さすがに。でも建物全てを使ってやるらしいです。もう庭からなんか。
はいはい。やばそう。
いやもうね、ほんと前半の収録の時に言った通り、私はアートっていうものがそこまでリテラシーが高いわけではないんですが、なんか嬉しいですね。
いや絶対いいと思いますよ。
でなんかあの多摩の飲料館の玄関入って、右側になんかちょっと応接まであるじゃないですか。
はいはいはい。
あそこでなんかバーとかをやってるみたいな話がちょっとあったから。
そうそうそうそう。
あれは定期的にじゃあ月1でやってる?
やってます。
それは道草浄土所のビールは出てるんですか?
いえ、うちのビールは出してなくて。
出してないんだ。
その運営管理をされている一般社団法人海のほとり玉ノ井さんっていう社団法人がうちでまさしく康二さんと同じでオリジナルビールを作ってるんですよね。
なるほど。
そのビールが飲めるって感じですね。
そのビールは出してる?
出してます。
なるほど。
料理とかは出るんですか?
料理はほぼないですかね今のところ。ただ充実させたいとは思ってるって感じですかね。
まだまだじゃあこれから。
これから。
まだまだ面白いことになりそうですね。
もう手伝ってください。
今なんかできることがあるので。
そういう玉ノ井っていう古い旅館ではあるけども今はクリエイターが集まるような面白い箱になってきてるっていう感じがありますね。
そこで作ってるビールということなんですけど、FOCっていうブランドですよね。
FOCでフォクっていうブランドで3種類のフレーバー味があるということなんですけど、
まずそのフォクっていう名前の由来というかどういう感じでそういう風になったのか。
そうですよね。
多分うちのビール見たことある人は何て読むのかすらわからないぐらい。
FOCでドットで区切ってますかね。
そうですね。
アルファベットでFOCかなみたいな。
クラフトビールマニアな方々とかはうちのビールの名前をFOCとして紹介してたりとかもやっぱりたまにしますね。
なるほど。
面白いなって思いますけど。
それでいいんですけどね。
そこは自由に言ってください。
そうですね。
FOCと書いてフォクっていう名前なんですけど、これはもう本当結論造語です。
造語。自分で作った言葉。
そうですね。
自分たちがこのビールを作るときに決めたことはコンセプトから全て決める。
そして開業準備期間が3年ぐらいはかかったので、その3年間にずっと自分たちが作るべきビールは何なんだっていうことをひたすら問い続けてたんですよね。
問い続けるの好きだな。
何やってるんでしょうね。
お金稼げよみたいな。
何か問い続けてるな。
そうなんです。
そんな感じで、それの行き着いたものがFOCというビールのコンセプトに至るんですけど、それを表現した名前を付けたっていうただそれだけなんですけど、
名前の話からすると、FとOとCっていうのはチェンジフォームもしくはフォームトゥーチェンジってその当時言ってたりしたんですけど、
形が変わり続ける。フォームトゥーチェンジ。チェンジフォーム。
そういう形が変わり続けるっていう言葉のチェンジのCとフォームのFとOから取って造語をただ作ったっていうだけなんですけど、
そこを並び替えたような。
そうですね。
はいはい。
もう本当、それがコンセプトというわけではないんですが、形が変わり続けるっていうのは自分たちの中では必ず世の中、一人一人の生き方もそうですけど、社会も何でもそうだと思うんですけど、
必ず変わり続けていくものだとは思うんですよね。
はい、確かに。
でも、願いなのか僕たちがそう思いたいだけなのかわかんないですけど、変わり続ける。長い長い時間軸の中で変わり続ける中にもきっと人それぞれに変わらない大切なものってあるんじゃないかなみたいな。
その長い時間軸の中で変わらない何かを思う気持ちとか、そういうものに寄り添っていく脇役のビーズを自分たちは作りたいっていうのが最初のスタートだったんですよね。
なるほど。じゃあ主役じゃなくて脇役でいいというか。
そうですね。だからもう道草っていう名前も書きたくなかったですし、実際書いてないですけど。
あともうね、そのビールみたいなの主張みたいなものもしたくなくて、ラベルデザインとかもいかに空間に馴染んでいくか、色あせていった先にもずっとあっても不思議じゃないようなとか、
なんかそういうのとかをものすごく意識して、味わいとしても、どこか甘い苦い酸っぱいとか味の六角形みたいなものがあるとしたら、どこかに尖れって言われるんですよね先輩たちから。尖らないと生きていけないと。
でも尖るんじゃなくて、とにかく全体の丸み、優しく包み込むような優しさ、丸みみたいなものを意識して、その上でそれぞれホワイト、ブロンド、アンバーって3種類あるんですけど、それぞれにまたさらにちょっと階層が一つ下がっていったところにコンセプトというかテーマがあって、それぞれの方にちょっと卵型に歪むみたいな、そういうビールを意識してたみたいな、そんな感じですかね。
なるほど、そうか。
その3種類があって、ホワイト、ブロンド、アンバー。それぞれは何か作る時にイメージみたいなのがあるんですか?
そうですね、もうありましたね。ただ言葉にできたのは、白状すると自分たちのイメージはあったんですけど、上手に言語化は全然できてなかった時に、うちの表ラベルのデザインとかホームページのデザインをお願いしたデザイナーの方に、その状態でこういうビル作りたいんだっていうことを一生懸命伝えたものをその方が一生懸命受け取ってくれて、
時間かけて受け取ってくれた中から、後から言葉にできたみたいなものがあるんですけど、それらも含めた上で今言語化できるものとして、脇役でありたいというこの概念というか、抽象的な感覚、コンセプトってあまりにも抽象的なので、具体に落とし込みづらかったんですよね。
それでこの脇役でありたいというその気持ちは、人それぞれの大切な時間をただ大切にしていただきたいっていうそこなので、その感覚をもう少し具体的に落とし込むと一気にモチーフ、象徴を決めたんですよね。
この抽象的なものをもっと具体的にするために象徴を決めて、そのモチーフが窓から見える景色だったんですよね。
私たちが映画が結構好きで、ずっと好きで、映画の世界観とかで、よく洋画とかで結構特に多いんですけど、いつもそこにあった地元の公園とかを、地元を離れて青年になった大人になりかけてる男の子が都会に出て行く時の電車の車窓から見る公園とかですね。
映画の世界って窓から切り取るという描写にものすごく意味を持たせていることが多くて。
確かにあるかも。
ですよね。匂いを感じさせるようなために映像的に匂いを発生させる描写とか、そういう時とかもすごく窓越しにカメラワークが発生するとか。
そういうのがあって、それで窓になろうと。自分たちのビールは。
なるほど。
それでホワイトブロンドアンバーがそこからやっと具体に落とし込まれて、ホワイトはそれぞれ言うと窓から聞こえてくる音を連想して作ろうとしたような感覚。
キリッとした、ちょっとスッキリとした、凛としたみたいな。
なんか小鳥がチュンチュン鳴いてる感じというか。
なんかそこを、フォクというビールは全体としては優しく包み込む優しさ、丸みみたいなんですけど、その中でもちょっとどこか酸味を感じるキュッとしたところに落とし込むみたいなのを意識したのがホワイト。
めちゃくちゃ抽象的なイメージでできてるんですよね。
そうなんです。
むずいな。
ようできたらでもという感じですね。
ブロンドは窓の外から見えてくる色取りそのものを表現しようとして、もう少し色取りっていうところが自分たちには難しかったので、
花が咲き乱れた時の情景をものすごく連想すると、花が咲き乱れて綺麗だなと思って、なんとなく窓を開けた時にファッと香ってくる花の蜜の甘いほのかな香り。
そしてその時期っていうのは大体夏場のイメージとか特に強かったりしたので、梅雨時期で雨がしとしと降って地面からは少し渋い香りとかがほのかに伝わってくる。
花の甘い香りと土の渋い香りがほのかにさらにミックスしたような、そういうのを連想して作った色取りというテーマのビルがフォクブロンドですね。
なるほど、ちょうど今の時期ですね。
そうですね、まさしく。
アンバーはホワイトが音、ブロンドが色取りだったのに対して、アンバーは窓の外にゆったりと流れ続ける時間そのものですね。
春夏秋冬、春夏秋冬とすごい長い時間軸の流れ続ける時間っていうものをビールで表現しようとして、そうするとゆったりと過ごすっていうイメージが私の中ではコーヒーのものがちょっとイメージがあったので、
コーヒーっぽさを入れつつ、でもあくまでも脇役なので重たくなってはダメ。
単体でゆっくりしっぽり飲むではなく、あくまでも脇役ぐらいの範囲にむしろ落ち着かせるみたいな、甘すぎないみたいなですね。
そういうところを意識したゆったりとしたビールとしてアンバーっていうビールが作られたって感じですね。
結局、さっきもちょっと言ったけど、デザイン志向で作ったものじゃなくて、
アート志向で作ったんじゃないですかみたいな話とちょっとつながるかもしれないですけど、
結局ホワイトもブロンドもアンバーも、こういうものですって言い切ってしまうよりかは、
飲む人にある程度委ねて、その人なりの解釈があった方がもしかしたらしっくりくるのかもしれない。
だからビールのマニアックな方々が嫌いとかでもなく、むしろ自分はそっちから来てる人間なのであれなんですけど、
そのテーブルに置いてるときにビールの話ばっかりしてほしいとか全然やっぱり思ってないので、
変に主張したくなかったんですよね。
その場で携帯でめっちゃ調べまくる人がいてもいいと思うんですけど、
できるだけそうならないぐらいな雰囲気の見た目のデザインのビールにしたいとか、
そういうのとかも考えましたね。
ラベル、ポッドキャストでは見せることができないのがあれなんですけど、
僕も3種類見て思うけど、それはもうできてるというか、
全部ラベルが窓モチーフなので、それこそ窓から景色を見てるぐらいの雰囲気で。
それで言うと僕も同じようなことを考えてるのかなと思うのは、
自分も料理を提供してもちろんそれが美味しいとは言ってもらいたいんだけども、
ずっとその料理の話はしていてほしくない。
これは素材がどうで、調味料がどうで、調理法がどうでとか。
そんなのは僕はお客さん考えなくていいと思ってるんですよね。
美味しいは美味しいでいいけども、
結局その場にいる人、一緒に食事をしている人と笑顔で会話ができるような、
そういう料理ができた方がいいんじゃないかと思ってるところがあるんで。
だから変にワインのことも語られても、僕自身がそんなに詳しくないんで。
ポッドキャストでワインの会話聞きましたけど、
それ言える勇気ってすごいなって思いました。
だって詳しくないんだもん。
あんまり自分でハードル上げたくないっていうか。
僕は詳しいんですよみたいなことは全然言いたくもないし。
でもそういうね、詳しいぜっていうお店のところに行くと、
最低限知識ないと飲みづらさって絶対ありますよね。
そこがやっぱり一番ハードルになってると思ってるんで。
さっきもちょこっと言ったけど、やっぱりとにかくハードルは下げたい。
知識とかなくてもいいし、
飲んでおいしいかおいしくないかを判断すればいいんじゃないですかって思ってるんで。
まさにその通りで。
本当そうですよね。
だと思ってるんですよ。
僕もすごくそういう意味では近しいものを感じます。
ありがとうございます。
なんかあれですよね。
僕もユルムっていうオリジナルのビール作ってもらったりしてますけど。
今日も持ってきましたね。
ありがとうございます。
第2弾の仕込みが終了して一応今日持ってきてもらったんですけど。
そのOEMの話とかちょっとしていきたいなと思うんですけど。
その前に一旦休憩入れてもらっていいですか。
いいですよ、もちろんです。
まだまだ話はつきませんが、今回のところはここまでです。