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ちょいさきトーク 〜あなたよりちょっと先を歩いてきた人の、Webと仕事の話〜。
この番組では、フリーランスでWeb制作をしている私、けいが、上司じゃないけど、ちょっと気軽に話ができる、隣の席の先輩のような立場で、Webと仕事について語ります。
さて、2週前の放送でおたよりを取り上げさせていただいた、ラジオネームやきそば大臣さんから、リアクションをいただいておりまして、
質問を取り上げていただき、ありがとうございました。
Web制作の未来について、課題は無限にあるというところを、共感いたしました。
ということで、お返事をいただいておりまして、ありがとうございます。
そうなんですよ。Web制作だけではないと思うんですけど、どの業界でもそうだと思うんですけど、便利になっても課題はどんどん増えて、全然楽にならないっていうのは、どこもあるのかなというふうに思っております。
はい、今回おたよりありがとうございました。
あと、以前もお読みした、制作会社の曽一郎さんの中の方からもリアクションをいただいておりまして、会社の中で皆さんに聞いてくださっているのかなという気がして、本当にありがたい限りです。
今後とも頑張って配信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
業務上の人間関係の課題
さて、今週なんですけれども、業務上の人間関係について、テーマを取り上げてみようかなと思いまして、
また、ChatGPTにおたより風の質問を考えてもらいました。お読みします。
業務上の人間関係、特にお客さんやタブ書とのやりとりで悩むことがあります。
けいさんはそういう時、どう考えていますか?
ということで、ChatGPTのお客さんやタブ書とのやりとりってなんだよっていうツッコミは置いといてですね。
お仕事をしてますと、どうしてもウェブの仕事だけではないと思うんですけど、人間関係で悩むこと、結構多いんじゃないかなと思います。
これに関しては、20年社会人をやっている私でも、日々悩むこと多いですし、解決することはないのかなというふうに思います。
特にプライベートじゃなくて、お仕事上での人間関係となると、いろんな利害関係が絡んできたりですとか、お金も関わってくる話なので、
それ独特の難しさというのがあるのかなというふうに思います。
一口に業務上の人間関係といっても、いろんな切り口の難しさがあると思うので、
それを今週1週間かけて、いろんな切り口から人間関係の難しさと、こういうふうにしていったらいいのかなというような私なりの考えをお話ししていきたいと思います。
今日のテーマはですね、お客さんと制作している側と見ているものが違うよっていう話をしたいと思います。
まずちょっと振り返って、会社員時代に私がどういうふうに仕事をしていたかというところの話をするんですけど、
以前も話したんですけど、当時私は現場を回る担当としてお客さんのところに行きまして、打ち合わせをして、
制作自体は本社の制作部に制作を依頼するという業務フローになっていたんですね。
本社に制作を依頼するという時ですね、直接その制作のスタッフと話せるわけではなくて、
やり取りはすべて制作指示書っていう社内のドキュメント、これで全てを伝えないといけないという決まりがありました。
直接、ああだこうだやり取りができないので、その書類にお客さんの意図とかこういうふうにしてほしいっていうのを全部書いて、
それで提出をしないといけないっていう、そういう難しさがありましたね。
で、今だとチャットとかズームとかでこまめにやり取りとかできると思うんですけど、そういう環境がない中で、
お客さんの要望を制作のチームの方に伝えないといけないっていうすごく難しい仕事だったなぁと、
今振り返っても思います。こまめにそういうやり取りができない以上、その制作の指示書、それを何回出すかっていうところも、
あんまり指示書が何回も何回も修正指示書が来るような、プランナー側の評価も下がってしまうというのがあったので、
なるべく提出の回数を少なくするっていうところに重きを当時置かれていました。
そうするとですね、難しかったところとして、まず最初の制作で大枠をまとめてから、細かい枝刃の部分、ボタンをどうするとか、そういうのを詰めていきたいんですけど、
なかなかお客さんとそういう、今どういうところの修正の擦り合わせをするかっていうレベルを合わせる、それが難しいと感じますね。
例えばこちらはその全体的な色味の話をしているのに、お客さんはここのボタンの色が気に入らないとか、そういう視差がずれてるっていうんですかね。
こっちとしては全体の方向性、幹になる部分を整えたいんですけど、お客さんはここのボタンの色とか、ここの文字の色とか、
そういう枝刃の部分にどうしても目が行きがちっていうのがあって、それを一個一個取り入れてると、どうしても修正回数が多くなっちゃうっていうのがありまして、そこがやっぱり悩ましいところではありました。
これ今になっても、そういったお客さんと制作側の、この見てるものの違いっていうのは引き続き悩むところでありまして、
今は立場が逆になって、私が制作をする側、依頼を受ける側になって、お客さんなり、もしくはお客さんじゃなくて、その間に入ってくれてるディレクター的な立場の方から依頼が来ることもあるんですけれども。
ここをこういうふうに直してほしいっていうものと、こちらが先に整えたいところのレベル感がどうしても合わなくて、なかなか進行難しいなという考える機会が今も減らないですね。
特に私、最近ビジネス的な支援に業務が寄ってきているので、例えば企業としてどういう戦略を持っているのかとか、そういったもっと軸になるところを大切にしたいなっていう考えが強くなってきたので、
そこをちゃんと整えてから、細かい色味とか形とか、目に見えるところの部分に進んでいきたいっていう希望がある中で、なかなかやっぱりそこをすっ飛ばして、ここのページのこういう文章のところの話が先に始まっちゃうとか、
そういうのがあるので、なかなかその見ているレイヤーが違うっていうところを揃えるっていうのは本当に難しいことだなというふうに、それは昔も今も変わらず感じています。
コミュニケーションの工夫
どうしても幹になる部分、軸になる部分って目に見えづらいので、お客さんもそこを考えるの難しいなというのはとてもよくわかりますよね。
なので、枝葉に走っちゃうっていうのが間違ってるっていう話をしたいわけではないんですけれども、どうしても今話したいところのレイヤーがずれてると議論が噛み合わなかったりしますし、
それを擦り合わせていることによって、その制作の時間もどんどんかかっていってしまうっていう悩みは今も尽きないです。
これをやりとりの中で、今はこの枝葉の部分を詰める段階じゃなくて、もっとこっちの幹になる部分を先に決めないといけないですよっていうのを、
うまくお客さんに伝える、その間に立ってくれてる人に伝えるっていうのは、これちょっと永遠の課題かなというふうに思っていて、なかなか伝え方難しいなと思ってます。
どうしてもその細部が気になっちゃって、それを解消しないと、もうずっともやもやして先に進めないっていうそういう方もいらっしゃるっていうのをよくわかるので、
どうしてもお客さんは目に見える部分で判断をするっていうことがありますので、逆にその制作者は構造とか使い勝手、情報設計っていう、
そういった見えない部分を優先して考えていく。特にベテランになればなるほどそういう傾向があると思うので、なかなかガチッとお客さんと見ているものを噛み合わせるっていうのは、やっぱり難しいなというふうに感じてます。
これ、昔は制作指示書でやりとりするっていう話をしたんですけども、これ今チャットでやりとりをするのが中心になって、また少し変わった部分はあるんですけど、
やりとりが早くなった分、文面だけで温度感が伝わりづらいっていう問題は決して解消はされていない気はしていて、
返信が短くなるほど相手が伝えてきた要望に対して、これはどういう意図なんだろうっていうのを、こっちが考えないといけない時間っていうのも増えてきている印象もありますし、
細かいこと気になってしまう人は、どうしても細部に意識を向けることで安心したいっていう方もいらっしゃるのかなというふうに思っているので、
そこの気持ちを尊重しながら、うまくスムーズに進めていくためには、どういうふうにしていけばいいんだろうなっていうのを、現在進行形でいろいろ工夫したり悩んでいるところではあります。
なので最近考えていることとしては、あえて一旦全部受け止めて、後でまとめて確認したり反映するスタイルがいいのかなというふうに思っています。
思いついた時にやっぱりアウトプットをしておきたいっていうのが相手の方もあると思うので、
それを一旦出すことによって一旦スッキリしてもらって、その後またやり取り続けていくっていうふうに、最近は工夫をするようにしています。
一件ずつリアルタイムで対応していくと、全体の進行がどんどん遅れていっちゃって、いつまで経ってもサイト制作が完成しないっていうことが実際あったりするので、
なかなか無くならない悩みだなというふうに思っています。
完全には解決する方法はないんですけども、そういった違いを意識して、どこのレイヤーを今見ているのかっていうのを意識して、
制作のステップをどんどん進められるようになっていきたいなというふうに思っています。
今日のテーマは、私が現在進行形で悩んでいることだったので、なかなかちょっと今回も着地点を見つけるのが難しいテーマになってしまって申し訳ないんですけれども、
お客さんと話をするときに、お互いどのレイヤーの話をしているのかっていうのを一度確認しながら進めていくっていうことは大事なんだろうなというのを、今日のまとめとしたいなと思います。
これをお聞きくださっているリスナーの方は、制作の現場でこういった見ているレイヤーの違いを感じて、ちょっと悩まれることとかありますでしょうか。
私の会社ではこういう工夫をしていますよっていうような、気づきになるようなことがあればぜひ共有をいただいて、みんなでこの問題解決していけたらいいなというふうに思っています。
はい、今日も最後までお聞きくださりありがとうございます。この番組ではおたよりや感想を募集しています。
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