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2025-11-22 38:25

舞台芸術作家/パフォーマンスアーチスト・有村肯弥さんインタビュー

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【2025年11月22日配信】表現者・有村肯弥さんをゲストに迎え、その芸術人生を深掘りしました。セリフを一切使わない演劇から、朗読を時間軸として利用する、独自の表現方法を模索する生き様をうかがいます。12月14日開催の”『耳なし芳一』Dedicated to Benzaiten”では、音響や表現に徹底的にこだわった演出(上演中はエアコンを切る!)の意図や、客席側から作品を「読み解く」喜びについて語ります。チケット予約特典あり。

★ゲスト:有村肯弥さん - Wikipedia https://bit.ly/49AebGv
日本の舞台芸術作家、パフォーマンス・アーティスト、舞台演出家、舞台美術家、女優。Et in terra pax主宰。鹿児島県鹿屋市出身。

★有村肯弥|Kohya Arimura(@armr)さん
https://x.com/armr

★【12/14 アートパフォーマンス公演のお知らせ】
http://eitp.jp/blog-entry-471.html
※Xの投稿はこちら
https://x.com/armr/status/1981591024716922903

#有村肯弥 #アートパフォーマンス #演出家 #女優 #クリエコニュース202511 #ニュース #クリエイターエコノミー

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パーソナリティ:吉田喜彦(カグア!)
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サマリー

舞台芸術家・有村肯弥さんは、40年にわたりセリフのない演劇を追求し、独自の表現方法を開発しています。彼の作品は音や空間との相互作用を重視し、新たな舞台芸術の形を探求しています。震災後の影響を受けて、命の大切さをテーマにした作品『プラントアニマル』を創造し、解剖学の論文を基に舞台表現を追求しています。また、耳なし法一を通じて音や演出を工夫しながら伝統を新しい形で表現しています。セリフのない演劇を通じて、観客に物語を自ら紡ぐ喜びを楽しんでもらうことを目指しています。講演「耳なし法一」の詳細や予約方法についても語られます。

有村肯弥の経歴
おはようございます。音声配信の今がわかるラジオ、クリエイターエコノミーニュースへようこそ。パーソナリティのカグアです。
毎回、ゲストの方をお呼びし、クリエイター活動やその生き様などについて話を伺うゲスト会。今回のゲストは、表現者・アーチェストである有村肯弥さんです。
それでは、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
こんにちは。
こんにちは。
はい、ごお挨拶してます?
そうですね、お久しぶりです。
お久しぶりです。最近寒くなりましたけども、大丈夫ですか?
はい、寒さには弱い方ですけれども、頑張っております。
でも、今度の公演は、結構寒いところじゃないんですかね?
そうですね、12月の公演なので寒さはしなければならないと考えていますけれど、実は音にわりとシビアにやっていこうと思っているので、上演中はエアコンを切るんですよね。
だから、お客様には防寒対策をしていただいた方がいいかもしれないと考えています。
なるほど、その公演の話は後半に詳しくお伺いさせていただきますので、ではまず簡単に自己紹介の方からお願いできましたでしょうか?
有村肯弥と申します。私は2001年から芸能界に入ったんですけれど、2005年で契約終了しまして、それからはフリーになっております。
それ以前に、わりと物心ついた時から舞台に立っていて、1991年に自分のユニットを立ち上げました。
アートパフォーマンスユニットでエトインテラパックスと言います。そのユニットの主催をしておりまして、もうお金をもらって舞台に立つようになってから40年目になります。
2020年からは、これからは、この2か月間の間に、私は、いろいろなユニットを立ち上げていったんですけれど、
話し手1 は、この2か月間の間に、私はアーティストの方を呼びかけたり、やはりアーティストの方に、
前半はアーティストの生き様についていろいろとお伺いしたいと思うんですけども
演劇のメソッド
本当に芸歴長いんですね
そうですね
長いですね
舞台役者になりたいみたいなことを漠然と思ったのは
すでに小学校6年生の頃で
その時に
そう思ったのが
とりあえずやれることは全部やっていこうと思って
まずは小学校の文化祭で演劇を選んで演劇をやるとか
そういったことからずっと始めていて
ずっと演劇部でいて
同時に音楽も並行してやっていて
音楽は3歳からオルガン、4歳からオルガンで
ピアノを弾いていてずっとそれも続けていて
バンドなどもやってきたような感じで
2つ並行してずっとやってきたんですけど
高校を卒業して進学するときに
もう演劇は割ともうやり切ったなって思っていて
市民劇団に入ったりね
どっかその自分の地元のプロの劇団に入って
一つしかなかったところがあるんですけど
鹿児島県出身なんですけど
その鹿児島県の担当の向こう側の市内の方に
フェリーで通って参加したりとか
割とがむしゃらにやってきてたので
特に大学に行って
演劇を勉強することもないだろうなと思って
で進学するなら音楽だなと思って
音楽の学校へ行って作曲理論作曲学理を
専攻して勉強してたら
なんかやっぱりずっと演劇やってきた人間なので
ちょっとなんて言うんだろうな
乾きみたいなのが出てきて
やっぱりどうしてもやりたいなって思って
いろいろな劇団を見て回って
当時
その当時は
私が高校ぐらいのときに
大学に入って
大学には
変更の演劇をやってたんですね
そうですよね
変更の演技をやってたんじゃないと
物事になるような
事実を
思っていたのかな
その当時は
私が高校ぐらいのときまでは
第三世代と言われる演劇が盛んだったんです
夢の有名人さんとか
劇団30万人さんとか
その次の劇団が何かないかなって探していた中で、見つけた2つの劇団に、オーディションを受ける、何ですか、応募したんですよね。
履歴書を出したら、早くお返事が来た方のオーディションが早くあって、オーディションに行ったらその場で合格してしまって、その日から稽古に参加することになって、
次の公演を見に行こうと思って買ってたチケットがあるんですけど、その公演に自分が出ることになってしまったっていう。
そこからずっとその劇団にいたんですけど、その劇団に4年ほどいまして、4年の間に演劇の作り方っていうか工業の打ち方ですね、
どうやって作っていくのかっていうのを知ることもできて、それから大勢で舞台に立つ時の立ち方とか、いろいろなプロとしての舞台の上で何をすればいいかとか、いろいろ勉強することが多かったんです。
いろんな役もやらせてもらったし、ですがその劇団では主演女優さんが決まっていて、どうしても主演になれないんですよ。
これ以上何か学ぶことがあるとしたら主演になって、主演として得るものがいろいろあるだろう、学ぶことがあるだろうと思うんだけど、そこはいけないんだからしょうがないなって、もう勉強しきった感じがあるなと思って、いろいろな他の外部のワークショップに出ていたら、
今、静岡の劇場の芸術監督になっていらっしゃる方が、自分の劇団を旗揚げするので来てくれって言ってくださって、宮城さんのワークショップに出てたのをきっかけにですね、呼ばれて、旗揚げメンバーになって企画の制作をして、
そこに2年いて、これまたもうちょっと面白いことがしたいなって思い始めたので、自分のユニットを組んで、そこを宮城さんのところを脱退して始めたのが91年でした。
それが今のエトインテラパックス。
そうです。
すごい。
本当、私が聞く限りでもすごいなんかドラマチックな。
しかも日本全国、いわゆると鹿児島だけで話じゃないですよね。これも日本全国ですよね、今の話を聞くと。
鹿児島出身ですけれど、進学はもう東京だったので、そこからずっと東京で活動していて、2000年くらいまで東京でずっとやってたんですけど、エトインテラパックスの大きな公演をやってたんですけど、劇場でいうと青山スパイラルホールさんとか、新宿パークタワーホールさんとか、
割と大きいところでやれていたんですけど、やっぱりなかなか助成金が出なくなっていく時期なんですよね、その頃って。
で、それまでは芸術文化振興基金さんとか、世存文化財団さんとか、割と大きなところから800万円とか1000万円とか、大きなバジェットをいただいて作品を作ることができてたんですけど、だんだんやっぱりお金が出なくなっていくんですよ。
日本の割り振り的に、芸術にあんまりお金をかけないようになっていったのかわかんないんですけど。
それで、二人でエトインテラパックスやってたんですけど、相方が辞めまして、やっぱりしんどかったのもあると思うんですけど、
それと彼は小林秀夫の研究に没頭したいっていうことで、それで辞めていかれたので、しばらくもうちょっと他の仕事に専念しようかと思って舞台を離れてたんですが、その間に芸能事務所に所属していて、
5年間芸能人として、タレントとか俳優とかCMとかそういったことをやっていたんですけれど、それと同時に、相方がいなくてもできること、演出とか、自分は音楽のほうにもいたので、音楽系での動きをいろいろしていまして、
バンドさんの舞台演出をやったり、全部セットとか、うちのエトインテラパックスで作るスタッフさん、うちのユニットのスタッフさんで作ってもらって、私がバンドのライブの中にも出演するみたいな仕掛けのものを作ったり、
その絡みでオープニング映像、短編映画を作ったりとか、そういったこともやっていて、あとワークショップをやったり、2005年ぐらいから朗読をベースにしだすんですけど、それはなぜかというと、それまでエトインテラパックスってセリフが一切ない芝居だったんですよ。
全くセリフをしゃべらない人物が、だけど1時間ぐらい舞台の上に一人で立っていて、踊るわけでもないんですよね。それで装置とか音とかテキストとか、いろいろ人間の周りの舞台の上の音とか、さまざまなものと一緒に時間を作っていって、
動いたり踊りのようなことは、コンテンポラリーダンスのようなことはするんですけれど、それが時間軸になり得ないので、きっかけがすべて外の照明の移り変わりとか、
そういう音のきっかけとか、立っているキャラクター、自分のキャラクターの芝居の心の動きのきっかけとか、そういったものすごく漠然とした、つかみにくい、
微細なきっかけを紡いでいくようなステージだったんですけど、それはどうしても客席側から全体を操作するというか、全体を指揮する人がいなければ完成しないんですよね。私が舞台にいるから、私は見れないので全体を。
それを相方がやってたんですけど、相方がいなくなると時間軸がなくなるんですよ、要するに。
例えば歌を歌っている人は、その歌とかで時間ができていきますよね、刻みが。
鹿児島と帰郷
ダンスやってる人は、たとえ音楽がなくてもダンスの動きで時間が刻まれるじゃん。
役者さんはセリフで刻んでいくでしょう、時間を。しかし私は何も寄って立つところがないので、他のファクターとしては。
だから時間軸を失ってしまったので、何か軸を立てなきゃいけないんだけど、単に時間を刻むだけの意味での軸ですけど、その時に、音楽すればいいじゃないですかっていう意見もあったんですが、
今までエトニテラパックス自体、自分が舞台上でできることの中で一番難しいことをしようと思って追求した結果だったんですけど、
これまでにない表現方法、新しいメソッドで舞台に立ちたいと思ったのがきっかけで始めているので、ここで軸を音楽にしてしまったらちょっと違うなと思いまして、
テキストを読むんだけれどもそれはセリフではなく、そのテキストだけで感受できる何かを紡ぎたいわけでもないという形で、
単に時間軸としてテキストを据えていく作品を作ってみようと思って始めたのが、実は道徳主体の作品の始まりだったんですけど、
それはあくまでも、私、世間一般でいう朗読ではないなって思っているんですよ、自分では。
ですが、旗から見ると物語を読んだりしてるわけだから朗読に見えてしまうんですけど、
ですが、そのストーリーを語って聞かせるっていうことがしたいわけではなくて、全体の演出で世界観を作り上げていくということが自分の目的だったりしまして、
なので、読むテキストはですね、論文だったり、何なら取扱説明書とかでもいいなと思って、年表とか、それをどう見せるかのお話でして、
私、一旦鹿児島に帰ったことがありまして、体を壊して。いつ頃からかな、それまではずっとそんな形で、東京で一人でもできる作品を作ってきてたんですけど、
ちょうどそのプロダクションとの契約も切れたので、一旦体も壊したということもあって、一旦郷里に帰りまして、
そこで俳優塾を作って、若い子にお芝居を教えてたんですよ。それをしながら自分の作品を作りまして、
2011年に、それよりも前にあるような気がする。
創作の背景
まず2008年に鹿児島にいながら、2008年に東京で公演してるんですよ。
鹿児島でもCMに出たりテレビに出たりしながら、俳優塾もやって、2011年に鹿児島で耳なし法一を初めてやったんですよ。お寺で。
その年の10月にプラントアニマルっていう作品を公演していて、これは熊本でやってまして、
それが三木志陽さんという解剖学者の方の書いた論文を読むというものなんですけど、
ちょうど時期的に東関東大震災があったころなんですよ。
あの大きな災害の後に、アーティストとして自分は何を問うべきかというか、何を語っていくべきか考えますよね。
普通の人でもものすごく影響を受けるじゃないですか。被災を経験した方はもちろんですが、
テレビとかラジオとか報道とかで見て、たくさんの方が一瞬にして亡くなる様子を見ているわけじゃないですか。
そうすると影響を受けないわけがないし、これまでも例えば、
坂木原生徒の神戸小六児童殺傷事件みたいな大きな衝撃的な事件があるぞ、それをテーマに
この大震災についても何かしらがコミットしていくべきだと思ったので、
自分がその時できることとしては、たぶんこれは命の話しかできないなと思いまして、
命の尊さを語っていくものにするときに、
テキストとしてふさわしいのが、三木茂雄さんの海呼吸古代継承っていう本の中にある第3章だったかな。
植物的および動物的っていう章があるんですけど、そこのところが非常にふさわしいと思ってそれを取り上げることにしまして、
それでタイトルをプラントアニマルということにしたんですけれど、
先ほども申し上げましたが、解剖の論文の内容を読み聞かせたいというよりは、
音の重要性
そのテキストで書かれていることは一つのファクターでしかなくて、
それを舞台上で誰が語っているのか、その作品はどういうものなのかっていうところが一番大事だったんです。
当時、AIのSiriってiPhoneに入って、まだAIが本当に出始めたばっかりの頃だったんですよ。
Siriに聞いたら、生きるって何だろうって聞いたら、こう答えたよっていう文言がチラシに書いてありまして、
それを元にやっていくんですけれど。
私、パソコンにテキストを打ち込んで、パソコンの画面を見ながら朗読してたんですよ。
当時、たぶん朗読って言ったらテキストを紙に書いた、何でらっしゃるんですけど、皆さん。
そんなパソコンを読み上げてる人っていうのも珍しかったと思うんですよね、まずね。
それだけじゃなくて、読みながら自分で音を出してたんですよ。今も自分で検索してますけど。
まず、目の前にあった日常が一瞬にして消えたっていう出来事だったと思ってまして、大震災。
それまで当たり前だったことが、普通の日常として皆さん幸せに暮らしていらしたところが、
一瞬にして流れていってしまう。燃えていってしまう。そういうものだったろうなと思いましたんで。
まず、ネット上にあるフリー音源をたくさん聞きまくりまして。
不思議なことに、その当時ですけどね。
2011年ですね。フリー音源として、自分で録音した音源を上げてる人たち。
匿名で自分が録音した音源をフリーで提供してる人たち、たくさんいるんですけど、彼らが録音している音がほとんど日常の音なんですよ。
例えば鳥が鳴いているとか、ボイラーが回ってる音とか、電車の音とか、人の雑踏とか、動物が鳴いてたり、
そういう家庭のね、台所の音とか、なぜか皆さん日常の音をフィールドレコーディングしていらして、
共有してらっしゃるんですけど、しかもそれを無料で提供してるんですよね。
自分は匿名で無料で出している。
ということは、おそらく自分が良いと思ったものを、多くの人に共有してもらいたくて無料で提供して。
これ、お気に入りだから録音するわけじゃないですか、当然。
嫌いな音なんか録らないでしょ、普通ね。好きだから録っていて、それをウェブに出してるわけですけど。
そういう、みんなが大事に思っている日常の断片が音として切り取られて、たくさんネット上にあって、
それをまた不特定差数の人が、これいいなって思ってダウンロードして聞いたりしてるわけでしょ。
その大切なものたちをお借りして、三木茂雄さんの論文を読みながら、途中でSEUとして入れながら、最後まで読むんですけど。
論文の中でも演出として、ここの部分は合成音声に読ませた方がいいだろうなというところが何箇所かあるので、
パソコンから合成音声を出しながら、合成音声が話して、私も話してっていうシーンなどもありながら進んでいくんですけど。
新しい耳なし法一
一番最後は、論文が終わったときに、それまで出していたSEUを全部音楽として構成して、それから合成音声を出しながら音場を作って、最後はライブみたいな形にしていって、
カタルシス、浄化作用を得るようにすれば、あの悲惨な出来事が消化してくれるかなって思った感じで作った作品だったりして。
そういうことをずっとやり続けてます。
プラントアニマルは、初演が熊本だったんですけど、その後また2013年に鹿児島県でもやってまして。
耳なし法一自体も2011年の後に、翌年の2012年に大分県竹田市で、竹田アートカルチャー2012というイベントに招聘されて、そこでヘキウン寺さんでやらせていただきました。
耳なし法一もですね、耳なし法一という、あれは怪談として有名なお話ですけれど、怖がらせようと思って読んでいるというよりは、
法一っていう偉大な美話の名手が、悪霊に見られるほどの腕前のミュージシャンだという捉え方をしていて、
非常に才能あふれるミュージシャンの末路がこうでしたっていうお話だと思ってやろうと思ってます。
それを今回はですね、4回目の耳なし法一なんですよね、実は。
そうなんですよね。もう本当に古くからやられてますよね。
最初は2011年ですもんね。
いやそれより前にありますね。東京の三鷹市で、三鷹製芯邸で一回やったのが松原でしたね。
3年かな。自分のことよく覚えてない。
今回は今年の12月14日に行われると、概要欄に公式URL書いておきますので皆さんぜひチェックしてみてください。
ありがとうございます。
今回の耳なし法一も、目黒区の万竜寺で行うんですけど、テキストはほぼ同じなんですが、それ以外の演出がやっぱりその会場によって全然違うんですよ。
基本的には同じですけども、その会場に合わせての演出が施されていて、今回は万竜寺さんなので、万竜寺さんならではのものにしようと思いまして。
万竜寺さんって御本尊のほかにも弁財典を祀っていらっしゃるお寺なんですよ。
山手七福神という、七福神をそれぞれ祀っているお寺とか神社とかがありまして、万竜寺さんはたまたま弁財典を祀っていらっしゃるお寺なんですが、
弁財典は皆さんご存知のように芸術の神様なので、芸事の神様なので、そこでやらせていただく以上は弁財典に捧ぐという気持ちで作んなきゃ、罰が当たるなって思いまして。
今回はだから、耳なし法一デディケイデッドツー弁財典っていう名前で、
芸事とはこういうものだと、おこがましいけど、エトニテラパクスの思う、万竜寺でもの耳なし法一はこういったものだっていう提出の仕方にしていきたいなと思ってやってるところです。
そうなんですよ。このサブタイトルにはそういう意味が込められてたんですね。
そうですね。毎回サブタイトルはちょっとずつ違うんですよね。
ほいほいほいほいほい。ちなみに公式サイトの写真は、これは別の場所ですか?
これがですね、夢の島植物園。
そうですよね。屋根がありますもんね。
これはそうなんですね。エトニテラパクスリーディングのシリーズで、とにかく本を読んでるぞっていう感じで、パッケージとしてアイコンを作ったんですけど、
耳なし法一のっていうよりは、エトニテラパクスリーディングプレゼンツっていう枠の中での表紙写真にしてありまして、
なのでこれはですね、ずいぶん古いお写真なんですけどね。
でも今度のバンリュウジさんは、天井には竜が見守ってるということですよね。
そうなんですよね。バンリュウっていう言葉は、その竜が空に飛び立つ直前の状態を表しているらしいんですよ。
例えば飛び立つ前に地面にいて、ガーッとトグロとか巻いて、ものすごい力を蓄えてジャンプするっていう、寸前の状態がバンリュウっていうらしいんですよ。
その名前を冠しているお寺さんですから、それを割と大事にしながら作ろうとしています。
この耳なし宝一って、皆さん宝一さんが主人公だと思いますでしょう、当然。
ストーリーの中では宝一さんが当然主人公なんですが、実はうちの耳なし宝一は入れ子構造になっていて、
その宝一を語る誰かっていうのがいまして、その誰かにまつわるその時間が作品になる。
要するに主人公が他にいるんですよね。
その主人公が、耳なし宝一初演のときは精神廷でやったので、精神さんっていう名前だったんですよね。
その後は名将さんっていう名前だったり、碧雲二だったら碧雲さんっていう名前でやるんですけど、今回は主人公はバンリュウさんです。
バンリュウさんが耳なし宝一を語るっていう、その2つの構造で、エト・インテラパックスらしくセリフではないところで、
その入れ子構造の外側の部分を語っていこうと思って作っています。
いやーなんか、聞いてるだけだとわからないから確かに見たくなりますね。
見ると何の抵抗もなく普通に見ていけると思うんですけど、
耳なし宝一を読むだけではないんだよっていうことを知っていただけると、もうちょっと面白くなっていただけるかなって思いますね。
ただほら、皆さん朗読って、小さいときから国語の授業で本を読ませているわけだから、朗読はみんながすぐにできるものだろうと思ってらっしゃると思うんですよね。
これまで世の中にある朗読のほとんどは、アナウンサーさんがテキストを読んだり、朗読の本を読んだり、
朗読家という方もいらっしゃるし、俳優さんが読んだりもしますけれど、
大概何かの本を誰かがずっと読んでいらっしゃるというイメージだと思うんですよ。
最近は朗読活劇みたいなものも出てる。本を持ってセリフを読んでるんだけども、いっぱい動いたり音楽が入ったり、
剣劇があったりダンスがあったりっていうのを交えながらやってらっしゃるエンターテインメント性の強いアミューズメントとしての舞台みたいな感じのものもありますけれど、
私らがやろうとしているのは、やっぱりアーティストですからね、アートの枠の中で表現として作品を作っていこうとしておりますので、
それまでのセリフがなかったエト・インテラパックスらしく、文字で書けない部分を表していく、セリフではない部分を表していく、
おとりではない状態で表していくっていう、構造の上のメタな部分を認識して感受して楽しんでいただければなと思ってるんですけどね。
いやー、これは楽しみですね。この番組を聞いてくださる方には、芸術とか表現とかものすごく好きな方いらっしゃいますので、
多分刺さる人も多いと思います。いやー、楽しみですね。これは公式サイトでご購入までOKなんですよね。
はい。予約を取っていただいた方がいいです。当日券、受付で売っている当日券があります。前売券というのは予約という形で発行します。
それで、エト・インテラパックスの公式ブログにも書いてありますし、フェイスブックですとか、エクスにも書かれているんですけれど、
トップに固定してある私の投稿に応募方法というか予約方法が書いてあります。
エト・インテラパックスのinfo.eitp.orgというメールアドレスに、夕の部がいいのか夜の部がいいのか、2階公演っていうことを書いてお名前と一緒に送っていただけると、整理番号が発行されます。
当日来ていただいて整理番号順に購入状していただけるような形でして、本堂ですから席数があんまり取れなくて、限りがあるので、予約を取って番号早い順に良いお席、自分の好きなお席に座っていただくということになるので、
予約は学生の方も一般の前売りの方もご招待の方もみんなメールで予約をしていただいて、一律に早い順に入場していただくようになります。予約を取っていらっしゃらない方は当日来てももちろんチケットは当日券はあるんですけど、
それは当日券枠で前売りの人が入場してからの順番で当日チケットを買った順番に入るというようになるので、見やすい席とか座布団つらいなとか、そういう人はぜひ予約を入れていただければなと思います。
耳なし法一の講演会
はいありがとうございます。まだまだこれからお話聞きたいなと思っているんですけども、お時間も来ましたので、最後にリスナーの皆さんに有村さんから何かメッセージや伝えたいことなどお願いできますでしょうか。
はい、まずその今お話ししました耳なし法一の講演がですね、12月14日日曜日に行われます。正式なタイトルはエトニテラパックスリーディングプレゼンツ耳なし法一ディディケイテッドトゥベンザイテンです。
12月14日の夕の部と夜の部がございまして、それぞれ開演が16時と19時です。それで先ほど申し上げましたように、あらかじめメールで予約をしていただけましたら整理番号を発行できますので、ぜひ皆様ご予約ください。チケット料金は当日は4,000円ですけど、ご予約いただいたら3,500円で、ご来場の皆様全員にですね、プレゼントが用意してあります。
これは内緒で、当日までお楽しみにしていただければと思います。私はそのこの講演に行こうってお客様が思った時からお話は始まっていると考えているんです、実は。
その方がどんなものだろうと考えたり、予約をなさる時の気持ちとか、どの会に行こうかとかね。またはその最寄り駅に着いて万竜島で歩く道すがらとか、会場に入って客席で待っている時とか、すべてにおいてもうお話は始まっている。
すべてがあなたの物語ですという考え方で作品を作っていますので、そんな感じで楽しんでいただけたらいいなと思います。
それと、世の中に溢れているたくさんの舞台作品はほとんどが娯楽に寄ったものが多くて、お客様側でもその場に行って何かを与えてくれるのを待っていらっしゃる方がほとんどなんじゃないかなと考えまして。
いろいろな感動できる要素、情報を浴びるように鑑賞するのではなく、美術作品のようにその作品の前に立って、観客が何を読むのか、作家は何を表そうとしているかとか、そういったことを自分から取りに行くという喜びを知っていただければなと思っています。
作品を作ろうとしています、いつも。
今回も普通に耳なし放置の朗読としても楽しめますけれど、先ほどちょっと説明が過ぎたかなって反省してますけれど、場所に来て、これはどういうことなのだ、こういうことなのかっていう気づきとか、
その言葉で語られていない部分の印象を、ご自身の観客の方の心の中に持ち帰って、熟成していただいて何年も味わっていただけるものになればいいなと考えています。ぜひお越しください。
私も楽しみになってきましたね。もう今から始まってるということですね。
そうです。もう今から始まっています。考えてください、いろいろ。
観客との対話
ありがとうございました。本日のゲストは表現者アーティストの有村香谷さんです。本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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