大阪コリアタウンの変遷
真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某、公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、大阪、コリアタウンで会いましょう。
今回は、大阪にある、大阪のコリアタウンに密着した会になっています。
反流ブームというのがすごい状況で、そういった中で、関西の中でも、こういったコリアタウンというところは、すごく人気で、人がたくさん来るというところなんですけれども、
歴史は結構古くて、朝鮮半島にルーツを持つ人々が多く来る市場として栄えていたエリアというところが、
今は本当にそういう反流ブームに乗っかって、様々な観光客とかも来るような場所になっているということです。
ここに3日間、商店街に密着したという会になっています。では、山口さんいかがでしたでしょうか。
最初に本田さんも言ってましたけど、今、闇市から観光市へみたいなことなんですよね、このコリアタウンって。
本当にこの番組の構成もその通りになっていて、冒頭は割と韓国反流アイドルがみたいな、ペンライトが押し勝つが韓国コスメがみたいな話になってくるんですけど、
だんだん昔の感じというか、本当に在日に対する差別だったりとか、昔の話をする人々が出てきたりとか、昔の思い出みたいなのを語っていって、昔は差別があってみたいな。
で、その朝鮮の教育を受けて、そもそも日本人と喋っちゃダメって言われてたとか、別に今が完全にゼロだとは言わないけれども、昔よくあったこの街の日常だったものみたいなことを語って最後終わっていくっていう会で、30分の中での触れ幅が異常な会だったなっていうのがすごい印象的ですね。
なんか結構ね、インタビューの中でも、在日コリアンの問題とか、これまでの老いたちの問題とかっていうのを、結構ちゃんと聞いていく会なんだなっていうのは、意外にも、本当に最初の雰囲気からすると意外にも覚えましたよね。
最初はね、子供たちが反流アイドルのライブに行くんです。そのついでに来ましたみたいなところで、ペンライト発生ですかみたいな、そういう韓国のアイドル事情の話であったりとか、後は結構謎に冒頭しか出てこないんですけど、本当に実際の韓国アイドルの方々とかも来てて、謎のおっちゃんが、お前らBTSに負けんなよみたいな。
冒頭だけ出てくるやつですよね。
冒頭だけ出てくる。頑張りますみたいな、そういう青春物語的なのがあったり。じゃあこういう系で行くのかなと思うと、割とどちらかというと、結構商店街系の会で行くと、お客さんだけじゃなくてお店の人にも色々聞いていったりっていうところがある中で、
今回のコリアタウンっていうところでいれば、当然働いている方々も、本当に色々な第一朝鮮の方っていうのも色々なパターンがあると思うんですけど、色々な状況の中で来た方、南西の方とか、そういう方々がどういう選択肢をしていったか。
確か途中、豚肉専門店の店主のお兄ちゃんみたいなのが、本当に帰化したとかしてないとか色々話すんですけど、そういうの全部人それぞれやなみたいな話もしていて、本当に全くその通りで、色んな人に聞いていくと、その人自身の認識もそうだし、周りの環境もそうだし、厳しいとか行きづらいとか、
そういうのはありつつも、本当にめちゃめちゃ人それぞれな状況で、今ここにいるんだなっていうのを、商店街中のお店の店主に聞きに行くみたいな、そんな感じでしたよね。
そうですね。本当に商店街の歴史みたいなところに最後落ちていくじゃないですか。終わり方的に。何て言うんでしょうね。やっぱり前半に出てくるチーズトッポギが美味しいとか、韓国アイドルとか、韓国コスメを買いに来てる奥様方もそうだと思うんですけど、
食文化と街の変容
歴史が地続きではあるんだけれども、多分地続きな感じがしないっていうか、途中その孫に連れられて、来たみたいな生もっこりを飲んでるお父さんいたじゃないですか。
あのお父さんね。
自転車で10分なんだけど初めて来たって言ってて、このエリアってちょっと前からすると、本当に立ち寄らない方がいいぐらい危ないところっていうか、っていう風な印象だったと思うんですよね。このお父さんとかの世代からすると。
パッチギの世界ですよね。
そうそうそうそう。パチンコとかリンリジンドとか、そういう危ない世界というかのイメージだったんだけど、でもなんか孫とかに言われてくると、今そんなことが未人もなくてみたいな。
そうですね。
なんかそういう、何て言うんでしょうね。歴史が断絶されてる感じはすごいしましたかね。
本当に最初の市場っていうところから始まって、今も出てるお店とかも多少変わっていると思うんですけど、ざっくり言うと韓国系の食材や商品が売ってあるっていう状況は、そこは変わってないのに、やっぱりいろんな取り巻く状況っていうのが変わっていったことで、
ここの市場が、逆に言うと今はもう関西で一番コリアタウンとしての繁盛を呼んでるっていう状況があるので、なんかそれが良い悪いとかっていうよりそういう変遷を、特に今関西のところではこういう変遷だったんだな。
またそれが東京に降りたら新大久保とかになってくるわけじゃないですか。そこがあるんだろうなっていうのがあったんですけど、新大久保とかよりも、さらに実際に来ている人々もそうですし、売られているものとかも含めて、かなり実際の韓国の人たちが買いに来るというか、そういう食材とか、現実の生活に即したものがかなり多いんだなっていう印象もありましたけど。
途中、サムギョプサル買いに来た女の子2人組みたいなのがいたときに、ちらっと見えたのは、そのサムギョプサルの豚バラ肉とかが、確かに100g、148円とか。これはね、やっぱさすが大阪だなと思いましたね。
100gで今豚肉148円って結構安い部類ですよ。探せばたくさんあるでしょうけど、ああいう三段バラ肉みたいなのが148円で売られているっていうのが。本来だったら韓国ブームとかに乗っかってたくさん売っちゃえばいいと思うんですけど、
でもそこは多分本当に実際に普段生活してる人も買いに行ったりっていうところも想定されているから、そういう値段だったりとか、本当にキムチとかいろんなお惣菜も含めて、単純にめちゃくちゃ美味しそうでした。
でもね、とはいえサムギョプサル2kgも買うんかみたいなのありましたけどね。
お客に関してはね、どういう買いなんだろうなって思いましたよね。
なんかそういう安いから実際来るとか、生活でキムチ食べたいから買いに来るみたいな人が、さっき僕が言った歴史が途切れてるみたいな話がいいことのような気がするんですよね。
いいことでもあり、知ってもいいのかなって思う半々ぐらいなんですけど、知らないからこそ無邪気に楽しめるっていうか、無邪気に押せるし、無邪気に買えるしみたいなところがあるような気もするし、
でもなんか知った方がより深い繋がりになるんだけど、観光っていう表面上の消費だけであれば、なんか知らない方が正直いいのかなと思いましたかね。
そこがね、繋がってる、断絶してるっていう意味で言えばそうかもしれないですよね。
ただ、その消費されていくっていうところのやっぱり危うさもあるじゃないですか。
そうっすね。
そういう韓国ブームとかが終わった時にっていうところもやっぱりあるので、単純にでも美味しいとかで繋がっていくっていうのは結構大事だなと。
途中もね。
いわゆるその、映え食品だけで繋がるのはだいぶ危ういかなと思うんですよ。
今話題の映え食材や映え商品だけで消費されている状況だと、結構そのブームが終わった時にツンとやっぱり糸が切れてしまうっていうのがあって、
全くその裏の状況というか、これまでの成り立ちとかも知らなくていいんだけど、知らないまま来てただ消費して帰っていくっていうところだけだと、
単純にお金だけが待っていくっていうか、そういう状況になるんですけど。
今回のこの市場って、やっぱりそこがすごくキムチだったりとか、キンパとか、ホットクとか、あれぐらいのところであれば本当に、また食べたいなと思えるような感じでリピートされたりとか、
食材には食材や食べ物料理の、そこにまつわるストーリーっていうのがかなりあると思うので、それがなんで微妙に日本とちょっと違うんだろうとかも含めて、なんでこんなに香辛料の唐辛子の粉がおいしく感じるんだろうとか、
いろいろなところでの違いや特徴っていうのが分かっていくと、いろいろな話に繋がっていくと思うので、
そういう意味ではここで売られているもの、そういうお店に結構着目したからだとは思うんですけれども、今回の会が。そういうお店が数多く残っているっていうことは非常に、そこが自分はいいかなと思って、いいよなと思ったところですね。
なんかその食の話で言うとね、途中に出てきます。2日目かな。出てきますけど、神戸から月に2回来てる女性がキムチを振る舞う会とか、なんか中国の方を招いて餃子パーティーするみたいな話も言ってましたけど、
なんかやっぱり料理ってそういう餃子とかキムチみたいな、日本でも割と食べられるものであっても、そういう土地の色がそんなにすごい強いものじゃなくても、やっぱりとはいえ土地のものでみんなが食べれるし、それは中国の人だけじゃなくて日本人も食べれるし、食で繋がるみたいなことはやっぱりありますよね、こういう市場とかだとね。
いろいろ考えて、最近その文化と街みたいな、ちょっと大きい話ですけど、よく言ったときに、一番カルチャーが強い街みたいなのってどこですかみたいな。
それこそ下北沢とか東京だと高円寺とかあるじゃないですか。だったときに、実は今ってそういう一番文化と近接してるのって、新大久保とかこういうコリアタウンみたいなところなんじゃないかなって僕は思っていて、それはそういう下北沢とか高円寺とかの文化が好きな人からすると絶対にありえない話なんですけど、
ただ、実際問題として冬のソナトとかのブームから以降、韓国アイドルのものとか韓国コスメとか含めてすごくそういう韓国カルチャーみたいなのが流れ込んでいる。
それによって街が大きく変容したのって、多分この場所もそうだし、新大久保もそうだし、そういう街自体を文化によって、外から来た文化によって大きく変えてしまったっていうのって、なかなか最近なくて、こういうところ、新大久保ないしはこういう大阪コリアタウンみたいなところが、実は最新系なんじゃないかなっていうのは、今回の回を見ていてちょっと思いましたかね。
それは食文化っていうのでもそうだし。
そういうのって、例えば横浜の中華街とかっていうのはどう違ってくる?
横浜の中華街は観光なんですよ。
っていうのが微妙なバランスで、さっき大田さんが言ってた話で言うと、新大久保とコリアタウンっていうのは本当に生活で必要な人が買いに来てるんですよ。
要は豚の肺とか売ってたじゃないですか、ここで言うと。
それって日本人が普段よく使う食材ではないけれども、現地の人というか韓国料理を好きな人とか、在日コリアの人が買いに来るみたいなことがあるじゃないですか。
中華街って別に中国人の人があんまり食材買いに来たりしないんですよ。
それはもう観光化しちゃってるな、あそこは。っていう違いがあるかなと思っていて。
そういう意味合いで言えば、現地に言うと新大久保は中華街寄りにかなりなっているので、だから今回って鶴橋になると思うんですよね。
そうそう。
鶴橋のコリアタウンの成り立ち
さっき山口さんが言っていた、外から大きく文化が入ってくることによって街の変容が変わっていくっていうところで言えば、
今回の鶴橋のコリアタウンで言えば、いわゆるそこで住んでいる人々と反流ブームとかの相まって、一見つながらないというか別々のものが相乗効果的に膨れ上がって、
今の反流した状況があるっていうところと、新大久保とかで言えば、どっちかというとそういうのに寄せては返す人の量がちょっと違いすぎて、それにだいぶ左右されすぎちゃってるなっていうところも結構あるんですよね。
それが最終的にすごく定着したものが最終形が横浜の中華街だと思うんですけど。
そういう意味で言えば、ここの鶴橋っていうところはそっちに寄りすぎない。いわゆる観光地的な商品に寄りすぎないっていう意味では、ものすごく今絶妙な位置にいて、今後がどうなっていくかっていうのもあるだろうし、
ただその成り立ちが結構そこの関西系の在日コリアンの方々が生きてきた場所っていうところの素地があるから、自分はそこまで心配してないというか、いい方向のまま今後も行くよなっていうのは今回の回を見ては思いました。
本当にそうでやっぱり素地があるからこそこの街自体はなくならないというか、この街の雰囲気自体はそんなに大きく変わらないんだろうなと思うんですよね。
なんかその韓国ブームとか、実際僕それこそ2ヶ月くらい前か、ソウルに行ったんですよ。
旅行で行ってて、今回も見て、僕が一番思ったのは、今回の本数ちょっとずれるんですけど、今回冒頭に韓国コスメの話出てくるじゃないですか。
みんなお手頃って言うんですよね。韓国コスメ買う人って全員がお得って話を最初に言うんですよ。誰も高価な話を最初に言わないんですよね。
これって結構確信のような気がしていて、だから日本で流行ってるっていう風に僕は思ってるんですけど、安いから流行ってるんですよ、韓国コスメが。
韓国に、ソウルに行ってもそうで、ソウルの安い韓国コスメのお店って日本人しかいないんですよ。
普通の価格で売ってるコスメのお店に韓国人がいるんですよ。地元の人がいるんですよ。
それって悲しいかな、日本が世界的に見ると貧しくなってるっていう話。安いものを買えることを喜ぶっていう。
もちろんそれは全体的にそうなんだけど、かつて日本が言われていたみたいな安くていいものが手に入るっていうことが、今度逆の立場になってるんだと思うんですよね。韓国に対してそう思っている。
それがすごく、今回の韓国コスメの冒頭のところを見ても思うし、実際ソウルに行っても思ったんですけど、ちょっと今回の話はずれるんですけどね、韓国ブームみたいなことに対してちょっと思うことではあるんですよね。
その一方で、今回の話の最初で言うとペンライト8000円なわけじゃないですか。韓国コスメはお得で安いからみんな買うんだけど、結局また別の次元の話としてペンライト8000円も買うみたいな世界が、韓国って同居してるのが僕はめっちゃ不思議だなと思うんですよ。
だって昨日で言うとペンライト8000円って嘘だろって感じじゃないですか、あれって。
そうですね、ちょっとびっくりしましたね。
昨日だけで言うとね、それはブランドとか、ブランドっていうかアーティストグッズだからっていうのでそれぐらいの価値がつくみたいなのはわかるんですけど。
そのお金をかけない良いものが安いみたいな韓国コスメって文脈が冬育ち以降というかあったもので、実はそこから今はまたさらに次のステップにいってて、高いんだけど憧れるみたいな、もっと多分韓国の位置が上がってるような気がするんですよね。
かつての日本よりも憧れの存在みたいになってきてるような気がしてて、それがどんどん今韓国の立ち位置っていうのがインフレしてるなっていうのはすごく感じました。
実際現地に行ってもやっぱり日本人がいるところってそういうところなんで、すごい感じましたね。
韓国ブーム的なところで言えば山手さんがさっきおっしゃってたようなコスメの話とかっていうのは、ほぼおもてなしに近いところで、現実問題としては相当なインフレが起きてるとか、相対的に日本の物価が上がってないって話なんですけど。
なので、韓国で買えるものは安くないっていうのが、もう韓国ブームの中でも現状なんですよね。だから韓国食材とか、韓国のそういうコスメとかも、今は基本的に結構高いので、安いから韓国に行くっていう人はもう今ほぼいないんですよね。
だから今回のコリアタウンのところでも、安いから買いに来たっていう人は多分ほぼいなくて、どちらかというと、それがもう一周回って、アイドルもそうだし、食材もそうだし、いろいろなことで、そもそものブランディングの価値も高まってるので、単純においしいとか、アイドルかっこいいかわいい、プロだみたいなところのブランディングが高まってくるので、
逆に言うと、それぐらい払うような場所になってるし、逆に韓国に直接行くより、鶴橋のコリアタウンで買った方が食材とかに関しては実は安いみたいな、ような状況も多分生まれてると思うんですよね。
だからそこがこの20年というのは、四沢ブーム以降の動きで、今のブームと前のブームを知ってる人の中で、その認知の歪みみたいなのが結構あるだろうなっていうのは。だから多分山口さんはその驚きがあったというか。
確かにそうですね。でも今回のコリアタウンを見てて思いましたけど、やっぱり見たことない食材めっちゃ出てくるじゃないですか。何でもキムチにするっていうよく言いますけど、本当に何でもキムチにするんだなと思いながら見てたんですけど。
セロリとかね。
セロリとかね。確かにセロリキムチは意外と美味しそうだなみたいなのは思ったりしてたんですけど、そういうところも含めて意外と表面的に冬空もそうだし、愛の富士着とかもそうだし、BTSとかもそうですけど、割とそういう文化っていうか一つが先行していってるから、
そこのカルチャーとかもっと本当にこういうものをみんな食べてますみたいなのってあんまり詳しくは知らないというか、意外と種類が多いんだなっていうのは今回の回も見て思いましたかね。当然ですけどキムチあんなあるんだみたいなんとか。
そこがね、結構面白いところ。だからこそ今回のコリアタウンは良い部分がすごく見えてきまして、実際に住んでた人とか在日コリアンの方とかが食べてるものっていうのがしっかり並べられてるんで、こんなキムチがあるんだっていう驚きがあったりとかっていうのがあって、
逆に今インバウンドで日本の文化ですみたいな感じで観光客を受け入れるような、外国人観光客を受け入れるような場所とかって、正直すごい偏った日本のカルチャーのみの商品だけになってたりするわけじゃないですか。
本当にそれって結構仕方ないもので、切り取られたりとか文化って良いように変容するものなので、逆に海外の人が思ってる日本っていうのが、寿司天ぷらみたいな話のところで、そういう料理のみがありますっていうところ。
韓国ブームと鶴橋の位置
でも実際に住んでる人は違うものを食べていてとかっていうところの、そこのギャップってどうしてもあって、それがあまりにも観光に寄りすぎていると、正直そっちの方が売れるので、分かりやすいものの方が一極集中して売れていくわけじゃないですか。
なのでそういうもののみに偏っていったりとか、おそらくだけど山口さんも言った、ソウルでのコスメっていうのは日本人向けにおもてなしで作られたコスメだったり、要は韓国人が使わないとかだったりっていうのがあると思うんですよね。
で、なかなかそういうところだと真の理解っていうのはつながらなくて、ビジネス上は当然必要なんだけれども、真の文化理解をしようと思うと、やっぱりこの鶴橋のコリアンタウンに行って、こんな木縁があんな木縁があるんだっていうのを、それこそ横に来ていた奥さんとかが教えてあげるっていうような世界っていうところがやっぱ必要だなと思うので、
本当に関西に至ってはここは非常に重要な場所として、今多分機能してるんじゃないかなっていうのは、この会を行ったところでは結構思う。
それが観光で来た人が、歴史と断絶されてるみたいなことを言いましたけど、異常にキムチの種類があるとか、あれは何の肉なんだろうみたいな肉が売ってるみたいなことに、出会える場としてやっぱり貴重ですよね。
大日コリアンに対する差別みたいな話、後半すごい出てきますけど、差別と同族意識って裏返しだと思っていて、同じ、それこそ民族でくくるのもあれですけど、同じ日本人だから、同じ韓国人だから、同じ大阪の人だから、東京の人だからみたいなくくるっていう、
同族の意識と差別って本当に上一重というか、裏返しだと裏表だと思うんですよね。それがここのコリアンタウンって、同族で固まっている、同じ人で在日の人が在日のお店に買いに来るみたいなことが起きてるんだけど、その一方ですぐ隣では日本人の若い子が韓国アイドルを見に来てるみたいな。
完全に昔はゾーニングされていた、このエリアは韓国人がいる地区みたいに分かれていたものが、結構商店街の中にこったりになっている感じが、それは今の状況としてはある意味昔の状況を覆すような、昔からすると本当にそれが理想的なのかどうかはあれですけど、いい世界になっているのかもしれないなと思いますかね。
冒頭言った通り、パッチギという映画があって、パッチギの映画を見て泣いた僕としては、パッチギは京都なんですけどね、京都なんですけど、50年後こうなってるよって店に行きたいですよ。
パッチギの世界の彼らに、大丈夫だ、50年後こうなってっからって、若者にイムジンガーというか、川を隔てて、本当にそういう街が違うんですよね、日本人が住んでる街と、第一コリアの方が住んでる街が違って、通ってる学校も違う。
本当にコミュニケーションがない。知らないから差別がどんどん生まれていくという状況を、やっぱりね、結構淡々とかつエモーショナルに映していくのがパッチギっていう映画で、僕はもう、貫磊の涙でむせび泣いたんですけど。
本当に、悲しい世界でも現実、いろいろあった世界の中に、今回り回って、もちろん当然全ての差別がなくなったわけでもないんだけれども、今こういう状況にありますよっていうのは、結構胸を張れるような光景だったというか、ある程度ね。
そういう部分はあったんで、よかったなーって思います。今回のコリアタウンの中の話とかでいくと、結構韓国総裁をやってた夫婦いたじゃないですか。
韓国料理屋?
日本人。韓国料理屋というか。あの夫婦がよかったんですよね。今回会を象徴してたと思っていて。
やっぱり最後もお母さんに占めてましたけど、韓国からやってきて、出会ってすぐお父さんと結婚して、それ以降は最初は車での販売から始めて、今コリアタウンで韓国料理の店をやってるっていう夫婦が出てくるんですけど、母さんがずっと笑顔じゃないですか。
そうっすね。
あの笑顔って癒されるし、多分いろいろなことがあったんだろうなーっていうのがある中で、すごいあのご夫婦結構ね、信頼関係で繋がってるみたいな。
慣れそめとかを聞いてお父さんがはにかんじゃうみたいな。っていうのがすごく微笑ましかったじゃないですか。なんか、もう少し関西風のリアクションになると、割とボケたりとかとぼけたりとかってするかなって思ったんですけど、結構あのお父さんって割とストレートにはにかんでたんですよね。
2人の関係性と自己理解
こんなどこにでもあるんちゃうみたいなこと言いながら。なんかやっぱそういう、いわゆるこれもまた偏見のような関西人的リアクションじゃなくて、割とどこにでもあるような、そういう本当にはにかむリアクションをするお父さんとっていうその2人の感じっていうところが、
まあ今回のコリアタウンの中身の話で言えば、一番なんか自分の中で印象に残ってるし、今回を象徴するような2人の関係性だったかなって思うんですけどね。
そうですよね。なんか日本の人にみんな友達になってくれると一番いいみたいなこと言ったりして、やっぱこうね30年前だから今と時代も違って、当然それは環境的にもやっぱり差別もあるし、別に今はないわけじゃないですけど差別もあるし、本人的には韓国に帰らないと思ってた、帰らなきゃいけないと思ってたんだけど、旦那さんに出会って、今があってみたいな。
結構ね、いい話ではありますよね、本当この話って。それでね、ママから差し入れしてもらったりして、っていうそのなんか、なんていうんだ、あったはみっていうか、印象的なとこもあってね。
それがやっぱ象徴してますよね。別にクルーは日本人なわけじゃないですか。人で来るわけじゃないですけど、30年前に来日した人もこうやって差し入れもするし。
で、この河さんが言ってましたけど、キムチが売れるとかっていうよりも、やっぱり自分をわかってくれる人がいいみたいなことは言ってたと思っていて、そこは今回のわかるみたいな、私をわかってくれるみたいなことが多分最初から最後まで通じるテーマだったのかなと思いますかね。
なんかね、これは。なんか結構ね、そういうなかなか普段触れづらい問題とかをわりとずっと聞いていくインタビュー形式だったんですけど、その中でも一番伝えたいのってこの夫婦の話なのかなっていうのは、やっぱその全体を通して思うし、
今の状況が良いとも取れるし、まだまだだっていうの色々なのが取れる中で、今現状はこうなんですっていうところがわかる良い回にもなっていたし、これが多分わかりやすく大きな人口的な問題としてコリアタウンっていうのがあって、中華街っていうのもありますけど、またコリアタウンっていうのがあってっていうのもありますけど、
たぶん今後の日本ってそういうのも含めて、さらに第2第3の○○タウンとかだったり、多国籍タウンみたいになっていくんじゃないですか。このドキュメント72時間たくさんやっている。
多国籍タウンみたいなところが、たぶん今後コリアタウン以降、たくさん今後出てくる、既にあったりすると思うので、そういうのがまた同じような形で残っていけばいいなとは僕はそう思います。
それこそ多国籍団地の回でありましたけど、みんな国が違うから日本語で喋るみたいな世界ですよね。しょうがないから共通言語としてある日本語で喋るみたいな、そういう感じですよね。
多国籍のお肉屋さんとかで開くとか、みたいな感じですよね。
1970年とか60年からタウンを発するコリアタウンっていうのがありながら、その次のバージョンとしてはたぶんそういうのが今後あって、それが長く続いていったり、またはそういう、それがブームになるかどうかわからないですけれども、外からも人も来てっていうのも今後あり得るんじゃないかなとは思いますね。
いろいろパワーがある回だったなというふうには思いますか?
普通、踏み込みづらいテーマの回ですけど、結構踏み込みづらいんだけど、グラデーションを見せて、なんとかギリギリのラインっていう感じではありますかね。
そうですね。72時間らしいという回だったかもしれない。
はい、じゃあ今回は以上となります。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。