないですよね。
切れないですよ本当に。
青空に広がった中で木でできたテラスが出来上がってて、そこのテラスでみんな美味そうにおでん食ってたじゃないですか。
ああいうのも美味しそうだよなとかみんな楽しそうに調理してお酒広げてみたいな。
ちょっと俺も行きたいなって思ってたところの2日目ですからね。
そうですよね。
1日目に出てきたイルミネーションテントの人とかどうしたんだろうって思いますもんね。
なんかね自分のテントにイルミネーション貼って。
独特のイルミネーションも。
ハロウィンのランタンとかあったりして可愛いなと思ったんですけど。
あれだってすごいなって思ったのはお休み中すいませんってインタビュアーが中入ってくるんですけど、
あの電飾を人に見せるためだけにつけて自分は中でもう寝てるんですよ。
電気枕で。
すごいですよね。
だってそれも多分電源とか持ってきてるわけじゃないですか。
そうそうそう多分ね。
なのに自分はもう寝てるっていう本当にテントを見せたいっていう新しい自己主張ですよね。
そうそうそうそう。
あれだけねみんなテント色とりどりでね。
確かにその中で電飾とか貼ってたら映えるよなぁとは思うんですけども、
その映えがなんか目的みたいになっちゃってるって。
それを自分で見るんではなく中で操作するっていうここまで行き着くかっていう感じだったんですけど。
でもなんかあそこまでじゃなくてもそのテントってなんかそれぞれ個性があったじゃないですか。
でなんかそれこそ3日目とかに新しくそのテント買ってきてみたいな人とか、
あと2日目のあのカップルですよね。
あのテントを一応練習はしてきたけどみたいな。
全然練習通り行かなくてみたいなんとか。
なんかそういうテント一つとってもやっぱ組み立て方も含めてですけど、
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なんか個性が出るんだなっていうのは僕はその素人っていうか全然わからないながらにも思いましたね。
あの辺もなんかすごいあるあるですよね。
まあ普段は結構その練習とかしているはずなのに、
やっぱねあの日が暮れるだけで難易度めっちゃ上がるんですよね。
テント張る時って。
それはね1回だけ僕テントしたことあるんですけど。
その時にちょうどその暗闇の中でテントを組み立てなきゃいけないっていう状況で、
全く同じその苦悩を味わいました。
あの素人はやりがちですよね。
行けるだろうとか言って。
真っ暗で。
意外と日が落ちるの早いっていうね。
何も見えないし。
そうなんですよ。
こんなに見えないとこんなにペグもどこにあるのかわからなくなるみたいな。
一個一個時間かかるんですよね。
やりました。
ああいうのとかも含めて、あの場所ってテント村って言われてたじゃないですか。
あれって多分そのいわゆる俳歌たちにとっては、
休む場所なんですよね。
ちょこちょこ描かれるんですけど、
あそこはあの戦場時期みたいになってて、
あそこですね戦場時期のカールみたいな感じですよね。
氷河期時代で広場みたいになってるところなんで、
あそこからさらに山頂っていうのがあるんですよね。
途中にもいたじゃないですか、
自分たち登山嫌いなんですよとか言って。
飲み会してる。
テント村で飲み会してるちゃんたちとか。
最後の方もね、
元登山部なんですっていうもうすぐ定年っていう方が、
昔は山頂まで行ったけどもう今は行かないなみたいな感じで、
テント村でテントに入ってゆっくりしてますみたいなのがあって。
あれ登山やってる人たちからすると、
そういうところなんですよね。
最後まで行かないから、
全然まだ余裕っしょみたいな場所なんですよ。
途中ってことですよね。
途中の休む場所というか、
特にテント泊したい場合はあそこで一回泊まって、
実際ね一番最後に出てきたのは、
最後日の出が山頂にあたる色合いが見るっていう形で、
みんなあそこに泊まるっていうところがあるんで。
テント泊するための一旦の休む場所っていうことになってるんですよね。
なんだけど、もう僕らからしたら、
あそこまでたどり着くのも大変そうだし、
たどり着いた先であれ待ってんのって思うと、
本当に怖いなって思うんですけど。
確かに山小屋とかあるじゃないですか。
山小屋っていうかヒュッテというかあるじゃないですか。
最悪のことにはならないというか。
究極建物があるんで、そこに逃げ込めば見たいのはあるとはいえ、
二日目を見てしまうと、やっぱりねえって感じですよね。
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体験した人にしかわからない、テントって飛ぶんだみたいな。
途中もいたじゃないですか。
台風の時来て死を確保したんで、ボイスレコーダーで。
ボイスメッセージ残してる人ですよね。
そんなことやってる暇じゃねえよみたいに思うんですけど、
それぐらい服と飛ぶんだろうなっていうのは明らかにわかるんですよね。
それぐらいテントの感じって、
風がない時に過ごしているテントと、
ああいう状態になった時のテントの安心できなさっていうんですかね。
すごい生命の恐怖を感じるんで、
人って寝てる場所が安定していないってめちゃめちゃ怖いんですよね。
その怖さを楽しむっていうとあれなんですけど、
経験するっていうのは大事っちゃ大事なんですけど、
本当に体験すべきかなみたいなところはありますけどね。
あれって僕わかってないんですけど、
岩場だったじゃないですか。
岩場でやるああいうキャンプっていうかテント張ったりとか、
一連の準備みたいなことと、
いわゆる森の中のキャンプ場、土で巡ってみたいなキャンプ場だと、
もう全然ジャンルが違うぐらいの感じなんですか?
それとも大体一緒なんですか?感覚的には。
全く違います。
やっぱ違うんですね。
全く違います。
僕どっちかというと森のホームキャンプ、
テント張ったことないんですよ、山で。
っていうのはそれぐらい性質が違うし、
覚悟がない奴は行っちゃいけない世界みたいに思ってるんで。
やっぱりその森と山は全然違うんですか?
もう全く違いますね。
途中で初心者っぽい人たちが、
これキャンプ用のテントなんですよって言ってました。
言ってました。
そもそもキャンプ用っていうぐらい、
重さも全然違うんですよね。
あと最後の元トザムの人も、
今は装備も上がってきましたよね。
値段違いますから。
そう言ってたおじさんのテントとかって、
何万ぐらいってあそこに書いてあるんで、
ブランド名。
売ったらびっくりしますよ。
すごい金額なんですけど、
いわゆる都材用の物って軽くないといけないんですよね。
当たり前なんですけど。
そうですよね。持ち運んでそこで組み立ててっていうね。
運ぶっていう行為があるから。
森のキャンプとかって結局大体車で近くまで行って、
言っても駐車場から運ぶとか、
カートに入れて運ぶとか、
以下輸入でもできるんで、
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当たり前ですけど、
1人用でも2キロ3キロ当たり前なんですよね。
でもあの辺のテントっていうのは、
680グラムとか。
業界最軽量とかなんですよ。
680グラムのテントなんて、
逆に立てた時に、
逆に浮けば飛ぶなって思います。
軽くすればするほどね、
持ち運びは楽になるけどもっていうところですね。
そうなんですよ。
耐久度とかもやっぱりちょっと違うし、
っていうのがあって、
それが当たり前なんですけど、
すごい負の相関があって、
軽ければ軽いほど、薄ければ薄いほど値段が高くなるんですよ。
だからもうそういう登山のやつっていうのは、
もう登山行くために買うんで、
森で買ったキャンプの道具を持って登山しようと思わないんですよね。
じゃあそもそも競技が違うぐらいの感じなんですね。
競技が全然違うんで、
あれだけ装備揃えるのも大変ですし、
途中というか最後ら辺に出てきた人の言葉、
結構自分でも刺さったんですけど、
新聞社で働いてる女性の方いたじゃないですか。
東京からちょっと戻ってきてっていうことで、
最後に言ってたのは、
一人でできることとできないことがよく分かったって言ってたじゃないですか。
言ってましたね。
まさしくやっぱり登山とか、キャンプもそうなんですけど、
それぞれにこういうのっていうのは自分一人でできるんだなっていうことと、
やっぱりそうじゃないこと。
そうじゃないことについては、
やっぱり友達とか複数の人と行くとやっぱり助かるんだなとか、
正直その一人でいることの身の危険とか、
やっぱりそういうことが分かってくるんですよね。
だから結構これまでのことと逆を言ってるかもしれないんですけど、
あの雨の大変さとか、
なのになんであそこに行くんだろうっていうのは分かる、
ちょっと分かんないかもしれないんですけど、
でもやっぱり体験した人だけが、
あ、これはできるけど、これはもうやらない方がいいなとか、
やっぱり命の危険があるなとか、
そういうのってなかなか経験しないと分からないことで、
それが分かったときの手触り感って結構あるんですよね。
なかなか説明ができない。
結構それを言ってたその新聞社の女性っていう方も、
言ってたのが、これまでは結構自分は仕事テキパキして、
全てうまくやってきたつもりだったけど、
なかなか今までのスピードで物事が進まなくなってきたって言ってたじゃないですか。
やっぱり全てが整理された状況、環境とか、
そういうのだけで人間ってやっぱり生きていくわけじゃないってなったときに、
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そうじゃないときに自分にできることとできないことって何なんだろうなって、
一歩ずつ踏みしめていく感覚っていうので、
そういう難しさを味わった人だからこそ、
あの言葉が出てくるんだなと思って、
自分はこの回で一番印象的だったというか、
そういうことだよな、今回の1日間はって思ったところでしたね。
それが悪天候があるからより際立つというか、
より感じられる部分もあるんでしょうね。
なかなかね、登山は悪天候がつきものっぽいですからね。
なんかそれがね、最初の僕望んでやるかどうかみたいな話しましたけど、
でもこれはこれで体験しないとわからないものというか、
それこそ北アルプスで紅葉見に来てるんだから晴れてた方がいいに決まってるじゃないですか。
そもそもの前提としてなんですけど、
とはいえせっかく来てるんですよ、もちろん地元の方とかも今回いましたけど、
神奈川が来ましたとかどっか来ましたみたいな、結構遠いとこ来てるじゃないですか。
そんな中でも、結局お目当てだった紅葉とか山みたいなのは、
もし途中で帰っちゃった人は見えなかったかもしれないけれども、
でもこういう悪天候を経たからこそ、得れるそういう景色ではない体験的なものも、
何かうまく体験した人にしか表せないようなものなんだろうけど、
あるんだろうなっていうのは、最初に話した5歳の子とかも多分忘れないだろうし、
それこそ今中学生くらいになってるって本田さん言ってましたけど、
多分ひたすらびしょびしょになって嫌だったみたいな思い出かもしれないですけど、
もしかしたら。
もしかしたら、でもそんなびしょびしょになることもなかなかないしみたいな、
そういう思い出みたいなこととか、それが今後生きていくみたいなことはあるんだろうなとはすごい思いますけどね。
登山はね、やっぱりそこがやっぱりセットだから、
これは単純にだから素晴らしいって持ち上げるわけでもなくて、
圧倒的な自然っていうところの脅威も含めて向き合って、
そういうものがあるのだっていうことを淡々とかみしめていく感じだとは思うんですよね。
そうっすよね、エクストリームな状況ですよね。
言ってしまえばね。
本当に都会というか人々が普段生活している環境からは、
やっぱり考えようのないつかない特殊なことというか、
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イレギュラーなことが起こりまくるっていうところは、
本当に多分今の現代だと登山ぐらいでしかないので、
守られてるというか安全になってますからね、基本的には。
結局やっぱり森のキャンプっていうのはどっちかというと娯楽的な部分を最大化してるから、
やっぱりそこはちょっと違うところがあるんですよね。
多少なんていうか、もちろん場所とか季節とか色々よるんですけど、
とはいえ多少最悪死なないみたいなところがあるんで、
そこがやっぱり大きくちょっと違うかなっていうところと、
改めて自分も挑戦はしてみたいけど、やっぱり誰かと行かないとなかなか難しいなっていうのがあるんですよ。
確かに今話しながら思い出しててふと気づいたんですけど、
キャンプというと必ずセットで出てくる焚き火がほぼ出てきてないですよね、今回ね。
ないですね、多分禁止だと思いますね。
それも多分大きい違いというか、
そういうのどかな感じじゃないというか、焚き火見て散るみたいな感じではないっていうことなんでしょうね。
ちょっと修行僧っぽいですね。
だからもう序盤の方とかでこんなの詰め込んでてっていう時に見た、やっぱりこの登山にはおなじみのアルファカマイですよね。
アルファカマイ。
覚えてます?
覚えてます。何の回でしたっけあれ。
あれはわけありスーパーですよね。
わけありスーパーですよね。
俺たちの東京五輪馬のやつですよね。
なぜかよく出てくるアルファカマイっていうのはやっぱり登山でこそ必要なんだなっていうのがよくわかるというか、
アルファカマイはどこにでも出てくるなと思って、意外とそういうリンクも楽しんでるっていう。
本当に山の怖さも含め魅力も含めですけど、すごいそれがグッと詰まった72時間だったなと本当に思いました。
だから登山行こうかなって思う人はまずこれを見てて変な意味じゃなく、良さもあるんで。
良さも厳しいところも含めてこの回を見ればなるほどっていろいろ思うと思うのでおすすめします。
なんかもう教本ぐらいの感じだね。最初に見た方がいいですよね。
入門書として。
入門書として。
というところですかね。
じゃあ今回は以上となります。
ありがとうございました。
ありがとうございました。