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放送回:「愛媛・今治 昭和から続くサウナにて」(2024年2月9日)

サマリー

愛媛県の今治市を舞台にした古くからあるサウナに密着した3日間のドキュメント番組が放送されています。サウナの日常が描かれ、常連のお客様たちの生活リズムや地域の特徴が浮かび上がります。今治サウナは、地域に根付いた渋いサウナであり、サウナブームに対して無言でパンチを繰り出していると言えます。しかし、豊かさに目を向けずにスペックや温度にこだわる傾向もあり、その点については批判の余地があると言えるでしょう。

目次

愛媛県のサウナの日常
真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某、公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、愛媛今治、昭和から続くサウナにて、ということで、愛媛県が舞台になっています。
そこにある古くからある老舗のサウナというところなんですけれども、
この愛媛県の今治市というところが、造船とかタオルとかでよく知られた場所なんですけれども、
そこに長年やってきた、いわゆる最近の新しいサウナとは違うような、古くからあるサウナ、
男性専用ということで、男性しか着ていないという、これもまた珍しい街道はあるんですけれども、
そういったところに密着した3日間になっています。
では山口さんいかがだったでしょうか。
この回はですね、あまり話したくないんですよ。
僕ら72時間で毎回1話ずつ、基本的に最新話をあらこだ言ってきたじゃないですか。
いいとこもあれば、これはどうなんだみたいな話もしてるじゃないですか。
今回で言うと、あまりにも今治のサウナの何でもない日常、何でもなさすぎる日常すぎて、
それに外野の僕らがいい悪いとか、ああだこうだみたいな、言う資格すらないんじゃないかっていうぐらい何でもない気がして、
だからあんまり話したくないんですよね。
何でもないんだけど、それが異常すぎるみたいなところもありますね。
いやそうなんですよ。
あんな全裸でご飯食べるみたいな、どういうことなんみたいなのあるじゃないですか。
でもね、それなんだけど、それがこう自然に、すごくみんな自然だし、当たり前になってるっていうことがやっぱり、今回の回はすごい印象的でしたね。
本当に山口さんが言う通り、これだけ本当に裸でご飯食べたりとか、みんな気持ちよさそうにそこで寝そべってたりとか、テレビ見たりみたいな、そんな日常が繰り広げられてるんですけど、
正直僕らからしたらとはいえ、それが日常ではないというか、異常で。
うらやましく思う人もいるだろうし、すごい異常な世界だなーって、全然もう遠いことのように思う人も多分いろいろいると思うんですけれども、
それをね、だから、いわゆる現代的な価値観に当てはめてどうこうっていうのが、本当に馬鹿らしく思えるぐらい、たぶんずっとここは変わってないというか、本当に時は止まってるなって思いました。
なんかいいじゃないですか、今回ね、12月23、24、25かな?の3日間じゃないですか。本当にクリスマスなわけですよ。
そうそう。
サウナの特異な生活リズム
やっぱもうね、こう今治のサウナとかになってくると、クリスマスといえば有馬記念なわけですよ。
そうそう。
もうそんなサンタとかじゃなくて、当然のように。
お馴染みだね。
そう、もうだってサンタクロースみたいな言葉一言も出てこなかったじゃないですか。
ほぼ出てこない。
奥さんにプレゼント買わんの?とか言ってたじゃないですか。
一応ね、でもね、有馬記念の方がデカいじゃないですか。
デカかった。
みんなやっぱ真剣度合いとしては有馬記念の方が多いわけですよ。やっぱそういう日常、ちょっとその、あるいは他の人から見ると、そんなことあるの?っていうぐらいの違う世界線の感じがするんですよね。
そうなんですよね。多分、有馬記念が始まる前とかも、12月24日昼1時のテロップで、休憩場で爆睡してる人たち流してたじゃないですか。
いいですよね、あれ。
あのカットがね、もうやっぱり、そういうの関係ないんでっていうのがありありとわかる日常の光景で、かつ今やサウナといえば結構ブームになっているので、あんなになんか贅沢なサウナの使い方ないわけじゃないですか。
いや、ほんとですよ。
結構ね、人もまばらに来る感じなので、毎回なんかみんな好き勝手に、ほぼ2人か3人ぐらいしか実際サウナの中にいなかったじゃないですか。
いや、そうなんですよ。
あんなのもちょっとありえないというか、都会とか今ブームで加熱してる状態だと。そんな中で、自分の本当に整うの本気バージョンですよね。
で、終わった後もその休憩所みたいなところも、ソファーがもうほんと、まさにインフィニティみたいになってて、そこでぐっすり寝る人たちみたいな。
これは相当贅沢で、この街でやっぱり未だに残ってるっていうのはすごいことだなぁと思いますし、本当にそれを支えてるのは常連の人たちっていうことなので、
観光客とかも関係ないですからね、ほぼいなかったし、時期もあると思う。そういうところも含めて、誰も手出しがない生意気だなとは思いましたね。
そういうサウナブームって、ある意味サウナのスペックだったりとか、ここの水風呂の水は天然水で気持ちいいとか、
デビューね。
このサウナはフィンランドから持ってきて、銅のなんとかストーンガみたいなんとか、老流の上手い人がいてとか、そういうの別にここ1ミリもないじゃないですか。
そうですね。
多分普通なんですよ、その辺のスペックって。水風呂も確か水温が20度みたいな、そんなに別にすごい冷たいわけでもないしみたいな、本当に冷たいとこは柔軟度みたいなのあるんで、100度もあるとこはあるんでそんなに。
そうなんですね。
普通、暑い方ですけど、でもそんなに珍しいかって言われると、そうでもって感じですよね。
なので、全部のスペックが普通なんですよ。
でも、ちまたのそういう高スペックサウナの整うとは違う整うというか、本当にリズムが整う感じがしてるんだと思うんですよね、ここって。
確かに難しいですよね。
変にここって別に外気浴のスペースがすごい充実しててとか、全然そうじゃないじゃないですか。
外気浴の場所はそんななかったね。
そもそもなく水風呂にサウナ入り、温まり、水風呂に入り、拭き、なぜかそのまま休憩室に来て、くつろいで、でまたサウナに行くっていう、一回風呂から出るっていう行為が挟まるって謎のサウナではあるんですけど、そんなに整う市場主義みたいなのからしたら多分環境的にはそんなに良くないわけですよ。一回部屋入ってるしなぜか。
本当に環境の変数をめちゃめちゃ追い求めていく形とは全然違います。
でもそれを、ある意味整うってチルアウトみたいに言ってるけど、最近整う整うみたいに言いすぎて整う求めすぎてるみたいなことになってる、やはりサウナブームの加熱みたいなのからすると、本当に淡々と普通に風呂入る感覚っていうんですかね。
日常で風呂に入る感覚でサウナがある生活っていうのがすごく描かれてて、僕はいいなと思ったんですよね。
そういう実際のサウナの中で汗かいてて、その後水風呂外気浴みたいな、そういうわりと身体的な短期的な整うというよりは、あそこで暮らしていく中での生活のリズムとしての整うっていうことがよく見えてたっていう、そういう感じですかね。
そうですね。そうだと思います。
逆に言うと、サウナからするとそういうのが珍しいかもしれないですけど、それが面白いのがドキュメント72時間視点ではある光景っていうのが面白くないですかね。
そうですよね。
これまでもいろいろな場所に密着してたのかね、そういういいリズムを醸し出す方々っていうのがいて、それが今回はサウナっていうパターンであったのかみたいなところが、そういえばこれまでなかったような気もするけど、でもありだなっていうのがめちゃくちゃ思ったところです。
そうですよね。
若者のサウナ文化と地域の変化
あとなんか結構、若い人はまばらだったじゃないですか。
はいはい。
でもなんか逆に僕すごく不思議に思ったのが、これ当然造船の町っていうところで愛媛県やってみたいなあるわけじゃないですか。
そこで働く20代30代の割に、みんななんか可愛らしい感じの人が多かったっていうか。
可愛らしいっていうのは、はい。
言ってしまうとやんちゃな人そんなにいなかったですよ。
うん。
なんかおっちゃんとかは若い頃やんちゃしてた風なような人だったような気もしないでもないんですけど、実際の今来てる20代30代の子たちって、実際そこで造船系のところで働いてるっていう方も何年かいらっしゃったと思うけど、そういう立場も含めてあんまりやんちゃな人がいないのは何でなんだろうなっていうのが思ったんですけど、
これがサウナだからなのか、この今治の町だからなのか、それでいくとどっちなんだろうなと思ったんですけど、おそらくサウナだと思うんですよ。
うーん。
まあなんか傾向として、そもそもヤンキーが減ってるみたいなのあると思うんですよね。
そうですよね。
なんか総数が。
でもちょっとそれあると思うんですよ、なんか。
前だったらなんかもうちょっと、まあいわゆるマイルドヤンキーって言葉の子たちっているイメージだったんですけど、ちょっと今って最近減ってきてるんじゃないかなっていうか、この実はなぜかサウナから。
これですね、1日目の後半ぐらいに時計屋さん商店街のね、時計屋さんが多分出てきて、その中に都会の場所はサウナとかそういうの落ち着かないからねみたいに言うんですよ。
言ってました。
これが愛媛の松山にある多分空と森っていうところだと思うんですよね。
都会定義。
空と森っていうそのスーパー銭湯があるんですよ。
空と森っていう名前の松山に。
愛媛の松山の空と森っていうのは、スーパー銭湯で本当に愛媛中の人が行く、割とテーマパークみたいな感じというか。
本当に何種類もお風呂があるし、レストランがついてるし、そこでいろいろ買い物もできるしみたいな。
買い物っていうかちょっとお土産買うぐらいですけど。
そこはさっき本田さんの言ったみたいなちょっとやんちゃそうな人もたくさんいるんですよ。
だから都会は落ち着かないって言って、サウナだっていう理由もヤンキーが減ってるだけじゃなくて、ここならではの理由もあると思うんですよ。
サウナ入りたいみたいに言うと、やっぱりヤンキーであればあるほど、綺麗なサウナとか流行ってるサウナとか、アミューズメント系のサウナみたいな、ゲーセンついてますみたいなね。
そっちの方に行ってるっていうのは、イオンに行く感覚でそっちに行ってるっていうのはあるのかもしれないなと思いますかね。
その辺が意外ですよ。
なんか、別にヤンキーが綺麗なところに行っても別にいいっちゃいいんですけど。
意外と何かそういうわかりやすいアミューズメントパークみたいなところに、やんちゃな若い子たちが行っていて。
どっちかというとここに来る若い人たちは、なんというかもう少し落ち着いてるというか淡々としてる。
このままそこの常連のおっちゃんたちともすると、すぐなりそうだなみたいな雰囲気を醸すような。
成長するとね。
そうそう、そのなんか択感した感じを感じた。
そこがこのサウナが呼び込む雰囲気が、何か哲学ってあるのかなと。
意外とサウナについてあまり詳しくない。ここが何か読み取れなかったけどすごい気になった。
なんかそうですね。
やっぱサウナというか、誰かとどっか温泉に行くとか、そういう施設に行くみたいな時に、やっぱり楽しさみたいなのを求めると思うんですよね。
今回二人組で若者が来たりしてたじゃないですか。
それも家が近いみたいな話とか確かありましたよね。
本当に誰かと待ち合わせして遊びに行こう、じゃあこのサウナだ、みたいな選択肢のサウナではないと思うんですよ。
そういう待ち合わせではなくて、本当にただ風呂入りに行くから一緒に行くかみたいな、軽い気持ちというか。
それこそそのまま飲み明かすからその前に行くかみたいなんとか。
渋いサウナの根付いた地域
そういうので、近くにいる人が行っている場所っていうことなんじゃないかなと思うんですよね。
そうなってくると、周りにはあんまり、逆説的ですけど、あんまりそういうやんちゃそうな人は住んでないっていうことなのかなと思いますよね。
そこがね、ちょっと謎なとこ。実際この今治も含めて、造船の町って、やっぱりそこの衰退とかってあるのかな。
途中もタオルの製飾職人とかが、オートメーションで人いなくなってるんだよねみたいなことがあったじゃないですか。
造船自体も、やっぱりとはいえ、日本の中で造船ってすごく嫌がってるところが一緒にいないので、
本来であれば、造船とかもかなり力を使うきつい職業なので、やんちゃな人たちが集まってるはずなんですよ。
でも、全然職業とか聞いてなかったですけど、いたこの若い人たちの感じって、エンジニアとか、そっち系の理系系の人が多そうだなっていう感じがして、
多分それぐらい人の入り組みも変わってきてるのかな。だからこそ、常連のおじいたちは割とやんちゃそうっていうところの対比が面白かった。
そうですね。確かにそういうのは一部ではあると思いますね。
あとは、2日目に鉄鋼のお父さんが出てきて、娘がブラジルに留学行ってるんだみたいな。
ああいう会話の中に娘がブラジルに留学行ってるんだみたいなことが普通に出てくるのって、ちょっと前だとすごいことというか、海外に娘が留学に行っててみたいなのって、
今も別にそうなんですけどね。ここでそんなにそのことに対しての本当にすごいことだぞみたいな感じで、あんまりためにためって言ってたわけじゃないじゃないですか。割とさらっと言ってた感じで。
それは結構こういう、いわゆる肉体労働的な街に海外のそれこそ実習生みたいな人たちとかも含めて結構入ってきていて、外国人がいる環境とか外国に誰か行くみたいなこととかが、割と日常になってる、結構グローバル化してることな気もするんですよね。
で、もともとその若いやんちゃな人が養っていたその肉体労働部門みたいのがどんどん海外の若者みたいなのに今代替されているっていうのが多分このエリアの日常なんじゃないかなとは思いますかね。
この辺がね、これまでの他のドキュメントと同じ場所だといつも出てくる技能実習生みたいなのがある。
そうですそうです。
特にこのサウナには来てないわけですからね。
そうですそうです。
ここもこの場所の特殊性はなんか、今山口さんが言ったような状況って、おそらく確実にそういう状況になっているのは間違いない。
本当にたぶんこのすぐ近く住んでいるだろう。けれども彼らは別に来ないとか、そこは文化の違いとかもかなりある。
このカメラにオール裸のわけ分からない。
ちょっとだって日本人ですらどういう作法で入ればいいのか難しいですもんね。
コンテクストが高すぎる。
高すぎますよね。人種関係なくむずいですよね。
むずいので、たぶんよりね、サウナっていうもの自体がハードルが高いものになっていると思う。
ブームと関係ないところ。
そこが実際の地域のそういう交わりとか変容みたいなところが見えないっていうところも逆に今回サウナってすごい回答になったと思うんですよね。
そうですね。
それが見えずに、中が本当に結構来てた人の話とか、それが昭和の話だと言われてもあんまり変わらないような気がする。
時は止まっているっていうのは、今場合がそうだというよりは、その中でさらにサウナは変わらない。
二重構造みたいな。
この街のことを本当に知ろうと思ったら、サウナだけでは当然ですけど、全然わからない。
でも、この一日ゆったり1300円っていうお財布に優しい感じとかは地域に根付くんだろうなって感じしますよね。
神さんによって成り立ってたじゃないですか。
そうですよ。あんなサウナを一人でやって、大変ですよ。それこそ洗濯もあれば何もあればって。
ご飯まで作っちゃうわけですからね。
本当ですよ。すごいだってご飯メニューあったじゃないですか。
居酒屋か。
シェフの気まぐれランチぐらいの感じですよ、本当に。割と何でもメニュー見ないで言っても出てくるんじゃないかぐらいのメニューであったじゃないですか。
でも、食ってる人がみんなおじいちゃうすぎて、胃袋に入らないから600円のおにぎりとか目玉焼きとかが付いてるセッターをみんな揃ったのがすごい可愛かったですけど。
いいですよね。
カツ丼とかじゃないんだみたいな。
いいですよね。
本当に渋いね。
この場所にしかないですね。探そうと思っても。
実はこういう思って世に出ないサウナって言うんですかね。渋いサウナというか。意外とあるんですよ。地方とか特に。
まだ発掘されてないのがあるんですか。
サウナブームへの批判
まだあるんですよ、実は。本当にサウナって有名なところは四季寺とか。四季寺って結構有名なね。
全然知らない。
あるんですよ。天然水でみたいな。
知識の差がいつも。
そういうところに比べてこういう本当に渋いサウナって結構まだ実はあるけど減ってきてると思うんですよね。
そもそも。
普段ってそうですよ。
神さんがどうなのかって。
それもサウナブームみたいなのが、僕も別にサウナに行くんですけど、そんなに全面的にサウナブームがすごい良いなと思わないっていうか、そこで結局資本主義じゃないけど一部の人気のところにだけ人が集まってるみたいなことが結構問題な気がしていて。
別に今回出てきた若者みたいに家の近くにあるサウナに入ればいいじゃないかって思うわけですよ。
わざわざすごい遠出をして、天然水とかなんだかみたいなとこに行くんじゃなくて、普通に家の近くでこういう超ハイコンテクストかもしれないけど、こういう働く人たちの中で普通にサウナに入ってご飯食べるみたいなだけでも豊かなのに、その豊かさに目を向けないでやれスペックだ温度だみたいな浪流だみたいになってるのがどうなんだろうみたいな。
サウナブームに対して文句言ってる人みたいですけど。
一言言いたいんですね。
でも本当に、だから今回の72時間はすごい良かったというか、僕としてはこの人たちの日常に何か言う気はサラサラ最初言った通りないんだけど、サウナブームみたいに対しては無限に言うことがあるっていうことですよね。
明らかにそういうサウナブームに対して無言でパンチを繰り出してる仲はありますよね。この回一緒に。
いや、ありません。絶対ありません。
山口さんのサウナブームへの勝ちが入ったところで。
そんな終わり方でいいんですか。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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