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2021-06-25 22:28

第6夜『献血ルーム、めぐる血液とつながる社会。』

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放送回エピソード:「私が献血ルームに来た理由」(2021年6月18日放送)
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真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、一つの場所を72時間にわたって停電観測する、某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
はい、今回は、私が献血ルームに来た理由ということで、スカイツリーのそばにある献血ルームに密着した回になってます。
この5月下旬の緊急事態宣言の中で、展望台とかはお休みになってるんですけれども、1日大体60人ぐらいが献血にやってくるような、献血専用の場所について、
それぞれ、休みの合間だったりとか、生活の合間っていうところで、ちょっとやってくる、献血にやってくる人たちに話を聞くという、そんな回になっていました。
大西さん、どうでした、今回。
はい、コロナ禍で献血ルームっていうことで、どういう内容になるのかなっていうところがあったんですけど、
最初ですよね、私が献血ルームに来た理由っていう。
これ30分見て、出てくる人たち、多分スタッフは何で来たんですかっていろんなことを聞いてるんですよ、いろんな角度から。
そうですね。
結果、特になしなんですよ。
特になし。
これ結構面白くて、多分、何で来たんですかっていう質問をめちゃくちゃしてるんですけど、献血は趣味なんでとか、なんか暇なんで、みたいなことをみんな言うわけですね。
そうですね。
特になしなんですよ、このタイトルに対しての答えは。
大悪な答えみたいなのはなかったですね。
そうなんですよ、ここから何か結構考えるべきことがあるんじゃないかなと思って、僕は放送を見てましたね。
なるほど、あんまり答えがない感じでしたよね、割と淡々と。
そうなんですよ、皆さん趣味献血、あと何か誕生日に献血に来る男性っていう不思議な人が出てきたりとか。
不思議な人いましたね。
そうなんですよね、結構それが、僕自身あんまり献血を慕うことはないんですよね。
そうなんですよ、意外とないですよね。
あります献血?
自分は職場でやってる時のやつに行くだけで。
定期的にって感じですか?
定期的に、はい。だから年一ぐらいで自分もやってはいるんですけど、
逆に言うと仕事の合間に行っていいよというか、ボランティア的に行ってくださいっていう感じなので、
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あんまりここの来てる人たちのそういう趣味ですとか、ちょっとその仕事の合間の落ち着ける時間みたいな話とかは全然ないので、
割と単純に健康診断とかで血抜かれてるのとあんまり変わらない感じなんで、
ちょっとやっぱり自分も理解がなかなか難しかったところがあったんですよね、今回の話。
結構なんかもう献血あるあるなのか、そういう人もいるんだ系のすごい具体的な特例みたいな話ばっかりが結構出てくる。
それは面白かったですけどね。
わかりやすいところで言うと珍しい血液型なんですっていう人が出てきたりとかしてましたよね。
してましたね。
あとは寄付とかよりも使う目的がはっきりしてるからいいみたいな話もありましたよね。
ありましたね。血なので。使い道は一つしかないので。
でもやっぱりその中で、いろんな人が出てくる中で給食中のSEの話が僕は結構ヒットしたんですよ。
あーなるほど。
給食中のSEが献血ルームに来た理由っていうの気になるじゃないですか。
まあちょっと気になりますよね。ちょっと少し働きすぎで給食してなんて言って、そこからなんでわざわざ献血に来るのかっていうところですよね。
ここがさっきのその来た理由とか趣味献血みたいなところを解く鍵があるんじゃないかなっていうのをぼんやりと思ってちょっとわーっと喋っちゃうと
献血をしたっていうことの満足感とか献血によって自己肯定感を上げるためにみんな来てるんじゃないかなって思ったんですよね。
これは別にそれが悪いとかいいとかそういう話じゃなくて、献血ってやっぱもう無条件に社会のためになるじゃないですか。
そうなんですよね。
それは血をあげればその血はきっと誰かのためになるしっていうことに絶対的につながるこんなに自己肯定感が上がるというか、社会のために自分が何かをするっていうことを気軽にできる行為って多分ないんですよ。
ないですね、はい。
それをするっていうことで、やっぱり何か自分が社会に対して存在意義を生み出すまで言うとちょっと大げさだけども、自己肯定感を上げるっていうことですよね。
非常につながっていて、他の方も自宅でずっとテレワークしててみたいな話とか。
そういう自己肯定感とか社会との接続回路としての献血みたいなことをみんな求めているんだなっていうのが今回の会を見た発見なんですよね。
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本当そうです。自分もやっぱり似たようなところをメモしてますね。結構自分もエッセンシャルな社会とのつながりってメモしたんですけど。
そういうことで、分かりやすく本当に社会のためになるというか、直接社会と接続される、いい意味で社会と接続できる、そういう献血っていう行為だと思うんですよね。
それができるっていうところが、給食中の人もそうだったし、久々にテレワークでとか、父親を介護施設に預けたけどっていうちょっと後ろめたさみたいなところから久々に献血に来てとかですね。
こんな形で、やっぱりざっくりとなんとなく社会のためになっているっていうところをつながれる場所で、結構キーポイントだなと思ったのが、献血ってあれ行くとお菓子とかコーヒーとかもらえるんですよね。
あれって、自分が若い時はあれ目当てに行くのか、みたいに思ってたんですよ。コーヒー欲しいのかよ、みたいな。やっぱりこれ見てるとちょっと違うなと。
あれ、お菓子とかコーヒーとかもらうって、ちょっとしたハードルを下げる。あまりにも寄付するとかボランティアするっていう、そのハードル感を少し下げるための、ちょっと休みの合間に行ってコーヒーでも飲みがてら、みたいな言い訳じゃないけれど。
そういう意味で、いい意味でハードルを下げる効果があるんだなっていうのを、あの人たちのそれぞれの理由を聞きながらちょっと思ってたっていうのがあります。
そうか。ハードルを下げる役割をお菓子無料とかのような応用がしてたってことなんですね。
そうそうなんですよ。だから僕、それを欲しいがために行くのってどうなんだろうとか昔思ってたんですけど。
わかります。
これそうじゃないなっていうのが見えてきましたよね。
それは本当にそうですね。
行っていいんだよっていう感じで、そういう自己肯定感にもつながるっていう。
この一連の、だから大枠はやっぱり自分こう、血なんで本当に血にかけてじゃないですけど、巡り巡っていく話だなと思ったんですよね。
それは血だけじゃなくて、社会とのつながりとか、なんか自分が貢献したいという思いとか、なんとなくちょっと自分を再起動させたいという思いとか。
いろんなところが巡り巡っていく場所としての献血ルームなんだなと思いました。
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ただ一方で、あれを見ていて、描かれなかった部分というか、分からなかった、分からなかったというか、描かれなかった部分があってあると思っていて。
それは何かっていうと、みんな献血常連者なんですよ。
そうですね。
出てくる人が。
つまり献血ルームとか献血をする人って、すごく習慣にできている人は本当に頻繁に行くけれども、初めての人って今回ほとんどいなかったじゃないですか。
ほとんどいなかったですね。
それは分からない。編集で恣意的にやってるのかもしれないけど、ただもし仮に現状として初めてやる人が少ないっていうふうに言われたとしたら、ああまあそうだよなっていうふうに納得はできちゃうんですよね。
そこが結構、する人としない人の落差が献血ルームに対しての印象にあるんだろうなっていうのを感じたんですよね。
そうですね。僕も分かんないんで、もうちょっと調べてから望めばいいんですけど、あそこの献血ルームって多分献血する人たち界隈では、多分上位トップクラスの予算だと思うんですよ。
綺麗そうでしたしね。
綺麗そうだし、最新の設備だし、もらえるものとか動画見ながらとかできたりとか。
多分やっぱり、先ほど言った常連以外の人たちって、逆に言うとなかなかあそこまでたどり着かない場所だと思いますよね。
どっちかというと、そういうのは街中とか駅前とかでバスとかが出たりしてるようなものとか、それこそ自分もそうですけど、職場に来て仕事の合間にやってくださいとか、そういったもので支えられていて、あそこは結構特殊な献血ルームなんだよなっていうのも本当に思いました。
そうですね。やっぱり眺めがいいから来てるみたいな人もいたじゃないですか。眺めを見にみたいな。あれは決して献血ルームの一般的なものではなくて、モデルルームみたいな近いってことですよね。
そうです。聖地みたいなもんですよね。
すごい綺麗になってて、整えられてるから、っていうことですよね。
場所選びはすごいなって思いましたよね。スカイツリーのもとのところ、やっぱりそれって日本とか東京の新しい象徴としてのスカイツリーじゃないですか。
で、この緊急事態宣言の中、展望台は閉まっているけど、脈々とその献血ルームの聖地だけは回り続けているっていう。
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多分そういう大気的な意味での選定なのかなと思いながら。
映像を見ていて忘れる瞬間が何度もあったんですけど、これって緊急事態宣言下で撮ったんだなっていうのを忘れる瞬間が結構あったんですよ。
それは多分あそこで流れていた時間が別にコロナだとかコロナじゃないとか、そういう関係なく、別に前から多分あそこってああいう感じで、今も別に変わらず。
それはその献血っていうものが社会に常に求められているっていうこともあるし、そういう求められているという状況を人々が理解していることも、別にコロナ以前以後で全く変わってないからこそ同じ世界が広がっていたんだなっていうのは思ったんですよね。
それは非常に見ていて、どうしても今世の中を描くっていうと、描かないとしてもコロナっていうものが自然と出てきちゃうじゃないですか。
それが献血ルームだからマスクが違和感ないとかそういう細かいところもあるんだけど、だけどもそういうことを超えて、コロナ禍とかニューノーマルとか一切関係ない時間とか空気が流れていて、
僕はなんか面白かったというか久々にそういうものを見たなっていう印象だったんですよね。
なるほど。変わらない景色みたいなところ。本当にそれがこの東京のど真ん中でそういう時間がめくめくと流れているっていうことがやっぱり面白いなと思うんですよね。
多分それこそ地下から這い上がってきたとかおっしゃってた人いましたけど、それこそあのフロアから下の世界ではまだ圧倒的な現実があるわけじゃないですか。
それこそ地下鉄とかに乗りつつそれこそ多分異常な雰囲気の中、そこだけは変わらないっていうところが、ある意味別世界という天井世界みたいなところがありましたよ。
まさにホントさっき本田さん言ってましたけど献血ルームの聖地なわけですね。そういう意味でも。
いやそうなんですよね多分。
そうか、確かにな。
割とそれぞれのドラマがありつつも献血の聖地として定期的に行く人たちが通うっていう、こういう世界があるのだなっていうことを知れただけでもまずそもそも今回の回って良かったなって。
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献血あるあるみたいなのがいっぱいありましたし。
すごい今までの良い話を全部覆すくだらない話していいですか?
どうぞどうぞ。
あの献血している時にYouTube見せたじゃないですか。
はいはい。
で、あのタブレット端末で見せたわけですよ。
で、あれって多分その座る患者が好きなYouTubeつけて見てるわけじゃないですか。
はい。
で、あのYouTubeってきっと同じアカウントで入ってるはずなんですよ。
はいはいはい。
だからそこの見てる人が、座った人が見てる動画がどんどん蓄積されていって、それをこうYouTube側が判断してこの動画もそうですよって出してくれるわけじゃないですか。
はいはい、レコメンドのね。
そうそうそう。だからあのタブレットのYouTubeが何をレコメンドしてくれるのかっていうのが僕すごい気になったんですよね。
集合無意識と化しているあのYouTubeアカウントはどういうものをレコメンドするのかっていう。
実はそれこそ本当にあの場所の空気感を表すものなんじゃないかなって本当どうでもいいんですけど思ったんですよね。
いやでもわかりますわかります。
あのドリフ見てますっていう人あれ多分ドリフレコメンドされたんだろうなってちょっと思いましたよね。
そうそうそう。
本当かどうかわかんないですけどそれの意味は別として。
あそこで座って何か多分目的を持ってYouTubeを見ようっていう人多分かなり少ないと思うんですよね。
うん少ないですよね。
結構それがその中の漫才を見てるとかっていう人もいたし、いろいろ見てる人いたと思うんですけど、結構それがね気になってそれを確かめに行きたいなって思ったんですよね。
聖地巡礼いいじゃないですか。
そうそうそう。
だって結構それがどういうのになるのかによってやっぱ印象ってガラリと変わるじゃないですか。
すごいなんかこうなんだろうな、こうすれば不労所得が儲かるみたいなやつめっちゃサジェストされてたりしたら嫌じゃないですか。
いやそういうのはサジェストされてないんじゃないかなって思いますよね逆に。
何がサジェストされてると思いますか、ああいうとこで。
僕やっぱあれ着せるのって、とは言っても逆に見てたんですけど若い男の人は自分でスマホゲームしてます。
そうですね。
あれ触るのって結構普段タブレットとか見慣れてない人だと思うんですよ。
確かに。
あと自然と年齢層上で、そうなってくると漫才とかドリフトとかありましたけど、テレビ時代のものが大体レコメントされるんじゃないかなって思っちゃいましたけどね。
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それでもすごい良い推理ですね。
確かに確かめに行きたいですよね。
すごい確かめに行きたいですよね。
なんか結構読んでる本、聖書読んでますって人もいたじゃないですか。
いましたね。
なかなかその厳決ルームで厳決しながら聖書を読んでるっていうそのシチュエーションを思いつくことができないじゃないですか、僕らの脳みそでは。
そうですね、想像できないです。
最初に一番この番組始まって最初に話しかける女性が読んでる漫画プルートって言うんですけど。
分かります。浦沢直樹のプルート。
めっちゃ持ってると思って。
あれ良い漫画なんですよね。
あれも良い漫画なんですよ。
僕もそれ分かりました。プルート読んでる。
僕のメモの一番最初は手塚治虫さん、浦沢直樹のプルートを読んでる女性っていうのが一番最初のメモ、今回の。
それは僕も見たな。
そうなんですよ。
結構あそこで何を見るかとか読むかみたいなことも結構面白い。今回はその本当に見切れてるとか、YouTubeは映ってないけど知らない。
そういうところも見どころというか観点としてあっても良かったかなと思ったんですよね。
そうですね、細かいところ。
細かいところだけど。
今回はそういうところが気になったというか印象的だったところですかね。
そうですね、なんというか大元のストーリーじゃない部分で結構いろいろな人のそのものが見え隠れするみたいな回でしたね。
今回ってさっと見ると本当になんてこともないし、何も起こらない回なんですよ。
そうですね、僕も最初あれって思いました。
本当に何も起きないし、最初にちょっと冗談じゃないけど特に私が研究室に来た理由は特になしっていう、本当にそういう印象を抱きかねない回なんですよね、今回って。
だけど今、話してきたように意外といろんなことが見え隠れしてるっていう回ですよね。
直接語られていない回なんですよ。
こういう回こそ掘りがいがあるというか、見てて思ったんですよね。
そうです。
そうなんですよ。
結構寄せてしゃべってますしね、本音ではないというか。
そうなんですよ。
インタビューされてる方々も結構ひねり出したというか、結構長くもしかしたら質問してるかもしれないですし。
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やっぱりドキュメント72時間ってそうなんですけど、取材場所の空気とか雰囲気に話し手が飲み込まれるっていう、話し手と作り手が飲み込まれるっていう現象が多々あって。
そうですね。
献血ルームってなるとやっぱりバカ話はできないんですよ。
居酒屋で取材してます、だったら聞き手っていうか聞かれた人も聞き手の方もバカ話はできるけれども、献血ルームじゃなかなかできないじゃないですか。
そうですね。
そういう場の力が働いて、結構いいことを言わなきゃみたいな感じになってしまうっていう圧力もあるっちゃありますよね。
ありますね。まさしくその場の圧力がすごい聖地ですからね。
そう聖地だからね。そうなんですよ。そんなことを思いましたね。
いいですね。そういう裏を読む回というか、探っていく回っていうのも実はあるんだ。
結構マニアック回ですね。
マニアック回ですね。
だと思います。
はい、じゃあという感じで。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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