1. 勝手に”ドキュメント72時間”をしゃべるラジオ
  2. 第10夜『手紙、想いを届ける片..
放送回エピソード:「文房具店 この手紙をあなたに」(2021年7月9日放送)
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真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、一つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、文房具店この手紙をあなたに7月17日放送ですかね、の回になります。
あらすじとしては、銀座にある大型文房具店のその手紙売り場が舞台になっています。
このご時世に手紙を書くのはどういう人なんだろうか、というので、その手紙を買いに来た人とか、
誰に書くんですか、みたいなことをいろいろ聞いていって、
テーマとしては、人に会うことがはばかられるご時世に、みんな誰にどんな思いを移すのだろう、というところで、
コロナ禍というところも掛け合わさって、どういう物語が見えるのか、3日間迫ってみた、という話になります。
ということなんですけど、本田さんいかがですか、この話は。
いやー、これはやっぱり手紙書きたくなっちゃいますよね。
なんか誰かにこの思いを伝えたいっていうんですかね。
なんか、意外と僕この1、2年間手紙書いてないなっていうのを、ちょっと思い出してしまったというか、
これ結構逆で、今回の会で、割とこのコロナ禍になってから手紙を書くようになったっていう人もちらほらいたんですよね。
やっぱりそういう色々なものを見直している時期だなっていう中で、手紙っていうのを見直すっていうのがすごいいいなっていうふうに思ったのと、
逆に書いてなかったなっていう、久々に書こうかな、ちょっと思い直した、今日この頃っていう感じでしたね。
山添さんは手紙とかって普段は。
いやー、書かないですね。
ですよね。
あれなんですよね。僕割とかなり字が下手なんですよ。
そうなんですか。そんなイメージ全然ないな。
字が恐ろしい下手なんですけど。
自分もそんなに上手ではないんですけどね。
だから結構手書きの文字に対するコンプレックスみたいなのがあるんですよ。
わかります。
だから割と手書きで書くのを意図的に避けてきたんですよね。これまで生きてくる中で。
なんか履歴書とかも絶対手書きで書かなきゃいけないとかあるじゃないですか。やっぱり。
ありますね。
本当に嫌だなとか、嫌だなと思いながら生きてきたんですよね。
だから手紙を書くっていうのはほとんど多分したことがないかもしれないですね。
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メッセージカード的なのもそんなにはないって感じですか。
誕生日おめでとうみたいな。
なんかその会社とかで寄せ書きをするとかってあるじゃないですか。
ありますね。
なんかそういう時にもちろん書くとかは全然ありますけど、
なんかこうそういうのと手紙ってやっぱりちょっと違うじゃないですか。
そうですね。
手紙の方がもう少しパーソナルな部分に密接してなるというか近づいてるっていうかな気がしていて、
そういう手紙をあんまり書いた覚えはもしかしてないかもしれないですね。
なるほどね。
そうなんですよね。いろいろその手紙にまつわる話、
作品とかアニメとか映画とか、
例えばバイオレットエバーガーデンとか有名なところで言うと。
そういうアニメですね。
あれはもうアニメで代筆する、手紙を代筆する式辞率が高くないからこそ、
手紙を代筆するっていう職業がいて、
その人たちの手紙を代筆するドールって呼ばれてる女性たちの物語ですけど、
大野とかあとは手紙鉢とかもそうですよね。
ありますね。
手紙ってそういう誰かの思いを伝えるっていうので、
僕の中としてはどちらかというと手紙って変な話なんですけど、
フィクションの中の存在なんですよ。
なるほど。
今の例のように。
フィクションのモチーフとか演出として使われたりとか。
演出で結構エモい道具としてあるものが僕の中の手紙なんですよ。
なかなか現代人炸裂してますね。
そう、めちゃくちゃ現代人。
今回の話でも面白いなと思ったのが、
手紙の例文みたいなのがあって、
それを写真撮ってる人がいたじゃないですか。
撮ってましたね。
返事の内容をどうするかみたいなスマホにメモ撮ってる人がいたじゃないですか。
ありました。
それってめちゃくちゃレジタルとアナログが融合してるっていうか。
そうですね、現代の手紙の書き方というか。
純粋に本当にコミュニケーション手段というか、
連絡作るとして手紙を使う人とかもいないと思うんですよ。
まさしくですね。
何かのちょっとした贅沢品というか、
気持ちを込めるみたいなところで、
今回の話も、例えば何だろうな。
結婚式用に手紙を書く人とか。
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ありましたね。
結婚おめでとうだったりとか。
それこそプロポーズのためだとか。
いろいろあったり。
その中の話でおっしゃってたことが完全にそのままなんですけど、
結局手紙っていうのは用事を伝えるものじゃなくて、
思いとか気持ちを伝えるものなんですって話をしてた人がいて、
今回はそれで尽きるのかなっていうのは一つありますよね。
本当そうですよね。
あと僕やっぱり今回の話で印象的だったのは、
SNSで仲良くなった女性グループみたいな人の一人じゃないですか。
その人たちがSNSでは何となくフォローし合っていて、
繋がってたんだけど、
クリスマスカードかな。
そうですね。
それで出したところから急速に仲良くなって、
今ではより頻繁に連絡取るようになってるみたいなことを言ってる方がいて、
その時に言ってた言葉で、
用事があるからっていう感じで連絡したくないんですよねみたいなことを言ってたんですよ。
まさにそれってすごい手紙の贅沢さというか、
もう廃れてしまったというか、
連絡ツールとしての役割を終えてしまった手紙が、
持った新しい意味というか、
変な話なんですが、
用事があるからっていう感じで連絡したくないって、
めちゃくちゃ矛盾してるじゃないですか、言葉と。
そうですね。言葉上は。
用事ないと連絡しなくていいじゃんみたいな。
でも用事があるっていう感じで連絡したくないっていうのが、
すごく現代っぽいし、
めちゃくちゃ求められてることなんだろうなって思ったし、
そういうコミュニケーションこそが今必要なのかなって思ったんですよね。
かなりこれは印象に残った言葉ですね。今回で言うと。
手紙って当然ながら、もともとあった文字を紙に書いて、
それが遠くに住んでいる相手の元に届くっていう連絡手段じゃないですか。
それこそ使い古された。
でもほとんどが電話、電子メール、SNSっていうものの登場によって、
単純に早く要件を文字で多く伝える、情報量を多く伝えるっていうことでは、
手紙って完全に役目は終えてるんですよね。
だからこそ、これまさしくあのお店で皆さんが手紙の用紙を選んでたじゃないですか。
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これやっぱり選ぶ時間から始まってるんですよね。
その人への思いっていうのが。
それは本当に速さとか情報量の多さじゃなくて、
自分がその人にためにかけた時間とかだったりとか、
その人のために選んだ、人によって用紙を変えてるっていう人もいたじゃないですか。
そういう形で、その人、個人個人の関係性を作るための、
最初の一歩っていうのが手紙を選ぶと。
そこから実際に自分で慕めて送って読んでもらうっていう、
この実際に届くまでにものすごく時間があるし手間もかかるからこそ、
思いが乗りやすいとか相手に伝わりやすいっていうものに、
魂が宿るじゃないですけど、そういう形なのだよなーっていうのを、
今回、皆さんの話聞いてよくわかったなっていうところですよね。
あと、そのものとして残るっていうのがやっぱ強いですよね。
受け取った側も、今話でありましたけど、
じゃあ、例えばデザインどうしようか。
送る紙の、クリスマスカード、誕生日カードでもいいんですけど、
デザインどうしようかっていうところから選んで、文字が入ってっていう。
そうすると、そのものとして多分完成度が上がって、
それはその人としても、捨てられない。
単純に。
まあ、捨てる人はいますけどね。
なかなか厳しいじゃないですか。即捨てられないじゃないですか。
分かり方があります。
だから、そうなってくると、やっぱり、
紙の方が物理的耐久性はデータよりも圧倒的に低いんだけど、
でも実は目に留まりやすいというか、残りやすいんだなって、
残りやすいのかもなーっていうのは今話聞いていましたね。
まさしくそうで、手紙って結構見返すんですよ。
確かにね。
インタビューの中でも、プロポーズしようと思っている彼氏が入院中にね、
彼氏がずっと手紙出してたのを退院した今でも持っていて、
時々こっそり読み直してるっていう話を聞いてるっていう話もありましたけど、
結構それぐらい、そうなんですよ。
物としての耐久度は低いんですけど、読み返したりするんですよね。
そういう意味では、そのデータとかだと、例えばLINEとかメッセンジャーだと、
3年前、4年前にやり取りした内容ってもうデータで残ってるかもしれないけど、
もう遥か遠くになっていて、もう本当に探すのは困難。
だけれども、この手紙っていうのは捨てない限り、
どっかのカンカンの中に入れてるとかいう形で残っていて、
見返す。あの時こうだったなとかっていうのを思い出すっていう、
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本当にそれぐらい残るんですよね。
欲も悪くもみたいな。
検索できないことの魅力みたいなことですよね。
あえてですね。
っていうのはすごいあるな。
カンの中に例えば手紙入れてますみたいな人って結構いる?
います。
カンの中の手紙探すの結構大変じゃないですか。
いっぱいあるし。
どれなんだよみたいな。
そういうの探してるうちに、探してたのは本当は違うものなんだけど、
こういうのもそういえばあったなとか、
部屋を片付けていていろんなものに目が散るみたいな感じに近いですけど、
偶然の出会いをできるツールではありますよね、非常に。
偶発性を出すというところですね。
あとですね、もう一つ手紙って特殊な特徴があって、
それこそさっきも冒頭で言ってたように、
手紙で書いた内容を携帯にメモしてるっていう方いらっしゃったじゃないですか。
あれ書いてる人には結構あるあるなんですよ。
これなんでかっていうと、
出したものって後で自分が何書いたか見返せないんですよ。
これメールとかメッセンジャーと違って。
自分の返信内容っていうものが相手に言ったが最後、
もうその実物は見れないわけです。
なので結構リアルに何を書いたか忘れるっていうのがあって、
ああいうふうに写真撮ったり、書いた後に写真撮ったりとかメモしたりっていうのは
結構手紙書いてるとあるあるで、
自分も結構それしたりしてるんですけど、
そうしないと自分が書いたものっていかに忘れてしまうか。
そこが、やっぱり良くも悪くもみたいなところなんですよね。
当然その情報量を正確に伝えるとか、
そういう意味ではもう全然やっぱり見れた方がいいんですね。
でもやっぱり思いを伝えるっていうのは、
ある意味そのもう渡してしまうっていうそのやり取りすらも、
やっぱり思いが乗りやすいというか。
意外ともらった方はそれこそ何回も読み返して覚えてて、
こんなこと書いてたよねって言われて、
あれそうだったっけみたいな話になるっていう、
このやり取りもすごくいいなっていうのがあって、
これ結構手紙の特徴なんですよ。
そうか、一方通行性が強いんですね。
強いんですね。なかなか読み直せないというか、自分では出した人は。
コピー持っておくわけにいかないですもんね。
確かに何書いたか覚えてないけど、
それ本当にあれですね、
割とこうコミュニケーションっていうか、
かつは言葉でのコミュニケーション、口でのコミュニケーションに非常に近いですよね。
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近いですね。
自分で言って相手が受け取ったらもうそれってその瞬間に、
自分が忘れちゃえば消失するものじゃないですか。
手紙もそうなんだけど、
でも手紙の方が相手の側に一方通行性は強いんだけど、
相手には残り続けるっていうことですよね。
本当によくも悪くもですねこれ。
もちろんもちろん。
責任するようなこともあるでしょう。恥ずかしくて。
でもやっぱり手紙の良さを語ってきたわけなんですけど、
でも僕は年賀状を辞めているんですよ。
なるほど。
年賀状って話してます?
僕も3年前ぐらいに辞め直したね。
なんで辞めたんですか?
やっぱり結構自分の友人、住所コロコロ変わる人が多い。
自分もコロコロ変わってるから実家とかに届いちゃったりして、
割とラグが発生するっていうのもあるのと、
僕は結構他で手紙を出していて、
年賀状以外で手紙出した方が、
それこそ今回にあるようなちゃんと思いが伝わるなと思っていて、
形式的なものっていうのはやってないですね。
それが年賀状。
確かにそういう年賀状とか、
初中未満とかいろいろあるじゃないですか。
そういう必要に迫られたものじゃない方が、
より良いっていうか、
より自由に自分の思いを伝えられるっていうことですね。
そうか。
確かに。
そうですね。
あとはクリスマスカードにしてみたりとかですね。
年賀状じゃなくてちょっと早めにとか、
そういうのも何年か前はやってましたけど、
そういった形で、やっぱり年賀状って定例なんですよね。
文章も定型だし、
やりとりもその他大勢からたくさん来たりして埋もれちゃうし、
あんまり今回で言ってるような手紙の効力の半分ぐらいの効力しかないんですよね。
そう思ってちょっとやめちゃいましたね。
そうなんですね。
めっちゃ年賀状の方が僕らというか、
欠かされる強制力みたいのあるじゃないですか。
圧力がもらったからとかですよね。
出さねばみたいなのがありますけど。
ちょっと風物詩としての。
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年賀状はクリスマス前まで25日まで行くとかやってるじゃないですか。
やってますね。
そういうの見るたびに出さないんだけどなって思いながら。
僕も出さなくなって久しいですね。
そうなんですね。
確かに今回のその話を見るとやっぱり手紙っていいなって思ったりとか。
あとは最初にもちょっとだけ僕自身の話としてしたんですけど。
手書きの文字を見ることが少なくなってる。
なるほど。
これちょっと変な話なんですけど。
とあるアダルトビデオの監督が2年前くらいかな言ってたんですけど。
今一番相手の誰か、例えば女性とかで。
なかなか見れないものって何かって言ったら手書きの文字だっていうことを言ってたんですね。
なるほど。
それはでも確かにそこだなと思って。
一番文字書いてくれって急に言うの結構やばいじゃないですか。
めっちゃパーソナルってことですよね。
手書きの文字を書いてもらうことの方がナンパするよりも難しいって言ってたんですよ。
いやもう絶対そうだと思います。
だからやっぱり現代人にとってそれだけ手書きの文字ってよりパーソナルになってるし。
より何か重要度が増してるんだろうなって思ったんですよね。それを聞いて。
よくほらフィクションとかで本当の名前を知られると自分の力が弱くなるってあるじゃないですか。
マナってやつですね。真の名前と書いてマナみたいな。
そうそう。結構いろんなフィクションでありますけど、みたいなのに近くて手書きの文字ってより見えにくくなってて。
だって周りの人って手書きの文字を知ってる人って本当に近しい人とか以外いないじゃないですか。
そうですね。それこそ手紙のやり取りした相手ぐらいじゃないと。
もちろん仕事場でね。
そうですね。職場は。
とはいえね、今はメールとかで基本やり取りするし、あるといってもメモ書きぐらい。
そういう手書きの文字の重要さみたいな。重要さっていうか担う意味?
みたいなものが非常に変わってきてるんじゃないかなっていうのは、監督の発言とかからも考えていて。
今回見てもお詫び文を書く練習をしてますみたいな人いたじゃないですか。
いましたね、いましたね。
なんかその話を見て、確かにお詫び文って書く練習しないとお詫び文なんないんだなみたいな。
直筆だからこそお詫びの思いが伝わるんですよね、多分。
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それってやっぱり文字がテキスト情報、01のただのデータにおけるテキストの文字情報ではなくて、
もう少し画像というかニュアンスを含んでるってことじゃないですか。
そうですね。
お詫び状なのにやたら払いが強いとか、やばいじゃないですか。
力強さを感じるとか。
やたらお詫び状なのにめっちゃ払い強い、めちゃくちゃ払ってるなこのお詫び状みたいな。
あんまお詫びされた気持ちないじゃないですか。
はい、はい。
みたいなのと一緒で、文字の形自体が表現になり得るというか。
だからこそさっきの話に戻ると、自分のより内面、その時思ってることもそうだし、
例えばわかりやすい話で言ったら緊張して手が震えてるとかね。
はい。
なんかちょっと字が小さくなってるとか。
うん。
そういうのとか、それよりももっとその人自身の癖が本当に出るのが文字だし、
だからそういう観点でいろんな人の手書きの文字っていうのを見てみると面白いんじゃないかなっていうのを。
そうですね。
思いますね。
面白いですね、本当に。
確かにその人によってすごく性格とかやっぱり出ると思うんですよね。
個性がやっぱりすごく出ると思うんですよね。
そう。
全然下手でもよくて。
そうそう。
なんかやっぱり言い表せない思いがそこから伝わってくるんですよね、結構。
そう。
それは本当に思いますね。
だからそのお詫び状、あそこまで本当に手紙を見せなきゃいけないパターンだとどうなのかちょっとわかんないですけど、
普通の手紙のやり取りでもそれはすごい感じますよね。
そうなんですね。
文字の量とかもそうですし。
手紙って我々は圧倒的にもともと書いてないもんですから、
どう書けばいいかって本当にわかんないじゃないですか。
それこそ書き出し文をしゃべるぐらいに。
やっぱり人によっていろんな個性が、内容もあって、
これって手紙で書くことなのかなみたいなしょうもない内容も入ってたりするんですよね。
でもそれが意外と良かったりとか、
あと旅先でもらうポストカード、
ああいうのも今私はどこどこの駅でこの手紙を書いていますみたいなのとかは、
本当に伝わってくるんですよね、文字とか内容からですね。
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めっちゃ寒いってかじかみながら書いてますみたいなことが結構どうでもいいそういうことを書いてたりするんですよね。
でもそれの方がいろいろな思いとか気持ちだけを載せるよりも、
意外と伝わったりとかその人らしさみたいなのも伝わったりして、
そこら辺も手紙っていいなと思うんですよね。
この番組の最後に出た人で、
10年後の自分に手紙を書きますみたいな人がいたじゃないですか。
いましたね。
あれとかってどう思うんですか?
いやー、あれはでも僕さすがに恥ずかしすぎて。
そうなんだ。
どうだろうなー、書きたいと思います?
あー、でも、
僕たまに書いてもいいんじゃないかなって思う時ありますよ。
あー。
なんか、なんだろう。
なるほど。
Twitterが出たての頃、
出たてっていうか、世の中に広がりつつある頃。
2010年代初期ですね。
僕Twitterをやってたんですけど、
気持ちは今自分が考えていることを取っておこうって思ったからなんですよね。
あー、なるほど。
それって今のこの10年後の自分に手紙を書くって非常に近い感覚かなと思って。
そうですね。
それはありますよね。
ブログであったりとか、ブログじゃなくてもちょっと、
エヴァノートみたいなやつに書き溜めたりとか、
そういうのは確かに。
それが、手紙っていう形を取るから、
ちょっと気取ってる感じになっちゃう。
そうなんですよ。
エモさがちょっと増しすぎて、
ちょっとこっぱずかしいですよね。
だから僕も手紙を書こうっていうことまでは思わないけど、
そういう自分が思っていることを記録しておくみたいな、
そこで言うと共感というか、
分かるなと思って見てましたね。
なるほどね。
そうなんですよ。
あったじゃないですか、小学校とかでタイムカプセルとか。
ありましたね。
自分に手紙を書こうとか、よくそういう課題みたいなのが。
入るのは別になんか、
学校の課題だったからっていうのもありますけど、
そんなになんか。
本気で書いてないですよね。
それはないけど。
やっぱりさっきの手紙が一方通行っていう話にも結構近いんですけど、
今考えてることって忘れちゃうので、
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そういうのをその手紙として自分の中に取っておくのか、
相手に伝えて取っておくのかみたいな、
結局多分それってどちらにせよ自分の思いを閉じ込めるツールだと。
ああ、なるほど。
いらしてるっていうことだと思うので。
そうかもしれないですね。
多分そういう手紙の役割みたいなことを、
多分今回の手紙売り場の会話は結構思い知らされたというか。
本当そうですね。
っていう感じかなと。
本当にそうで、やっぱり、
今だからこそ手紙って何なんだろうっていうのを、
改めて思い出させてくれるというか、
そうなんだよなって認識させてくれる会だなっていうのが、
本当に全員のインタビューを輪郭的に描き出していくと、
すごくわかるなっていう会だったなというふうに思いますよね。
しかもこれが、この番組というか自体、
コロナしてない感じがいいじゃないですか。
そうですね。
わかります。
コロナがあってから手紙に目覚めましたとか、
すごいコロナで人に全然会えなくて、
もうなんか寂しくてみたいなことじゃなくて、
みんな割と普段から書いているとか、
コロナとは関係ないところで手紙に出会ったりとかしているというところも、
非常に描き方としては、
変に物語を作りすぎていない感じ。
コロナは人と人とを分断するみたいな、
いわゆる門切り型というか、
典型的なことじゃない、
それをより超えられるような射程を持った話だな、
会だったなっていうのは思いました。
そうですね。
この定点観測として一つの場所を描き出すからこそ、
もちろんそういうストーリーもあるけど、
当たり前ですけど、
人にはそれぞれ事情があるっていうのが、
すごくオープンに描かれている。
そもそもそういう番組の作り方だなと思っていて、
ちょっとその中なんで、
主軸から外れて、
自分の気づきみたいなところを話していきたいんですけど、
まずこれ、場所が銀座なんですよ。
これまた銀座かっていう感じなんですよ。
前回銀座のつまみ専門店っていうのがありましたけど、
それ以外でも銀座ってよく取り上げられていて、
やっぱりこれ銀座であえてあるんだなっていうのがすごく思ったっていうのと、
しかもこれ文房具店のあえて手紙コーナーじゃないですか。
これもすごくピンポイントに狙ってきてるなっていうのが感じる。
だからさっきのお詫び状の話してましたけど、
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それバーをやってる方だからっていうことで、
それこそ会社の人にお詫び状を書く練習をしろって言われる世界が、
まだ銀座にはやはりあるのだっていうことが、
やっぱり来てる客から分かるよなっていうのがあるのとか、
ちょこちょこ文房具店の出入り口とかで案内をしている、
スーツ着たジェントルな男性。
文房具店って絶対ああいう執事チックな、
すごく上品な男性従業員の方って絶対いらっしゃるんですけど、
結構大きめの都心の文房具店って、
なんでだろうとか、やっぱり銀座にはまだ存在してるんだなみたいなのとか、
そういうのもすごく思いましたね。
単純に銀座という場所の影響。
場所性はめっちゃ強いですよね、やっぱり。
だって手紙、普通の文房具売り場、
普通の街の郊外の文房具屋さんの手紙売り場とかに着目したら、
ああはならないんですよね。
ああはならないですね。
だいたい女子高生が友達に向けた手紙書くために買ってますからね。
なんかってやっぱりそうじゃないですか。
そこもやっぱり、前も話しましたけど、
やっぱり銀座タイムカプセルなんですよ。
そうなんですよね、残ってるっていう、いまだに。
そう、いまだに残ってるし、
それはいい意味でも悪い意味でもタイムカプセル的な装置になっていて、
手紙とかコミュニケーションの方法を置いても、
そうなんだなっていうところですよね。
本当そうなんです。
銀座っていうその場所の持つ力というか、
だからこそ同じ手紙コーナーでもいろいろな方が来て、
ただただ思いを伝えることだけではない、
いろいろな事情も垣間見えるというのがあって、
その中で一つあったのは、
スーツを着た女性がちょっと長めの便箋みたいなのを買って行って、
なんでかっていうと、金融の会社で勤めてる方が、
お客様向けに写真とか我々こうしてますっていうのを書いて送るんですっておっしゃってたんですけど、
あれの存在を知ってるのは実はお金持ちだけっていうのがあって、
何かというと、僕は金融で働いてる友達がいるんで知ってるだけなんですけど、
あれは金融特有の巻物文化っていうのがあって、
なぜか長い便箋にとうとうとただ証券売ってるだけなのに、
なんかお久しぶりでございます、最近いかがでございましょうかみたいな文章を、
33:01
あの金融マンの方々がめっちゃ書きまくって、
それをお客様に渡してる文化があるんですよ。
それを巻物って言われていて、絶対長めの便箋にいろいろ書いたり、
謎の自己紹介とかがあるんですけど、
1回だけちょっと金持ちなおじいの家にその巻物が送られてるのを見たことがあって、
読んだことがあるんですけど、本当になんかこれもらって金融商品買おうと思うかなみたいな、
本当にとうとうとその会社の金融マンの方のちょっと休日にやってることとかが書かれているんです。
こういう文化ってやっぱまだ残ってんだなっていうのと、
銀座だからこそこの巻物を買い付けに来る方が現れるっていう、
この普通に見てたら気づかないこの巻物文化の名残っていう、
これを誰でも垣間見えるっていう。
すごいなぁ。確かに。
そういうね、いいのか悪いのかわからない。
いいのか悪いのか。
それについては、
なんて言うんだろうな。
風情があっていいとも言えるし、
単に長いだけで謎の仕事を生んでいるみたいなとも言えるし、
難しいところですね、それは。
もらった人も嬉しいのかって話ですよね。さっきの今までのすべて通り越して。
いや本当そうですよ。
それを受け取ったら、自分は金持ちなんだっていうその証だと思っていただければいいんですけど、あれは。
確かにその手紙、今まで手紙の話してきて、
僕らは前提としてもらって嬉しいっていうことを前提にしてましたけど、
確かに迷惑って可能性もありますもんね。
可能性はゼロではないです。本当に金融の方の巻物が迷惑だと思われているかどうかはちょっとわかんないですね。
もちろんもちろん。
でも一方的に気持ちを押し付けられるっていう側面もあるのは確かだなっていう感じですね。
それは本当そうですね。そうか。確かに。
送ったらね、こっちにその責任はなくなるものって。
なくなりますし。
だからね、さっきの一方通行のコミュニケーションっていうのを。
やっぱちゃんと選んで便箋買って、手書きで慕めて渡しているので、
思いが届けばいいなと思っているわけですから、それを無限にはできないですよね。
もしかしたら新聞を切り張りして文字を作っているかもしれないですね。
それは脅迫文。脅迫文。
今どきそんな人がどこにいるか。
今どきやっているか知らないですけど。
でもそうか。確かにそういう視点もあるな。
36:03
銀座だからこそですね。
本当そうですね。これは銀座だからこそのことですね。
見え方もあるよという。多面的に見ようという。
面白いです。
こんな感じですかね。
こんな感じですかね。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
36:32

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