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ちょいさきトーク 〜あなたよりちょっと先を歩いてきた人の、Webと仕事の話〜
この番組では、フリーランスでWeb制作をしている私、けいが、上司じゃないけど、ちょっと気軽に話ができる、隣の席の先輩のような立場で、Webと仕事について語ります。
今週は、私が休暇を取って旅行に行った先で、いろいろ気づきがありましたので、それをWeb制作者の目線で、いろいろ考察した話をしています。
で、今日その最後になるんですけれども、今日はWeb制作者の目線というよりは、もう少しWebに限らずリアルな体験として、ちょっと気になったことがあったので、その話をしてみたいなと思います。
今日は、やっぱり当事者になってみないとわからないことってたくさんあるなぁという話です。
家族旅行の難しさ
家族旅行は楽しかったんですけれども、やっぱり小さい子供2人連れて行くっていうのは、やっぱり大変なんですよね。
下の子はまだおむつですし、上の子はさすがにもうおむつは履いてないですけど、それでも結構おトイレギリギリになっちゃうこととかも多いので、トイレに連れて行くのも大変ですし。
食事の場面一つとっても、ちゃんと座れるようにしてあげないといけないっていうのも、結構配慮することたくさんあるので。
あと、やっぱり子供相手だと危険を取り除いてあげるっていうことが重要になってくるんですけれども、
思わぬところに危険って潜んでいるので、それを察知するアンテナを常に立てておかないといけないっていうのが、割と大変だなというふうに感じています。
これは本当に子供を持ってみないとわからないことだと思いますし、その子供がいても、子供の性格とか特性とかによって、そういうのが危険になるならないっていうのは全然違うので、
やっぱり当事者になってみないとわからないことがあまりにも多すぎるなというのを感じています。
今回、旅行先で一つあったエピソードとして、宿泊先の部屋に行ったんですけれども、ホテルとか旅館の部屋って金庫が置いてあること多いと思うんですね。
そこに貴重品を入れて、鍵をかけてお風呂行く時とか、鍵持っていたりとかすると思うんですけど、
そこのホテルのお部屋の中の金庫が電気錠だったんですよ。1から9の点金みたいなのがついてて、そこピピピって暗証番号を自分でセットして、鍵かけるっていうタイプの金庫だったんですけど、
私、それの金庫をパッと見た時にですね、あ、これはまずいなっていうふうに思ったんですよ。
だってボタンが何個もついてるんですよ。そんな子供を押したいに決まってるじゃないですか。
どう考えても、もう押してくれっていうフラグしか立っていないので、これまずいなと。貴重品を入れようが入れまいが、一旦閉めておかないと、これは絶対適当にやるなっていうのを私思ったんですね。
思ったんですけど、いやー、彼ら行動早かったですね。私が危険を察知したんですけど、それを上回る速さでボタンを押しに行きました。
で、鍵がですね、扉を閉めない状態でかかってしまいました。
これちょっと説明が分かりづらいんですけど、金庫の扉から金属の棒みたいなのがニャーって出てきて、そこ、それがちゃんと扉が閉めてあると、そこカチャってはまって鍵がかかるっていうタイプなんですけど、
鍵が開いた状態でその金属の棒がニューっと出てきちゃってる状態で鍵がロックされちゃったんですよ。
だから扉閉まらずにカパカパの状態なんですよね。で、その状態で暗証番号はもう分からないから直せないっていう状態になっちゃって。
貴重品をしまえないことはもうしょうがないんですけど、金庫の扉って金属製だからすごい重いんですよね、当然。
そこの角に頭ぶつけたりとか、扉で手挟んだりとかっていうことになると危ないじゃないですか。
だから、先にこの金庫の扉を私は閉めておきたかったんですけど、それよりも早くやられちゃったので、あーこれはしまったなーっていうのを思いました。
これ、宿側の責任は流石に問うのは難しくて、一般的には何の問題もない設計だとは思うんですよね。
でもやっぱり子供連れで使うと全然見え方が変わってくるので、なんでこんなところに電気場があるんだ。当然子供は触るだろうっていうふうに。
こちらの立場としては思ってしまうんですけど、それはもうしょうがないって思うしかないですね。
やっぱりこういうことはもう本当に当事者じゃないとわからないことの最多のものだと思います。
そういうのって結構ちょくちょくありまして、最近だと子供用のお食事の時の椅子とか踏み台とかそういうのを用意してくれるお宿とか飲食店とかも結構増えたと思うんですけど。
でもそれでも当事者だから気づけるような、これ惜しいんだけどなーっていうことが多いんですよね。
例えば今回の旅行の時もあったんですけど、子供用の椅子をお食事のところに用意をしてきてくれたんですけど、
その子供用の椅子と机の高さがうまく合わなくて、椅子が手を置くところ、手すりと言うんですかね。
そことテーブルの板、天板がぶつかってしまって、椅子が奥まで入らないっていうようなことがありました。
そうすると机と体の間にすごい空間が空いちゃうんですよね。
そうすると子供の食事としてはあまりよろしくない。ここに食べるものがボンボン落ちちゃいますし、そもそもここに食べるものを置けないので、
できるだけ机のギリギリ一杯まで椅子は押して、体と机の間に空間が開かないようにしてあげたいんですけど、
それができないような椅子と机の組み合わせっていうのがたまにあったりして、これは惜しいなーって思ったりします。
これも元々あった机に後から椅子を足してるっていう感じだと思うので、ある程度仕方がない部分はあるとは思うんですけど、
椅子を選定するときに気づける人がいれば、この椅子じゃなくて、もうちょっとこっちの低い椅子にした方がいいとか、そういう判断ができると思うんですけど、
さすがにそういうのを当事者がいないとわからない部分かなというふうに思います。
おむつ替えの課題
あともう一つ思ったのが、サービスエリアのトイレにおむつ替えをしに行ったんですね。
最近サービスエリアのトイレの個室におむつ替え台がある場所ができてたりして、
それすごいありがたいなーっていうふうに思うんですけど、
でも私がたまたま行ったその個室のおむつ替え台のあるところが、ものすごい惜しい作りになってまして、
その荷物をかけるフックって大体トイレに行くとありますよね。
扉のところについてたりとか、壁についてたりとかっていうので、手荷物をそこに引っ掛ける、そういう場所あると思うんですけど、
おむつ替え台の真上に荷物をかけるフックがあったんですよ。
これ親目線から見ると、そんなところにフックつけるなんて絶対ありえないんですよ。
子供の頭の真上に荷物をかけるなんていうのは絶対ありえないですし、
まずその手が、手を伸ばせば届いちゃうようなところに荷物なんかかけないので、なぜここにフックがあるのか。
反対側の扉のところでいいじゃん、フックっていうのがすごい思って、
なので私はそのフックを使わずに、なんかもうすごいかけづらいけど、
もうここに置くしかないなみたいな、そういうちょっとした出っ張りみたいなところに私荷物を置いたんですけど。
いや、これもうおそらくそこでおむつ替えを実際にやってみた人じゃないと、
ここにフックがあるのはまずいということに気づけないと思うんですね。
もしかしたら、もともとおむつ替えがなくて、フックが先にあっておむつ替えの台を後に付けたかもしれないんですけど、
ちょっとその辺の具合はわからないんですけど。
ただ、誰かそのおむつ替えの経験がある人とか、
実はその設計の段階に、ちょっとおむつ替えのシミュレーションを頭の中でも現場でもいいんですけど、
してみたら、ここに荷物はかけないなっていうのを誰か1人でも経験がある人がいれば気づけたと思うんですけど、
現場を知ることの重要性
それがこう出来上がっちゃってるってことは、誰もそれをやってないっていうことなんですよね。
おむつ替えの台があればいいやっていう風で作っちゃってる可能性がやっぱりありますよね。
やっぱり建築の現場で、まだまだ男社会だったりとか、
あと結構年齢層も上の世代の方が関わってたりとかすると、
おむつ替えするための施設が必要だっていうことは頭では理解をしていても、
じゃあ具体的にどういう風にすればおむつ替えがしやすいのかっていうのを、
分からずに作ってるケースも結構多いと思うんですよね。
その工事の現場の担当の人、設計の担当の人、誰も気づかずにそのままスルーしていって、
最終的にあれが出来上がってるっていうようなこともあると思うんで、
そういったのって結構日本中のどこかしこで起こってることだと思うんですよ。
いちいちそこに当事者の目線を入れて気づかせるっていうのは、
現実的には難しいとは思うんですけれども、
それでも想像力を働かせるって、そういうのに配慮を向けていくっていう努力はすごく必要かなと思います。
加えて、想像力だけでは限界があるので、難しい部分が多いというのは従々承知の上で、
それでも可能であればできるだけ当事者に聞いたりとか、現場を見に行ったりとかっていう、
そういうのができるのであればやる努力は必要かなというふうに感じました。
ウェブの世界でもあると思うんですよね。
ウェブの制作の立場の人って実際の現場見れなかったりすることも多いので、
だからこそお客さんの声をしっかり聞くとか、
クライアントさんに自分のお客さんの声をしっかり聞いて、それをフィードバックしてもらうとか、
ユーザーヒアリングやるとか、そういったことをやれるんであればなるべくやって、
想像力で足りないところを補う、その精度を上げていくっていう努力は、
今後ビジネスに関わる人、いろんな方が世の中にいますので、
もちろん一人で気づけない部分たくさんあるので、
その中でもなるべく多くの人が使いやすいプロダクト、ウェブサイト、
そういったのを目指すように努力をしていく必要はあるんだろうなというふうに思いました。
多様な視点からの気づき
小さな不便とか危険とか、いろいろ気づくことってやっぱり多いので、
そういうのをどう自分ごととして考えられるかどうか、
まずこれもアンテナを張っておくっていうことだと思いますので、
私はたまたま今回その子連れ目線での気づきでしたけど、
これって子供に限らずいろんなことであると思うんですよね。
障害を持っている方とか、高齢者の方とか、外国人の方、
土地感がない旅行者の方、いろんな目線でいろんな気づきがあると思うので、
それを100%何でもかんでも叶えるっていうことは難しいと思うんですけども、
その中でも何かしら危険につながるようなところとか、
優先順位をつけて改善していくっていうことはできるのかなと思うので、
そういうのに気づける人とか、現場のしっかり見れる人っていう人の総量が増えていけば、
境全体の使いやすさ、やりやすさっていうのは上がっていくんじゃないかなっていうのを、
今回の旅行を通じて思ったりしました。
一つ旅行を撮ってみても、何かこうやってビジネスの気づきになるようなところを
ついつい探してしまうっていうのも、
この私のアンテナが昔と比べて育ってきたっていうことなのかなという気もするので、
これからもこういうプライベートの時間も、
プライベートを楽しみながらも何か気づきになるようなことを、
これからも探し続けていきたいなというふうに思います。
これをお聞きくださっているリスナーの方は、
初めて当事者になってみて気づいたこと、
今までは気づかなかったけど立場が変わって気づくようになったことっていうのは、
ありましたでしょうか。
もしそういったものがありましたら、
私はこういう気づきができるようになりましたよみたいなのを、
またちょいさきトークのハッシュタグとか、
答えリフォームから教えいただけると嬉しいです。
今週も最後までお聞きくださりありがとうございます。
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