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2022-06-20 16:25

YC特集-03: Yコンビネーターの選考プロセス - Part 1

Mai
Mai
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通常より短くタイムリーなYC特集をお伝えしています。

その3

  • 選考プロセスの全体像
  • 書類審査の内容
  • 実際にどのくらい時間がかかったか
  • 応募倍率
  • 日本からの応募数

START/FMは、"はじめる"を応援するPodcastです!連続起業家でエンジェル投資家の柴田陽と、起業家でラジオパーソナリティの関口舞が一緒にお届けします。

番組への質問はこちらからお寄せください。番組ハッシュタグ #STARTFM で感想お待ちしています!

00:07
- 陽さん、おはようございます。- おはようございます。
- YC会やっておりますけれども、やっぱり何といっても気になるのは、どうやって応募するのかということなんですよ。
- ですよね。
- そこについて、結構詳しく今日は聞いていきたいんですけど。
- もちろんです、もちろんです。
- まず、そもそも応募ってどうやってやるんですか?
- Yコンビネーターのサイトに、アプライというボタンがめちゃくちゃデカデカで書いてあるので、そこを押すと、ユーザー登録してください、みたいな感じになっていて。
- これはYC自社製のシステムみたいな感じなんですけど、自分をまず登録するので、ファウンダーを登録すると応募フォームが現れるみたいな感じになっております。
- なるほど。
- 応募フォーム自体は公開もされているし、その登録自体は誰でもメールアドレスがあればできちゃうので、興味本位でも皆さんわしわし登録していただいたらいいと思うんですけど、
アプライというのがあって、フォームが出てきて、今プレイすると、いついつのプログラム、年に2回あるので、いついつのプログラムで応募になりますよ、みたいなことが書いてあります。
僕らの場合は大体、サマー2022っていうバッジだったんですけど、先行の応募の締め切り日が3月24日でした。
- なるほど。
- そこに書いてあることとしては、早く応募すれば早く見始めて、早く返事しますよと。
- そうなんですね。
- 面接の返事がなければ、それはお見送りですよ、みたいな、就活のエントリーシートみたいなシステムになっていて。
- あー、じゃあ受かった人にだけ連絡が来る。
- そうですね。書類受かった人にだけ面接の連絡が来ます、っていうシステムになっています。
- へー。なんか応募要項というか、条件とかってあるんですか?
- 条件自体はいくつか、多分FAQとかにも書いてあるんですけど、ただ非常にベーシックなもので、
例えばYコンビネーターに合格するっていうことは、こういう投資を受けることを意味するけど、それでもそれ分かってますよね、みたいな話とか。
あともちろん、こういうもちろんダメなやつはダメ、例えば他のファウンダーが100%コミットできない、みたいな。
あとファウンダーじゃない人が応募しちゃいけないっていうことになっていて、これ面白いんですけど、
YCってファウンダーをすごく重視するっていうか、全体の哲学としてファウンダー市場主義みたいな感じのフィロソフィーが多分あって、
03:13
例えばシェアがあんまりない人、シェアっていうのは株式をですね、10%を持ってないとファウンダーとは言えません、みたいな条件になっていて。
ファウンダーじゃない限りYコンビネーターのプログラムには参加できませんってなってるんですよね。
重要な人でも社員で10%持ってなければなれない、みたいな。
例えば、3人目の社員がめちゃくちゃ英語喋れるからこいつをファウンダーとして登録しておこう、みたいなのはできないことになっている。
そういうことなんですね。入力項目というか、いろいろあると思うんですけど、どういうことを書類審査では提出するんですか?
一番面食らったのが、まず1分間の自己紹介ビデオっていうのが必須項目になって。
なんかオーディションみたいですね。
そうですね、オーディションみたいですね。
それがウゲってなって、それ作んなきゃってなって。
それは後で作ることも可能で、後で作ることで。
それ以外に関しては、もちろん一通り一遍の称号は何なのかとか、本社所在地はどこの国なのかとか、ファウンダーの自己紹介とか、そういうのもあるんですけど
質問の大半がプロダクトの話によっていて、かつそのプロダクトの、なんでそのプロダクトが必要なのかとか、なんでその問題はお前たちには解くことができて、他の人には解くことができないのかとか
お客さんがもしすでにその商品を使っているとしたら、どういう気持ちで使っていると理解しているのかとか。
事業展開の話というよりは、ひたすら今ある、あるいは今考えているプロダクトの具体的な話をいろいろねほりはほり聞いてくるみたいな質問のフォームになっているところが非常に特徴的だなと思います。
えー、そうなんですね。なんかあれですね、これエントリーするしないに関わらず、そのフォームを自分で埋めていくだけで、結構プロダクトのブラッシュアップするのに役立ちそうな感じだなって今思いましたね。
あー、そうですね。
へー、なるほどな。なんかどうなんでしょう。これ結構書くの大変そうだなと思いますけど。応募するのにどれくらい時間かかりました?
えーとですね、結構英語で書かなきゃいけないっていうのもあって、かつネイティブにプルーフリーディングしてもらって、遂行してもらったので、ちょっとまあ合宿みたいなのをして一晩丸々使って書いた感じです。
06:12
あー、でもなんかいいな、楽しそうだなその時間。
ある程度埋めておいて、文言のブラッシュアップというか、やっぱりちょっと僕もネイティブじゃないので、そこら辺のニュアンスはわかんないんですけど、おそらく日本語でもちゃんとこれは賢い人が書いた文章だなっていうのと、なんかそうじゃないなっていうのはわかるじゃないですか。
うん、確かに単にね、合ってる合ってないだけじゃなくて、なんかニュアンスってありますよね。
で、そこがもうわかんないので、そこはちょっとネイティブの友達と一緒に作ったっていう感じで、こういうこと言いたいんだけど、どういうふうに言ったらそれっぽいかなっていうか、何でしょうね、誤解なくかつ知的に伝わるかなみたいなところは、ちょっと缶詰みたいな感じをしました。
へー、なんといっても1分間の自己紹介ビデオっていうのがめちゃめちゃ気になるんですけど、これを詳しく教えていただきたいんですけど。
そうですよね、なんかこれはYouTubeに非公開リンクで、非公開というかプライベートリンクでアップしろっていう感じになってて。
あ、YouTubeにアップするんだ。
このシステムが勝手にYouTubeのリンクを評価者側のサイトで埋め込んで使うんだろうなみたいな感じ。
で、1分間って決まっていて、長いのはダメです、その時点でダメですみたいなことが強く書いてあると。
あとなんか、これは別に学芸界じゃないんだから、編集したりファンシーにしたりすると、もうそれもダメですみたいなのが書いてあって、サンプルはこんな感じですみたいな感じで、いくつかサンプルがそのYCのサイトに上がっていて、これを真似してくださいみたいな。
で、それを見るとやっぱり普通の、なんだろう、はい、みたいな、はい、We are founders of Taylorみたいな感じで、っていう普通の自己紹介ビデオ、なんかその結婚式へのメッセージビデオみたいな感じのノリの顔だけ写ったやつみたいな感じのものでしたので、
えっと、僕とコファウンダーの美颯さんでオフィスで撮りました。
へー、これは内容的には陽さんはどんなことをこの動画で話したのか。
そうですねえっと、もと1分なので、僕らの場合は、まずこれ実はこれを僕ら2回目のスタートアップなんだよね、前のスタートアップはこんな感じでギリッとしたよ、みたいなちょっとフックのトークを最初に挟んで自己紹介というか、それで多分15秒ぐらい。
で、えっと、Taylorっていうものはローコードでシステムを組みやすくするためのプラットフォームでみたいな感じの話をして、これでトータル50秒経過みたいな感じで、で最後の10秒でなんか日本のシステム開発市場1兆円を制覇するよ、みたいなことを言って終わりみたいな。
09:23
そういうよくある、英語だとよくある感じの。
いやーでもこれあれですね、編集しちゃいけないとなると、なんていうか直せないから結構撮り直し何回もしたんじゃないですか。
そうですね、5、6本。まず一旦台本を作っちゃダメって書いてあるんだけど、ネイティブじゃない限り台本ないと無理だと思うので、台本は作って、何回か練習して、4、5回撮って噛んだりするので。
そうですよね。
一番うまくいったやつをサブミットしました。
へー。
本当に見てたのかな、よくわかんないですけど。
いやーそれ見たいな。なんかちなみにこういうのは逆にダメです、みたいな。禁止。禁止というかこういう人は選ばれません、みたいなことって事前にこう言ってあったりするんですかね。ダメリストみたいな。
そうですね、なんかちょっとそれが公式な情報群なのかわかんないんですけれども、いろんなブログとかに書いてある、公開されている情報でよく書いてあるのが、まずファウンダー、さっき言ったファウンダー市場主義みたいな感じで、ファウンダーがなんか物作れなそうな感じのチーム。
例えば、営業の人たちだけみたいな感じのとかは、なんかダメですよ、みたいな。ダメですっていうかその難しいですよっていう感じのことが書いてあったり、あとは全部外注で作ってますみたいなとかね。
あとはすごいファジーなやつ。これなんかそのYコンビネーターの受かる人の中にはまだプロダクト影も形もなくて、YCやってる間にアイディアが変わるみたいなのも結構よくあるらしいんですけど。で実際その僕らの同じグループにいる人たちも最近あんまりそこまでの人はいないのかもしれないけど、一人でやってますみたいなファウンダーもいて。
でまぁ全然そのロンチもしてないしみたいな感じの人たちいるんですけど、一方でそのなんかあまりにファジーだったり、なんか意味不明な、とりあえず俺はビッグになるんだみたいな、多分そういうのはダメそう。嫌いそうなんで。そういうアスピレーションだけとか、なんかその、あとその人の過去の経歴だけみたいなのを投資しないって書いてあるんで。
いや俺オリンピック代表だからみたいな。日本で一番フォロワー数持ってるから何でも大丈夫みたいなのはなんか意味不明ってなってダメになるって書いてありました。
やっぱりじゃあプロダクトのその内容とかね、そこら辺にしっかり注目をして選んでいくっていうところなんですね。
12:04
なんか例えば事例で言うと、どんなスタートアップがどんな感じの内容で応募してたんですかね、過去に。
そうですね、なんかドロップボックスの、YCの有名な、YC出身の企業としてドロップボックスのやつがあるんですけれども、なんかそこのアプリケーションが公開されているらしいんですけど、
アプリケーションの中にはそのプロダクトのことだけじゃなくて、自己紹介の代わりみたいな感じで、あなたが成し遂げた今回のビジネス以外でなんかハックはありますかみたいな質問でしたと。
それは各ファウンダー一人ずつ書かなきゃいけなくて、ハックっていうのは広い意味でのハックで、なんかいろいろ書いたんですけど、そういう僕らをあっと言わせてみろみたいな感じの質問があって、やや大喜利的な感じな気もするんですけど。
そうですね、それが個人に関する質問で唯一多分なんだろう。もちろん何でしょうね、その出身地とか最終学歴とか書く部分もあるんですけど、基本的にはそのびっくりさせてみろみたいなのがメインの自己紹介になっている。
え、陽さん何書いたんですかそれ。
えっとですね、僕とみささんいくつか書かなきゃいけなかったんで、ハコにやったスタートアップの時に初期にやったいろんなハックの話を書きましたと。一つは超音波で通信するっていうアイデアの話を書いて、もう一つは楽天リサーチを使ってアプリをブーストした話っていう話を書きましたと。
へー、すごいですね皆さん、早々たる人たちが。これちなみにあれなんですか、書類選考だけで何パーセントがその生き残るとかってわかってたりするんですかね。
えっとですね、書類選考の通過率は書いてないんですけど、そのトータルの応募数分のプログラム採択で言うと1.5%から2%って書いてあって、一番直近のバッジだと1万7000応募400社通過って書いてあります。
なるほど。
で、どんくらい面接したのかはちょっと知らないんですけど。
へー、狭きもんですね。
どうなんだろうな。多分面接にこぎつけるのは結構大変なんじゃないですかね。
そうですよね。結構もうこの書類の時点でだいぶいろんなことわかりそうですもんね。
逆になんかその、OSCEの公式の動画かなんかに書いてあったのは、やっぱり真面目にアプリケーション埋めてこない人がすごい多いって書いてあったので、1万7000応募っていうのも、まあ多分半分ぐらいは、いやこれはないっしょみたいな感じなんだと思いますけどね。
なるほどね。
実質的には。真面目に書けば結構それなりにもつなる気がしますけどね。
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ちなみに日本のアクセラレーター系のそのプログラムのそのアプリケーションとの比較ってどんな感じだと思います。
そうですね。日本のアクセラレーターでやったことないんですけど、ただやっぱりYCの特徴としてはそのプロダクトどんなんどんなんみたいなので、なんでそれ必要なのっていうところにすごいフォーカスされていて、
狙っているマーケットの市場規模とか書くところ当然なくて、あと事業の展開の考え方とか、組織についてとかっていうのは全く書くところがなくて、
ひたすらその何を作っている、それはなぜ必要みたいなところにフォーカスされているっていうのはかなり思想的に違うんだろうなと思いました。
その辺が特徴的なんですね。ちょっとまたぜひその実際のめちゃめちゃ気になる面接の内容なんかも別途聞いていきたいと思います。
はい、ありがとうございます。
スタートFMでは現在、Yコンビネーター特集をお送りしております。
YCや海外スタートアップについての質問やメッセージは、ポッドキャストの概要欄から送ってください。
このポッドキャストいいなと思ってくださった方はチャンネル登録・高評価もよろしくお願いします。
今回も聞いてくださりありがとうございました。
ありがとうございました。
それでは素敵な1日をお過ごしください。
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