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放送回:「兵庫・西宮 “マンボウトンネル”にて」(2023年7月7日)

サマリー

兵庫県西宮市に位置するマンボウトンネルには、密着した72時間のドキュメンタリー番組があります。この番組では、人々が生活の中で利用する小さなトンネルが、日常生活の一部として存在していることが明らかにされます。マンボウトンネルは地域の人々に愛されている場所であり、トンネルを通じて街の希望感が感じられます。

小さなトンネルの日常
真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某、公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
第111夜 マンボウトンネル、線路下の小さな不便。
この道が、兵庫の西宮にありまして、というところで、
その3日間、どんな人たちがそのトンネルを通っていくんだろう、というような回になっております。
では、山淵さんいかがでしょうか。
まず、なんでここに密着したんだろう、っていう感じですよね。
よく見つけたな、って感じですね。
いや、本当ですよね。確かに、小さいトンネルでみたいなので、
そういう調べれば出てくる有名なのかもしれないですけど、
とはいえ、ここに3日間密着して、何か取れなかがある、みたいなのを踏むドキュメントの72時間って感じですよね。
いや、そうですね。まさしく英談というか、
よく視聴者の企画投稿とかってあるじゃないですか。
ドキュメントの72時間、地元のこんな場所を取材してください、みたいな。
多分、その無数に来てると思うんですけど、その中でこのマンボウゾンデル行けるって、
どの目線で思ったのかっていうのは気になります。
いや、すごいですよね。これに豪をかける勇気、やっぱすごいですよね。
実際、今回の番組を見ても、山もなければ谷もないじゃないですか。正直。
そうですね。その内容の中では。
英平談というか、当然なんですけど、別にすごい大きい何かがあるわけでもなくて、
本当に人々が生活の中で使っているトンネルっていう感じじゃないですか。
それってやっぱりニュースでは扱えないし、バラエティーでも無理だし、
72時間でしか扱えない場所だからこそ、めちゃくちゃ適してるんですけど、
ただ適してるんだけどっていうとこですよね。
そうですね。直近の回、何だったかな。
瀬戸内海の桜の海とかあって、
桜の海、島ですね。
同じように、この島だけなんでこんなに桜の木が植えてるんだろうっていうのを、
ある程度なんかちょっとじらしながら読み解いていくミステリーみたいなところがあったじゃないですか。
今回のマンボウトンネルも、最初そんな導入の仕方というか、
この場所になんでこんなトンネルがみたいなところがあったんですけど、
結局なんでマンボウっていう名前なのかとか、なんでこんなトンネルができたのかっていう、
あんまり明確な答えが結局わからないまま終わっていくという。
そうなんですね。
そこを踏まえてすごいしりつぶみで、
マンボウトンネルなんて昔言ってなかったよ、誰が言い始めたんだろうねみたいな話があったりとか、
あとここも実際そのトンネル自体も、もともとは田園地帯の用水路として作られたのが、
だんだん宅地になって住宅ができるようになってきて、
上に電車のJRが通るようになって、その線路下の生活路として結局残ったみたいなのですけど、
あんまり納得がいかないというか、こんなドラマがあってみたいなのってほぼない内容だったじゃないですか。
そうですね。
だからそういうのがわかってても、なおこの豪雨をかける取材人の弾力というか。
歴史があって、それこそ防空壕として使われててみたいな、そういう話があるのかと思ったら元用水路っていうそれだけですからね。
とは言いながらというか、これって気づいたかわからないですけど、
インタビュー当然そのトンネルで交互で行き違えないので、ちょっと待ちながらとかで出たり入ったりっていうところがあるんですけど、
インタビューするじゃないですか、出てきた人とかに通ってどこ行くんですか?みたいな。
これびっくりするのが、インタビュー中に異常なほど人が通ってるんですよ。
そうですね。
気づきました?インタビュー中であーとかって話をしている後ろで、そのトンネルの中を本当に人が出たり入ったりすっごいしてるわけですよ。
交通量めちゃ多いですよね。
交通量がめちゃめちゃ多くて、僕これ何なんだろう、どれだけ生活路として愛されてるんだろうって思って、
僕Googleマップで探検するのが好きなので、今回のマンボウトンネルってどういうところにあるのかなと思って見たんですけど、
駅のロータリーの横のところなんですけど、線路を越える道が前後で何百メートルに渡ってないんですよ、大きな通りまで行かないと。
なので、完全に近道ルートなんですよね、単純に。
だから近道ルートだからこそ、こんなにかがまないといけないとかすれ違いができないので交互通行のような不便さがあっても人々が通っていくんだけど、
そういうちょっと不便な近道って、だからこそ愛されてるんだなっていうのが異常なまでのインタビュー中の行き来でわかるっていうのがあるんですけど、
山口さんってこういうのってなかったですか?これまで通学路とかで。
やたら草むらの中通るとみたいなやつですよね。そういうやつですよね。わかりますわかります。
トンネルの歴史と役割
人って毎日通る道ほどそういう選択をしてしまうんだなっていうのがすごいよくわかったんですよ、自分の通学や通勤なども考えて。
つまり、いわゆるGoogleマップの経路検索でこっちの方が近いとかで、1分の違いとか2分の違いってまあまあと思いながら通ったりする、わかりやすい道の方通ったりするじゃないですか。
旅行の時とかどっか行こうとする時。ただそれが毎日通る通勤の道、通学の道になった瞬間に、せがひでもこのトンネルを通ってしまうという人間の差がというか。
だからこそここは壊されずに埋められずに、今でもまんぼうトンネルのままなんだなっていうのがわかる。
その人々の生活、しかも今回兵庫なんで、関西のこういう場所の生活っていうのが逆に言うとそこでありありとわかってくる回だなと思いました。
本当そうですよね。職場とか学校とかわかりやすいですけど、最短経路みたいなこっちが近道なんだぜみたいなことですよね。
自分だけの道というかね。
そういう的なことがあるっていうのがすごい別に今回はまんぼうトンネルだったけど、やっぱり誰しもがあるはありますよね。
そういう中でトンネルっていう、やっぱりその中でもありましたけど、あっち側とこっち側の世界みたいな形で分断するようなメタファーを持ってるじゃないですか。
最後の方で、主婦の方で勤務地に向かう八百屋さんだったかな?に行くために使ってるっていうところ。
八百屋さんの勤務先で行くときと帰ってくるときってこのトンネルでやっぱり意識が切り替わってるぐらい、
トンネルが持っていく、生きて帰りしようなゲートとしての役割みたいなところが、この日々の通勤とか通学の道であるってすごく面白いことだなっていうふうにも思ったので、そのトンネルの良さみたいなのが出てたんですよね。
鳥とかもそうですけど、狭いところをくぐってみたいな、茶室とか特にそうじゃないですか。そのにじり口っていわゆる小さい窓をくぐることで、一回お気持ちをリセットするみたいな。
実際そういうのをよくやったりするんですけど、建築とかだと。そういう切り替えるとか、それこそ心霊現象とかもそうですよ、それでいうと。霊界につながってるみたいな、あの世とこの世の境目みたいな何かしらの境界みたいなのがやっぱりトンネルになって、それは今回の意識の話もそうだし、そこが日常リセットする場所とか。
でもそういうふうに大人とか思うんだけど、子供とかはちょっとスリルが楽しい場所ぐらいの感じだわけじゃないですか。と思えばやたら犬が行きたがるみたいな。
ユズちゃんね。
ユズちゃん。あれはユズちゃんには何かが見えていると僕は思ってるんですけど。
そうですよ。
やっぱり霊界とつながってるんで、トンネルは。
まさしく千と千尋の神隠しですよね、本当に。
やっぱりトンネルを抜けたらっていう、そこのロマンというか、っていうのがすごいありありと残っていて、そこに日々の生活があるっていうところが、その中でも今回の舞台、兵庫っていうところもあったので、西宮ですけど、本当に結構検索してみてたら、本当に甲子園に近くなんですよね。
はい。
そこもすごい納得がいったというか、やたらタイガースにハマっている子供とかいたじゃないですか。
いましたね。
とか、半身の試合があるかなとか。
本当に甲子園側とそうじゃない世界みたいになってるんですよ。
抜けていくと甲子園に本当にマスがあるんで。
そういう関西の生活みたいなのも、自分とかはやっぱり関西に住んだことがないからこそ、少し垣間見える日々の生活とか、本当に多分すごい平地だろうから、自転車の交通量も相当多いし、そこが場所の特性というか、似たような場所はたくさん全国にはあるとは思うんだけれども、
そういう関西の一つの街というところも結構見えるところが面白かったですね。
だってあれですよ。
マンボウトンネルって、Googleマップで検索して行こうとすると、近くに2つあるんですよ。
マンボウトンネルですか?
1つじゃないですよ。
そう、マンボウトンネルは実は1つじゃないですよ。
そうなんですか。
西宮で検索すると、マンボウトンネル括弧甲子園口というのと、マンボウトンネル括弧平松町という2個のマンボウトンネルが近くにあるんですよ。
今回取材行ってるのは甲子園口の方で、どうやらこっちの方が有名どころらしいんですけど。
結局、こういう実際の住んでる人たちの生活のように従って道が残っちゃってるっていうようなところが、大規模に価格整理されてないからこそあるっていうのが日本各地のところにあると思うんですね。
それがトンネルなのかどうかは別としても。
そんな小道って結構あるよねっていうところで、自分も地元とかを思い出したりとか、いろいろ住んだところで通勤途中でこんな道あるんだって思ったりとかっていうところの、ちょっとした自分はこの道を知ってるぜ感みたいなのを呼び起こさせてくれる回だったなというところも。
トンネルを通じた人々の生活
子供の頃は冒険で、大人になると最短経路っていうのいいですよね。
同じ頃なんだけど違う見方してるじゃないですか。
子供はやっぱりそういうワクワクとか夢みたいなこととか、それこそさっきのゆずちゃんの例の話じゃないけど、ちょっと非現実的なというか、今とは違うものみたいなことに対するスリルだったりっていうのがあるんだけど、大人はもう1分も早くパチンコしたいみたいな。
本当そうっすよね。
1分も早く甲子園のやつ見たいとか、羽田沢帰りたいみたいなやつとか、その違いが結構面白いですよね。
大人であればあるほどあのトンネルってめちゃめちゃきついじゃないですか。
きついっすよ、130センチって相当、自転車だから逆に通れると思ったんですよね、見てて。
そうですね。
自転車押してるからギリ通りやすいとか通れるような気がしてて、歩いて通るの相当しんどいですよ、多分。
そうなんですね。
だからあれ多分自転車で通ることまでも計算された道幅でトンネルになっちゃってるんですよ、最終的には多分。
結果的にですけどね。
それがこの町の人たちの暮らしを無限に通った後にできた後の道みたいなことなんですよね、現代的に。
だからそういうふうにしてJRウォーの反対側、電車の反対側の町の方に行くという人々の生活の中でこのトンネルが残ってしまっているというか、本当であればいつでも埋めてしまわれる可能性があった。
安全性とか考えると結構やばいじゃないですか、どう考えても。
そうですね。
だけれどもその生活路として残っているっていうところは、その人々の生活が線路で二分されてもあっち側に行くっていうようなところを、しかもそれを最短経路でっていうところの流れ。
自転車に乗ってっていうその流れの中であっちの駐輪場に停めるんだみたいな、いうような流れの中でできたこのトンネルっていうところがあって、本当に異常なほどの人の行き来を見たなって感じですね。
そうですね。
マンボウトンネルと街の希望感
なんかそんなに使われる、普通使わない感じするじゃないですか、狭いところとか、別に細い道って。
だけどやっぱこう親が通ってたとか、今回も子供の時から通ってましたっていう人が結構出てきますけど、そういうのもあって語り継がれてるじゃないけど、継がれてるんでしょうね。
昔からずっとね。だからこそ色褪せずに、というか使われないことがなくあるんだなと思いますかね。
この街の希望感もすごい感じれるところで、このトンネルがテーマのスピーチコンテストのコンクールに出しているココセとか作文があったじゃないですか。
あれがどうこうっていうより、あれってそもそもドキュメント72時間の取材やってるわよっていう噂というか、あの街でいきなりあそこに撮影クルーいたら何事だってなるんですよね。
それでざわついた結果、あ、私コンクールセーブ出したわっていう高校生がやってくると思ったよね、多分。で、雨の中読んで帰るっていう。
その街の希望感、途中小さい頃に親子で通ってたっていうので、お母さんがそんな昔話をした後に、その後わざわざ子供もやってくるわけじゃないですか。
そうですね。子供と一緒に今思春期であんまり話してくれないけどみたいなのをお母さんが言った直後に息子が出てきて、恋愛事情を話すみたいな。
お母さんには恋愛事情を話しませんみたいな、思春期ですからみたいな。
落ち着いてるのか落ち着いてないのかよくわかんない、その絶妙な彼が来るみたいな。
そういう、あ、あそこに撮影来てたわよみたいなのがまた親子の会話になったりとかいうような。
それぐらいの多分希望感のコミュニティの中での愛されてるマンボウトンネルっていう感じがして、
本当にあの街の生活の希望感っていうのがこのトンネルからわかるんだっていうのが非常に面白い回だったんですよね。
トンネルの広さとコミュニケーション
なんかね、そういうことその途中出てきたスピーチコンテストっていうか作文みたいな話で言うと、結局幅が狭いから人がすれ違えないわけじゃないですか。
なんか一人一人通るしかなくて、向こうから来てたらお先ですって言って通って行ってもらうしみたいな。
やっぱ譲り合いみたいなのがあって、そこでコミュニケーションが生まれてるからなんかあったかい場所なんですみたいなのがスピーチコンテストの話でしたけど。
だからそういうそのお先ですとか言い合えるのって割とコミュニティが小さいからというか、割とその安心感があるからみたいなところがあるじゃないですか。
そうですね。他だってね、朝の通勤ラッシュで人すごい交通量だったら、マジでこのトンネルを大きくしろってなりますもんね。
それは開かずの踏切問題ですよね。それと対比だと思うんですよね。開かずの踏切を待つことが風流みたいな人誰もいないじゃないですか。
さっさと地下道を通せよなのか、歩道橋作れよなのかみたいなだけじゃないですか。それとの万望トンネルってやっぱ対比だと思うんですよね。
地下道だけど不便っていう。その絶妙なものによってそのお先にどうぞっていう親切心を本当にこうわざと仕組まれてるというか。
もともとお先にどうぞって言ってる人たちだからこそ万望トンネルができたのか、この万望トンネルによってここでは絶対にお先にどうぞみたいなことをやらないといけないという仕掛け?
トリックによってコミュニティのこんにちはぐらいの距離感も含めてができるっていうものになってるっていうのが本当に絶妙なんですけど、狙ってできるものではないだろうなっていうか。
結構こういうめんどくさいっていうか不便なものって、やっぱり実はそれこそまちづくりコンテストみたいな話だったからこの話するんですけど、実はその街中に結構必要だったりしてて、
よく言う話ですけど、道が広くてあるっていうところよりも下町みたいな道が細くてちょっとこう見合って路地みたいな感じの方がとか言うじゃないですか。街としていい街だみたいな。
それも割と近代の考えだなと思うんですけど、お先にみたいなことが生まれやすいのってそういう道が細いことだと思うんですよね。やっぱり近代になるにつれてコミュニケーション市場主義みたいなのになってるからコミュニケーションを取る方がいいことであるみたいな。
その価値観に基づいて言うと、道は狭い路地の方がいいし、マンボウトンネルの方がいいってなるんですよね。ただまちづくりの開発で言うと真逆なわけですよ。やっぱり車多く通れた方がいいし、収容面積が多い方がいいし、容積率も緩和してどんどん高いビルを建てた方がいいしっていう。
そこがずっとまちづくりって行ったり来たりしてて、そういうところで土地がいい場所だと再開発されて大きいものになってるんですよ。
ただマンボウトンネルはそうでもないから残ってるわけですよ。開発するまでもないっていうか、コミュニティの規模もそうだし、場所としてのもちろん球場があったりして地下みたいなところで言ったらそれは土地は価値はあるかもしれないんだけど、開発して何かできるかって言われるとそうでもないなみたいなところを持ってるから、とりあえずその方が不便だけど残しておこうってなってるんだと思うんですよね。
そこがある意味まちづくりコンテストの作文なんだけど、まちづくりに取り残されてるからこそ生まれてる魅力的な場所なんだろうなっていうのは思いますかね。
そういう意図的に作られたものではなかったりとか、建築のトレンドというか大きな流れでもないっていうところも踏まえて、常にさっきのトンネルでユズちゃんが何かを感じているかのようなスピリチュアルな感じとかも含めて、基本的にはずっと最初からずっと何かがありそうっていう演出をするんですよね。
何かがありそうだけど、結局何もなくて、ただただ生活がそこにあるっていう、今回の回になってる。それがすごく秀逸だなと思う反面、どうやったらこの企画でそこまでの道筋見えたんだろうというか、果たしてその道筋が見えてゴーを出したのか、撮ってみたら奇跡的にそういった、ある意味神的構成になってゴーを出したのか。
これはどっちなんだろうなって本当に最初の話に戻ってくるんですけど、こんなことってあるのかなと思いましたね。
いや、わかんないですよね。これはちょっとトリッキーというか、しかも雨じゃないですか。割と雨だし結構絶望だと思うよね。
本来であればね。
そうそう。人通りないとかの可能性もあるじゃないですか。
でも雨でも無限に人が吸い込まれてたんで。
そうそう。結果的にすごい、72時間でしか描けない世界観ですよね、今回は。
そうなんですよね。それが本当にいわゆる千と千尋的なトンネルでもないし、何かこう人々の優しさによって出来上がった道でもないし、ただただあるという。
というところですね。なので今回本当に非常にドキュメント72時間、ある意味らしいものに仕上がってたなというところですかね。
はい、思います。
というところで今回は以上となります。ありがとうございました。
ありがとうございました。
24:07

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